ちょっと古いけど、将棋世界1月号の巻頭カラー特集は
<悪漢列伝>。
升田、花村、米長、などなどそうそうたる有名棋士が紹介されているけど、
一番ページを割いての、悪漢インタビューで大きく取り上げられているのが、
新人王、糸谷四段。
現在、勝率、連勝、ともにダントツ一位。
今年度のタイトルはほぼ間違いなし。
悪漢棋士、ヒール、と呼ばれる理由は、
☆現役高校生で、なおかつ、三段陣からの参加で新人王になる。
その受賞式の挨拶で、『今の将棋界は斜陽産業だ。』と。
☆記録係をやらない。
従来の常識としては、現場の空気を吸う、とかの意味もあり、皆やっているけど、
『記録係の価値はない。自分は経験を知識で埋めることができると考えている人間。』
と言い切る。
☆人(相手棋士)のオーラは感じない。
人間は間違えるものと決めてかかっている。
☆京大の哲学科を目指している。
人生の究極の真理を見つけたい、と。
☆子供の頃からのすごい読書量。
5歳で将棋の本(漢字)を読む。
小学生低学年でアガサクリスティなどの推理小説を読む。
今までの棋士にはあまりない、上記のいくつかの要素が、立派な悪漢棋士と呼ばれる素となっている。
それから、意外だったんだけど、
ブログですっかりファンになった渡辺竜王も悪漢の一人、として取り上げられている。
先週の竜王就位式の様子、謝辞、など囲碁将棋ジャーナルでも見ましたが、特に悪漢イメージはなく、良きパパぶりも含めて、谷川・羽生の流れを組んでいるようにも感じる。
どこが悪漢イメージなのか。
天才肌、物怖じしない。人気ブログでストレートな物言い。
あの羽生の指を震わせた唯一の男でもある。
ってことなのだろうか。
本人はどう思ってるんだろうか?
まあ、見方によるけど、今までのスタイルの優等生的ではないのかも、とも思う。
新しいスタイルのトップ棋士とも言える。
竜王が悪漢であるかどうかはともかく、
昔のプロレスでもそうだったし、スポーツの世界でも何の世界でも、
エリートとか、八方美人とか、優等生ばかりでは面白くない。
典型的なヒールキャラがいると、世界が立体的になり、奥が深くなる。
いろんな楽しみ方の幅が増える。
常識から外れた発想、嫌われることを気にしないでやりたいようにやる性格、刺激的な言動で良くも悪くもその世界を活性化させる人材。
以前DNAの違いという記事でも書いたけど、今、ビジネスの世界でも、悪漢が求められている。
優等生は、組織の中で、歯車としては、支障なくこなして、無難な奴。
安心できる奴。これはこれで必要ではある。
しかし、常に耳の痛いことを言う存在。
何にでも懐疑的でいることの意味。
村上龍が言ってます。
『異端が文化を作る』と。
体制に順応するのは楽だけど、反抗するのは大変だし、疲れる。
それでも異端でいるというのは、その社会にとって価値があるし、それを潰してしまっては、新たな文化ができない。
最近、こいつ、ちょっと変わっているけど、なんか面白いこと、でかいことやりそう、って人が少ない。
サラリーマン的、優等生的な人は、今のような変化の求められている時代には向いてないとつくづく思う今日この頃。
若手悪漢棋士お二人の今後に心から期待しています。
そして、一将棋ファンとして、棋界をますます盛り上げてくれるものと信じています。
<悪漢列伝>。
升田、花村、米長、などなどそうそうたる有名棋士が紹介されているけど、
一番ページを割いての、悪漢インタビューで大きく取り上げられているのが、
新人王、糸谷四段。
現在、勝率、連勝、ともにダントツ一位。
今年度のタイトルはほぼ間違いなし。
悪漢棋士、ヒール、と呼ばれる理由は、
☆現役高校生で、なおかつ、三段陣からの参加で新人王になる。
その受賞式の挨拶で、『今の将棋界は斜陽産業だ。』と。
☆記録係をやらない。
従来の常識としては、現場の空気を吸う、とかの意味もあり、皆やっているけど、
『記録係の価値はない。自分は経験を知識で埋めることができると考えている人間。』
と言い切る。
☆人(相手棋士)のオーラは感じない。
人間は間違えるものと決めてかかっている。
☆京大の哲学科を目指している。
人生の究極の真理を見つけたい、と。
☆子供の頃からのすごい読書量。
5歳で将棋の本(漢字)を読む。
小学生低学年でアガサクリスティなどの推理小説を読む。
今までの棋士にはあまりない、上記のいくつかの要素が、立派な悪漢棋士と呼ばれる素となっている。
それから、意外だったんだけど、
ブログですっかりファンになった渡辺竜王も悪漢の一人、として取り上げられている。
先週の竜王就位式の様子、謝辞、など囲碁将棋ジャーナルでも見ましたが、特に悪漢イメージはなく、良きパパぶりも含めて、谷川・羽生の流れを組んでいるようにも感じる。
どこが悪漢イメージなのか。
天才肌、物怖じしない。人気ブログでストレートな物言い。
あの羽生の指を震わせた唯一の男でもある。
ってことなのだろうか。
本人はどう思ってるんだろうか?
まあ、見方によるけど、今までのスタイルの優等生的ではないのかも、とも思う。
新しいスタイルのトップ棋士とも言える。
竜王が悪漢であるかどうかはともかく、
昔のプロレスでもそうだったし、スポーツの世界でも何の世界でも、
エリートとか、八方美人とか、優等生ばかりでは面白くない。
典型的なヒールキャラがいると、世界が立体的になり、奥が深くなる。
いろんな楽しみ方の幅が増える。
常識から外れた発想、嫌われることを気にしないでやりたいようにやる性格、刺激的な言動で良くも悪くもその世界を活性化させる人材。
以前DNAの違いという記事でも書いたけど、今、ビジネスの世界でも、悪漢が求められている。
優等生は、組織の中で、歯車としては、支障なくこなして、無難な奴。
安心できる奴。これはこれで必要ではある。
しかし、常に耳の痛いことを言う存在。
何にでも懐疑的でいることの意味。
村上龍が言ってます。
『異端が文化を作る』と。
体制に順応するのは楽だけど、反抗するのは大変だし、疲れる。
それでも異端でいるというのは、その社会にとって価値があるし、それを潰してしまっては、新たな文化ができない。
最近、こいつ、ちょっと変わっているけど、なんか面白いこと、でかいことやりそう、って人が少ない。
サラリーマン的、優等生的な人は、今のような変化の求められている時代には向いてないとつくづく思う今日この頃。
若手悪漢棋士お二人の今後に心から期待しています。
そして、一将棋ファンとして、棋界をますます盛り上げてくれるものと信じています。