即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

判断基準

2009年03月31日 23時31分59秒 | 雑感
風屋さんの記事、「倫理とプライド」
いろいろ感じるところがあり、取り上げさせてもらおうかと思い、下書きしていたら、川島さんに先を越されてしまいました。
それが、「安くない会社。」という記事。

そして、ssayさんの昨年の記事、「安さとリスク」にもリンクしていますね。

またその記事の元には、消費者の勝手消費者の勝手・その2も関係しているようです。

さて、川島さんの記事を一部引用しつつ、感じるところを書いてみます。
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風屋さんのブログ『風屋日記』に、
トラックバックというよりは、まるまる
「便乗」して書かせていただきます。
ある記事を読んでコメントを寄せたら、
こちらでも取り上げたくなったので!

◆風屋日記「倫理とプライド」2009/03/17

風屋さんが勤める会社で、経費節減のため
「半額」の申し出がある取引先に変えようと検討したが、
責任者である風屋さんは悩んだすえ却下した
… というお話です。

なんでも安くが、今です。

昨日(03/19)には、イオンのすごい新聞広告が出ていました。

 <中略>

でも風潮は、「ちょっとでも高い=安くない」ことが
「異様に責められる=商売にならない」状況になっている。

安く提供するためには、自分が仕入れる立場としても、
外部に頭を下げる。
例: クライアント「安く」→広告代理店「安く」→
広告制作会社(ここが我が社:リプル)「安く」→
外部スタッフ(撮影やイラスト)「安く」。

しかしなー。価格だけ見たら「より安い」ものは
あるでしょうが、「手間のかけかた」という人件費や
「出来」という付加価値があるはず。

「安くて良いもの」は理想だけれど、その一言で
終わらせちゃいけないと思うのですよ。
「金を払わない」ことではなく、
「金を払うなら」ということを、
もっと真剣に考えなきゃいけない。
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まあ、風屋さん、川島さん、ssayさん、皆さん、気持ちは同じですね。

安さが売り。
安さのみが、価値。

これ、基本的には信用したくないです。

しかし、トイレットペーパーとか、缶ビールとか、どこで買っても何一つ違わないものが安いのであればそれは考えてしまう。
しかし、安直に飛びつくわけではなく、なぜそのようなメカニズムになるのか、どうしてそうできているのか、かなり興味深い。
企業努力とか、利益を度外視とか。
まあ、短期的な発想で、例えばタイムサービスみたいなことはあるとは思う。
しかし、中長期的な戦略として考えると、どのようなことでそうなっているのか気になる。

さらに、何らかのサービスなど、質の違いが伴うものは、そう簡単ではない。
価格の差がかなりあるとは言え、そう簡単にはいかない。

ご時世的にはとっても大きな要素になってはいる。
しかし、まず疑ってみる。
安い理由を聞く、確認する。
それも含め納得がいくなら買うこともあるけど、単に安さを売りにすることは絶対に危ういし結局高い買い物になる。

今の時代、うちはこれだけ安いですよ(後のことは変わらずに)、これだけコストダウンが可能ですよ、と言えば、どんどん仕事を受注することもできる。

ほんと猫も杓子も皆コストダウンに必死。

寅さんの万年筆売りの口上がありますね。

『近頃はどちらの文房具屋さんに参りましても、いろいろな万年筆が出廻っておりますが、せっかく高価なお金を出してお買い求めになった万年筆でも、いざお使いになりますと、どうもインクの出が悪い、あるいはインクが洩れて困るという苦情がございます。これでは何のための万年筆かわかりません。万年筆というからには、一年二年お使いになりましても、あるいは十年二十年お使いになりましても、絶対にインク洩れがしない、書き味がいいというものでなければなりません。この点を工夫改良してできましたのがこの万年筆でございます。主に輸出用に作られておりまして、特許もいくつか取っております。ですからあとあと出廻る品物ではありません。・・・・』

この後、工場が潰れたくだりがあり、なにゆえにこの上物が破格値なのかというのを説明する。それがなければ、単に安くても売れない。

安い会社というのでなく、こういう他の特徴がある。
もちろん質やサービスがきちんと差別化できているということもある。
それだけでないファクターで、
すごく担当者が熱心とか、人間的に素晴らしいとか、すごくいい会社だとか、
そういうスペシャリティもありだと思う。

甘いといわれそうだけど、僕だったらこういう理由↓で仕事を頼みたいです。
今の時代だからこそ、こういう判断基準で行きたいです。
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田坂広志さんの「風の便り」から。

《本当の「商品」》

若き日に、優れた上司から、
大切なことを学びました。
ある調査会社が、その上司に、仕事を求めてきたのです。
そこで、その会社の部長と担当者に会うことになりました。
しかし、先方との会合が始まっても、私の上司は、
その部長と雑談をするだけで、本題に入りません。
相手も、その雑談に、快く相づちを打つだけです。
そして、若い担当者は、黙って側に控えているだけです。
しかし、その担当者には、なぜか、眼光の鋭さを感じます。
妙な存在感があるのです。
そのうち、予定していた時間が過ぎました。
すると、上司は、
その雑談だけで、会合を終えたのです。
しかし、先方を見送って部屋に戻るとき、
その上司は私に言いました。
あの会社に、例の調査を頼んだらどうかな。
突然の切り出しに、少し戸惑いながら、
私は聞き返しました。
しかし、あの会社の調査能力は、先ほどの会合では、
ほとんど分からなかったのですが。
そのとき、この上司が語った言葉が、忘れられません。
その点は大丈夫だろう。
あの若い担当者、
いい面構えをしていたからな。

このとき、私は、大切なことを学びました。

我々が、顧客から仕事を得るとき、
買っていただくのは、「商品」ではない。
買っていただくのは、「人間」である。

そのことを学んだのです。
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ファンとの架け橋

2009年03月30日 00時10分01秒 | 将棋
先日、「素朴な疑問」という記事を書きました。

あれというのは、法人が認めた公のものなのか、はたまた、単に個人的な日記であるのか、
それが問題だ!!、という趣旨です。

もしも、このHPに書かれていることに、疑問や意見があった場合は、どうするのか。
もし、連盟に言うべきである、と考えたとしたら。

連盟にはそういう受け皿があるのだろうか。
(別にさわやか日記への対応という意味でなく。)

普通の企業には必ずあるようなお客様センターとか、お客様相談室のようなもの。
コンプライアンス流行りの世の中、クレーム処理もそうだし、お客様のいろんな意見や要望をすくい取ろうとする機能も含め、重要な部署になっているはずである。

一般企業ではないけれど、社団法人→公益法人であるならば、連盟は、そういう方向をもっともっと重視していく姿勢が必要だろうと思う。

「最近このようなご意見がとても多いけど、当社としてはこのように考えます」、
なんて、きちんと公式に言ってくれるような姿勢が親切だし、重要なんだと思う。

オープンで、透明性の高い組織。

ファン(広い意味で顧客)がもっと将棋を身近に感じられるような情報開示の姿勢。

コアなファンはまあともかくとしても、ライトなファン、興味を持ち始めたくらいの人たちに対して、ホテルのコンシェルジェのような窓口と機能。

連盟に、ファンサービス部を作ってほしい。
HPの運営も含め、そんなにお金をかけることもなく、今でもすぐにできそうな、ファンサービスになるような仕組みや仕掛けはいろいろあるはず。

連盟とファンの間を結ぶ「架け橋」。

そこが欲しいんですね。
そこをもっと強く結び付けたいんですね。

今、ある意味一番カジュアルに高頻度で情報発信をしているのが、「さわやか日記」。
そういう意味では、もしも、この「さわやか日記」が、《ファンとの架け橋》という位置づけであってくれるのならかなり理想的だと思う。

いつもファンを意識して、ファンが将棋をより楽しめ、より将棋の価値を上げられるような意見や有益な情報。
理事会や連盟が、ファンのために、そして、将棋の発展のために、
どんなことを考え、どんなことをやろうとしてるのか。

すべてはファンにもっと満足して欲しい。
もっとファンが増えて欲しい。
ま、CSですね。
CRMですね。

いろんな企業のお客様センターには、電話やメールはかなりしているので(別にいつもクレームではないですよ。持ち前の探究心、好奇心ゆえ。)、どんな対応なのかは大体わかっている。

そういうのに比べて、この千駄ヶ谷の会社は、どんな電話の出方で、どこまで親切に対応してくれたりするのか、どれだけファンのことを大事に思っているのか、いないのか。一般企業とどれだけ違うのか、違わないのか。

一度、電話してみようかなあ。
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年度最終一週間

2009年03月29日 00時31分27秒 | 日記とニュース
いやあ、昨日までの一週間。

激しかったです。

月から木までは、毎晩仕事。

某クライアントに関するグループインタビューがありました。

毎晩違う対象者それぞれ6人に来てもらって、プロの司会者が司会をし、インタビュールームで2時間。
(月:20代後半男性。火:30代前半男性。水:20代後半女性。木:30代前半女性。)

その間、こちら(関係者=クライアント・広告代理店・調査会社など)は裏の小部屋から、じっと見ている。
向こうからは鏡で、こちらからはガラスになってる。(警察の取調室みたい?)

要は、できるだけそのテーマに関して、掘り下げて、水面下にある本音の部分を探り出す。

他の人の発言に触発されて、それぞれの生活の中の本音の部分が抉り出される。

その商品、サービスに対して、いいことも悪いことも、ストレートに出てくる。

おー、ここまで言う!?(失笑・苦笑)

そして、かなりの名言が飛び出す。

へー、消費者は、そう思ってるんだ。

送り手側は、そんな風に全然思ってないよ。

そして濃密な二時間でいろんな貴重な情報が取れる。

それを、その一言一言を紡ぎ合わせて、解剖する。分析する。
違う角度から考えてみる。

灰色の脳細胞はフル回転。

終わってから、クライアントやスタッフ皆で、意見を言い合って議論する。

10時くらいから、クライアントも含め数人で飲みに行く。

彼らをもっと取り込むにはどうしたらいいのか。

いや、ターゲットにしなくていいのではないか。

・・・・・・・・・・

と、ほとんど終電に4日間を経て、昨日の金曜は、完全にプライベートな飲み会。

木曜までの疲れと、久しぶりの仲間たちとのリラックスした雰囲気で、すっかりテンション上がって飲みすぎてしまいました。

突っ込んだ話も前向きな話も、静かに飲んでる人はいないような飲み会。

ここでも、脳にいい刺激がふんだんに。

そして、久々に日本酒をかなり行っちゃったこともあり、今日は、数年ぶりに味わう二日酔い。

あー、こういう頭の痛さなのか。
あー、こういう食欲の無さなのか。

新鮮でボーっとした一日。

夜、サッカーとスケートをしっかり見て、やっと頭がすっきりしてきました。

明日は、千葉県知事選挙です。

そして、近くの桜土手の様子を見に。

ということで、ハードな一週間だったけど、いろんな意味で充実してました。

これを生かした4月にしないとね。
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目の前の一局と負けられない一局

2009年03月25日 00時41分42秒 | 将棋
過去、羽生名人のすごさについては、山ほど書きました。

一芸に徹すれば、万般に通じる
七冠ロードの行方
七冠ロードの行方・その2
一流棋士とは・その2
明日の羽生・深浦戦を前に今後の展望を占う
名人戦の文章力・その2
羽生時代をゆく
歴史的瞬間に立ち会えたこと
名人戦の文章力
イチローと羽生善治・その2
混沌を楽しんでいる
決断の連結決算
羽生進化論
そこに七冠があるから
混沌を楽しむ
イチローと羽生善治

さて、明日から最終局が始まる今回の王将戦七番勝負の話です。

深浦王位との戦いは、今回でなんと3回連続フルセットです。
どうなってるんでしょうかねえ。
好き、というか、また、というか、いやあ、あきれるし、ファンはたまりません。

これでもし負けたら、対深浦王位、3回連続フルセット負け。

羽生名人にとってはどうにもかっこつかないことになるけど、
逆に言うと深浦王位は、対羽生戦の得意意識もあり、ここは絶対に負けられない戦いという位置づけだと思います。

A級順位戦最終局のところでも書きましたが、
深浦王位は、タイトル保持者初のA級陥落という汚名を背負ってまでも、今回の王将戦には気合が入っているという分析です。
どちらかといえばだけど、順位戦と比べても、優先順位はこっちだ、との推理。

同じことが渡辺竜王にも言えます。
毎年、今年の目標を語るときは、まずは、竜王防衛というのを挙げます。
他のタイトル奪取も挙げるのだけど、それよりは必ず上位に挙げてます。

まあ、他は手を抜くとかそんなことではないけれど、ここだけは負けない、負けたくない、という砦。
己の存在意義を賭けるところ、ということにもなります。

そこへ行くと、羽生名人に関しては、(多分だけど)優先順位も何もない。

ここだけはとか、砦とかいう意識もない。

本人がいつも言っているように、

目の前の一局一局を大事に、真剣に戦う。

名人戦だから、とか、どの棋戦だからなんてことは関係ない。

そういう自然流な気持ち。水の流れるが如く。
邪念がない。
大海のように、ゆったりと悠然とした心持ち。

揺れない。ぶれない。

努力を淡々と継続していく。

他の棋士にはできない、そういう戦い方ができる。

逞しくけものみちを進んでいく中での道標的な一局。

さあ、どちらが勝つか、どうにもたまらなくなった最終局です。
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素朴な疑問

2009年03月23日 00時51分16秒 | 将棋
米長邦雄の家
その中に、さわやか日記将棋の話まじめな私などがあり、多分かなりの将棋ファンが注目してるものと思われます。

最近では、棋士会新体制、連盟人事、順位戦のネット中継、女流新棋戦などなど、いろいろな公式的な告知や情報が載っています。

そもそも、このHPでの発言っていうのは、なんなんでしょうか。

公人?私人?

1.連盟会長としての公的発言?
2.それとも米長邦雄の個人HP?

仮に1.だとしたら、
きちんと連盟HPでお知らせすべきものがこちらに書かれているのでは、と思う。

上記のようなお知らせだとしたら、なんで連盟HPでの告知やリリースになってないのでしょう?

不思議です。

この前の記事、「主権者不在」ssayさんにも突っ込まれましたが、このHPと、連盟は、どういう相関関係にあるのでしょうか?

もしも、このHPに書かれていることに、疑問や意見があった場合は、
米長企画に言うべきなのか、連盟に言うべきなのか。

そこがわからないです。

先日のさわやか日記の「返事。中井さんへ」

「中井広恵さんまだあー。」と言う出だしで、あの緊急声明がLPSAと一体のものか、と責任を問うています。

であれば、本当に素朴な疑問として、このHPでの発言は、連盟と一体、いわゆる連盟のオフィシャルなもの、ということでいいのでしょうか?

でも、もしそうであれば、「まだあ?」なんて茶化してる場合ではない。
きちんと連盟HPにて、公式声明を出すべきではないでしょうか。
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この度、●月●日付けで、LPSAのホームページに錦織淳弁護士の緊急声明が掲載されておりましたが、これについてご質問させていただきます。
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とかなんとか、きちんとした公開文書、質問状を載せればいい。

それを、
「愉快愉快。」とやっちゃうものだから、 何がなんだかわからなくなる。

ここのところが明確でなく、いいように使い分けられていることが、僕らファンにとって、イライラしたり、いかがなものか、と思ってしまう本質なのではないかと思います。

私信なら私信でいいし、そこに公式なコメントや方針などもまぜこぜになっていること、なんかそこがわかんないんですね。

ほんと、これは、批判や文句ではないですよ。

このHP、この日記の内容、
これって連盟が正式に認めたものなのでしょうか?
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WBCのこと

2009年03月22日 15時36分17秒 | スポーツ
普段野球はMLBしか見ないのだけど、結構はまって見てます。

先週の月曜早朝のキューバ戦。
朝5時にちゃんと起きて見ました。
水曜、木曜は昼の試合だったので、仕方なくネットと時々のテレビだけだったけど、祭日の金曜の韓国戦は、朝10時からしっかり全部見ました。
(日本の若手、全然知らないです。あー、こういう選手もいるんだ、って。小松、とか、岩田とか、山口とか。中島とか内川も知らなかった。)

しかし、
Danchoさんの記事、「サムライ・ジャパン…勝って4強入りは良いんだけどさ…」

『日韓戦が四度目っていうのは、正直食傷気味だよ~。』

と嘆いてます。

それを受けて、ssayさんの記事、「WBCの組合せについて、やっぱ言わずには・・・」
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「また韓国戦かよ!」
と感じている日本人は、1億3千万人中の1億人は存在すると思われる。
なぜ、こう、わざわざつまらなくなるような仕組みを考えるのか。
我々人類には、まだまだ解明できない謎が多い筈なのだが、
あらたな謎を作っているとしか思えない。
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と、噛み付いています。

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結論:「アメリカ人の常識は、世界の非常識である。」
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はは、ここまで言う!?!

明日の準決勝アメリカ戦は、半休しようかどうしようか思案中。
朝9時から、テレビの前を離れたくないです。
世紀の大誤審のリベンジもあるし。

ということで明日是が非でも勝って、
あさっての決勝へ。

そしたら、
何?また、5回目の韓国戦だって!?!

じゃあ、面倒なことやめて、最初から

WBC決勝戦シリーズ、日韓戦、七番勝負。

の方が盛り上がったんじゃないの?
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責任を取る

2009年03月22日 13時23分16秒 | メディア
「同情の余地なし」=テレビ報道の信頼性に懸念-民放連会長(時事通信) - goo ニュース

日テレの久保社長が引責辞任 裏金報道で会社の信用「失墜」(共同通信) - goo ニュース

「バンキシャ!」誤報で日テレ社長が引責辞任(朝日新聞) - goo ニュース

跡を濁す辞任会見 日テレ社長、報道陣対応で右往左往(産経新聞) - goo ニュース
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「誤報であり重大な監督指導不行き届き。私が職を辞したということで重大性を全社員に認識させたい」

 報道番組「真相報道バンキシャ!」の裏金証言報道で16日、突然の引責辞任を表明した日本テレビ放送網の久保伸太郎社長(64)。会見で辞職の意義などを説明したが、報道陣への対応方法は右往左往。2度も頭を下げる異例の事態となってしまい、後味の悪さを残した。

 最初の会見は午後4時から東京都港区の日本テレビ本社18階の会議室で行われた。日テレ側は、「入室は1社1人、カメラ撮影は禁止」と報道機関としては異例ともいえる規制を設定。「静かな雰囲気の中で思いを語りたい」(総合広報部)との久保社長の意向だったという。

 そこで、久保社長は「岐阜県庁の皆様や視聴者におわび申し上げたい」と陳謝し、「やっぱりうそでしたと分かったときに辞任しようと決めた。虚偽だったということがすべて」と辞任の理由を説明した。報道内容の捏造(ねつぞう)や証言者に対する金銭などの謝礼の支払いについては否定した。

 2階の受け付け前には会見に入れなかった各社の記者ら約30人が規制に抗議。カメラマンと広報担当者がもみ合いとなり、一時騒然とした。

 最初の会見から3時間後の午後7時。結局、久保社長は会見に入れなかった記者らに改めて対応することになった。対応の場所は「信賞必罰」などと書かれた社訓の額が掲げられた2階のホール。

 当初の会見で記者数などに規制を敷いた点について、「会見が急だったので、とにかく集まれる社1人ずつにさせていただいた」と釈明。「私は逃げも隠れもしない」とも話したうえで、問題の報道について「きっかけから含めて取材活動全体」が不十分だったと振り返った。
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なんかこれ、おかしくないですか?

なぜなの?
責任を取ったって?
なんか責任の取り方も会見の中味も、うさんくさそうな匂いがする。

「誤報であり重大な監督指導不行き届き。私が職を辞したということで重大性を全社員に認識させたい」

自分がここまでするということで、社内のモラル意識を向上させたい?
社員教育のための辞任?

17日付けの朝日の社説日テレ社長辞任―詳しい説明の責任がある いったい、何の責任をとったのだろうか。
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 日本テレビの久保伸太郎社長が16日、突然、辞任した。

 同局の報道番組「真相報道バンキシャ!」での誤報の責任をとったというが、重い結論に至った経緯はよくわからないままだ。同局内で行われたという検証の中身についての具体的な説明がなにもないからだ。

 問題の番組では匿名の男が登場し、岐阜県が裏金作りを続けていると証言した。岐阜県は独自調査をし、こうした事実はないという結論を得た。そして日本テレビに対し、放送法に基づいて調査と訂正を求めた。

 日本テレビの再取材に対し男は証言を翻し、証拠とした書類も改ざんしたものだと認めた。同局は今月1日の番組で謝罪。一方、岐阜県警は偽計業務妨害の容疑で男を逮捕した。

 NHKと民放で作る第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送倫理検証委員会でも審理することが決まった。

 内部告発をもとに報道機関が取材をし、大きな不正が暴かれた例は数多い。勇気をふるって発言する人と徹底的に調べて公表する報道の仕事は、社会正義を実現するために不可欠だ。

 相手が公的機関であれ民間会社であれ、十分な裏付け取材のうえで発表するのが報道の基本だ。その点、「バンキシャ!」はあまりにお粗末だった。

 誤報がはっきりした後も、何がどう間違って誤報につながったのか、問題の所在を明らかにしていない。

 このままでは、報道全般に対する視聴者の信頼を失いかねないし、不正を告発しようとする人を萎縮(いしゅく)させる心配もある。

 07年に起きた関西テレビの「発掘!あるある大事典2(ローマ数字の2)」の問題では、番組作りを受注した制作会社の不正と、それを監督できなかったテレビ局の責任が厳しく問われた。

 日本テレビでは06年にもニュースの映像で「やらせ」が判明した。これも制作会社の取材を確認せず放送したケースだった。「バンキシャ!」も、複数の制作会社が参加したチームがスクープを目指した過程で起きた。

 優れた報道番組を作っている制作会社ももちろんあるが、報道について十分な教育をされていない取材者が功をあせれば、誤報を生む危険は大きい。それを防ぐ教育とチェックは、発注するテレビ局側の責任である。

 面白い番組をコストを抑えてつくろうとする傾向の中に、誤報を生む落とし穴がなかったか。

 再発防止と報道への信頼回復のために、日本テレビは徹底的に調査・検証し、番組などで公表する必要がある。それが巨大な影響力を持つ報道機関としての義務である。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「テレビの存在意義」という記事で書いたようなテレビの本質的な問題、現在の体質の問題がここにある。

社長が突然責任を取って辞めることの意味。

確かに、何の責任を取ったのだろうか、という素朴な疑問。

「誤報がはっきりした後も、何がどう間違って誤報につながったのか、問題の所在を明らかにしていない」ことが問題。

辞めたことで、その辺をうやむやにして済まそうという魂胆も見え隠れしている。

辞めたんだから、責任取ったんだから、もういいでしょ。

こういうのは政治家の体質でもある。

これでは、単に十分な裏付け取材をしなかった、というだけなのか。

つまり自分たち取材側も被害者だということ?

いわゆるやらせ報道ではないのか。

片棒を担いだのではないのか。

ここを全部しっかりと明らかにすることがセットでないと、責任を取ったことにはならないです。

そういうこと、きちんと自認しての辞任ですよね?

ちなみに、番組審議委員のこの方この件に関しては謝罪しています

今後の姿勢、動向を見守りたいですし、
そういうことをしっかりフォローして納得行くまで伝え切るのが、真相報道バンキシャ!の使命なのではないでしょうか。
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主権者不在

2009年03月20日 02時27分31秒 | 将棋
最近の動向について思うところを、ファンの気持ちファンの気持ち・その2、で書きました。

公共事業受注企業からの政治献金禁止 小沢氏慎重、民主不一致(産経新聞) - goo ニュース

麻生はだめだ。
小沢は責任取れ。
これじゃ選挙は戦えん。
麻生で無理なら誰なんだ。
人のことばかり言って、
お前のところになんかまかせられないだろ。
お前のとこだって一枚岩じゃないだろ。

国民不在の永田町の論理。

聞き手は変更だよ。
あのスタッフは使わないことに。
ストーカーって別人なのに。
お返事まだあ?
一枚岩だから大丈夫。
美人と食事。
愉快愉快。

ファン不在の千駄ヶ谷の論理。

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素人化現象

2009年03月19日 01時52分54秒 | 仕事
先日書いた《言い訳が多いよ》という記事に対して、川島さんから下記コメントいただきました。
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過剰な気遣い。 (川島孝之(表参道の小さな広告屋から))

私も最近、安い料金表示の「ただし…」という
小さな注釈について書きました。
2009/01/08「米印(※)があればいいのか!」

確かに注釈は誤解を与えないために必要なのでしょうが、
そもそも、そこまで複雑にして(無理な表示をして)
安さをうたうな!と思っています。

広告は、nanaponさんが指摘するように
「おっかなびっくり」の注釈が増えるのと同じように、
キャッチフレーズさえ とがった表現は書けなくなっています。
「あぶない言葉」という意味ではなく、
本来広告は(ターゲットをしぼっている場合は)
そのターゲットに深く届くように「とぎすます」ものですが、
昨今は「誰にでもわかる」「クレームがこない」
(ターゲットが若者でも)「広告主の役員にわかる」
ことを求められる。キャッチフレーズって、
「解説文」とは違うはずなんですけど。
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ほんと、よくわかりますね、最近の世の中の傾向。

世の中素人ばかりです。

保身とか、コンプライアンスとか、
問題が起きないように、突っ込まれないように。

典型的サラリーマン根性。役人根性。

役員、上司に諮ってみないと。

「いい企画だと思うんですけど、私では、力足らずで。

私が決められるんだったら、御社の企画を通すんですけど、権限、ないんですよ。

異動の時期でもあるし、いつまでここにいられるかもわかんないし。

とりあえず、すぐに上司を捕まえて、またご連絡しますので。」


お前は仕事やる気あんのか?

お前の考えや、こうすべき、これがいい、という強い意見はないのか?

仕事に対する気概や、プライドはないのか?

上司がどう言おうが、それを説得、突破するくらいの根性はないのか?

あー、ちょっと熱くなりすぎですね。

年取ると、怒りっぽくなる。すぐに説教して嫌われる。

自戒。

でも、これじゃあ、いいものはできない、と信じる。

課題を解決するため、
クオリティを上げるため、
効果を上げるため、
コストを下げるため、
見えないところでどれだけの人が苦労していることか。

経験も技術も豊富なプロフェッショナルたちが、
どれだけ緻密に、情熱をかけて、智恵を集結してきたというのに、
それが素人には何もわかんない。

新入社員や、事務の女性も含め、多数決で決めるんですか?
はああ。

ははあ、誰か一部の特定の人たちが決めると、
裏でなんかあるかもしれない、ズルしてるかもしれない、となるわけですな。

公平に、わかりやすく、誰からも文句の出ないように。

いや、素晴らしい。

しかし、それはイコール、誰も責任取らないってこと。

結果、選ばれたものは、

とがってない。研ぎ澄まされてない。

ぐざっと届かない。心が動かない。響かない。

中庸。平均。誰にも広く。問題が出ない。

こういう仕事はつまらない。
気合が入らない。
できればしたくない。
金になるからやってと言われてもね。

はい、もうやめ。
帰ろ、帰ろ、さっさと適当に済ませて、飲みに行こう。
コメント

マニュアルの価値

2009年03月18日 00時34分51秒 | 仕事
柿ピー問題の発端になった、トーマツ イノベーションの白潟敏朗さんのメルマガ。

これも興味深いので、一部、引用させてもらいます。
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仕事で重要なことは、誰がやっても一定の品質を保つことです。
そのときに役立つのが「マニュアル」です。
 
 <中略>

東京ディズニーランドには、職場ごとにマニュアルがあります。
その数は約400種類もあるそうです。
ディズニーランドを訪れた人が感心するのはキャストと呼ばれる従業員のサービスの良さです。
キャストの気持ちの良い応対は一人ひとりの資質だけではなく、マニュアルとキャストのアドリブによってできています。

ディズニーランドのマニュアルは何が違うのでしょうか?

それは、必ず最初に『仕事の目的』が書かれていることです。
目的・形・注意の順番でマニュアルはできています。

<例>チケットブース(入場券販売)のマニュアル

【目的】 あなたの仕事は『チケットを売ること』ではなりません。
     東京ディズニーランドにおいでになったゲストと
『最初にコミュニケーションをとること』です。

【形】  目と目をあわせてにっこり笑って一声かける

【注意】 「いらっしゃいませ」とは言わないでください。
例えば、
「おはようございます」、「こんにちは」、「こんばんは」。
     なぜ「いらっしゃいませ」ではいけないのか。
     それは日本では「いらっしゃいませ」には
誰も返事をしない習慣があるからです。
     ゲストから返事をいただいて
     初めてコミュニケーションがとれたことになります。

いかがですか?

仕事の目的を明確に書けば、手順の記述(形)は簡単でよいのです。
目的の記述によって従業員の意識は変わります。

『チケットを売ること』ではなく『最初にコミュニケーションをとること』か、どんなコミュニケーションをとろうかな?

このように従業員の意識は変わり、自分で考えるようになります。

東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドでは、
今年テーマパークの合計入園者数が過去最高を記録しています。
この成功は『マニュアル』にも一因がありそうですね。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
マニュアルにはまず 『仕事の目的』を書きましょう。
つぎに『形』・『注意』。これで完成です。
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ちなみに、松下幸之助にまつわる話で以下のようなものがあります。

ある時新入社員が、上司から伝票の転記作業を命じられました。
そこへ幸之助さんが通りかかります。
「君、何をしているんや」
幸之助さんが新入社員に尋ねました。
「伝票の転記をしています」と答える新入社員に幸之助さんは質問しました。
「その目的は何や」
「さあ、分かりません」
その言葉を聞いた幸之助さんは、すぐに主任を呼びました。
「この仕事をしてもらっている目的は何や」
主任も答えられないでいました。
「課長を呼べ」
今度は課長もその場にやってきて、主任とともに幸之助さんから叱られました。
「たとえ新入社員であっても、何のためにこの仕事をするのかを説明せんかったら、この人の能力を発揮してもらえないやないか」
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いい話ですよね。

今の時代、ある意味「マニュアル」化時代。
システムというもの。
水平展開で、効率化集約化で、高利益を生み出す。

要は目的をまず最初に言うこと。

ただ、これをこういう風にやって、と言って、そのことが表面的にうまくできたとしても、目的を意識しているのとしてないのでは大違い。

そのことができたことと、目的が達成できたことは違う。

要は、「それは、なんのため?」ですね。

前に、WHYを積み重ねる事、という記事書きましたが、ほんと、そういうことがキモです。

仕事で言えば、
なんでこれをするの?その仕事の目的は?じゃあ、それをする意味は?
と、どんどん積み重ねていけば、
最後には、企業理念、働く事の意義、ということになりますね。

社会の中での存在意義。

チケットを売ること、コピーを取ること、
急に、大きな意味があり、大事なすごい仕事ということに思えてきます。

何をするにしても、考えること、考えなければならないこと、いっぱいありすぎて大変です。
しかし、逆に言えば、人生楽しいですね。
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