即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

生き方のセンス

2014年12月14日 11時52分48秒 | 友達・絆
また間が空いてしまいましたね。

この間、棋界でも糸谷新竜王誕生、今泉さんプロ試験合格、そしてあっと驚くリアル車将棋(!?)などいろいろなことがありましたが、僕の周辺でも仕事がどんどん忙しくなってきてたり、また、プライベートでもいろいろありました。

つい最近のことだけど、長年仲良くさせてもらっていた前の会社の先輩Tさん(歳は5歳ほど上)が亡くなりました。

まだまだ全然若いのに、そして、いつも笑顔で明るく素敵な人だったのに、とてもショックです。

このところたくさん来ている喪中のハガキでも、親でなく兄弟というのが徐々に増えていますし、ほんと最近は黒いネクタイの機会が増えてしまっています。

考えてみると、こういう辛い記事は今年三度目です。
哀しい雪の日
生き抜く強さ

Tさん、もともとデザインが好きだったこともあり、仕事でもプライベートでも何にでもかなりの拘りがありました。
ずっと尊敬する営業マンだったのだけど、自分では“営業もできるデザイナー”と言ってました。
10数年前に会社を辞め独立して、去年会社をたたむまでずっと一人で頑張ってました。
クライアントにもまわりにも人望が厚い人だったので、仕事も安定していたようです。
仕事でも絡んでいたので年に何度かは一緒に飲んでいたし、一緒に出張やゴルフにも行きました。
骨董通りにあったTさんの事務所にはいつもいろんな人が集まっていたようです。
別に親分肌なわけでもないし、強いリーダシップがあって強力な求心力があるわけでもないと思うのだけど、クライアントでも協力会社でも後輩でもいろんな年代のいろんな人が彼を慕って集まってくる。

ファッションとか、名刺とか手書きの企画書とか、本当に独特の拘りがあって強い生き方のポリシーやセンスが常に伝わってきていました。

昔、飲みながら、後輩に対してプレゼン技法についていろいろ語っていた時、
『お前は女を口説くときに何に気を付けるんだ?』
というところから始まって、いかにプレゼンと女性を口説くのが似ているのかを具体的にわかりやすく話していたのが印象的です。

お通夜に行った時の帰り道、いただいたお返しを手にしながら皆で話していました。
シェラトンホテルの包装紙です。(中味はクッキーでした。)
『お返しがシェラトンのだなんて、こんなの初めてですよね、さすがTさんだなあ。』と。

そして数人で駅前の居酒屋に入ってTさんを偲んで飲んでいたら、見る見るうちに黒い服の人たちで貸切みたいになってしまった。
2階の座敷、10数人のグループを含め、4グループは全部お通夜帰り、あちこちで、Tさん、Tさん、という話し声が聞こえてくる。

人が集まる人。
会いたくなる人。
Tさんの笑顔が浮かんできます。

もっと飲みたかったし、一緒に出掛けたかったです。
長い間、ありがとうございました。

心からご冥福をお祈りします。
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