即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

スポーツの冒涜・その2

2012年08月23日 16時45分13秒 | スポーツ
先日書いた《スポーツの冒涜》という記事、結構な反響でした。
テレビの取り上げ方。番組の演出。
バラエティ化、ショーアップ化、ワイドショー化
みんなそう思ってるんだよね、やっぱり。
わかってないのは局の人ばかり。
もし番組スポンサー関係者がいたら、頼むから突っ込み入れてほしいんだけど。
スポーツ、試合そのものはいいんだけど、あんなくだらない演出するんだったら今後一切提供は差し控えます、って。

ところで、昨日のヤングなでしこの試合、見ましたか?
いきなりの2失点で浮足立ってしまったけど、まあ、よく2点返しましたよね。
若いから仕方ないのだろうけど、リーダーシップ発揮してる子が見当たらない。
キャプテンの藤田も途中交代しちゃったし、ゲームメークしたり精神的支柱がいないのがこのチームの弱点ですね。
ディフェンス陣が不安定なのもそれぞれバラバラな感じで、中心になってる選手がいないことが不安材料です。

それにしても、またこの話。
『お台場盛り上がってますかあ?』
って、なんで宮城からお台場に振らなきゃいけないの?
意味わかんない。
そして乃木坂46とかのキャアキャアうるさい(品のない(失礼!))女の子5人が出てきて騒ぐのには完全に閉口。投了。完敗。
サッカーのことも何も知らない子たちに一人一人振らなくたっていいと思うんだけどね。

『大興奮です!』
『頑張ってほしいです!』
『やってくれると思います!!』
まったく無駄な時間だ。

こんなバカなことで時間使ってるんだったら、U20の大会の歴史とか他のチームの特徴とかいくらだって伝えるべきことあると思うのに。
文句ばっかり言ってると怒られるから、どういう内容の番組だったら見たいのか、いつでもちゃんと企画提案しますよ。
バレーボールのジャニーズの若手の応援もそうだけど、どうして不要な、いや、不快な、チャラチャラした応援を入れる必要があるんだろうか?
百歩譲ってみたところで意味がわからない。
局の人だって、この演出が必要だとか、このやりとりが素晴らしい、とはどう考えたって思ってないはずだ。
となると、つい想像してしまうシーンは以下の二つ。

1.視聴者を小馬鹿にしてるパターン。
『なでしこならともかく、全く知名度のないヤングなでしこなんだからまともにサッカーの試合中継したってなんにも面白くないだろ。盛り上がるわけないだろ。お笑いかアイドル噛ませとかないとかっこつかないよ。サッカーのことなんてわかんなくたっていいから適当にそういうの入れとかないと視聴率取れないだろ。予算はあるんだから安いジャリタレでも仕込んどけばいいじゃん。』

2.互助会・利権のパターン。
タレント事務所のマネージャー『前からお願いしてるあの子たち、なんとかどこかで使ってくださいよ。歌なくてもいいし、バラエティでもなんでもいいんでお願いしますよ。』
番組プロデューサー『そうか、うーん、あっ、今度サッカー番組あるから、あれにだったら突っ込めなくもないな。ちょっと考えるかな。』
『あっ、それ、お願いしますよ。とりあえず顔売れればいいんで助かりますよ。ほんといつもお世話になっちゃって、すいませんね。あっ、そうそう、この前赤坂でいい店見つけたんで、来週でもどうですか?いや、いい子いるんですよ。』

ちょっと古い時代ですね、これ。
ホイチョイみたいな感じもするけど、どちらにしてもこんなくだらない想像しちゃうくらい、どう逆立ちして見たって楽しくない、面白くない。
もしあの子たちのファンだったとしても、あんな風な使い方しないでほしいと思うはず。
こういうキャスティング、あのひどい演出を歓迎して満足してる視聴者って、あの子たちのファン以外に存在するんだろうか?

この手のくだらない応援、演出を今後すぐに0%にしたいので、公開討論会やるとか、パブリックコメント受け付けるとかしてほしいと切に望んでやみません。
おーい、テレビ局の人!聞いてんのかーい
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ロンドンオリンピック雑感・その3

2012年08月22日 15時40分12秒 | スポーツ
閉会式終わってからすでに10日経ちますが、またもやしつこくオリンピックネタです。

過去関連記事:
ロンドンオリンピック雑感
その2
スポーツの冒涜

そういえばこの人もしつこくまだ書き続けていますね。
五輪雑感 ~卓球は史上初のメダル獲得と言うけれど~

ということで、この記事に触発されてまずは卓球ネタから。

 卓球の試合終了後の握手って、なんかドライすぎると思いませんか? 

相手の手の先をちょこっとつまむくらいの軽い握手ってなんか違和感を感じます。
適当、いい加減、気持ちが籠ってない、形式的。

互いの健闘を称える意味でも、ちゃんと相手の目を見てしっかりちゃんと握手すればいいのにとつねづね思ってるんだけど。
激闘の後であれば、両手で握手するとか、場合によったらハグしてもいいと思うし、スポーツの持つさわやかな印象をぶち壊してます。
せっかく愛ちゃんたちが銀メダル取って今後は打倒中国に向けてますます盛り上がっていくのだろうけど、ここだけがどうもひっかかってます。

過去の歴史とか文化とか、そのスポーツの持つ背景や特性など、いろいろ考え方はあるんでしょうけど、これだけは断固として違和感がある。
ラグビーの「NO SIDE!」の感覚じゃないけど、他のスポーツの持つ試合後の充実感、晴れやかさを感じないです。
なんだかコソコソ、ジメジメ。(失礼!)

もしそういう意見が通るのであれば、何でも保守的に、権威主義的に先輩たちから教えてもらったことを伝承しているだけでなく、誰かから、日本から進んで変えていけばいいと思うのだけどいかがなもんでしょうか?
そのこと自体に意味があったり、正当性、納得性があることならともかく、単なる習慣でそうしてるだけであればバーンと変えてしまって新たなスタンダード作りをしていきませんか?
その方がファンも増えるし裾野も広がっていきますよ。

卓球やってる方とか協会の方とか、聞いてますか?
おーい!

ちょっとレベルは違うかもしれないけど、サッカー日本代表が試合前の君が代を聞くとき、皆で肩を組んで聞くということを始めました。
伝統的には今までそんなことはしなかったと思うけど、単に誰かが言い出して始めたこと。
これが共感を生むことになるのであれば他の競技にも広まるかもしれないし、そんな風にもっといろいろ自由な発想があっていいと思うんですよね。

次、もうひとつオリンピックに関しての個人的意見。

メダリストだけでなく、いろんな選手がインタビューで必ず語ること。

『スタッフやチームや家族や応援していただいた方々のおかげです​。そういう人たちの気持ちが力になり、支えになって今の自分がい​ます。感謝の気持ちを伝えたいです。』

本当にそう思ってるのだろうけど、あまりに皆が、ステレオタイプでこの優等生的な決まり文句を言うのにもう辟易。
以前はこんなことなかったと思うけどどうなんだろうか?

自分を自分でほめてあげたいではないけど、多少自分勝手に思われてもいいから自分らしいこと言う人、圧倒的に減りましたよね?
逆に言えば​如才なさすぎで画一的でつまらない。
これはスポーツ界だけでなく、すべての世界で小粒化、謙虚化、大人化してるんでしょうね。

もっと周りに気を遣わんと、勝手なこと言ってよ!
本音で思ってること、そのまま言っちゃってよ!

あと、 『ファンの皆様にメッセージを。』の答え。

『応援よろしくお願いします!』

この予定調和的、誰でも同じこのやりとり、もうあきたし、時間の無駄なのでやめてもらえないかしら?
だめ?
伏してお願い申し上げ奉りますので、何卒もう許してちょうだい。
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スポーツの冒涜

2012年08月21日 11時08分57秒 | スポーツ
オリンピック終わっちゃったけど、昨日の銀座のパレードといい、各局軒並みのメダリストたちの出演ラッシュといい、まだまだ余韻は覚めやらないです。

関連記事:
ロンドンオリンピック雑感
その2

オリンピックネタをしっかり何度も取り上げて更新している英さんは、TBいただいたこの記事《五輪雑感 ~総括と言うより、いろいろ、もろもろ~》だけでなく、テレビ局の取り上げ方、演出、解説のことについて問題提起されてます。(すべて共感、同意!)

さて、この記事、ちょっと引用させてもらいます。
五輪まで低俗なバラエティー番組に貶めるテレビ局の「見識」 - Infoseek ニュース
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わが国のテレビ局にかかれば、世界最大のスポーツイベントでさえ、ショーアップ化しないと気が済まないようだ。

  今回に限ったことではないにしろ、テレビ局、特に民放の中継は見るに堪えないものばかりだった。そもそも「ライブ(生中継)」と銘打ちながら、放送は試合開始の1時間も前から始まり、現地と日本のスタジオを結んで、アナウンサーやタレントによるつまらない掛け合いの垂れ流し。試合開始を「まだか、まだか」としびれを切らした向きは少なくなかったはずだ。

  見るに堪えなかったのは、「五輪キャスター」と称して現地に派遣されたタレントたち。マラソンの高橋尚子や柔道の野村忠宏らのメダリストが解説者やリポーターを務めるのはよしとしても、なぜ中居正広、桜井翔、国分太一といったジャニーズのタレントを五輪中継に引っ張り出すのか。4年に1度、大げさに言えば人生をかけたアスリートの大一番を、視聴率欲しさにスポーツの素人に何かを語らせるテレビ局は自分のクビをしめている。

 <中略>

  日本人選手のメダリストが誕生すれば、各局横並びで現地の特設スタジオに招き、「今、何がしたいですか?」などと判で押したように同じ質問の繰り返しだ。

 「各局とも聞く内容に中身がなさ過ぎます。選手やチームの裏話がほとんどで、試合中の心境、プレーや技に関して踏み込んだ質問はありませんでしたから。視聴率稼ぎのためなのか、選手をお笑い芸人かタレントのように扱い、笑いを取ろうとする姿勢が見え見えです。メダリストや視聴者を冒涜(ぼうとく)しているとしか思えません」(前出の山口氏)

  次回のリオデジャネイロではまともな中継を期待したいものだ。
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この過剰な、そして間違った方向の演出については過去このブログで何度も何度も取り上げているのだけど、一向に修正しようとする気配が見られない。
いや、どんどん増徴するような節も見られる。

おとといのヤングなでしこの試合に登場した乃木坂なんとかというギャルタレ(こんな言い方しないか?)たち。
あれはなに?サッカー知ってんの?
きゃーきゃー騒いでうるさいだけで、せっかくの日本開催《FIFA U-20女子ワールドカップ ジャパン2012》の品格を著しく貶めていると思う。
サッカーに詳しいお笑いタレントまではわかるけど、どうしてああなっちゃうんだろ?
ヤングなでしこと同じ世代だから?
いろんなタレント事務所から売り込みが来てるのだろうし、偉そうなプロデューサーが、そうだな、今度のサッカー番組に使ってあげようか、なんて永田町の世界でよくあるような光景が展開されてるんだろうか?
いや、そもそもアナウンサーと解説者以外に、あんなにいっぱい出演者、必要なの?
予算ありすぎてて、単にシンプルにサッカーの試合を見せるだけだと、余っちゃうの?

バラエティ化、ショーアップ化、ワイドショー化。

過剰な演出、盛り上げすぎ、というのでなく、これはあきらかに間違った方向の演出です。

スポーツそのもの、そしてアスリートそのものを、普通に、自然に取り上げればいいのに、どうしてそういう方向にひんまがってしまうんだろ?

有名タレント起用して大騒ぎしてワイワイ賑やかに取り上げれば満足するものだと馬鹿にしてるに相違ない。

大半の視聴者がそういう演出を望んでいると勝手に思ってるんだろうけど、ちゃんと視聴者満足度などアンケートとか調査をしてるんだろうか?
こういう意見もかなりあるということをわかっているのだろうか?

今回のオリンピックでますますヒートアップしちゃったこの傾向。
視聴率至上主義という現状もわかるけど、こういう演出が本当に視聴率アップにつながっているのかどうか?
同じ試合を他局でもやっていれば比較できるのだけどね。

テレビ局の人ってほんとに馬鹿なんじゃないのって思えてしまう。
そして、そのことは、民意をちっとも理解しないで自分たちの特殊なムラ社会の中でうごめいてる永田町や霞が関の方々とイメージがダブってしまう。

解散総選挙があるわけでもなく、こうやって地道に声を上げるしか術もないわけで。
テレビ局の方、お願いしまっせ、わかってちょうだいよ、このせつない気持ち、やるせない乙女心を。

ということで最近は自衛手段として、生放送をそのまま見るのはやめて、すべて録画でくだらないところはすっ飛ばして見るようにしています。
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ロンドンオリンピック雑感・その2

2012年08月16日 12時25分36秒 | スポーツ
オリンピックネタ、先日の記事の続編です。

まず誤審問題。
今回、他の競技にもたくさんあったけど、特に柔道の審判がひどさ、世界中に露呈しちゃいましたね。
柔道自体の格を完全に貶めちゃいました。
そして、これは個々の審判個人のスキルの問題ではなく、システムの問題なんでしょう。
覆った韓国選手もひどく後味悪いですよね。
最初に青3本上げた時、なんですぐにおしまいにしなかったんだろ?
もう勝負はついたからと帰ろうとした韓国選手にもまだここにいろって言ってたんですね。
恐らくジュリーがすぐに問題視してクレームつけてた、ということなのでしょう。
文句つけられた3人の審判はしばらくオロオロ立ちすくんでいて、その後ジュリーに呼ばれたら、はいはいって感じですごすご歩いて行って、あたかも従順な部下のように上司からの指示を受けていた。というよりも怒られてたような感じ。
そして、当たり前のように再度の旗判定をやり直す。
ひどすぎて見てられない光景、じゃ、お前らは何なのか?
審判の権威も何もない、あれじゃ、まるでスリーアミーゴズだよね。

体操男子団体決勝の内村の得点もひどかった。
内村の得点が出て、日本はメダル逃して4位。
イギリス、ウクライナが飛び上がって喜ぶ。
日本がおかしいと詰め寄り、審議に。(クレームつけるにはいちいちお金払うんですね、知らなかったけど。)
そしてかなりの時間が経ってから、内村の得点がアップし、結果銀メダル。
柔道だけでなく、審判というものが介在して我々にはわかりにくい微妙な判定、そして逆転裁定に出会うと、そのスポーツへの興味が低下し、自分の中での、いや恐らく社会的な格がグーンと下がる。
フィギュアスケートも然り。
テニスのチャレンジみたいに誰がどう見てもわかりやすいといいのだけど、人間のやることだからそう簡単にはいかないのはわかる。
そうであればプロとしてのスキルを上げて、できる限り納得性、客観性のある判断、判定をしてもらうしかない。
そして、覆す時はきちんとその判断理由をわかりやすく公表してほしい。
スポーツはすっきりさわやかに楽しみたいんです。
わけわかんないのは政治だけでたくさんだもの。

そしてつい最近の女子ハンマー投げ決勝。
知らなかった人も多いと思うので概略を。
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ドイツのハイドラー選手が投げた5投目がかなりいい線行った。
ベスト3くらいには入ってる映像が映る。
しかしなぜかちゃんと計測しないまま、次の選手が投げた。
わけわからずに「ファール」になり、もう一度投げさせられる。
これは大した投擲でなく、そのまま試合終了。
ハイドラー選手はクレームつけたけど、審判団は意に介せず。
結果が出てメダリスト3人がウイニングラン。
そして競技終了後、審判団が方針を撤回。
ハイドラーの5投目が認められ、銅メダルに(どこかに記録が残っていた?)。
ウイニングランで喜んでいた中国の選手、ひっそりと4位に。
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あまり騒がれなかったけどこれもひどかった。
なぜそうなったのかの理由が明らかになってない。
結果は結果だけど、その経緯がこのまま闇に葬られていいのだろうか?
あまりにも杜撰な判断、判定。
これじゃ何でもありじゃないか。
4位になった中国選手の気持ちはどうなるのか。

小田嶋隆さんも書いているけど、特に審判の介在度が大きな競技は、審判の教育、選出法はもとより、ビデオ判定の位置づけ、ルールの見直しも含め、いろいろ根本的に考え直す時に来ているのかもしれないです。

次にアナウンサー問題。
オリンピック閉会式のNHK解説に批判殺到! 視聴者「アナウンサー黙れ!」「起きてた時間を返せ!!」
ネット上で大騒ぎになってるようです。
【17日間の会期を終えて、ロンドンオリンピックが閉幕した。閉会式は日本時間2012年8月12日の5時頃から始まったのだが、その中継を行ったNHKの解説に批判が殺到している。というのも、イギリスの音楽とエンターテイメントをテーマにした閉会式、名だたるアーティストが多数出演し名曲を披露したのだが、その演奏中に無用と思えるような競技の振り返りを行い、視聴者が音楽を聞くのに妨げになったからだ。
特に視聴者の苛立ちをかき立てたのが、ロックバンド「MUSE」の演奏中のことだ。このバンドの楽曲『Survival』は、オリンピックの公式ソングに抜擢されていた。アナウンサーはそのことを知らなかったのか、公式ソングであることに一切触れずに、すでに多くの視聴者が知っているはずの競技の振り返りを語り、各選手の感想まで述べて演奏の妨げになっていた。】

どうしてもおとなしくしてられない、ずっと何かしゃべっていないといけないアナウンサーの性(さが)ってやつがあるのでしょうし、呪縛なのでしょうね。
前もサッカーのところで書いたけど、しゃべりすぎ、騒ぎ過ぎ、見てればわかるよ、うるせーよ、じっくり見させてくれよ、って思うのだけど、そういう視聴者のせつない気持ち、伝わってないみたいですよね。
でも、わかるんです。
どういう層が多数派なのか、ってこと。
どこかに特定の多数派と思う視聴者像を想定して、しゃべってるわけですよね?
こうやって僕は勝手に文句言ってるけど、世間にはいろんな人がいるわけで、サッカーのルールよくわからないから、もっと基本的なルール説明を含めこと細かくしゃべってほしいって人だっているはずですもんね。
閉会式の例で言えば、そんな音楽はどうでもいいからいろんな振り返りのコメント聞きつつ走馬灯のようにオリンピックの名シーンを反芻したいって人だってある程度はいるはず。
そう考えたら、これだけニーズが多様化してるわけだから、どうやったってそこに満足しない塊の人たちから文句が来る。
どこが多数派なのか、ボリュームゾーンはどこなのか、ターゲットの視聴者像はどんななのか、って判断は難しい。
そういう意味では音声を自分の好きなように選べたらいいのでしょうね。

次は民放でよくやる選手の紹介物語。
さとなおさんも『オリンピック選手の苦闘の半生を情感たっぷりに読み上げる女性ナレーションが苦手すぎて民放がつけられない。いらんのだよ、そういう味付けは。』と言ってます。

競技を早く見たいのに、お涙ちょーだい的な安っぽい学芸会みたいな選手紹介物語、各局で同じ映像使って同じようにやってるんだけどやめてほしいんです。
なんで民放は皆同じトーンで同じ演出でああなっちゃうんだろ?
ついついわずらわしくなってNHK専門になってしまう。
以前も《テレビ局の相互浸透》《メディアの先見性、独自性》をはじめ、テレビのあり方、劣化に関する記事を散々書いてきたけど、民放の人はなんでいつまでたってもそういうこと、何でわかんないのかな?
わかった上で承知してやってるのかな?
過半数の視聴者は、ワイドショー仕立てのものを見せておけば喜んでるレベル低い奴ばかりって思ってるのかな?

次はなでしこのこと。
宮間あや「全てを背負った監督の思いを無駄にしたくなかった」/ブラジル戦(SOCCER KING) - ロンドンオリンピック Yahoo!スポーツ×スポーツナビ
宮間選手のコメント、素晴らしいです。チームワーク、一体感だけでなく、個々のタレント、性格などが揃っていたからこその栄冠なんですね。

【他の選手はわからないが、話題にはしたくないが南アフリカ戦ですべてのことを背負ってくれたノリさんの思いをムダにしたくなかった。(2位狙い騒動は)選手同士でも口にするのはためらわれることがあった。でもあの試合は狙えないし、無気力試合じゃない。相手に押し込まれるのは想定内だった。DF4枚は体を張っていた。ミスはあったら、それぞれの役割をコンプリートしてくれた。私たちはチャレンジャー。残っているチームはどこも強いが、一番いい色のメダルに向かうという気持ちだけだ】

なでしこは精一杯やるべきことをやりきったわけですね。
最後負けたのは僕らの応援の仕方が足りなかったということ。
ということで心から反省して、2年ぶりくらいにひげを剃りました。

最後はこの話。


完全に韓国サッカー関係者の活動と判明!だったようですね。

これについて書いている韓国は五輪精神を傷つけたという為末さんのコラムです。

いいこと言ってます。
男子の3位決定戦と違って、なでしことアメリカの決勝戦はお互いリスペクトしあってる同士の戦いというのが感じられてそこがとても印象的だった。
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アスリートは表面ではなくもっと深いところで、目の前の相手を通り越して、人類の可能性というものに向き合っている。人はアスリートの相手に勝利する姿だけではなくて、自分自身に打ち勝つ姿に感動する。私たちアスリートはお互い対峙して戦い合いながらも、自分自身の限界と向き合いそれを乗り越えようとする存在で、そしてその目的を共有した相手を、国籍や人種を乗り越えたところで、私たちは尊敬し合う。オリンピックの価値とは、普段お互いの立場ではさまざまな問題や、感情的な対立を抱えていたとしても、それらをこの時期この場所でだけはぐっとこらえて、お互いのこれまでの努力と高みを目指す姿勢を尊敬し合おうじゃないかということにあるのだと思っている。
-------------------------------------------

そしてもうひとつ。
為末大がTwitterで冷静に意見、日韓戦パフォーマンスについての見解が凄すぎる!
引用させてもらいます。
******************************************
結局の所、スポーツ、オリンピックの本質的価値は何なのかという話で、ここに何らかの意図が入り込む事で、オリンピックの中立性、純粋性が失われる。それはひいてはオリンピックを貶める事で、スポーツ自体への社会からの尊敬を失わせる。
私は韓国選手の行動に憤りを感じるが、それは日本人としてではなく、一人のオリンピアンとして感じている。なぜなら彼が攻撃したのは日本ではなく、オリンピックの精神自体だから。オリンピズムの根幹に関わる事だから、IOCもここは勝負所だと思う。彼らの理念は建前だったのかどうかが試されている
そして日本人の立場として考えても、日本として抗議するのは得策じゃないと思う。もう一つ次元が上の目線から、オリンピズムの本質を諭すようにIOCに意見を出すべきだ。島の問題ではなく、世界中が大切にしているものを貶めた問題として扱うべきだと思う。
*****************************************
為末さんも、大事な事は同じ次元で抗議しない事と強調してますが、日韓の間の問題ではなく、オリンピックとかスポーツというものの価値をどう捉えるのかということだと思います。

オリンピックは国威発揚の場。
ビジネスであり経済効果、金儲けの場。

いろいろな考え方がある。

甘っちょろいのかもしれないけど、スポーツを通じて人間の可能性の追求の場であると信じたいし、その意味からは、スポーツの上に何も置いてはいけないのだと思います。
今回はずっと寝不足に耐えつつ、かなり観戦したと思うけど、メダルの数とか誰が活躍したとか、そういうことでなくいろいろ考えさせられたし印象に残った大会でした。
あの東京オリンピックからもう48年も経つわけで、時代も画期的に変わり、自分の歳や環境や考え方も毎回変わっている。
今後オリンピックはどのように変化していくのだろうか。
そして、オリンピックの感動をあと何回元気に味わうことができるのか。
ほんと、皆様、お疲れ様でした。

最後にあまりにすごいし、知らないことばかりだったので、時節柄ご参考までに。
日本の高校生が作った竹島問題検証動画が凄すぎる
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ロンドンオリンピック雑感

2012年08月12日 01時17分49秒 | スポーツ
暑いですねえ。
すっかりご無沙汰しちゃってます。
暑くて暑くてカラダはお疲れ気味だし、歳のせいか頭もボーっとしてるので本読んでも進まないし、頭回らないのでろくな記事、書けやしない。
王位戦のことも書きたいと思ってたけど、オリンピックが始まっちゃったからもう投了です。
連日の寝不足が輪をかけてますます更新しない日が続いてます。

ということで英さんはしっかりいろいろ評論してますが、今日はロンドンオリンピックネタをランダムに。

過去最大規模の五輪反対デモ、500人参加

やっぱりこういう動きもあるんですね。
行き過ぎた商業主義。
川島さんも書いてるけど、たしかにあの開会式見ると満載すぎるし、時間長すぎるし、開会式としてはもっとシンプルでいいのではと思う。
あそこまでやらなくても。あそこまでお金かけなくても。
選手入場・開会宣言・聖火・プラスアルファでいいのではと思ってしまう。
もう国の威信を示すような時代ではないだろうし。

【ロンドン余話】開会式の「ヘイ・ジュード」は“口パク”の予定だった?
【事前録音された音源を使い、“口パク”で演奏することも予定されていたが、マッカートニー自身が生での演奏にこだわり、それを貫いたということらしい。】
もしかしてたら口パクだったかもしれないのか。
音ずれたの、あっ、トラブルか、って思った。
最後までこのままだったらかなりやばいなあ、と本気で思った。

開会式の日本選手団の退場事件。
【ロンドンオリンピック】日本選手団が開会式で“謎の退場”!? 猪瀬直樹東京都副知事も関心寄せる
まだきちんとした情報がないみたいだけど、ほんとに真相はどうなってるのだろ?

試合後のインタビュー、もう少し何とかならないのだろうか。
もっとその選手のこと、競技のこと勉強したり、事前に準備したりしないのだろうか?
質問に関して、事前にディレクターなりがちゃんとチェックしたりしてるのだろうか?
勝った場合、負けた場合など、意外な反応だった場合も含め、ちゃんと事前に想定質問集など作ってシミュレーションしてるのだろうか?
あー、こんな質問投げたからこんな答えが引き出せて面白いインタビューだったな、ってことほとんどないですよね。
振り返ってどうでしたか?今の感想は?次の試合はどうやりますか?ファンにメッセージを、っていかにも予定調和的、お約束的で、単に選手の表情が見られたってことしか残らない。
内村の予選の時とか福見とかうまくいかなかった選手への聞き方も、上から目線に感じることも含めなんだかなあって感じがした。
1次リーグのなでしこ鮫島へのインタビューもあきれた。
東京のスタジオに宇津木選手がいますけど、何かメッセージを、って言って、鮫島がはっ?って一番あきれていたけど、何を言わせたかったんだろ?

バレーボールってなんでチアガールがいるの?(今日の試合はいなかったけど)
どっかのチームの応援じゃなくて、バレーにはつきものってこと?
日本でやるときはいつもジャニーズだかなんだかアイドルの歌や踊りがつきものだけど(過去、あきれ果ててこのこと何度も書いてます。)、オリンピックでもそういうスポーツってことになったんだろうか?
誰が見ても要らないと思うけど。

一本を取って勝つことと金メダルを取ること:日経ビジネスオンライン

過去に《柔道の変化》《負けないことに徹することの弊害》など、何度も取り上げてますが、小田嶋さんの指摘通り、これが柔道なのか、という思いをまた新たにした今回のオリンピックでした。
(引用させてもらいます。)----------------------------------------
「これが柔道なのか?」と、久々にこの競技を見る私は、少し驚く。
 が、これはこれで、それはそれとして、おそらく、それなりには柔道であるはずなのだ。というよりも、グローバル化した柔道は、JUDOとしての新しい競技の見方をわれわれに求めている。
 つまり、話は逆なのだ。問題は、柔道の国際化ではない。反対だ。
 既に国際化を果たしたJUDOが、われわれ日本人に、国際標準への適応を求めているのである。
 哀れなのは日本の選手たちだ。彼らは、「一本を取って勝つ」昔ながらの講道館柔道の体現を求められ、その上、「金メダル以外はメダルじゃない」といった感じの、絶対の勝利を宿命づけられてもいる。
------------------------------------------

小田嶋隆さんのtweet。ヘイジュードの呪い。
「ヘイ、柔道 がっかりさせないでくれよ。 don't carry the world upon your sholder だぞ。ってことはつまり、あんまり焦って背負投げに行ったりすると返し技を食らうわけだ。わかるな? 」

これ、素晴らしいです。

その他にも、「翌々月末払い」、「貸し倒れ」、支払いは(あるいは仕事は)その「うちまた」、など出てました。

誤審問題。これは多すぎて書ききれない。

柔道の海老沼選手の準々決勝、体操男子団体決勝の内村の得点、そして昨日の女子ハンマー投げ決勝など、これは枚挙に遑がない。
これに関しては稿を改めます。

なでしこの試合の川上直子さんの解説について。
皆様、どう思われましたか?

準決勝のブラジル戦。後半冷や冷やものの試合だったこともあるけど、話してる中身というよりもあのキンキン声が常に耳障りで耐えられなかったです。その上アナウンサーが絶えずいろいろ聞くもんだからなおさらテンション高くなり、しゃべりすぎ。見てればわかることを、キンキン声でうるさいっつーの。静かに見させてほしいと心から思った。

そして決勝。またも川上直子と聞いて、頭痛くなったのだけど、出だしからまるで違った。
なんで同じ人なのに、準決勝と決勝とでここまでしゃべり方が違うのか不思議でした。
あの耳障りなキンキン声はまるでなかったし、テンションも上がらずトーンも低く落ち着いて冷静なコメントだった。しゃべりすぎもなく、適度だし、適格だし。いつもこうだったら文句言わないのに・・・。何で急に大修整したんだろ?そういう声が多くあったのだろうか?

オリンピックネタはまだまだ書ききれないので続きます、多分。
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