昨日の棋聖戦第四局。
ここで負けてフルセットになるようであれば、結構やばいかも、とハラハラしていましたが、羽生さん強かったです。見事な防衛、安心しました。
この勢いで王位戦、王座戦を乗り切って、竜王戦挑戦者になって、再びの三冠対決をぜひとも見たいです。
そして、悲願の永世竜王、永世七冠を勝ち得ることができるのかどうか?
それも3連敗4連勝で四冠になるという絵にかいたような妄想。
現実になるのを密かに期待しつつ応援する真夏の将棋ロードです。
将棋ネタはきりがないので、今日はテレビの話。
そもそも僕は英さんみたいにテレビドラマって全然見ないのですよ。
大体テレビ見るのはサッカー中心としたスポーツと将棋とあとはニュースくらい。
たまに映画など観たいのがあれば、録画してってくらい。
それが、そんな僕が、半沢直樹、2回も観たんです。(第1回は19・4%、第2回も21・8%!)
面白かったんです。妻と一緒に見て、かなり興奮しました。
連続ドラマ観るのって、ロンバケとか、武田鉄也のとか、あの頃以来のような気がする。
いや、会社ってすごい。組織って怖い。
全責任を取ります。土下座しろ。責任は現場にある。片道切符の出向。やられたら倍返しだ。
4年前までそれほど大きな会社ではないけど一応サラリーマンを長年やってました。
ネクタイに通勤電車に会議にボーナスに愚痴飲み。
異動とか派閥とかパワハラとか上司に楯突くとか降格とか、ドラマに近いようなシチュエーションもいろいろありました。
会社という閉ざされた社会。
最近読んだ佐々木俊尚さんのこの本を連想しました。
![]() |
レイヤー化する世界―テクノロジーとの共犯関係が始まる (NHK出版新書 410) |
クリエーター情報なし | |
NHK出版 |
ドラマに出てくる銀行のように、すべてが会社という切り口、基準で回っている人生。
社宅で家族までが会社という「単一の固定的な存在」に準拠している。
会社以外のアイデンティティはない。
大会社であってもいつどうなるかわからない昨今。
いい大学入って、いい会社入って、終身雇用で一生安泰というのは昔の幻想で、もはやそんな人生設計は意味がない。
「単一の固定的な存在」から「多層的・流動的な存在」への転換。
サラリーマン、会社人間というひとつのレイヤーではなく、複数のいろいろなレイヤーを持っている人が強い世の中になりつつあるという話。
ポートフォリオを組んで多層的に流動的に動いて行った方がはるかに失敗しにくい、確実な道を進んでいける。
幸い、自分のことで言えば、サラリーマンではなくなって、文字通りフリーランスになっている。
会社員ではなくなった時、初めて個人に代わって会社が何でもかんでもやってくれていたことを痛感した。
今は、不安定だし、守ってくれる丈夫な箱もない。不安だし、心細いことこの上ない。
しかし、明日どうなるかもわからないのは大会社でも同じ。
そうであれば、せちがらいこの世の中を一人で自由にしなやかにいろんな人と絡み合って生き延びていった方がいい。
いくつもの顔を持つ男。
怪人二十面相ですね。(古っ!!)
佐々木さんのこの本からの刺激を受け、半沢直樹の言動からも影響を受け、ますます楽しく、ますます充実した生活をするために、週末の選挙も含め、真剣に考えていきたいと思う今日この頃です。(なんかマジメ!)