梅田さんの最新記事、渡辺竜王防衛に思う――次は羽生渡辺百番勝負を。
一部引用させていただきます。
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さて竜王戦第一局の直後に
大胆ながら、今期竜王戦は渡辺の防衛、そして「2010年は渡辺明・本格ブレークの年になる」
王将戦、棋聖戦、王座戦のうち少なくとも二つの挑戦者となり、羽生に挑戦する
棋王戦、王位戦のうち少なくとも一つは挑戦者になる
A級に昇級する
と予想しておこうと思う。
と書いたが、挑戦権争いの時期が竜王戦と重なる棋王戦と王将戦の挑戦はならなかった。やはり竜王戦七番勝負の期間は、エネルギーのすべてが竜王戦に行ってしまうのだろう。これで、1月からの王将戦、棋王戦、4月からの名人戦と、来年上半期の三つのタイトル戦への渡辺竜王の登場の目はなくなってしまった。
<中略>
でも、渡辺竜王にとっては、全力で竜王位を防衛することを最優先する時期から、「竜王戦でこれだけ強いのに他の棋戦のタイトル挑戦が少ない」という状況を永世竜王として何としても打開する、そのことを最優先する時期へと移行すべきときが今なのだろう。そうなって初めて、タイトル戦での羽生渡辺戦を私たち将棋ファンがより多く見ることができる。今のままでは、対戦が百番を超えると出版される「羽生渡辺全局集」という本がいずれ出るのだろうという雰囲気がぜんぜん出てこない。中原米長、羽生佐藤、羽生森内のような同世代対決であれば、じっくり二十年かけて百番に到達ということもあり得るが、14歳の年齢差があるこの世代対決だと、若い方がある時期に爆発しないとなかなか百番に到達しない。
羽生世代が四十代に差し掛かろうとする今、その力の衰えを指摘する向きもあるが、少なくとも羽生名人だけはしばらくトッププロを張り続けるに違いないので、その間に是非、羽生渡辺百番勝負を実現してほしい。その第一歩を2010年下半期に見たいものである。
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さすが梅田さんです。鋭い分析ですね。
今回の防衛で、ストレート勝ちという表面的なことよりも、その将棋の内容において、渡辺竜王が棋界においてその地位を確実に一つ上げる事になったと確信します。
「羽生渡辺百番勝負」、というものがこれから我々ファンの目の前で大きな注目を集めつつ展開されていく。
経験、実績は違えども、当面羽生名人と同じくらいの深さ、強さで戦いを繰り広げられるのは14歳違い、次世代の渡辺竜王しかいない。
ほんと同感です。
僕が戦前に書いた「竜王戦展望」という記事でも『気持ちの充実度、自信が前期までと絶対的に違うのではないか。』と書いてるけど、まさかここまでの横綱相撲で森内九段を相手にしないほどとは思わなかった。
その時のコメント欄。
***************************************
◆くっち~さん、こんにちは。
>渡辺4連勝と予想しておきます。
はい、覚えておきましょう。当たったらなんか進呈します。(なんちゃって)
***************************************
ssayさんも書いてるけど、くっち~さんには参りました。
(なんちゃって)はついてるものの、約束は約束なので、今度大阪ででもお目にかかれたら、ビール1杯+焼き鳥2本程度、ご馳走しますね。 (なんちゃって) 一応つけとこ。
話は戻って、
実力が一段アップし、一流棋士としての風格を増した渡辺竜王。
A級昇級、そして、他棋戦での挑戦者、など、ますます棋界に存在感を増し、僕らファンを楽しませてくれるはず。
そして、梅田さんも書かれているけど、羽生世代が40代に達しようとしている中、今後の棋界勢力図はどんな風に移り変わっていくのだろうか。
あれこれシミュレーションしていくと、ますます興味は尽きないです。
将棋って面白い、って思う瞬間です。
棋士の皆様に、将棋という文化に、あらためて感謝します。
一部引用させていただきます。
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さて竜王戦第一局の直後に
大胆ながら、今期竜王戦は渡辺の防衛、そして「2010年は渡辺明・本格ブレークの年になる」
王将戦、棋聖戦、王座戦のうち少なくとも二つの挑戦者となり、羽生に挑戦する
棋王戦、王位戦のうち少なくとも一つは挑戦者になる
A級に昇級する
と予想しておこうと思う。
と書いたが、挑戦権争いの時期が竜王戦と重なる棋王戦と王将戦の挑戦はならなかった。やはり竜王戦七番勝負の期間は、エネルギーのすべてが竜王戦に行ってしまうのだろう。これで、1月からの王将戦、棋王戦、4月からの名人戦と、来年上半期の三つのタイトル戦への渡辺竜王の登場の目はなくなってしまった。
<中略>
でも、渡辺竜王にとっては、全力で竜王位を防衛することを最優先する時期から、「竜王戦でこれだけ強いのに他の棋戦のタイトル挑戦が少ない」という状況を永世竜王として何としても打開する、そのことを最優先する時期へと移行すべきときが今なのだろう。そうなって初めて、タイトル戦での羽生渡辺戦を私たち将棋ファンがより多く見ることができる。今のままでは、対戦が百番を超えると出版される「羽生渡辺全局集」という本がいずれ出るのだろうという雰囲気がぜんぜん出てこない。中原米長、羽生佐藤、羽生森内のような同世代対決であれば、じっくり二十年かけて百番に到達ということもあり得るが、14歳の年齢差があるこの世代対決だと、若い方がある時期に爆発しないとなかなか百番に到達しない。
羽生世代が四十代に差し掛かろうとする今、その力の衰えを指摘する向きもあるが、少なくとも羽生名人だけはしばらくトッププロを張り続けるに違いないので、その間に是非、羽生渡辺百番勝負を実現してほしい。その第一歩を2010年下半期に見たいものである。
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さすが梅田さんです。鋭い分析ですね。
今回の防衛で、ストレート勝ちという表面的なことよりも、その将棋の内容において、渡辺竜王が棋界においてその地位を確実に一つ上げる事になったと確信します。
「羽生渡辺百番勝負」、というものがこれから我々ファンの目の前で大きな注目を集めつつ展開されていく。
経験、実績は違えども、当面羽生名人と同じくらいの深さ、強さで戦いを繰り広げられるのは14歳違い、次世代の渡辺竜王しかいない。
ほんと同感です。
僕が戦前に書いた「竜王戦展望」という記事でも『気持ちの充実度、自信が前期までと絶対的に違うのではないか。』と書いてるけど、まさかここまでの横綱相撲で森内九段を相手にしないほどとは思わなかった。
その時のコメント欄。
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◆くっち~さん、こんにちは。
>渡辺4連勝と予想しておきます。
はい、覚えておきましょう。当たったらなんか進呈します。(なんちゃって)
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ssayさんも書いてるけど、くっち~さんには参りました。
(なんちゃって)はついてるものの、約束は約束なので、今度大阪ででもお目にかかれたら、ビール1杯+焼き鳥2本程度、ご馳走しますね。 (なんちゃって) 一応つけとこ。
話は戻って、
実力が一段アップし、一流棋士としての風格を増した渡辺竜王。
A級昇級、そして、他棋戦での挑戦者、など、ますます棋界に存在感を増し、僕らファンを楽しませてくれるはず。
そして、梅田さんも書かれているけど、羽生世代が40代に達しようとしている中、今後の棋界勢力図はどんな風に移り変わっていくのだろうか。
あれこれシミュレーションしていくと、ますます興味は尽きないです。
将棋って面白い、って思う瞬間です。
棋士の皆様に、将棋という文化に、あらためて感謝します。