即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

竜王戦が終わって

2009年11月30日 00時48分09秒 | 将棋
梅田さんの最新記事、渡辺竜王防衛に思う――次は羽生渡辺百番勝負を

一部引用させていただきます。
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さて竜王戦第一局の直後に

大胆ながら、今期竜王戦は渡辺の防衛、そして「2010年は渡辺明・本格ブレークの年になる」

王将戦、棋聖戦、王座戦のうち少なくとも二つの挑戦者となり、羽生に挑戦する
棋王戦、王位戦のうち少なくとも一つは挑戦者になる
A級に昇級する
と予想しておこうと思う。

と書いたが、挑戦権争いの時期が竜王戦と重なる棋王戦と王将戦の挑戦はならなかった。やはり竜王戦七番勝負の期間は、エネルギーのすべてが竜王戦に行ってしまうのだろう。これで、1月からの王将戦、棋王戦、4月からの名人戦と、来年上半期の三つのタイトル戦への渡辺竜王の登場の目はなくなってしまった。

 <中略>

でも、渡辺竜王にとっては、全力で竜王位を防衛することを最優先する時期から、「竜王戦でこれだけ強いのに他の棋戦のタイトル挑戦が少ない」という状況を永世竜王として何としても打開する、そのことを最優先する時期へと移行すべきときが今なのだろう。そうなって初めて、タイトル戦での羽生渡辺戦を私たち将棋ファンがより多く見ることができる。今のままでは、対戦が百番を超えると出版される「羽生渡辺全局集」という本がいずれ出るのだろうという雰囲気がぜんぜん出てこない。中原米長、羽生佐藤、羽生森内のような同世代対決であれば、じっくり二十年かけて百番に到達ということもあり得るが、14歳の年齢差があるこの世代対決だと、若い方がある時期に爆発しないとなかなか百番に到達しない。

羽生世代が四十代に差し掛かろうとする今、その力の衰えを指摘する向きもあるが、少なくとも羽生名人だけはしばらくトッププロを張り続けるに違いないので、その間に是非、羽生渡辺百番勝負を実現してほしい。その第一歩を2010年下半期に見たいものである。
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さすが梅田さんです。鋭い分析ですね。

今回の防衛で、ストレート勝ちという表面的なことよりも、その将棋の内容において、渡辺竜王が棋界においてその地位を確実に一つ上げる事になったと確信します。

「羽生渡辺百番勝負」、というものがこれから我々ファンの目の前で大きな注目を集めつつ展開されていく。
経験、実績は違えども、当面羽生名人と同じくらいの深さ、強さで戦いを繰り広げられるのは14歳違い、次世代の渡辺竜王しかいない。
ほんと同感です。

僕が戦前に書いた「竜王戦展望」という記事でも『気持ちの充実度、自信が前期までと絶対的に違うのではないか。』と書いてるけど、まさかここまでの横綱相撲で森内九段を相手にしないほどとは思わなかった。

その時のコメント欄。
***************************************
くっち~さん、こんにちは。

>渡辺4連勝と予想しておきます。

はい、覚えておきましょう。当たったらなんか進呈します。(なんちゃって)
***************************************
ssayさん書いてるけど、くっち~さんには参りました。
(なんちゃって)はついてるものの、約束は約束なので、今度大阪ででもお目にかかれたら、ビール1杯+焼き鳥2本程度、ご馳走しますね。 (なんちゃって) 一応つけとこ。

話は戻って、
実力が一段アップし、一流棋士としての風格を増した渡辺竜王。
A級昇級、そして、他棋戦での挑戦者、など、ますます棋界に存在感を増し、僕らファンを楽しませてくれるはず。
そして、梅田さんも書かれているけど、羽生世代が40代に達しようとしている中、今後の棋界勢力図はどんな風に移り変わっていくのだろうか。

あれこれシミュレーションしていくと、ますます興味は尽きないです。
将棋って面白い、って思う瞬間です。
棋士の皆様に、将棋という文化に、あらためて感謝します。
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昨夜の線路内人立ち入り

2009年11月29日 11時31分33秒 | 「線路内人立ち入り」研究
久々に出会いました。
これは昨夜の総武線本八幡駅のホーム。


調べたら、

JR東日本 京浜東北線「さいたま新都心駅」付近で線路内点検を行った影響で、列車に遅れが出ていましたが、23:30現在、ほぼ平常通り運転しています。

とのことです。

そんな遠くの出来事で、関係ないじゃん、と思いますよね。

ということで久々に電話してみました。
JR東日本のお客様相談室。
素朴な感じのおじさんが丁寧に答えてくれました。

線路内に人がいるのを発見した運転士が、危険の電波を発信する。
わりと広範囲に電波が届き、路線に関係なく、電車は停まる。
どこで電波が発信されたかを確認。違う路線、関係ない電車は発車。管理管区は、該当線路内に急行。救助、あるいは保護をする。
安全が確認された時点で電車は発車。
駅、車内で、よく目、耳にするあのワクワクするフレーズ『線路内に人が立ち入ったため、遅れが出ています。』
あー、また立ち入ったのかよ、よくあるよなあ、こういうの。

そして、いつものお約束の質問。
「よくあるんですけど、立ち入る人っていうのはどういう人なんでしょうか?」
「朝方は痴漢ですね。そして、夜は酔っ払いです。」
ずいぶんと決め付けている。
「ホームから下りちゃうんですね。」
「本当にいつも申し訳ないです。何しろ安全第一でやってますので・・・。」

かなり好感度な対応でしたが、昨日のさいたま新都心駅付近での立ち入った人はどういう人だったのか、という質問には答えられませんでした。

このサイト、ご存知でしょうか?

ジョルダンライブ!

「どこよりも早く最新の運行状況をチェック!ジョルダンライブ!は、ユーザーがケータイから投稿した運行状況をまとめて一覧表示します。駅のホームなどから、その場にいるユーザーが投稿しているので、「生」の運行状況を知ることが出来ます。ケータイだけでなく、ジョルダン新ホームページからも、閲覧可能なのでお出かけ前にも、運行状況をチェック出来ます。」

便利です。
ということで、チェックしたら、

《11:18 小田急線[相模大野-新宿]遅れ(10分未満) 人立ち入り》

こうして僕がブログ書いている今も、また人は線路内に立ち入っているんです。

どんな時代になっても、黙々と、着実に、いろんな思いを持って、
人は線路内に入り続けるんですね。
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買うのやめようよ

2009年11月29日 10時50分28秒 | 日記とニュース
昨日やっていたNHKの番組、「追跡!AtoZ」、見ました。
テーマは「安売り競争は何をもたらすのか」です。
下記、番組内容です。
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いま、全国各地で“安売り競争”が激しさを増している。690円のジーンズ、19円の炭酸飲料、さらには一丁3円の豆腐まで出現。景気の低迷が続き、財布のひもが固くなっている消費者をつかむため、小売り店は熾烈な価格戦争に突入している。

こうした安売りを実現する背景の一つが、「プライベートブランド(PB)」と呼ばれる、小売り側が自ら企画して販売する専用商品の存在だ。あるPBを展開するディスカウントストアは、製造、物流コストを大幅に圧縮させ、他社より最高で3割近く安い商品を提供することに成功している。

消費者にとってうれしい安売り競争は、その一方で業界に大きな波紋を投げかけている。小売り大手は大幅な減収減益。また、価格の低下は時に限界を超えるコスト削減にもつながり、問屋、運送業、製造業の中には、賃金の低下やリストラを余儀なくされている企業が増えている。こうした状況に、「デフレスパイラル」の再来を懸念する声も高まっている。番組では、小売りから製造業までの現場を取材し、安売り競争が日本社会に何をもたらすのかを追跡する。
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政府がデフレスパイラルと認定しました。
それだけ急激に病状悪化が進んでいます。

ジーパン690円、Yシャツ299円、コーラ15円などなど、他社より一円でも安くするために必死。そうしないと生き残れない。
ネオン街では、生ビール180円、150円と価格戦争は激しさを増す。

でもね、そうかもしれないのだけど、消費者、我々はそこまで望んでないよ。
そんなに安くなくていいよ。

もちろん安いに越したことないという心理はあるけど、こんなことしてたらどっかに絶対無理がある。
かなりのコスト削減をする。自社よりも仕入先にそれを求める。
生き残りのため、超薄利でも受けざるを得ない。
利益なんか雀の涙。
結果、弱者が泣く。
安い給料がさらに下がる。
そうなれば、安いものしか買えない。
悪循環。
経済縮小。

勝者が誰もいない消耗戦。
消耗してるくらいならいいけど、息も絶え絶え。

政府が打つ手は、救済策。相も変らぬばら撒き。
後手後手になっている。
苦しい局面の中で、局地戦的な対応をしている。
全く新たな、別の視点での対策、戦略が無い。
雇用創出も含め、別の発想の新手を指さないと、局面は打開できない。
自玉の行き場もなく、どんどん追い込まれている。

自分たちとしてできること。提案。
あまりにも安すぎなのは、皆で買うのやめようよ。
だってお金はないけど、そこまで安くなくてもいいもの。
どう見たって不自然だよ。

まわりまわって損するのは自分なのだから。
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気持ちの余裕

2009年11月27日 22時02分04秒 | 雑感
先日、つるつる講演会に行ってきました。
自己演出プロデューサー鶴野充茂さんと、伝説のホテルという夢に向かって邁進中の鶴岡秀子さん
お二人ともすごいバイタリティ。会場中かなり熱い雰囲気に包まれて、刺激いっぱいの楽しいお話が聞けました。

そういえば、鶴野充茂さんの関連記事、こんなに書いてましたね。

ブログの効果
メデコミ会
ネットワーク
ブログ効果
消費者視点

そのセミナーのことはあらためて書くことにし、今日は鶴野さんの最近の記事、「余裕を作りたい人に」を取り上げます。(部分的に引用させてもらいます。)
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●必要なことで精いっぱい

 気がつくと、やらなくてはならないこと、対応せざるを得ないもの、
片付けるべきものなど、「必要に迫られていること」ばかりに追われていることってありませんか?

 たとえそれが現実だと頭では分かっていても、みんな心のどこかで、

「必要なことだけをやっている人生なんてつまらない」

と思っているはずです。

  <中略> 

 これに対して、「こうありたい状態」とは、どんなのか?

 子どもの頃、よく「あ、いいこと思いついた」と言っていたのに、大人になってから「いいこと思いついた」なんて言う人はほとんどいません。

 大人になると「いいこと」を思いつかないのか、思いついても言わないだけなのかは分かりませんが、私自身は、人と会って話すたびに、

「あ、いいこと思いついた」

って言いたいんです。

 なぜかというと、「いいこと思いついた」と言える大人は、気持ちの余裕がある大人だと思うからです。話をしている相手だって、楽しいと思ってもらえると思うんですよね。

 じゃ、どうすればそんな気持ちの余裕を持てるのでしょうか。

 いろいろ試すうちに、余裕のない時の気持ちの切り替えに、「有効な法則」があることを発見しました。

●人からヒントをもらおう

 「有効な法則」の前に、実際にあった私自身の話をしましょう。
 
 ある時、大学の後輩と食事をしました。ベンチャー経営者です。
 それまでは意識することもなかったのですが、その時、彼の財布が妙に「薄い」ことに気付いたんです。カード1枚と現金しか入ってない。

 対して私の財布にはカードが20枚以上(ポイントカード類が多い)にレシートやらビール券やらがつまっている。明らかに分厚いわけです。

 <中略>

 すべてのカードを高頻度で使っているわけではありません。中には、年に1度も使わないものもある。しかもポイントカードのインセンティブは、購入金額に対して0.5%~5%くらいです。そのポイントのために、本当に自分は自由な選択ができているのだろうか、と。現に有効期限ギリギリの商品券を使うためについ最近、無理やり買うものを考えて不足分の現金も払ってしまいました。
 
 ひょっとして、たくさんのカードを持っていることは、かえって不自由なんじゃないか。

 すべてをスリム化しよう。
 以来、サイフをスリム化しカードも厳選して最低限にしました。ついでにオフィスと自宅の不要な書類や衣類を捨て、まだ使えるものは気前よく人に譲りました。

 モノを減らすと妙にサッパリし、新しいものが見えてきました。
モノが少ない方が自由だ。自由に選べるなんて豊かだ。なんて思えるようになってきました。

 よく考えずに、同じような行動パターンを続けていること ってありますよね。余裕がない時って、それを「必要なこと」だと無意識に処理している場合がよくあります。

 そこでオススメは、人の行動を観察し、自分と「反対」にしているもの を見つけます。そして意識すればすぐできそうなことをマネしてみるのです。マネに大きな努力が必要なことを「余裕のない時」に取り組むのは大変ですからね。

 これで、「何かをやめて」「何かを始める」ということが同時にできます。

 すると新しい刺激が得られるようになります。見えないものも見えてくるでしょう。
 ただ新しいことを加えるのではなく、今の何かを逆向きに変えてみる。スイッチを反対側にするように。
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どうでしょうか?
鶴野さんの指摘は、当たり前のようだけど、いつも目から鱗的な刺激や気づきがたくさんある。

「モノを減らすと妙にサッパリし、新しいものが見えてきました。モノが少ない方が自由だ。自由に選べるなんて豊かだ。なんて思えるようになってきました。」

これ、結構心当たりのある人、いっぱいしますよね?
たとえば、そこの余裕の無いあなた!?(リンク貼ろうかな、と思ったけどやめた。
ほんと、何度も書いてるけど、捨てられない、減らせないタイプ、物持ちのいい性格、うじうじと未練たらたら思い切りが極めて悪いんです。
O型っぽくないとよく言われる。
しかし、振り返って見れば見るほど必要なことだけをやっている人生じゃないか、と思えてくる。
この話は、「捨ててスリムになろう!」ということを言いたいわけではなく、「いいこと思いついた!」っていう感覚が、大人になってからあんまりないということの警鐘。そして、生活に余裕を持つための、ちょっとした生活の知恵の話。

鶴野さんの専門分野、コミュニケーションとか伝えることっていうのは、よく考えるととても難しい。でもとっても重要だし人間関係や仕事における基本。

あらためて鶴野さんのベストセラーの本を読み返しました。
頭のいい説明「すぐできる」コツ―今日、結果が出る! (知的生きかた文庫)
鶴野 充茂
三笠書房

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そして、これが新刊です。
つるの式「伝える技術」新常識
鶴野 充茂
小学館

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無人島生活とか、ひきこもり生活でもない限り、仕事も日常生活も含め、一日中伝えること、コミュニケーションをしてますもんね。

もっともっと日常的に「あ、いいこと思いついた」って言いたいんです。
必要に迫られないことを日常的に取り組んでいたいのです。
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渡辺竜王防衛、6連覇!

2009年11月27日 00時24分01秒 | 将棋
竜王戦第四局
なんとストレートで渡辺竜王防衛、六連覇です。
いやはや、強いのなんの。

森内九段、いいところが全く出なかったですね。なんか萎縮していたみたいに。
それも渡辺竜王が、横綱相撲さながら、森内九段に相撲をさせなかった。

BS放送解説の高橋九段が言ってました。
やはり、去年の羽生挑戦者との戦い、あの経験がものを言ったのだろうと。
そして、第一局での微妙な流れが、その後の勢いを決める事になった。

そして、渡辺竜王の強さ、渋さ、うまさばかりが光り、森内九段としては、どこからどうやってもかなわなそう、という感じに思えるようになってしまった。
伸び伸びして、重厚な指し手の森内九段の良さがまるで陰を潜めてしまった。
蛇に睨まれた蛙、というのは言いすぎだろうけど、それにしても若き竜王の強烈な強さ、隙の無さは、控え室もあきれるほどであった。

少しずつ少しずつ局面をリードしていき、攻めざるを得ないようになる。
仕方なく、どんどん攻めるしかないので、行くのだけど、結局は足りない。

順位戦や王将戦リーグや、他棋戦でも活躍している森内九段をしても、渡辺竜王相手ではなんか格違いのように思えたのは僕だけだろうか。

歩切れ。。
ここで、一歩あれば・・・。
どうやっても、そんな不運がついてまわるような局面が続く。

起死回生の自陣角が泣いている。
いつまでも日の目を見ない構想。
どこまでいっても光が差さない。

最後の最後で逃げ道を開ける△3三角。
「せっかく打った角を最後まで壁のままで終わらせるのは忍びなかったのだろう。」と解説者。

持ち時間がなくなってくる。
投げるに投げられない。
真綿で首が絞まっていく重く苦しい時間。

弄ばれたような。。。
ストレート負けというだけでもたまらないのに、4局のすべてにおいてはっきり優勢という局面がなかった、という苦渋。
完敗です、と言うたまらなく重い言葉が出る。
素直な気持ち、悔しさが伝わってくる。
高橋九段が、「聞いてるだけで涙が出そうです。」と言ったあまりにも悲しい敗者の弁。

ひとまわり大きく強くなった渡辺竜王。
6連覇どころか王座戦でのすごい記録(18連覇!)に続いていきそうな雰囲気もする。
多分、この戦いをもって、昨年の竜王戦でのあの苦しみの総括ができたのではないだろうか。

渡辺竜王、本当におめでとうございました!
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眺望

2009年11月26日 01時30分06秒 | 日記とニュース
そんなに最近ではないけど、JR市川駅前に超高層ビルができ、その最上階(46階)に展望台ができたので、先日初めて行ってきました。

晴れた日はかなり遠くまで見渡せます。眼下の江戸川。

遠くに見えるのは筑波山です。


逆光で見えにくいけど、東京のビルの向こうに富士山です。

無料だし、並ばなくてもすぐに行けるし、駅前だし、夜もやってるし、またちょこちょこなんかのついでに行ってみることにしよう。
季節により、天気により、時間帯によって、いろいろ違う表情が見られるだろうからね。
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ニッポン人の忘れもの

2009年11月24日 00時52分42秒 | 外食
先日、「一時代の終焉」という記事を書き、すかいらーくという一時代を築いたファミリーレストランのことを書きました。

ちょうど昨日までフジテレビ開局50周年3夜連続スペシャル、「探そう、ニッポン人の忘れもの」という番組、やってましたね。
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ニッポン人が忘れてきたものは何ですか?
フジテレビ開局50周年にあたる2009年、フジテレビ情報制作局が総力をあげて取り組むプロジェクト
「探そう!ニッポン人の忘れもの」
それぞれの番組がこの50年のニッポンとしっかり向き合い、
ニッポン人が忘れてきたものを見つけ出していきます。
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そして、この話が昨日のTBSの番組、夢の扉にリンクします。

この番組の主役、桑原さんが、20年以上前、すかいらーくの店長をやっていた時の話。

郊外の住宅地、小さな子供を連れたファミリーが車に乗って一家で外食。
子供が走り回り、笑顔でハンバーグを頬張り、家族で和気藹々、一家団欒の豊かな時間が流れる。
♪ここはレストラン~♪
すかいらーくのCMソングが店内に流れる。
子供たちが声を合わせて自然と歌い始める。

ファミリーが一つになっていた。家族の絆が結ばれていた。
古き良き、外食産業が光り輝いていた時代の象徴的なシーンです。

桑原さんは、この不況の時代に、もう一度あのシーンを見てみたい、あのときめきを味わってみたい、と考える。
それが先日オープンした新業態のファミレス、ごちそう厨房「饗の屋」の原点であるという。

「夢の扉」の内容:
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
外食産業で成功を続けるワタミグループ。その中心人物が現会長である渡邉美樹さん。渡邉さんは創業から25年が経ち、起承転結の起の時代を終え承の時代に入り、永続的に成長し続けるグループにしていく上でのリスクを考えて自ら社長の座を降りて、新社長として桑原豊さんを置きました。

桑原さんは、すかいらーくグループで経営に携わっていましたが、渡邉さんから声をかけられグループに参加しました。そして、2人の夢が結晶したような新たなお店が産声をあげることになりました、それが「饗の屋」です。食育にも力を入れながら、大きなグループへと展開していくために活躍する渡邉さん、桑原さんを追いかけます。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

今、時代は、低価格低価格、安くないと売れない、という流れの中、それに逆行するが如く、親子三世代で、ごちそうを食べ、笑顔で団欒、豊かな時間を過ごせる外食の形を提案。
家族がバラバラになり、コミュニケーションが希薄になり、このようなシーンは圧倒的に少なくなった。
給料も下がり、家計も豊かではなくなった今、消費者は何を求めてどういう消費行動をしていくのか。

このデフレスパイラルに誰がどこで歯止めをかけられるのか。

ニッポン人が忘れてきたあの家族の団欒というものを、そして、家族とともに美味しいごちそうに囲まれて心から豊かな時を過ごせるのを、今でも多くの人は、求めているはず。

このニッポン人が忘れてきた心のふるさとのような世界が蘇ることにより、現代社会の不安や不透明感が払拭できるのかもしれない、と期待をしてやまない。

そう、あの頃を見事に表現しているあの歌。

♪あじわい、ふれあい、すかいらーく♪
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ファンの皆様にお知らせ

2009年11月23日 12時27分20秒 | 将棋
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将棋ファンの皆様へ。

日本伝統文化である将棋に対して、また将棋連盟に対して日頃よりご愛顧いただきまして、本当にありがとうございます。

さて、ファンの皆様にはたいへん申し上げにくいことでございますが、現在取り組んでおります今後のネット事業の具体化において、関連各社、各団体とも協議を進めてきた中で、この度、棋士、関係者のブログ等での図面掲載に関して、1局1図面程度という制限を設けさせていただきました。

皆様には大変ご不便をおかけすることと存じますし、将棋の普及を第一義に進めている連盟としては、大変心苦しく思っております。

つきましては、まことに不本意ながら、本日2009年11月21日より、上記のような対応をさせていただきたく、ご案内させていただきます。

連盟といたしましては、これを契機に、よりファンサービスの向上に注力し、さらなる将棋の発展にさらに努力していく所存です。

何とぞ、連盟の事情をご理解の上、ご了承いただきますようよろしくお願い申し上げます。
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昨日も書いたブログ等での図面掲載に関して
(皆様、コメント、TB、ありがとうございます。

まだまだ不十分だけど、連盟からのお知らせの文章、勝手に作っちゃいました。 (暇!)
(弊社にあたるのはどうしたらいいのかわからなかった。弊連盟というのもおかしいし。)

将棋連盟HPのお知らせコーナーに、
こういう文章が掲載されるべきじゃないのでしょうか?
このような決定をした時、せざるを得なかった時、どのような手順で手を打つのか。
ここにファンの立場、ファンの目線というのがないんですね、いつも。

渡辺竜王が言わなきゃならないというのは、明らかに手順前後ですよ。
まず連盟が先手で次の一手を指さないと。

現在所属の現役棋士だけ?
引退棋士はいいの?記者とか関係者は?当然アマチュア高段者とかは関係ないですよね?いわゆる社員だけ、ということですね?
ではくっち~さん指摘してるけどLPSAは?
1局1図面程度ですか。
では、ブログの別の記事で、書いてもダメですか?
例えば、最近研究したので、すでに取り上げた1年前の対局について、触れたくなった。
その時に、(1年前に掲載した図面とは)別の図面を掲載した。
これ違反?
図面だけに縛りがあるけど、では、文章の解説に関しては、いくら詳しく書いてもいいんですか?図面だけの制限という解釈でいいんですね?
「解説は、300字以内にしなさい。」とか、言わないですね?
その対局にまつわる詰め将棋とか、次の一手の図面は?
(揚げ足とるようで申し訳ないけど)例えば棋士が二つのブログをやっているとして、両方に同じ記事を書いたらセーフ?じゃ、違う見方の解説を書いて、図面も違うものを出したらこれはだめ?
ブログだけでなく、mixiなどのSNSはどうなんでしょうか?
そもそも図面掲載する場合の図面って、どんな対局でも、ってこと?公式戦だけ?例えばアマチュアの対局とか、コンピュータ将棋とか、研究会での練習将棋でも、なんでもかんでもってことですか?

そんなにカリカリしないでよ。(笑)
好意的に(普通に?)考えれば、まあ、指示、命令ということでなく、ブログやってる人は、自主規制してね、ということなんでしょうけどね。
(どうしても過去の経緯から、強権発動的に思えてしまいます。

新聞社の意向とか、著作権問題とか、ここに至る経緯はなんとなく察しがつきます。

でも百歩譲ってこういう決定をするのであれば、ファンの意見も聞いた上で、連盟内だけでなく、外部の専門家などのアドバイスももらいつつ、もっとオープンに慎重に、議論をし、ことを進めるべきではなかったのでしょうか?
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棋聖、でなく、竜王の規制の話

2009年11月22日 17時12分41秒 | 将棋
渡辺竜王ブログ昨日の記事

『日本将棋連盟では「棋士がブログ等で図面掲載する場合は、1局1図程度にする」ということになったので、今回よりそのようになりますが、ご了承頂ければと思います。』

ということのようです。

うーん、何なんでしょうかね、これ。
今、連盟にとって普及ということがトッププライオリティなんでしょ?

特に初中級者に対しては、図面1つではなく、いくつも載ってないとわかりにくいし、親切な説明はできません。
それを重々承知した上での判断なんでしょうかね。

kuroumaさん棋士のブログの図面制限について。という記事を初めとして、それ以外にも、ここここ
ここここ、など、いろんな方が取り上げられています。

著作権?
せっかくの大事なコンテンツをブログのような一銭も金にならないところで書いてしまうことは、いかがなものか。

ということ?

某新聞社の役員が、突然、うちのHPを全面的に閉めないか、と言い出したらしいです。
せっかく金使って取材して書いた記事がネットで流れると、部数は減るし、何もいいことはない。

野放図にネットに何でも流す事はもちろんいろんな問題をはらんではいるけど、こういうことに規制をかける時代なのかなあ、時代と逆行してないかなあ、とかなり疑問に思うし、不安にも思ってしまいます。
『1局1図程度』、という、中途半端な縛りがまた、連盟らしい、いや、お役所的、だなあ、と。
1図程度、なので、場合によれば2図でもいいの?
もしいいのなら、どういう場合?

あと、「ブログ等で」って書いてあるけど、mixi日記とか、SNSも含まれるの?

うーん、寂しいなあ、悲しいなあ、そういうの。

決定であれば仕方ないのでしょうけど、ファンに対する説明ってないんでしょうかね?

そう考えると、こういうことを言い出さないといけない竜王はかわいそう。

『ファンのためとはいえ、ブログにたくさん図面を載せてるのはよくないので、やめてほしい。1局1図程度にしなさい。』との指導。

『はっ?なんででしょうか?』

『いや、棋士がブログでどんどん図面載せて書かれたら・・・・・・』

という会話になるはず。

と、こういう風にファンはいろいろやきもきしてしまうわけです。

ファンの身になって、ファンをやきもきさせないよう、ご配慮のほど、よろしくお願いします。
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デパ研

2009年11月22日 14時35分21秒 | 「デパート」研究
「デパートの凋落」と言う記事を書き、またまたとらんとらんさんより、タイムリー!とのコメントいただきました。 部分的に引用させていただきます。
---------------------------------------
こんばんはm(__)m
今日、覗いたらタイムリーにデパートネタ(私的にはデパ研と呼んでます^^)をアップされてたので、立ち寄らせていただきました。

ご指摘の通りに「お役所」的な体質が全く抜けていないと言うか・・。
事なかれ主義もまんまで、先の詐欺事件でも戦えばいいのに「裁判に勝ってもイメージが悪くなるから、止めときましょう~」と言いつつ、賠償はテナントに全額負担させる傲慢さです、百貨店ってとこはね。。

  <中略>

前回、接客でも問題がたくさんあることも指摘しましたので、根本的な部分に少し触れてみたいと思います。

百貨店に寄せられるクレームで、大きなウエイトを占めているのが「接客態度」についてです。

まぁ、ほとんどが「いちゃもん的」なクレームです。
この「いちゃもん」に関しては、今日のニュースで「鉄道の駅員などに暴力や暴言を加える事件」がかなり増加しているとの事です。
その原因は「不況、不景気で八つ当たり」のようで、これは百貨店の店員にもかなり前から、起こっていた現象です。
どちらもそうですが、本来はどうでもいいようなことを挙げて、無抵抗なものに対して、一方的に攻撃を加える卑劣な行為です。

めったに起こらない事ではなく、百貨店では日常茶飯事です。
抵抗もできず、ただひたすら「申し訳有りません・・」と頭を垂れるようなことを頻繁に強要されると、あまりの理不尽さに、ある日「キレます」。。
ですが、ここでひとつ問題があります。
それは「百貨店の人間」なのか「テナントの人間」なのかです。
客側には、どうでもいいことですが、ここは大きなポイントです。

私が知る限りでは、テナントの人で「自分が望んで百貨店の店頭に立った人」は殆どいないんです。
私もそうでした。

お客さんは、よくこんな事を言います~「三越なんだから、それくらいしなさいよ!」とか「天下の大丸ともあろうものが!」。。
こう言われると、テナントの者はどう思うか~。。
「私は三越じゃないしっ!」とか「こんなときだけ、天下とか言うな!大丸も高島屋もあるか!」
ほとんどが、こんな思いが頭の中でグルグル回るそうです。

百貨店側は、入店時とその後に1,2回くらいは接客研修をテナントに課しますが、それっきりです。
これでは、どうにもならないでしょう。
私が在籍していた百貨店では、年間で40パーセントの人員が入れ替わるとのことでした。
とてもじゃないけど、それで高級な接客を維持するなど夢物語です。

もうひとつの問題は報酬にもあるようです。
お金だけで働いているのではないと言われる方もおられますが、百貨店で働いてるから、そこそこ貰っていると思う方が多いようです。
実際の手取りは、コンビニでバイトしてるのと、あまり差が無いような報酬です。
店に入っても「いらっしゃいませ」すら言わないコンビニの店員と同じくらいの報酬で、高級な接客や知識を要求されるような場所では、態度が悪くなったり、辞めてしまったりということはかなり多いのです。
これは、高額なテナント料を課する側にも、テナントの経営陣にも問題があると思うのです。

中には百貨店の体質に合致した人もいるんですが、年間4割の人員が入れ替わるという事は、それだけ人員に対する負担が大きいことのようです(まるで派遣みたいですね)。

媚びる接客を強要するのではなく、本当のサービスとは何かを追求した接客であるならば、ここまでの凋落は無かったのではないかと、辞めてから思っています。
もっともっと書きたいですが、今日は眠気が襲ってきたので、このへんで(笑)
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なんか、臨場感溢れる楽しい(関係者は楽しくないでしょうが)情報です。
現場のやり取りが目に浮かびます。
とらんとらんさん、ありがとうございました。

「百貨店の人間」なのか「テナントの人間」なのか。
そこがいろんな問題の根っこがあるわけですね。
いろいろ興味深いです。

遅ればせながら、とらんとらんさんが指摘してくれたタイムリーなニュース。
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10月の百貨店売上高、過去最悪の下げ幅に

 日本百貨店協会が19日に発表した10月の全国の百貨店売上高は約5135億円で、前年同月比10.5%減少した。20か月連続のマイナスとなる。

 去年の「リーマンショック」から1年がたちながらも、消費の落ち込みに回復の兆しは見えず、10月としては過去最悪の下げ幅となった。特に、紳士服、婦人服などの高額商品を中心に、一段と厳しい状況だという。また、台風18号などの影響で、関東、中部、東北では2%前後売り上げが落ち込んでいる。
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そしてもうひとつ。
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全国百貨店の売上高7兆円割れ確実に 24年ぶり低水準

 全国の百貨店の09年の売上高は、85年以来24年ぶりに7兆円を下回ることが確実となった。低落傾向が続くところに、昨秋から高額の宝飾品や衣料品の販売は不振を極めている。

 日本百貨店協会が19日発表した1~10月の全国売上高は、前年同期比11.1%減の5兆2786億円。閉店などの影響を除いた既存店ベースでは10.6%減だった。10月は10.5%減と、同月では過去最悪の落ち込み率だった。11月と12月に前年並みに売れたとしても6兆7千億円程度にとどまる。だが、11月は冬物衣料が苦戦し、協会の飯岡瀬一専務理事は「この基調が続けば7兆円割れは確実」と話す。


 百貨店の売上高は79年に5兆円を突破。ピークの91年には9兆7130億円だった。98年以降は11年連続で前年を割り込んでいる。「ユニクロ」など低価格の専門店の台頭もあり、08年はコンビニエンスストアに逆転された。先行きも市場縮小は避けられず、高島屋の鈴木弘治社長は「5兆円台まで縮小する可能性がある」と話す。

 百貨店各社の危機感は強い。リストラや品ぞろえの抜本的な見直しに、生き残りをかける構えだ。三越伊勢丹ホールディングス(HD)は首都圏の店に集中投資する一方、不採算の小型店を閉店。セブン&アイ・HDも「百貨店が高級という法則はない」(村田紀敏社長)として、傘下のそごう・西武の店でスーツや食品の低価格戦略を加速。大丸も格安紳士服の量販店を誘致した。
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この最後のところ。

セブン&アイ・HDも
「百貨店が高級という法則はない」(村田紀敏社長)として、傘下のそごう・西武の店でスーツや食品の低価格戦略を加速。大丸も格安紳士服の量販店を誘致した。

はいはい。不況には勝てない。
消費者の財布の紐が固いし、価格にシビアなので、デパートも低価格路線で行く。
まあ、高級なものを売ってるのがデパートと決める事も無いけど、ドンキみたいになってもいいのかしら。
というか、売れるならドンキみたいになりたいということなのかしら。
何でもあり。
まあ生き残りのためにはそれでも仕方ないのだろうけど、じゃ、デパートって何?
社会にどういう価値を提供するつもりなの?
安売り屋に変身するのであれば、もう三越とか、高島屋とかの看板下ろしたほうがいいんじゃないの?
せっかく一世を風靡した優れたブランドが可愛そうなんじゃない?
時代の中で、しっかりその役割はやりきったのだからね。
コメント (2)
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