ヨーロッパもそうだけど、いつになっても経済は上向きにはならない。
ビジネスはうまくいかない。構造不況は続く。
そんな中でちょっと前の記事だけど、日経ビジネスオンラインの、
最後に言うよ!「ボロ儲け10箇条」応用編:利益3割を割り込む商売はダメですな。
この中に出てくる「ボロ儲け10箇条」、これ、受けました。
こうすれば誰でもボロ儲けできる。
誰しもが聞いてみたくなるフレーズですけど、かなり本質突いてるのでご紹介します。(一部引用させてもらいます。)
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例えば、鹿児島県鹿屋市にパナソニックの系列販売店チェーン、セブンプラザがある。周辺にはヤマダ電機やベスト電器など大手の家電量販店が多いが、セブンプラザの粗利益率が突出している。
なぜか。要するに販売単価が高いのだ。それでも顧客は、この店から買っている。
この会社では電化製品に付随するサービス(例えば電球の取り換えや、リモコン電池の交換、電化製品のセットアップなど)を無料で積極的にやっている。こうした無料奉仕が顧客支持に繋がるまでは経営方針として正しいかどうか半信半疑だったと想像するが、成功してみると後付けで理論構築はできる。こんな具合いだ。
「お客さんの潜在ニーズに耳を傾け、カネにならないニーズに応えることを行った結果、顧客との接触頻度が多くなり、それがザイオンス効果(見る機会を増やすと好意を持つ可能性が高くなる)を生み、アフターサービスの安心感と販売店への信用が高まり、他社へのスイッチングコストを高め、価格が高くても売れるようになった」
結果論から成功している経営を科学すると、経営学で一般的に言われているところと逆になるのではないだろうか?
そこで、「ボロ儲け10箇条」を披露しよう。
(1) 会議をしない会社ほどうまく行く
→ 孤独にやるからこそ美意識と責任感が出る
(2) 上司の言うことを聞くほど失敗する
→ 不確実な時代に、成功談は一時的でしかない
(3) ロジカルシンキングからはビジネスは生まれないし、育たない
→ 誰もができることは戦略として採用できない
(4) 失敗を怖れることが最大の失敗となる
→ 経験とは失敗である
(5) 最も失敗数の多いトップが最も成功する
→ 最も成功数の多い人は最も失敗している
(6) 賢そうな人より、偏執狂が役に立つ
→ 他人の成功体験をなぞるより、自分のビジネス経験を増やし、センスを磨く
(7) 知識よりも想像力が役に立つ
→ 知識は過去のもので、想像力は未来の設計図となる
(8) 論理よりも直感を大切にする
→ 直感を試し、論理を後付する方法もある
(9) 機能より美意識の高さが重要である
→ 顧客の感動が評価基準となる
(10) 巧緻より拙速がいい
→ すべての情報が揃ってから意思決定しているようでは競争に勝てない
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いいですね、よくできてますね。
簡潔で具体的でわかりやすい。
世間一般に言われていたり、普通のビジネス書に書かれてることと反対のことをやればいい。いかにも簡単そうです。
というか、この失われた10年(20年?)ですっかり浸透していた常識を覆せばいいってこと。
我々が直感として、何だか変だな、これでいいのかな、となんとなく不可思議に思っていたこと、つまり、今までのしみついていた汗、成功体験の元になった垢を洗い流せばいいってことでしょうか。
もひとつ似たような話がこれ。
栃木県のサトーカメラというカメラ販売店。
これもシンプルで頷ける話です。
喧嘩上等のカメラ店が「ど素人」に教わった商売の極意
一言で言うと効率を求めない店です。
効率とビジネスの教科書に完全に逆行してる。
効率は考えなくていいからお客さんに対して時間をかけて完全に納得するまで話をするという姿勢。
カメラや写真を通じて、お客さんの「思い出をきれいに残そう」という合言葉で、接客の仕方から売り場も棚も全部変えた。
もう効率は追い求めなくていいから、思い出をきれいに残すために仕事をすることに全面変換した。
結果として、お客さんはきちんと反応してくれて、ロイヤルカスタマー、生涯顧客になってくれるようになる。
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例えば、うちで、ある商品を初めて知ったお客さんは、他の大手量販店に値段を調べに行く。でも、7割の人は「やっぱりあんたのとこで買うわ」って、うちに戻ってくる。もしも他の店が安かったら「ここで買うから安くしてよ」って言ってくるし、「高くてもいいよ」って言う人もいる。そして8割のお客さんはリピーターになる。
以前はうちも「こんなに安いですよ。ポイントがこれだけ貯まりますよ」ってやってたんだけど、2年前にポイント還元制度もやめちゃった。
ポイントは結局、カネで釣るってことでしょ。我々は金で釣るんじゃなくて、思い出をきれいに残すための商品でお客さんに来てもらう。そうするとポイントをやめた段階で、一瞬、お客さんが離れるんだけれども、最後は戻ってくる。
普通の中小企業は、大企業や大手メーカーの話ばかり聞くじゃん。えらい人の話だけ聞いて、それに習おうとする。そして、どんどん敷居を上げていって、いつの間にかマニアばかり相手にするようになる。ターゲットを絞って高く売ることが「生き残る術」だっていうわけだ。
でも、我々は逆。ど素人のおばちゃん、ど素人の小学生から学ぶ。時にはおばちゃんから怒られるよ。あんた、分かってないわねえって。でも、ああ、なるほどなあって思うことがいっぱいある。我々はそうやって学んでいる。
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いいでしょ、この姿勢。
上記2つの例を見ていくと、ビジネスを成功させるのは簡単そうにも思えてくる。
上司のバカな指示にやる気なくしたり、長い会議に辟易したり、数字数字がすべての正義になったり、そんな会社の有り様に対して違和感を感じていたことに素直に従えばいい、組織の風土に歯向かえばいい、自分の心地いい気持ちのままにすればいいってこと。
このようにして世の中回していけば、不況から脱却できる、ボロ儲けできる、仕事が楽しくなる、ってこと。
失われてるだなんて、勝手に自分から失ってるだけじゃん。
限られた人生だし、失ってなんかいないで、お客さんに喜ばれて、楽しく儲けて、自分のやりたいようにやればいい。
はい、明日から牛なわれずに、馬くやろうぜい。
来年は辰年?ってことで、今まで続いてきた流れをバシっと絶つ年にしたいですね。
ビジネスはうまくいかない。構造不況は続く。
そんな中でちょっと前の記事だけど、日経ビジネスオンラインの、
最後に言うよ!「ボロ儲け10箇条」応用編:利益3割を割り込む商売はダメですな。
この中に出てくる「ボロ儲け10箇条」、これ、受けました。
こうすれば誰でもボロ儲けできる。
誰しもが聞いてみたくなるフレーズですけど、かなり本質突いてるのでご紹介します。(一部引用させてもらいます。)
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例えば、鹿児島県鹿屋市にパナソニックの系列販売店チェーン、セブンプラザがある。周辺にはヤマダ電機やベスト電器など大手の家電量販店が多いが、セブンプラザの粗利益率が突出している。
なぜか。要するに販売単価が高いのだ。それでも顧客は、この店から買っている。
この会社では電化製品に付随するサービス(例えば電球の取り換えや、リモコン電池の交換、電化製品のセットアップなど)を無料で積極的にやっている。こうした無料奉仕が顧客支持に繋がるまでは経営方針として正しいかどうか半信半疑だったと想像するが、成功してみると後付けで理論構築はできる。こんな具合いだ。
「お客さんの潜在ニーズに耳を傾け、カネにならないニーズに応えることを行った結果、顧客との接触頻度が多くなり、それがザイオンス効果(見る機会を増やすと好意を持つ可能性が高くなる)を生み、アフターサービスの安心感と販売店への信用が高まり、他社へのスイッチングコストを高め、価格が高くても売れるようになった」
結果論から成功している経営を科学すると、経営学で一般的に言われているところと逆になるのではないだろうか?
そこで、「ボロ儲け10箇条」を披露しよう。
(1) 会議をしない会社ほどうまく行く
→ 孤独にやるからこそ美意識と責任感が出る
(2) 上司の言うことを聞くほど失敗する
→ 不確実な時代に、成功談は一時的でしかない
(3) ロジカルシンキングからはビジネスは生まれないし、育たない
→ 誰もができることは戦略として採用できない
(4) 失敗を怖れることが最大の失敗となる
→ 経験とは失敗である
(5) 最も失敗数の多いトップが最も成功する
→ 最も成功数の多い人は最も失敗している
(6) 賢そうな人より、偏執狂が役に立つ
→ 他人の成功体験をなぞるより、自分のビジネス経験を増やし、センスを磨く
(7) 知識よりも想像力が役に立つ
→ 知識は過去のもので、想像力は未来の設計図となる
(8) 論理よりも直感を大切にする
→ 直感を試し、論理を後付する方法もある
(9) 機能より美意識の高さが重要である
→ 顧客の感動が評価基準となる
(10) 巧緻より拙速がいい
→ すべての情報が揃ってから意思決定しているようでは競争に勝てない
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いいですね、よくできてますね。
簡潔で具体的でわかりやすい。
世間一般に言われていたり、普通のビジネス書に書かれてることと反対のことをやればいい。いかにも簡単そうです。
というか、この失われた10年(20年?)ですっかり浸透していた常識を覆せばいいってこと。
我々が直感として、何だか変だな、これでいいのかな、となんとなく不可思議に思っていたこと、つまり、今までのしみついていた汗、成功体験の元になった垢を洗い流せばいいってことでしょうか。
もひとつ似たような話がこれ。
栃木県のサトーカメラというカメラ販売店。
これもシンプルで頷ける話です。
喧嘩上等のカメラ店が「ど素人」に教わった商売の極意
一言で言うと効率を求めない店です。
効率とビジネスの教科書に完全に逆行してる。
効率は考えなくていいからお客さんに対して時間をかけて完全に納得するまで話をするという姿勢。
カメラや写真を通じて、お客さんの「思い出をきれいに残そう」という合言葉で、接客の仕方から売り場も棚も全部変えた。
もう効率は追い求めなくていいから、思い出をきれいに残すために仕事をすることに全面変換した。
結果として、お客さんはきちんと反応してくれて、ロイヤルカスタマー、生涯顧客になってくれるようになる。
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例えば、うちで、ある商品を初めて知ったお客さんは、他の大手量販店に値段を調べに行く。でも、7割の人は「やっぱりあんたのとこで買うわ」って、うちに戻ってくる。もしも他の店が安かったら「ここで買うから安くしてよ」って言ってくるし、「高くてもいいよ」って言う人もいる。そして8割のお客さんはリピーターになる。
以前はうちも「こんなに安いですよ。ポイントがこれだけ貯まりますよ」ってやってたんだけど、2年前にポイント還元制度もやめちゃった。
ポイントは結局、カネで釣るってことでしょ。我々は金で釣るんじゃなくて、思い出をきれいに残すための商品でお客さんに来てもらう。そうするとポイントをやめた段階で、一瞬、お客さんが離れるんだけれども、最後は戻ってくる。
普通の中小企業は、大企業や大手メーカーの話ばかり聞くじゃん。えらい人の話だけ聞いて、それに習おうとする。そして、どんどん敷居を上げていって、いつの間にかマニアばかり相手にするようになる。ターゲットを絞って高く売ることが「生き残る術」だっていうわけだ。
でも、我々は逆。ど素人のおばちゃん、ど素人の小学生から学ぶ。時にはおばちゃんから怒られるよ。あんた、分かってないわねえって。でも、ああ、なるほどなあって思うことがいっぱいある。我々はそうやって学んでいる。
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いいでしょ、この姿勢。
上記2つの例を見ていくと、ビジネスを成功させるのは簡単そうにも思えてくる。
上司のバカな指示にやる気なくしたり、長い会議に辟易したり、数字数字がすべての正義になったり、そんな会社の有り様に対して違和感を感じていたことに素直に従えばいい、組織の風土に歯向かえばいい、自分の心地いい気持ちのままにすればいいってこと。
このようにして世の中回していけば、不況から脱却できる、ボロ儲けできる、仕事が楽しくなる、ってこと。
失われてるだなんて、勝手に自分から失ってるだけじゃん。
限られた人生だし、失ってなんかいないで、お客さんに喜ばれて、楽しく儲けて、自分のやりたいようにやればいい。
はい、明日から牛なわれずに、馬くやろうぜい。
来年は辰年?ってことで、今まで続いてきた流れをバシっと絶つ年にしたいですね。