即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

短期は損気

2012年05月25日 19時53分14秒 | 雑感
マハティール元首相、日本の政治にもの申す

マレーシアのマハティール元首相のインタビューです。
一向に埒が明かないどころか、どんどん沈没していく日本の政治、経済、外交、原発やエネルギー問題など、すべてにおいて核心をついた発言です。

一部引用させてもらいます。
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ただ最近の日本を見ていて残念なのは首相が2年以内に交代してしまうことです。1つの施策をしっかり根づかせるにはそれなりの時間がかかります。1年や2年で交代して、また別の方針を打ち出していたら、何もできません。時間が足りなすぎます。
 私は22年間も首相の座にいましたから、マレーシアのことをじっくり考える時間があった。1つのことをやり切ろうと思ったら最低でも3~4年はかかります。それだけの時間を国民は首相に与えてあげるべきでしょう。
 
<中略>

完璧なリーダーなど世界中のどこを探してもいません。あらゆるリーダーは良い点も持っているし悪い点もある。大切なのはそのリーダーがどのようなプログラムを考えているかです。
 そのプログラムが、日本経済を再生して発展させようというのであるならば、首相に対して、どのようにすれば日本経済が良くなるか具体的な政策を立てて実行する時間的な余裕を持たせてあげるべきです。
 もし、首相が日本経済を弱めるような政策しか持っていないならば、それは話になりませんが、仮にも首相になろうとする人なら、そんなことはないはずです。
 繰り返しますが、世界中に完璧なリーダーなどいないのです。日本の国民は自分たちが選んだリーダーの悪い点をあげつらうのではなくて、良い点を実行できるだけの時間をぜひ持たせてあげるべきです。
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これは日本のリーダーの人気ではなく、任期の話。

資質の問題、派閥の問題、いろいろな原因はあるだろうけど、自民党時代の小泉政権以降、全部が短命内閣ばかりだったことが日本の複雑化した問題を全部先送りすることになっている。

新たなリーダーに代わると、政策の議論になる前に、何かしらの細かい齟齬を見つけては寄ってたかって足を引っ張る土壌。
どういう信念、情熱を持っている人なのかの前に、以前こういうことをしてた人、とか、ワイドショー的なわかりやすい方に話を持って行ってしまうマスコミ。

もちろん本人の落ち度もあるのだろうけど、せっかく張り切ってやろうとしたのに、あいつはダメ、そんな器じゃなかったという空気が蔓延して表舞台から去ることになる。
そして、政治家が短期間で代われば官僚の思う壺になり、何も変わらないどころか、リーダーが代わる度にどんどん日本の総合力や我々の生活の豊かさは下降線をたどっていく。

政局のゴタゴタばかりで、正極には行かずに負極へまっしぐら。
消化不良、というか、なんだか本質のところでものごとが動いてない感覚。

こういうのは、政治の世界だけのことではない。

短期的に結果を出さないと生き残れないビジネスの世界でも同じこと。
ちょっともたもたしてると、もう左遷、交代。

すぐに組織や人事をいじくって、その狙いがどうだったのかを検証する前に、また代わっちゃう。

自分の仕事の業界においても、昔はクライアントの担当部署の人たちはそれほど代わることはなかった。
専門部署のプロとして、しっかりした見識や方向性を持っていたし、一緒になってじっくりと完成度の高い仕事をして結果を出していた。

しかし近年になり、不況の波にもまれ、すっかり時代が変わった。
あっという間に担当者が代わり、せっかくいろいろ覚えてコミュニケーションできるようになったと思ったらもう交代。
また新たな何も知らない人が来て一から説明、という徒労感。

結局、企業の方針もはっきりしないまま、以前と似たようなことをやってお茶を濁す。

『全部俺が責任取るから、思い切ってこの路線を進めてみよう。』というような気概のあるプロフェッショナルはどこかに行ってしまった。
誰もリスクは取れない、取らない寂しい世の中

『はいはい、問題起こさないように、無難な路線で、それで、安く上がるようにね。』ってことで、それがスタンダードになる。
 
僕が通ってるスポーツクラブも全く同じような様相。
支配人、なんとまあよく変わることか。
1年とか、ひどいと半年で替わっちゃう。

誰が来たって、別に現場はそれなりのマネージャーなどがいて回ってるから、その施設での方針も何もあったもんじゃない。
そのエリアの特徴やその店の会員特性など覚える間もなくまた別の店へと異動していく。
また代わっちゃいました、と現場もあきれているし、頼りになんかしてもない。
こういうことやっていていいのだろうか。
結局は現場での本質など掴むこともなく、それなりの重要な判断を下すこともなく、本社の言うとおりに問題起こさないようにして、細々とサラリーマン生活を続けていく。

何度も書いてるけど、コンプライアンスとか個人情報保護法とか、その辺からすべての歯車がおかしくなっている。

時間がない、スピードが肝心、後れを取るな。

それもわかるんだけど、こういう時こそ、きちんとした長期的な将来ビジョンを作るべき。
全体像の中で、大局観に基づき、一歩一歩進んでいくのでないと、焦れば焦るほど後退してるような状況。
交代してるから後退してる。

ということで、『短期は損気』というお話でした。
お後がよろしいようで。
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郷田新棋王就位式

2012年05月19日 16時08分01秒 | 将棋
昨年同様たいがーさんと一緒に参加しさせていただいた先日の棋王就位式のレポートです。
連盟の正式レポートはこちら

棋王就位式は過去3回、参加させていただいてますが、いずれも久保さんでした。3回の記事は下記。
2009年
2010年
2011年

今回は郷田新棋王ということで僕にとってはまた新鮮な雰囲気でしたが、郷田さんの人柄全開の和やかで温かい式典でした。

こんな式次第です。

まずは共同通信社の古賀社長のご挨拶。
去年の震災で、将棋を普通に指せることがいかにありがたいことかを強く感じた、という郷田棋王の紹介。

10年ぶりのタイトルということもあり、幾分表情が硬いです。

そして米長会長。
いつもながらのユーモア溢れるトークで会場の雰囲気を一気に変えてくれます。
(下記、メモしてなかったので、雰囲気だけです。)
『震災で一番先に寄付金を連盟に持ってきたんですね。それもかなりの金額を。
そして、将棋の普及にも力を入れてがんばっている。
日頃からそういういいことをしてるからこそタイトルというご褒美がついてくるわけです。

ずいぶん前に彼は大事な対局に遅刻したことがあったんですね。
ペナルティを課したのですけど、奥さんがいたらああいうことはなかったのでは、と思うわけです。
なんでこんないい男が結婚しないのか、棋界の不思議のひとつなわけでして、本人にも何で結婚しないのか、と追及したんです。
そうしたら「もしタイトルを取ったら結婚します。」と彼は答えたんですね。
ということで、今日はこの後の謝辞で、ありがとうございましたというお礼だけでなく、多分電撃発表があると思うので楽しみしたいと思います。』

主賓はたじたじです。

次に新潟日報社、関本東京支社長のご挨拶。

就位状。

賞杯、賞金。

お父様のご友人の方の来賓祝辞。

そしていよいよ郷田新棋王の謝辞です。
シリーズを通して、心身ともに充実した気持ちで臨むことができた、ということです。
やはりいろいろ努力したり蓄積してきたことが去年の震災を機に、将棋への取り組み方が変わり、結実してきたということなのでしょうか。
話の中にも、気負いもなく自然で充実した感じがすごくうかがえました。


谷川専務理事の挨拶と乾杯。
普通に、郷田新棋王のますますの活躍と、関係各位の方々の今後のご健勝を、というだけでなく、残念ながら電撃発表がなかったので、そのことも祈念いたしまして、とやったところはかなりの好手でした。

会場はこんな感じで賑わってます。

郷田棋王ともお話しできました。
お祝いを言った後、たいがーさん@かなりの格闘技マニアと3人で昔のプロレスの話題でしばし盛り上がりました。
将棋世界のインタビューで1ページ半もハリー・レイスやドリーファンクジュニアなどのことが出ていましたし、語らせたらうるさい、と言っていた通り、すごく詳しいし、どんどんいろんなレスラーの名前がスラスラと出てきてました。
越中・高田戦あたりからかなりのめりこんだとのこと。

本当に温かくてカジュアルな感じです。
腰も低く、自分から進んでお世話になった方々にお礼を言いに飛び回っていました。

最後までいろんな方とお話ししてたら、人もまばらな会場に主賓はまだいてくれていて、気軽にツーショット写真、撮っていただいちゃいました。

光栄です。
帰りにいただいたお土産はこちら。

郷田棋王の人柄に触れ、また、いろんな方々の笑顔に出会い、充実した時間でした。
将棋っていいもんだな、とつくづく思わせてくれた午後のひととき、うれしかったです。

郷田新棋王、本当におめでとうございました
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つけ麺 素家・その3

2012年05月15日 13時57分52秒 | 外食
ブログを始めた頃からのブログ仲間はほとんど更新しなくなっちゃった人もいるけど、しっかり毎日のように更新を続けてる人もいて。

継続は力なり。

ちゃんとやらないと。

ssayさんから羽生世代の逆襲という今年の初めころの記事にトラックバックしていただいたけど、たまには将棋ネタも書いたりしないと。
そして、まだまだアクセスが絶えないライフワークの線路内人立ち入り研究に関しても、少しずつでも積み重ねていかないといけないと思う今日この頃。

そんな前ふりでなんでつけ麺なのか意味不明だけど、つい最近も行きました。


前に書いた記事二つ。
つけ麺 素家
つけ麺 素家・その2

将棋関係者でこの店を知らない人はもぐりというくらい、渡辺竜王をはじめいろんなプロ棋士も訪れる、関係者ご用達のお店です。
囲碁・将棋フォーカスに取り上げられてからはますます評判なのでしょう、先日2時前くらいに行ったところほぼ満席でした。
若い女性も結構いるし、2時を過ぎてもまだ入ってきます。

何度か来てるけど、つけ麺とラーメンを交互に頼むので、今日はラーメンの番。

麺もスープもクオリティ高いです。
完全に地域に定着した感もあり、常連のお客さんに支持されている雰囲気がします。

元奨励会員の家田さん、いい顔して、汗をかきつつ、がんばってますね。
浅草橋は毎日通っているので、また行きます。
ご馳走様でした。
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当事者力

2012年05月07日 23時20分29秒 | 雑感
原発42年ぶり稼働ゼロ 泊3号機検査で全50基停止
42年ぶりに、ゼロになりました。
あって当たり前になっていたものが、仮に一時的にせよ、無くなった現実。
ずっと連続してたことが不連続になった瞬間。
今までの流れのままであれば絶対にゼロなんかにはならなかったことが、ここで実現された。
せっかくこうなったのだから、たくさんの犠牲の上でこういうことになったのだから、このことをしっかり受けとめて我々は我々の未来を考えていかなければいけない。

先日のサンデーモーニング。
震災以来、このところの選挙では脱原発、反原発の候補はどんどん落選してしまって、原発依存の街では推進派が地域世論になっているとのことです。
何人か、その地域の人のインタビューが流れました。
『原発以外は何もない町だし、なくなっちゃったら路頭に迷っちゃうよ。俺たちの暮らしのこととかわからない人は勝手に脱原発とか言うけど、そんな簡単なもんじゃない。』
と、口々に自分たちの暮らし、経済、町の状況の維持を主張していました。
極論すると、命とか安全とかよりも、明日の生活が大事、という声です。

一方、福島でいまだに大変な思いをしてる人たちのインタビューもありました。
『こういう辛い思いは二度としたくない。他の人にこういう思いをさせないためにも二度と起きないようにしてほしい。』
福島の人たちの必死の訴えも原発依存の街の人にはいまだ届かない現実があるようです。

以前、下記の二つの記事を書きました。
「自分事」化
「自分事」として考える

対岸の火事をできるだけ自分事として、当事者として、受け止められる想像力、洞察力が必要とされる時代だと思います。

佐々木俊尚さんの最新作。
やはりこのことを考えさせられます。
「当事者」の時代 (光文社新書)
クリエーター情報なし
光文社


当事者性、当事者意識。

地球の裏側で起きたことも自分事と捉え、そこから考え、学び、自分の力にしていく力。


さて、原発の話に戻るけど、スイスの話です。
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2012年3月9日
NHKニュースによると、スイスの行政裁判所は、運転開始から40年になる首都近郊のミューレベルク原発について、耐震性などに問題があるとそて来年2013年6月までに運転を停止するように電力会社に命じる判決を言い渡した。

ミューレベルク原発は2010年に無期限の運転許可を認められていたが、地元の反原発団体が反発し、運転停止を求めていたという状況がある。

またスイスは東京電力福島第一原発の事故を受けて、「脱原発」へと方針を転換しており、2034年までに国内にある4つの原発すげてを順次廃炉にする方針が決まっている。
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福島の事故を自分事として受け止めた上での判断なのでしょう。
NHKの番組でもやってました。
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<ナレーション> 電力の4割を原発に頼るスイスもまた、福島の原発事故を深刻に受け止めました。スイスには福島第一原発と同じ型の原発があり、強い危機感を持ちました。国が各原発に対して矢継ぎ早に改善命令を出しています。.

原発職員:新しく追加するパイプの工事中です。使用済み燃料プールに冷却水を注入するパイプを2系統設置します。フクシマの事故を受けての対策です。.

<ナレーション> 1万年に1度の地震と洪水が同時に起こっても、深刻な事故を防ぐ。スイスが目指していることです。.

元スイス原子力会議・副議長:絶対に100%安全な原発などないのです。そこに近づくことはできますが。 そのためには現状に満足せず、常に向き合い改良を重ねるべきです。問題を次の世代に先送りしてはいけないのです。.

<ナレーション> 一方、アメリカは福島の事故後も原発の推進を掲げています。今年、34年ぶりに新たな原発の建設を許可しました。福島の教訓を活かしながら、原発の推進を図る方針です。.

NRC・タスクフォース:100%安全な技術などないのです。常にリスクを抱えています。そのリスクを社会がどこまで許容できるかにかかっています。それは世界でも難しい産業のひとつといわれる、原子力産業にとっての挑戦でもあります。だからフクシマの影響はとてつもなく大きいのです。.

NRC・タスクフォース:地震や津波は防げなくても、どこまで耐えられるかが重要なのです。.

<ナレーション> 同じ100%安全な技術はないという考えに立つスイスはを、全く反対の選択をしました。政府は段階的に原発を閉鎖することを決めます。福島事故から2ヶ月半での決断でした。.

IAEAスイス代表:スイスは国民の健康と安全を守ることを優先し、原子力エネルギーの利用をやめることを決断しました。.

<ナレーション> 福島原発事故から1年、世界は福島から何を学び、何を教訓としようとしているのか。世界から見た福島原発事故です。.
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ドイツもそうだし、こうして世界の国々が福島の事故を受け止めて着々と自らの歩を進めています。

再稼働問題、それからベトナムなどへの原発輸出。
日本で起きたことだというのに、世界中にショックと被害を与えたというのに、まったく自分事ではなく、他人事としか思えないような対応に明け暮れている我が国の悲しい現実。

どんどん一人一人の意識や責任の比重が大きくなってきている現在、国とか役所とか専門家とか、他人任せにしてしまってきたことのつけが回ってきたのだと思います。
科学技術でも、経済や金融でも、自分の生活や仕事だけでなくそれを取り巻く社会全体のことについて、もっともっと勉強したり議論したり深く考えたりして、自分の「当事者力」を強化していかなければならないとつくづく思う今日この頃です。
 
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消費者意識、消費者責任

2012年05月05日 13時09分40秒 | 雑感
ずっとほとんど更新してなかったssayさんがこのところ結構エネルギッシュ(?)に更新してます。
ブログへのモチベーションが上がったのか、はたまた仕事が暇になったのか、それは謎です。
その話は置いといて、最新の記事、デフレスパイラルの行き着くところに触発されて書いてみます。

このバスの事故、実はかなり他人事でないわけで、ここでも書いた先月の金沢ツアーは往復ともバスだったわけです。
夜行バスではなかったけど、金沢からの帰りのバスの座席は左側の一番前だったという事実。

安い方がいいという消費者ニーズ。
安いなら多少のことは目をつぶる、いや、つぶらざるを得ないというデフレスパイラル状況下での生活者意識。
ツアー会社の加熱した価格競争、集客合戦のあおりを受ける中で、国、関連会社、そして我々ユーザーは安全性の問題をどこまで追求するのか。

今朝の朝日新聞の記事、深夜高速、眠れぬ500キロ 記者がバス事故ルート運転を見ても、過酷な乗務状況とそれに反比例する収入の問題など、業界全体で改善するべき問題は山積み。

路線バスとツアーバスの運行基準の違いの問題、バスのハードの問題(今回のバスは22年前に製造されたもの)なども含め、これから国はどんどん規制を強化していかざるを得ない。
(いつもそうだけど問題が起きてから重い腰を上げる姿勢。いろいろ声も上がっていたのだろうから事故が起きる前に手を打てなかったのか、という別の問題も。)

しかし、安全性を高めていけばいくほど当然ながら価格は上がる。
激安ツアー自体が成り立たなくなる。

せっかく安く行けてて重宝してたのに。
めったにあることじゃないからそこまでしなくてもいいよ、という声も上がるはず。

安かろう、悪かろうのツアー。
そして、安ければそれでよかろう、という納得づくのユーザー。

ここで現代ビジネス高速バス事故の「事故の責任」は、あなたにも私にもあるかもしれない。ブラック企業を生み出す「ブラック消費者」という問題という最近の記事。

ブラック消費者という言葉が使われてます。

(一部引用させてもらいます。)-----------------------------------------------
 従業員に過重労働を強いるという「ブラック企業」を生み出しているのは、それにも増しておそろしい「ブラック消費者」とはいえないでしょうか。より安くよりよいサービスを求めるのは賢い消費者の条件であります。しかし、それが度を超えてブラック消費者になってしまってないでしょうか。

 <中略>

 よりよくてより安いサービスを。しかし、それが行き過ぎてしまい、過当な価格競争をするのはサービスの提供者だけでなく受け手の行動にも原因があります。多少価格が高くてもより安全性の高いものがウケるということになれば、サービスの提供者も安全性を高くし少しコストをかけて、その中で価格競争をしていくでしょう。

 社会全体で給料が下がっていく。給料が下がる中でやりくりをしなければいけない。だから、消費者とするとより安いサービスを提供する業者にいかざるをえない。そうなるとその業者で働く労働者にしわ寄せがくる。そしてその労働者に過重労働か賃金引き下げのプレッシャーがくる。するとその人自身がブラック消費者になって、飲食店で怒鳴る。――というバッドスパイラルが起きています。

 ある意味では、今回の事故を引き起こした原因を知らず知らずにうちに私たち全員で作り出しているかもしれない。

 この負の連鎖を断ち切るのはどうしたらよいのでしょうか。政府が悪い、政治が悪い、官僚が悪い、大企業が悪い、と言っても天に唾する様なもので、すべて私たちに帰ってきます。ならば、まず自分たちでできることから始めたらどうでしょうか。

 より良いサービスにお金を払う、「適切に支払う」ということは私たちが今日から行動できることです。「安く」でも「高く」でもなく「適切に」です。ほんの少しのトレンドの変化が世の中を変えます。少なくとも今回の高速道路の事故を少しでも「自分事」と受け止めて、少しずつ行動を変えることが、このような悲惨な事故を減らす、遠回りなようで、一番確実な方法です。

 ブラック消費者にならずに賢明な消費者になろうとすれば、それが日本経済を発展させることができるでしょう。ひとりひとりが日本経済を支えているのですから。
----------------------------------------(引用終わり)

お金ないし、安い方がいいし、多少は安かろう悪かろうにも目をつぶるし、というくらいならいいけど、他の人や社会全体はどうでもいいから自分だけがご利益を得られればいいし、と知らないうちになってしまう。
要は消費者、生活者たる我々の意識の問題ってこと。

安く、高くとかでなく、適切に、スマートに、消費する。

ソーシャルの意識を持ちつつ、自分の生き方や生活と照らし合わせてお金を使う。

安いことの価値。
あまり安くはないけど、例えば安全性や快適性など別の価値。
そして、企業姿勢や社会貢献などの価値。

価格だけでなく、それぞれの価値で勝負できる環境、風土を作り、その中で我々は自分のしっかりした目で選んでいくことが大切。

確かに我々が買わないものは絶対に淘汰されていくわけで、我々のお金の使い方ひとつで世の中が少しずつ変わっていくわけですね。

責任重大です。
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