即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

気になるあいつ・その5

2013年12月25日 11時34分35秒 | あいつ
またまた“気になるあいつ”シリーズの続編です。

前回までの記事。
その1その2その3その4

あいつがいる空き家がきれいになってしまってから、もう一か月になると思うけど、あいつは姿を見せなくなりました。
そして一回だけ木戸から出てきた謎のオヤジもその後全く現れません。
毎日、駅までの道で誰もいない家の前で立ち止まり、覗きこんだり、屋根の上をチェックしたり、元気でいてくれてるんだろうなと祈りつつあいつと会えるのを心待ちにする日々が続いてます。

そんな時、誰もいないと思って通り過ぎようとしたら、屋根の上でのんびり寝そべってるこいつがいた。ずいぶんリラックスしちゃってるじゃないか。
 
こいつがあいつに代わってこの家に居座ってるのか。
こいつはあの謎のオヤジとできちゃったのか?
あいつはどうしてるのだろうか?
 

そして、先週の日曜日のこと。

あいつのことを気にかけてくれていた皆さま、やっと会えました。
いつものように塀の上にあいつは毅然として座ってました。

年末を迎えどうなってるかと心配してたけど、あいつはちゃんと元気でいました。
少くても一ヶ月は会えてなかったでしょうか。
よかったです。

少しふくよかになってるでしょうか?
顔の表情も穏やかになってるし目つきもきつくない。
きっと幸せな日々を送ってるに違いない。


『あいつがいた、元気だった。』って写真をfacebookにアップしたら、下記のような反響がたくさんあって、本当にうれしかったです。皆、あいつの動向を気にかけてくれていたんです。

今日は息子夫婦が孫を連れて来たけれど、こちらのニュースの方が遥かに嬉しかった!ありがとう!この年の瀬にホッとして涙が出そう。

おぉぉー!会いたかったー!よかった元気そうで。ほんと心持ち毛並みもよく、ふっくら。

あぁ、いい年越しができます。ありがとうございました(^o^)

きっと皆の思いと念が通じたんでしょう。科学の力では判らない何かの力で…!(^^)!

久々に会えて涙ぐみはしなかったけど、いつもより近づいてハグでもしようか、と思った途端、でっかいトラックがやってきちゃいました。
近づいてもっといろんな角度からいろんな表情を撮りたいと思っていたのだけど、トラックがすごい音で通り過ぎたのでら、あいつは裏に行ってしまいました。寂しかったです。


その翌日、天皇誕生日のこと。
夕方、近くに出かけたついでにあいつの家に寄りました。
誰もいないと思ったのだけど、暗がりに、道には面してない塀の上に、目立たない感じでこんなのがいました。
新顔です。なんだ、こいつは?

 
またまた新展開です。
こいつとあいつとパンダ猫はどういう関係なのか。
一度だけ顔を見せたあの謎のオヤジはその後どこに消えちゃったのだろうか?
年内ギリギリに元気なあいつに会えたのはよかったのだけど、またまた新たな謎に包まれたまま年を越すことになりそうです。

来年も乞う!ご期待。
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経営理念

2013年12月21日 15時33分05秒 | 仕事
先日、ある販促関連の会社の人と会いました。
いろいろユニークで面白い事業展開をしていて、創業以来ずっと業績は右肩上がり。
リーマンショックも震災も関係なく新規事業も含めどんどん数字を伸ばしている。

そんなことも聞いたので、一度伺って御社の業務内容とか特徴などをお聞きしたいと言うことで、昨日訪問してきました。

応接室に通されて、お茶が出て、偉い人から現場まで何人かで対応してくれる。
普通であれば、ちょっと雑談をした後に現場の具体的な話になっていくことが多いけど、この会社は違った。

普通に会社案内を出したところまでは同じだけど、
弊社の大切にしていることをまずご説明します、と言って、

損得よりも善悪を大切にしてます。

という話を事例を交えてかなり長いこと話すんです。

もちろん利益がなければ会社は存続できないから、そういう意味では損得もどうでもいいわけではないし気にしてはいますけど、まずは善悪を大切にして事業展開をしています。

会社案内の表紙にもでっかく「損得よりも先ずは善悪を大切にして」と書いてあります。

ここまで拘ってこんな感じでとても重要に考えてます、ということをまずしっかり話す会社って、そんなにはないと思います。
というか長い仕事人生の中で初めてかもしれないです。

ちょっと目から鱗というか、度肝を抜かれたというか、そうか、こう来るのか、と感心させられました。

その後、現在の売り物、体制などの具体的な話があったのだけど、要所要所では、なんでこのような売り物ができたかという説明があり、そこでまた善悪の話にリンクしてくる展開になっている。

その理念が末端まで浸透しているのかどうかはわからないけど、それを何よりも大切にしてきたことは伝わってくる。
しっかりした理念を持つことが大きな理由なのかどうかはわからないけど、結果として業績はすごく伸びているこの会社。

社員の方々も皆、生き生きニコニコしているように見えたし、考えさせられる貴重な経験をさせてもらいました。

バブル崩壊からこの失われた20年というもの、どうしても低価格という価値ばかりが取りざたされ、猫も杓子も、“安く早く”という先の見えない迷路に迷いこんでしまった感があり、このブログでもこんな記事ばかり書いてきました。
価格から価値へ
価格と価値のつばぜり合い
価格競争不参加表明

そんな中にあって、この会社の歩んできた道筋は多分ブレてないのだろうと思う。
いろんな局面的にはかなり悩ましいことももちろんあったのだろうけど、これだけ一貫して胸を張って標榜する姿勢は何とも素晴らしい。

現代将棋では序盤の構想、戦略、戦型は極めて重要。
研究に研究を重ねて相手の手も読みながら、中終盤まで深くシミュレーションしていく。

まず、うちの会社はこういう会社です、と明らかにしてそこから商売を始める。

企業の存在意義、存在価値を明らかにして、平易な言葉でわかりやすく伝えられること、伝えきることの重要性。
いろいろ勉強させられた貴重な時間でした。ありがとうございました。
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A先生の思い出

2013年12月15日 17時00分33秒 | 雑感
つい先日、中学高校時代の恩師、A先生の訃報が届きました。

中1の時の担任の数学の先生です。
数学が苦手だったこともありいろいろお世話になりました。
そして、高2、高3でもまた担任だったこともあり、多感な6年間の半分の期間、一番近くにいて支えていただきました。

ずっと長いことお目にかかっていなかったのだけど、去年の6月に卒業以来初めてちゃんとした同期会をやった時、先生方も4人来ていただきました。
A先生はもうご高齢で難しいかと思われたのだけど、行きたいということで幹事がご自宅まで迎えに行って参加してくれました。
終始うれしそうに皆と語らって、僕らが忘れている当時のことを当たり前のように話してくださいました。
あれから何十年も経ったというのに、
『君は何年か上に兄貴もいたよな?』とか、
『おー、君か、君は数学できなくてお母さんがずいぶん心配してたよなあ。』
とか、今までどれくらいの生徒を教えてきたのかわからないけど、一人一人のことをほんとによく覚えてくれている。
楽しく話が弾んで盛り上がった時に先生はちょっと具合が悪くなってしまい、会場の床に寝転がってしまった。
皆、騒然としたのだけど、意識もしっかりしてたし、照れくさそうに、大丈夫大丈夫、ということだったのでそのまま回復を待つことにした。
皆と会えて気分よくなってついつい飲み過ぎてしまったのだろうということで代わる代わる先生の様子を見守っていた。
その間、他の先生のご挨拶が順次あった。
それを聞きながらA先生は、『今日は皆の前で歌を歌おうと思って準備してきたんだよ、残念だけど、これじゃあ無理だなあ。』と横になりながら悔しそうに話していた。

そんなハプニングはあったのだけど、会は楽しくお開きになって幹事がまた先生をご自宅まで送っていき無事に終了した。

当日の写真を同封してお礼状を書いたら、A先生から返事が来た。

歌おうと思っていたのはハイデルベルクの歌だったようです。

あれから一年半。
同期の仲間たちと一緒に先生の告別式に行ってお別れをしてきました。

帰りに皆で先生を思い出しながら食事をしました。
去年、お目にかかれて、いろいろ話もできたし、そういう意味では本当によかったです。

これはA先生からの今年の年賀状です。



いかにもA先生らしい言葉でうるっときます。
この年賀状、僕の宝物です。

A先生、本当にありがとうございました。
天国で思う存分数学をやってください。
歌いたい時に大きな声で歌ってください。

折しも今日はうちの父親の15回目の命日。
さっき実家に行ってきたところです。
オヤジにもどれだけ世話になったことでしょうか。

日々感謝気持ちを忘れずに、謙虚さと笑顔で明日も頑張っていこうと思います。
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気になるあいつ・その4

2013年12月11日 18時40分33秒 | あいつ

大好評大反響の“気になるあいつ”シリーズです。(“あいつ”というブログカテゴリーまで作ってしまいました。)

その1その2その3と書いてきましたが事態は刻々と変化しています。

その3では元気なあいつの写真がたくさん写ってますが、あいつの家(長年の空き家)に人の手が入って木を切られきれいになってからというもの、あいつとは出会えてないのです。

これが以前の荒れ放題の空き家。


近所から苦情が出たのでしょうか、すっかりきれいになりました。
 

そしてぼうぼうだった樹が切られ空き家がきれいになってしまったあの日から、なぜか全くあいつに会えなくなってしまった。

環境に適応できてなくて暗い気持ちでいるのではないか。
鬱病になってないか。
寒さで病床に伏せているのではないか。
あいつはどうしているのだろうか。

そして、その頃からうちの庭に偵察隊が頻繁に訪れるようになった。

こちらの様子をうかがってる。

僕が心配してるのを悟って、自分の部下たちを差し向けているのだろうか。
次々といろんな刺客が現れる。
 

事件です。

2週間近くあいつを見かけなかったのだけど、あいつの家の屋根にこいつがのんびり寝転んでる。
いつもうちの庭に偵察にくるあいつの手下だと思ってたやつだ。
これは下剋上なのか。
あいつはどこ行っちゃったんだ。。。

そしてさらなる事件が!!
あいつの家の前を通った時、あいつはいなくてキョロキョロして歩いてたら、なんと木戸が開いて中からオヤジが出てきた!

えっ、この前きれいになったときからなんと人がまた住み始めていたのか。
苦情が出たのできれいにしたのだろうけど、相変わらず空き屋だとばかり思っていた。
これはまた新たな展開だ。
突然でびっくりしちゃったので、オヤジの風貌や目つきまでは確認できなかったけど、木戸を出てそそくさと歩いて行ってしまった。

あのオヤジとあいつの関係はどうなっているのか?
屋根に寝そべっていたあのパンダネコとオヤジの関係は?
三角関係か。
このオヤジはあいつが化けてるだけなのか?
ネコ好きなので時々ネコに変身するオヤジなのか?

また事態は新たな登場人物を迎えて複雑化してきた。
こりゃ一体どうなるんだ?

結構あいつの動向を気にしてくれてる人もいるので、日々、こまめにチェックしているのだけど、あれ以来あいつの家はずっと静かなまんまだ。

あいつもオヤジもパンダも一切姿は見えない。
このまま年を越すことになってしまうのだろうか?

そんな折、こんな貴重な情報を入手した。
ネコを探してくれる探偵です。

ここまでやるのか。
心配でたまらなければ打つ手はこれしかないか。
いや、これはいざという時のために奥の手で取っておこう。

そんなことを考えながら前を通ったつい先日、ずっと誰も見かけなかったあいつの家にまたしてもこいつがいた。
 

最後にあいつを見たのはいつのことだろうか。
あの独特の目つきが懐かしい。
オヤジと駆け落ちしてしまったのだろうか?
さあ、事態はどうなっていくのか。

師走だしいろいろ忙しいのに、気になってどうにも仕方ない日々が続きます。
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“らしさ”を突き詰める

2013年12月06日 15時53分27秒 | 雑感
仕事で某業界のクライアントの会社案内を制作中。
どんな会社案内を作ったらいいのか、思案中。

当然、競合のものを集めてきて並べてみてみたけど、どこのものも大して変わり映えがしない。
もし社名を隠しちゃったらどこのだか当てるのは大変。
それぞれ工夫しているし、自社らしいところをアピールしてはいるのだろうけど、その業界に詳しくない人が見たら皆同じようで区別つかない。
十把一絡げ。

どんな風に他社とは違う自社らしさを表現できるのか、言い表せるのか、それが問題。

らしさ。
強み。
特徴。
独自性。
オリジナリティ。
アイデンティティ。

差別化ポイントと言ってしまうと何だか小難しくなって政策的だけど、自然と身についている自分らしさ。
自分の成り立ち。依って立つところ。
自分ブランド。

前に相互浸透の話を書いたけど、テレビ番組もそうだし、競合は皆周りを見ながら、いいものは真似してやってるので次第に戦略もイメージもアウトプットも似てきてしまう。
なかなか際立つような自分らしさや他ではないアピールポイントを作り出すのが難しくなっている。

特許でもなんでもないものは、ラーメンだろうが、アプリだろうが、番組だろうがどんな商品でも皆二番煎じで同じようなことをやってくる。
基本はパクっておいて、見かけとか見せ方を変えて自社新商品(新番組)として市場を獲りにかかる。
それをつべこべ言っても仕方ない。

目立つこと。アピールすれば納得、共感を得られること。
独自の価値を認めてもらえること。

日常よく感じるのはテレビに出てくるコメンテーターみたいな人。

いかにもその人らしい独特の発言、さすがだな、と思うコメントを発すればいいのだけど、
『ひどいですよね。信じられないです。』
『かわいそうですね。一日も早く元気になってほしいです。』
『がんばってほしいです。次が楽しみです。』
みたいな当たり前の誰でも言いそうなコメントばかり。

有名だからと言ってよくこれで金が取れる。
そんな人を仕込んで当たり前の印象に残らない番組を作るほうも作るほう。

そうやって人のことはいくらでも言えるのだけど、いざ自分のことを振り返ると当たり前だけど難しい。
このブログだって、誰もが書いてるような当たり前のつまらないことばかり書いていても、誰の目にも止まらないし、読む方も、書いてる自分だってつまらない。
facebookやtwitterにしても、短い中にも自分らしい言葉や感性やニュアンスがないとつまらない。

景色の写真を載せて『きれいですね。』
料理の写真を載せて『美味しいです。』
と、こういうのは極力避けたい。

自分らしいコメント、記事とはどんなものなのか。
自分は何なのか。自分らしさとはどういうものか。
自分の価値、自分しか持ってない価値とは何か。
パーソナルアイデンティティ。
セルフブランディング。

とても難しいけど、いつも注意していようと思っている。
例えばfacebookに今日食べたカレーの写真を載せて何か1行コメントするとき、どう言ったらありきたりでなく、人とは違っていて、いかにも自分らしいのか。

自分らしさを全開にする。
ものごとを突き詰める、深める、読み解く、研ぎ澄ます、切り裂くようなコメントや記事が書けたらいい。
そういう発言ができたらいい。
とんがること。エッジが利いてること。
僕だから言えること。僕しか言えないこと。
より僕らしいコメント。より僕らしい表現やニュアンス。
自分らしさに磨きをかける。
自分らしさをブラッシュアップして日々進化させていく。
そしてそれを人にわかりやすく伝えられるようにしていく。
自分らしい発信の仕方とは何か。どういう言い方、言い回しが相応しいのか。

あなたの会社の存在価値は?存在意義は?
会社の中でのあなたの存在価値、存在意義は?
そして、この世の中での僕の存在価値、存在意義は何なんだろう?

どうにも難しい局面に陥ってしまったけど、最初に書いた仕事について考えたりする中で、最近とみに自戒も含めこんなこと考えています。
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水面の芸術・その3

2013年12月04日 16時41分14秒 | 
水面の芸術シリーズのその3です。(参照:その1その2

水面に広がる様々な幻想的な表情にすっかり癒されました。

山で出会った印象的なイケメン(池面)にです。

























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