僕もそうなのだけど、いまいちそんな気分でもないし、そういえば3連休だったよな、程度の感じ。
サラリーマンの時ほどの解放感もワクワク感も死にもの狂いで遊んでやるっ!という気概もない。
そう、これはフリーランスの性(さが)なんですね。(個人事業や経営者も)
このブログではほとんど仕事の話は書いてないですけど、あらためて。
長い間(真面目な)サラリーマンだったのだけど、5年ほど前に独立というか、フリーランスになった。
友達など、手に職があって一人でもできるのはいいよな、と言うのだけど、そんなことでもなく、いい歳してどこかの会社に就職とか考えられなかったので、食えるかどうかは別にしてそれしかないしやってみようということでスタートした。
当初は結構暇だった。
個人事業主は何と言っても健康第一ということもあり、毎日のようにスポーツクラブに行ったり結構遠くまで散歩に行ったりしていた。
「毎日仕事に行くと言って家を出て、公園で一日暇を潰してるんじゃないの?」とか友達から弄られたりしてたけど、当たらずとも遠からず。(笑)
とりあえず長年のサラリーマン生活は楽しいこともたくさんあったけど、自分には向かないというか、どうにも受け付けにくい部分がいくつかあった。
ラッシュアワー
(長い)(くだらない)会議
(バカな)(上しか見てない)上司
ネクタイ
組織集団主義のプレッシャー
組織の一員と言えどもそんなことは一切気にせずゴーイングマイウェイでなるようになれ、という生き方もあるけれど元来気が弱いせいもあり、なかなか毅然とはできなかった。
ストレスもそれなりに感じていた。
休みの日でも気になって気になってゆっくりできない日もたくさんあった。
そんな長年の反動もあり、上記一切がなくなった新たな日々は新鮮だった。
快適だった。
ストレスフリーで自由な日々が始まった。
しかし、あまりにも大きかった会社の存在感が一切ないわけで、全部自分に降りかかってくるし、何事も自分でやらなければならない。
これは慣れないしいちいち面倒くさい。
経理とか青色申告とか、営業や企画のこと以外は一切わかんないし。
解放感と責任感と孤独感のバランス。喜びと悲哀。
当初は売上ゼロの月もあったけど、5年も経つとそれなりに相談なりオファーもあって、お陰様で結構忙しい毎日を送っている。
しかし、基本は不安定。
忙しい時と暇な時が当然あるわけだし、忙しいからといってレギュラーの仕事は断ることなんてできやしない。
その分週末で調整するわけだし、サラリーマンの時のような気楽な休みの感覚はない。
週末でも結構仕事してる。
逆に平日でも何もなければ遊んでる。
以前とはまるで違うライフワークバランス。
サラリーマンの時には、趣味を聞かれた時って、あれやこれやいっぱい語っていた。
いかにいっぱい趣味があり、どう熱中してるか、充実してるかをとめどなくしゃべっていた。
そこがないとサラリーマンってやってられないと思っていたこともあり、必要以上に頑張って心血を注いでいた。
しかし、ついこの前、nanaponさんの趣味は?って聞かれた時に、???と考える自分がいた。
もちろん仕事が趣味だなんて答えるわけじゃないけど、どうにも趣味の充実にいまいち頭が行ってない自分がいてハッとした。
まあ、それだけ自分の中での仕事が重いってことだ。
会社が受け皿で何でもやってくれていたのとは、まるで違う現状。
僕個人に頼んでくれるのだから、僕自身の力が問われてる。
せっかく声をかけてくれたのだから、それだけで感謝し、精一杯の恩返しをしたい。
どこかの知り合いの会社にでも声をかければ何とでもなっただろうことを、敢えて個人の僕に頼んでくれるリスク。
それを考えるとただでは済まさない、というか、期待以上の満足感を与えないとどうにも気が済まない。
以前、《時代の仕事観》と言う記事でも書いたのだけど、仕事はこうあるべきと思う。
どこまでやればいいという境界線がない仕事も多いので、それに関しては、
「これくらいにしておこう、これくらいでいいか」、
ではなく、
「えっ、そこまでやるの?」
と言われるくらいのアウトプットをしたいといつも思っている。
できる限り自分らしいブレない仕事の仕方ができればと思っている。
あー、声かけてよかった、そこまでやってくれるとは思わなかった、またぜひ頼みたい、ってことでないと、感謝の気持ちが収まらない。
1万円の売り上げを上げるのだって、個人では大変なんだもの。
ということで土日もなくなる。趣味への傾倒もそこそこになる。
前もって3連休の計画を立てることもなく、仕事もしながらいつもよりゆったりと過ごしている。
とりあえず大変なこともたくさんあるけど、充実して仕事ができているし、自分も今まではできなかった経験をさせてもらい成長できているし、クライアント仕事量も次第に増えてきている。
こういう生活を送れていることに感謝です。
クライアントには、『nanaponさんはいい仕事をしてくれた。』と思ってもらうのより、
『nanaponさんと一緒に仕事ができてとても楽しかった。』と言われたい。
つくづくそう思っている今日この頃です。