福島担当相罷免 連立離脱へ 「辺野古」明記に反発(産経新聞) - goo ニュース
起こるべくして起こりました。
裏切りだと言って怒ってます。
そして、小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明 このたびの移設問題に寄せて (日経ビジネスオンライン) - goo ニュース
さすが小田嶋さん、明快です。
あのおぞましい皮膚感覚、呆然、しつこく普天間基地問題などの記事を書いてきたけれど、「最低でも県外」という論点は、
1. そもそも沖縄に米軍基地が必要なのか
2. 移設先としてどこが適当なのか
の2点をごちゃごちゃにしてしまってることが問題だとの論旨です。
----------------------------------------
この二つの話題は、本来、噛み合わない。
というよりも、まったく次元が違う。
にもかかわらず、鳩山さんは、この二つを、まぜこぜにしてしまった。私の目にはそのように見える。
つまり、2点目の「移設先」の選択肢について、1点目の「そもそも論」を持ち込んだ結果、「最低でも県外」というあり得ない看板を掲げねばならなくなったわけだ。
結果から遡れば、気の毒な経緯だったと思う。
沖縄の基地について、マジメな人間がマジメにものを考えると、いつしか話は、
「そもそも、沖縄に基地が必要なのだろうか」
「海兵隊は抑止力になっているのでしょうか」
「沖縄の人々が60年にわたって堪え忍んできた苦境について、われわれ本土の人間は、もう少し真摯に考えるべきではないのか」
といった方向に流れていく。
と、議論は必ずや紛糾することになる。
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どこが適当か、と言うより前に、そもそも必要なのか、ということをクリアにしないと、あそこがいい、ここはだめ、という枝葉末節的議論になる。
まずそこの論点で、アメリカ、現地、連立与党(社民党)の合意を取らないと進まない。
そこの議論を国会でも、そして国民も、徹底的にやらないと、話はおかしくなるはず。
「最低でも県外」、という約束の言葉ばかりが取り上げられて、県外じゃないじゃん、県外って言ったのに、県内かよっ!ってなる。
「最低でも県外」ということは、できれば海外、ということ。
海外は、無理なのか、どうして無理なのか、いつ、どういう条件であれば可能なのか、というところから詰めていかないとだめ。
その議論がすっぽり抜け落ちていて、辺野古なのか、徳之島なのか、という話になってる。
なんだよ、俺たちが犠牲になるのかよ、この土地の自然を壊すのかよ、という展開になる。
と、考えると、ほんと去年の秋から何をどうやってたんだろうか、と不思議。
何を一生懸命やったのか。
友愛+宇宙人の性格的に、約束通りやろうと思って、(やり方はまずいけど)努力したのであろうと思いたい。
結局やろうとしたけど、抵抗勢力に潰されたということなのか。
結局は長期自民党政権下と同じことで、利権とか、メンツとか、権限とか、水面下の魑魅魍魎的世界の話なのか。
こういう風に考えると、「メディアの報道姿勢」というものがクローズアップされてくる。
例えば、東国原知事が、議会でいろいろ突っ込まれた時に、こっちだって寝ないで一生懸命やってるじゃないか、と顔を赤くして真剣な表情で取り組んでいるところを見ると、大変だよなあ、よくやってるよなあ、頑張って欲しいなあと素直に思ってしまう。
同じように、
「なんで県外にできないのか!、それじゃあ、国民に信頼されなくなるぞ、そんなんじゃ解決になってない!もっと早く現地に行って話をするべきじゃないのか!」
などなど、(もしそういうことがあったのであれば)いろんな人に声を荒げたり、必死に解決に向けて努力している映像を流していたら、今のような低支持率ではなかったと思う。
いや別に、あの目がうつろで頼りない人を支持するわけでもないのだけど、この普天間問題にしろワールドカップにしろ、メディアの報道の仕方というのが、我々の大きな判断材料になっているわけだから、それに流されないようにしないとなあ、とつくづく思う今日この頃です。
起こるべくして起こりました。
裏切りだと言って怒ってます。
そして、小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明 このたびの移設問題に寄せて (日経ビジネスオンライン) - goo ニュース
さすが小田嶋さん、明快です。
あのおぞましい皮膚感覚、呆然、しつこく普天間基地問題などの記事を書いてきたけれど、「最低でも県外」という論点は、
1. そもそも沖縄に米軍基地が必要なのか
2. 移設先としてどこが適当なのか
の2点をごちゃごちゃにしてしまってることが問題だとの論旨です。
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この二つの話題は、本来、噛み合わない。
というよりも、まったく次元が違う。
にもかかわらず、鳩山さんは、この二つを、まぜこぜにしてしまった。私の目にはそのように見える。
つまり、2点目の「移設先」の選択肢について、1点目の「そもそも論」を持ち込んだ結果、「最低でも県外」というあり得ない看板を掲げねばならなくなったわけだ。
結果から遡れば、気の毒な経緯だったと思う。
沖縄の基地について、マジメな人間がマジメにものを考えると、いつしか話は、
「そもそも、沖縄に基地が必要なのだろうか」
「海兵隊は抑止力になっているのでしょうか」
「沖縄の人々が60年にわたって堪え忍んできた苦境について、われわれ本土の人間は、もう少し真摯に考えるべきではないのか」
といった方向に流れていく。
と、議論は必ずや紛糾することになる。
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どこが適当か、と言うより前に、そもそも必要なのか、ということをクリアにしないと、あそこがいい、ここはだめ、という枝葉末節的議論になる。
まずそこの論点で、アメリカ、現地、連立与党(社民党)の合意を取らないと進まない。
そこの議論を国会でも、そして国民も、徹底的にやらないと、話はおかしくなるはず。
「最低でも県外」、という約束の言葉ばかりが取り上げられて、県外じゃないじゃん、県外って言ったのに、県内かよっ!ってなる。
「最低でも県外」ということは、できれば海外、ということ。
海外は、無理なのか、どうして無理なのか、いつ、どういう条件であれば可能なのか、というところから詰めていかないとだめ。
その議論がすっぽり抜け落ちていて、辺野古なのか、徳之島なのか、という話になってる。
なんだよ、俺たちが犠牲になるのかよ、この土地の自然を壊すのかよ、という展開になる。
と、考えると、ほんと去年の秋から何をどうやってたんだろうか、と不思議。
何を一生懸命やったのか。
友愛+宇宙人の性格的に、約束通りやろうと思って、(やり方はまずいけど)努力したのであろうと思いたい。
結局やろうとしたけど、抵抗勢力に潰されたということなのか。
結局は長期自民党政権下と同じことで、利権とか、メンツとか、権限とか、水面下の魑魅魍魎的世界の話なのか。
こういう風に考えると、「メディアの報道姿勢」というものがクローズアップされてくる。
例えば、東国原知事が、議会でいろいろ突っ込まれた時に、こっちだって寝ないで一生懸命やってるじゃないか、と顔を赤くして真剣な表情で取り組んでいるところを見ると、大変だよなあ、よくやってるよなあ、頑張って欲しいなあと素直に思ってしまう。
同じように、
「なんで県外にできないのか!、それじゃあ、国民に信頼されなくなるぞ、そんなんじゃ解決になってない!もっと早く現地に行って話をするべきじゃないのか!」
などなど、(もしそういうことがあったのであれば)いろんな人に声を荒げたり、必死に解決に向けて努力している映像を流していたら、今のような低支持率ではなかったと思う。
いや別に、あの目がうつろで頼りない人を支持するわけでもないのだけど、この普天間問題にしろワールドカップにしろ、メディアの報道の仕方というのが、我々の大きな判断材料になっているわけだから、それに流されないようにしないとなあ、とつくづく思う今日この頃です。