毎日いろいろありますね。
忙しくていろんな将棋サイト、ブログ、コメントなど全部詳しく見切れてないです。
そんなときは、ここ。
毎回言いますが、
勝手に将棋トピックス、将棋界新情報の宝庫、プロ棋士や業界内の方も含めてバイブル的存在になってます。ありがたいですね。
それから次に、
遠山四段のブログに紹介されていた
「WEB2.0(っていうんですか?)ITベンチャーの社長のブログ」。
片上五段もコメント寄せられていましたが、
「将棋女流棋士の独立について思うこと(メモ書き)」という記事、すごい分析力で、感心しました。今後も要チェックですね。
さて、いろいろなところで既に取り上げられていますが、話題満載の将棋ネタ。
★女流王将戦準決勝、因縁の(?)里見・矢内戦が行われて、中学生としての最終戦をニューヒロインがものにしました。決勝の対清水戦、楽しみです。
来期はどこまで伸びていくやら。彼女の一戦、一戦、内容も含めて、見守っていきたいです。
★次は
渡辺竜王対ボナンザ戦。
これは、スポンサーの大和證券、苦戦しつつ勝った渡辺竜王、そして、ここまでやるか、と改めて皆に脅威を植え付けたボナンザ開発者側、仕掛けた連盟理事会、わくわくしてネット中継を見守った多くの将棋ファン、それぞれ関わった人が全員満足した画期的なイベントでした。(イベントの見本!)
すごいのは渡辺竜王のブログのアクセス数です。
20日 17685 pv 7977 ip
21日 110415 pv 79013ip
普段の約10倍!
TV、新聞も含めてたくさんの露出があり、将棋に関心のなかった人までも含めて、かなりの注目を集めていたのでしょう。
僕も終局までハラハラしながら見てましたし、終局直後に竜王のブログに下記コメント書きました。
『でも、いつまで人間が勝っていられるのでしょうか?
そのうち、いくら強い人間が立ち向かっても、手も足も出ない、ってことになるんでしょうか?
そういう場面を僕が生きてるうちに見ることになるんでしょうか?
いろいろ考えさせられた画期的な日でした。
こんな皆が注目するイベントができて、将棋の発展に貢献した竜王の勇気、尊敬します。』
そして昨日片上五段も、この勝負についての
鋭い考察をアップしています。
将来的にはボナンザはじめ各種コンピュータ棋士も参加できるオープン新棋戦、面白いと思います。ネット関連企業の冠で、ぜひ。(棋士の方はいやでしょうが・・・)
どちらにしても、こういうイベント、今後もまたぜひ続けていってほしいです。
★糸谷四段が大阪大学入学。プロ棋士初の国立大こ進学ということでれもかなり新聞ネタになっていましたね。
《(3/21)糸谷四段が阪大合格・プロ棋士初の国立大進学
日本将棋連盟は21日、プロ棋士の糸谷哲郎四段(18)=広島・広島学院高3年=が大阪大学文学部入試に合格したと発表した。同連盟によると、プロ棋士が国立大に進学するのは初めて。
国立大生がプロ棋士になった例はあり、2004年2月に当時東京大学法学部3年の片上大輔五段がプロとして認定される四段昇段を決めた。》
※このニュースにも片上五段が登場しています。
悪漢棋士として取り上げられた、糸谷四段。
ますます優等生棋士にならず、若手の貴重な逸材として、活躍してほしいと思います。
変に丸くならず、足りない部分、弱いところを埋めていくことでなく、すでにとんがっている部分をさらにとんがらせる方向で成長していってほしいです。
★女流棋士独立問題
昨日が締め切りでしたが、どうなったんでしょうか?(噂では伸びたんでしょうか?)
とても気になっています。
《理事会は女流棋士に対し、3月7日付で「連盟に残留した場合、対局の権利を保証する」「新法人へ移籍した場合、対局の権利は協議により決まる」などと記した文書を送付。22日までに残留届か移籍届を提出することを求めた。》
ITベンチャー社長さんのブログにこのように書かれていましたし、これがどうなるかで、今後の進展が全然違ってくると思っています。
**************************************************
個人的には、独立組には頑張って清水、千葉を切り崩して実質的な一枚岩を作り上げて欲しい。そうなれば今は残留と言っている人たちも合流せざるを得なくなるはず。
今頃、清水、千葉両氏の周辺は大変なことになっているのかも知れない。
**************************************************
清水さん、千葉さんは、どうなったんでしょうか?
そして、どちらにしても2つの女流の組織ができたとして、スポンサーがどう考えるのか、ここが問題です。
1.連盟と契約を続ける。
2.スポンサーごとに判断し、両派に分かれてサポートする。
(もしくは、タイトル保持者がいる派ニ、スポンサーがつく。)
3.はじめからそんなに大きいパイではないのに、それが2つに分散してしまったら、(勝負自体も面白くないし、盛り上がらない、ということで)スポンサーとして協賛する価値がないので、降りる、もしくは保留。
(自分がスポンサーの立場だとしたら、3、かも。)
勝手に将棋トピックスで紹介されていましたが、
古河彩子女流二段のコメントが気になります。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
個人的に私の将棋連盟残留の意志は固く、米長会長に「独立しろ」と言われても素直に従うつもりはなく、「女流棋士は将棋連盟の中にあるべき」と説得しようとするでしょう。女流棋士間では、臨時総会で「独立案を作ってみよう」ということになったので、独立したい女流棋士達が納得のいく独立案を作ってから議論すれば良いと思っていました。ところが寄付金集めが始まってしまったので、慌てた次第です。
私の意見を簡単に申し上げますと、これからの将棋界は男性棋士・女流棋士が一丸となって、全国の各支部や普及指導員の方とうまく連携をとって将棋普及に活動していくのが良いと思っています。そうできると思っています。
それでは、待遇や立場に不満はないのか?現時点では、現状に納得して受け入れているとだけ申し上げ、理由は後述いたします。同情していただくほど酷い待遇ではないですよ(笑)。
*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
古河さんの考えていることは、これだけではわかるようでわからないです。
連盟の中にあって、男性棋士と一緒になって、普及などの活動をするべき、という意見はわかりますし、普及という意味では、女流が独立したところで、うまく協力してやらないといけないと思います。
ただ、独立したい人たちが出て行ったのなら、残った古河さんや(仮にごく少数の)一部の女流のの対局はどう考えているんでしょうか?
タイトルとかスポンサーに関してはどうお考えなんでしょうか?
そして、その部分も残して今までどおりにやるということであれば、会長も連盟も独立したい女流も、全部古河さんが(仲間や賛同者を増やすなどして)説得しないといけないのではないでしょうか?(ぜひ古河さんの考える女流棋士の活動の構想、方向を、皆に示してください。)
もしそうならないのであれば、対局は保証すると理事会が言ったところで、男性棋士と対戦するということならともかく、待遇や立場に不満はない、という現在の状況よりもさらにひどくなるように思えますがいかがでしょうか。
(普及だけでメシが食えるようにする、という構想であれば別ですが。)
そして最後に
船戸陽子女流二段のブログ。
なんと言っていいかわかりません。
悩みは深い。
でも、今回この件で、悩み苦しんだことが、将来
『あの時、難しい状況の中でいろいろ考え、もがき苦しんだことが、今の自分を大きくしてくれた。何もなければ将棋の上達のことしか考えなかったかもしれないのに、複雑な人間関係も含めて、将棋とは何か、女流棋士とは何か、ということを考えざるを得なくなったことに感謝したい。』
なんて思えるようになったらいいと思います。
将来、あんなこともあったね、って、男女も、連盟・独立もなく、皆で笑いあいながら話せるように、なってほしいです。
あの時のことは、一生聞きたくない、触れたくない、思い出したくないってならないよう、
ここが正念場、早期の解決を願っています。
一般の将棋ファンのこと、将棋をさらにいいイメージにして底辺拡大を進める、ということを前提に、ここを一番の判断基準にして、対話を重ねて乗り越えていってほしいと祈るばかりです。