即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

米長理論は世界標準に

2011年02月27日 00時38分26秒 | 将棋
日経ビジネスオンラインの先日の記事、アメリカから見た大相撲八百長
一部引用させてもらいます。
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 今回の八百長疑惑が起こったとき、アメリカの新聞は一見驚くふりをしながらも「やっと証拠が見つかったか」というニュアンスで報道した。こうした姿勢もアメリカ人が相撲をどうとらえているか、と無縁ではあるまい。

 「八百長相撲があるとの疑惑は以前からあった。今回だって東京都知事の石原慎太郎は『騙されたふりをして楽しめばいいじゃないか。歌舞伎と同じだよ』と述べている」(ニューヨーク・タイムズ)。

 「古くは2000年に元関脇・板井が、外国人特派員協会での記者会見で、八百長相撲があったと暴露した。最近では、モンゴル人横綱・朝青龍の八百長相撲が取りざたされたこともある。が、結局、証拠不十分でもみ消されてきた」(ウォールストリート・ジャーナル)。

 東京のアメリカ大使館に勤務したこともある元外交官の一人は、「80年代、日本の力士たちは高見山と対戦すると、わざと負けていた。『日米貿易摩擦をめぐるアメリカの神経を少しでも和らげたい』と考えた誰かが八百長を仕組んでいる――と思っていたアメリカ人も少なくなくなかった」と回想している。図体だけはデカイが技ひとつないハワイアンがあんなに勝てるわけがないと見ていたのである。

 <中略>

 ところが、その十両の取り組みの過去の結果を精査すると、7勝7敗で千秋楽を迎えた十両力士の勝敗に1つのパターンがあることが分かった。

 7勝7敗で千秋楽を迎えた十両力士が、8勝6敗で勝ち越しを決めている十両力士と取り組む場合、前者が勝つ予想確率は、数量計算では48.7%になる。であるにもかかわらず、実際の勝率はなんと79.6%だった。

 同様に、同じく7勝7敗で千秋楽を向けた十両力士が、9勝5敗と勝ち越しを決めている十両力士との対戦する場合、勝つ予想確率は47.2%になる。しかし、実際の勝率は73.4%と圧倒的に高くなっていた。

 ここには、同僚力士にも8勝させてやりたいという「互助」が働いていると見ていい。この貸し借りは、それ以前あるいはその後の取り組みで精算されていることもデータで判明した。
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ここで将棋連盟HPに出ていたこのニュースがリンクする。

『米長永世棋聖が2月17日付産経新聞朝刊「正論」に大相撲、こうすれば立ち直れるを寄稿。』
部分的に引用させてもらいます。
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 ≪将棋界には八百長なし≫

 将棋と相撲は一対一のガチンコ勝負で、日本の伝統文化として相通ずるものがある。あるいは対極にある。投げれば勝つのが相撲。投げたら負けが将棋。待ったが許されるのは相撲。待ったは即反則負けになるのが将棋だ。角界というからには相撲と将棋は縁続きだろうか。放駒は、将棋界では孤立していて悪形だが、相撲界では理事長に納まっているのも面白い。元大関魁傑はガチンコ相撲の代名詞でもあった。今回の難事を解決してくれるとの期待が持てる。

 将棋界には八百長はない。これは日本将棋連盟会長の私が断言する。米長哲学が浸透しているからである。
「自分には消化試合であっても、相手にとっては一生を左右するほどの大勝負には全力投球すること。それができない者は、この世界では見放される。」
この教えは、小中学生の頃にプロ志望している子どもたちにも、骨の髄まで浸透しきっている。であるから、将棋界には八百長はない。

 <中略>

 問題は三段リーグ。17局終わったとして18局目は一斉対局だ。当然、この一局に勝てば昇段し、相手は消化試合というケースは毎回ほとんどであろう。かかる時は必ず勝たねばならぬ。自分が優勝する一局以上に命を懸け戦わねばならぬ。これが米長哲学である。

 棋士は、将棋に命を懸けているのである。盤上には神が宿っている。土俵とて同じであろう。勝ちと負けの二つだけを一対一で争うから潔く、神事なのである。その意味で、八百長などは神を冒涜(ぼうとく)する最たる行為だと知るべきだ。7勝7敗の相手と千秋楽で当たったら「必ず勝つ」という信念を、力士たちに徹底してたたき込むことが、一番大切だと信じている。
*****************************************************
7勝7敗で千秋楽を迎えた時の勝率の凄さは尋常でない大相撲の世界。
これは今始めてわかったことではなく、脈々と大相撲の歴史の中ではこういうことが繰り返されてきた。

このような時、すっかり有名になった米長哲学(理論)をもってすれば、70%代の勝率になることはないだろうし、情けとか互助とか言われるわけも無い。
貸し借りとか、そこにお金を持ち出すなんてことにもなってるはずがない。

すっかり将棋界では定着したこの米長哲学。
相撲界にもっと前から浸透していればよかったと心から思います。

かなり前、2008年10月にもすでに、このように指摘していたブログがありました。
無気力相撲と米長理論

いい意味でも悪い意味でも、情が厚い日本人の特性。
親切で心優しいし思いやりがある。

それはそうだけど、勝負の世界では偉大で崇高な米長理論(米長哲学)の持つ意味は大きい。

米長会長は、「相撲をこよなく愛している。」と言われてもいるし、将棋界に貢献した後には、相撲協会の理事長に転進ということも視野に入れているのでしょうか。

将棋から発祥した世界にも誇るべき明解かつ説得力のあるこの理論。
相撲だけでなく、他のいろいろなジャンルにもどんどん波及していって欲しいと思います。

今後、この理論が海外にも広まって、世界標準となる時代が来たら、日本の伝統文化が見直されることにもつながる。
将棋を世界に広めること、将棋の価値を上げることにおいても、米長理論が世界標準になることで大きな意味があるはず。

もしそうなったらこれはもうノーベル賞ものですよね。
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モンスターペアレント

2011年02月26日 00時49分02秒 | 雑感
先日、テレビで、尾木ママこと、尾木直樹さんが教育現場の現状について話していました。

というより、モンスターペアレントの話です。
以下、尾木さんのサイトから。
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 教師に無理難題や理不尽なクレームをつける「モンスターペアレント」問題は、「モンスターペイシェント」などに広がりをみせ、大きな社会問題となり、国家の危機に発展する兆候さえ感じさせます。事の真相を見誤ると、自虐的な“身内バッシング”にも発展しかねぬ危険さえはらんでいます。小手先の対策では、親をモンスター化させている歴史的、社会的、あるいは学校の構造的な背景を解明することができず、事態は悪化の一途を辿ることでしょう。「モンスターペアレント」は、今日の日本社会における人々の心のありようの反映、もしくは人と人とのつながりが寸断された「困った日本」の象徴なのかもしれません。

バカ親の5タイプ分類
(1)我が子中心型・・・・・・何でも自分の子ども中心に考える過保護・過干渉な親
(2)ネグレスト型・・・・・・子どもに無関心で育児全般が放任状態の親。児童虐待のパターン。
(3)ノーモラル型・・・・・・常識と非常識の区別がつかない親。近年急増しているタイプ。
(4)学校依存型・・・・・・家庭でやるべき雑事まで学校に頼んでくる、甘ったれた親。
(5)権利主張型・・・・・・自分の要求を通すために法律や権利を振りかざす親。
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この5つの分類の中で、特に(4)の学校依存型が流行っている(?)らしい。

ひとつの事例:

母親が先生に、「うちの子が朝起きないので、迎えに来て欲しい」と電話をする、らしい。
(これだけでもうびっくりです。)

さすがに迎えに行くまでは無理だけど、モーニングコールなんてもう常識。
先生も、自分のクラスの生徒が遅刻したり休んだりすると自分の評価に響くので、迎えに行くのはともかく、モーニングコールくらい、朝飯前。
喜んで(進んで)やってるとのこと。

両者の利害が一致してるのだからさもありなん。
いやあ、理想的な助け合い社会の見本ですね。

「私じゃ起きないから、先生から電話して起こしてくださいよ。」
こんなとんでもない非常識なことでも、二つ返事で
「はい、お母さん、了解しましたあ。私が電話して起こした方が、やっぱりちゃんと起きますよねえ。」
なんて素直で従順な先生。
「でも私が言っても、どうでしょうか。起きてくれるかなあ。」(自信無さげ。)

何だよこれ。

現場はこんなもんじゃない、もっともっとすごいよ、って尾木ママは当たり前のように言ってたけど、こんな話を聞いたらこの温厚なオジサンも怒っちゃうよ。
何考えてるんだ!

母親も母親なら先生も先生。
勝手に仲良くやってなさい。

教育に対する自分のポリシーもなく、情熱もない。
学校にも意見も言わず、支障なく、問題起こさず、いい評価をもらって普通の人生を進みたい。
子供のことなど真剣に考える気持ちもない。

金八先生とか、熱血先生は今いずこ。

政治の問題だけでなく、すべてではないにしろこれが今の教育現場の実態だとすると、ますます日本は素晴らしい国として、諸外国から尊敬されるようになること請け合いですね。
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つけ麺 素家

2011年02月24日 15時10分24秒 | 外食
渡辺竜王ブログこの記事この記事で知って、ずっと気になってはいたのだけど、やっと行くことができました。

浅草橋駅から1分のつけ麺 素家

石橋女流四段お仕事ブログでも話題となっていました。

そしてつい最近、片上六段も行かれたようですね。


ちょうど昼時で満杯。
店の外の列(二人目)に並んでいたら、お母さんが出てきて、「すぐに入れますので少しお待ちください。5分もお待たせしませんから。」という笑顔の一言にホッとする。

すぐに店内へ。
つけ麺にしようかどうしようか迷ったけど、とりあえず王道の味玉ラーメン。750円。
活気がある店内。
少しでも待たせないように気配りしながら、真剣に麺を茹でる。てきぱきと作って運ぶ。
そして、接客の基本。元気でさわやかな挨拶。

特にスープが美味しかったし、総合点としてはまた‘来たい’と‘期待’を持たせる評価だと思います。
次回は名物つけ麺を食べに近々来るつもりです。

今の時代、特に昼時は、次から次とお客が来るので、客を流す、さばく、という雰囲気の店が多くなってると思います。
そんな中、何よりお店の方々の、真面目さ、一生懸命さ、素朴さ(なんとなく素人っぽさ)が印象に残りました。

上記の棋士や関係者のコメントを見ても、奨励会の時にこれだけ可愛がられていた人というのもなかなかいないんじゃないでしょうかね。
今度はちょっと空いてる時間帯にでも行って、話しかけて(激励)みたいな、と思ったりもしました。
ということで皆様もお近くのお越しの際はぜひどうぞ。
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凡庸さは恥

2011年02月23日 01時35分14秒 | 雑感
誰も教えてくれない人を動かす文章術 (講談社現代新書)
齋藤 孝
講談社


最近、前よりもスラスラと筆が進まないこともあり、こんな本読んでみました。

印象的だったフレーズ。

「凡庸さは恥。」

人と違う視点、立ち位置、書き方にすべき。
口頭や、テレビでのコメントとは違って、いざ文章にするとなると、いかにも普通の言い方では物足りないし、それではだめ。

わかっていることだし、当たり前なんだけど、いざ書くとなると難しいことです。

テレビでは、ああそうなの、で済むけど、文章ではそうはいかない。

「一般論を乗り越える。」

一般的にはこうだけど、自分はこうだ、という主張。

マニアックだったりマイナーだったり、奇をてらうのではなく、自分なりのいろんな視点で斬ること、新たな視点や認識を見つけること。

先日のカンブリア宮殿で村上龍が言ってました。
テレビで何か食べたときに、絶対に「おいしい!」って言わないことにしてる、と。

こういう姿勢って、お笑いの人はさすがって思う。
トークの妙。
普通には返さずに、意外な切り返し、ボケてみる、一人突っ込み、などなど、受けるには、インパクトを出すには、といつも考えているから凄いと思う。

一般論ではなく、独自の切り口という話だと、思い出すのが、象の印象の話。

“群盲象を評す”
 『3人の盲人が象を触り、それぞれが足を触り「これは丸太だ」、鼻を触り「これはロープだ」耳を触り「平べったいものだ」と三者三様の意見を発言するという話からきている言葉。個々の意見はそれなりに正しいが、全体像としては間違っているという意味で使用される。』

口で言うのは簡単だけど、なかなか難しいです。
でもなんとかこうしたいと日々思いつつ、文章を書くように心がけてます。

人それぞれ性格も考え方も違うわけだし、百人百様のいろんな見方が絶対にあるはず。
普通のことでは終わらさずに、ここだけは自分だけの言い方、表現をしたい、と常に思っています。

誰しもテレビ見てて思いますよね。
いかにも、ってコメント。

「八百長、よくないですね。やめてほしいです。」
「もっといい政治をしてほしいです。」
「とてもおいしいです。」
「がんばってほしいです。」

そう考えると、ブログもお気楽には書けなくなる。

誰も思わなかった象の印象。
へ~。そんな見方があったのか。
おなかの下に潜り込んで、木に登って上から見て、今までにはなかった斬新な視点で象を斬る。
しっかりとそういう独自視点を開発した上で、言いたいことを整理して書く。
当たり前の誰でも書けることは絶対に書かない。
奇をてらうわけでもなく、マニアックすぎるでもなく、おー、なるほどね、という視点開発。

『新手一生』、ですね。

定跡通りの、過去の棋譜に沿って、ではなく、今までにはない局面でのけものみちを突き進む姿勢。

書くことだけでなく、行動も含め、できればそんな風に生きられたら、と思う今日この頃です。
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情のジャーナリズム

2011年02月22日 00時11分36秒 | 日記とニュース
松山真之助さんのWebook of the Dayのメルマガで知りました。

下記、一部分引用させていただきます。
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■■【今日の一冊】~ 
       日本一心を揺るがす新聞の社説
        それは朝日でも毎日でも読売でもなかった

日本一心を揺るがす新聞の社説―それは朝日でも毎日でも読売でもなかった
水谷 もりひと
ごま書房新社


__《 この本のツボは? 》_________

読みたくなるタイトルである。「それは朝日でも毎日でも読売でもなかった」
という副題は、著者と編集者の矜持の現れに違いない。

“はじめに”で、著者の心意気が語られる。僕はこのフレーズに涙が出るほどしびれた。
120%同感!僕も水谷さんのような心持で本を紹介したいと思う。

情報を得て、何を知ったかではなく、何を感じたたがが大事なのだ。
だから、情報は、報道の「報」の上に「情け」を乗せている。「情け」とは、人間味のある心、思いやり、優しさ。情報は常に「情け」を乗せて、発信したい。
ジャーナリズムとは「知」ではなく、「情」を愛する媒体でいいと思う。

20年にわたって、みやざき中央新聞に書き続けてきた社説(1000本ちかく)から、41本を選び出版された本である。
みやざき中央新聞は、感動した話、ためになった話、心温まる話など、いい話ばかりが載っている新聞である。(スバラシイ!)

本書には、著者が参加したセミナー、読んだ本、投稿された記事、体験されたことなどに、著者の素敵な「情」がのっかった記事が41話ある。いずれも、素敵なお話で、涙線がヤバくなる。

 <中略>

みやざき中央新聞は、お試し購読がある。
-------------------------------------------------------
というのを読んで、早速、お試し購読、申し込んでみました。

新聞といっても、こんな感じです。

何ページもあるわけでなく、裏表の1枚だけ。
でも、その密度はかなり濃いです。
新聞と言っても、
「○○駅で線路内に人が立ち入ったため、電車が遅れ、10万人に影響が出ました。」
みたいなニュースを載せてるわけじゃない。

社説をはじめとして、いろいろな記事にしっかりとした主張があり、真剣に社会に問いかけている。
こういう芯のある、気概のあるジャーナリズムが今の日本にはあまり見られなくなったように思う昨今。
長いものには巻かれろ、すべてはお金、経済原理。
サラリーマン根性丸出しの御用組合的なメディアや記事ばかりがやけに目立つ。

こんな風にしっかり取材をし、意図の明確な記事を掲載しているこの新聞社は、どんな経営状況なのだろうか。
おせっかいだけどついつい心配になってしまう。
何部発行していて、どれだけ利益が生まれているのか。
そして、この質を保ったまま、果たしてこれからもずっとやっていけるのかどうか。

このマイナーな新聞に、毅然とした思い入れ、使命感を感じる。

ぜひ応援したいと思い、定期購読をすることにしました。
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富士山とスカイツリー

2011年02月20日 16時54分12秒 | 日記とニュース
ずいぶん前に写真も含め記事にしたのだけど、市川駅前にできた高層ビル。
市川アイ・リンクタウンの45階展望施設で友人のコンサートがあったので久々に行ってきました。

こんな感じで、夜景を眺めながらの優雅なひとときです。


開演前、夕暮れ時の写真。

ガラス越しでもあり、何枚も撮ったけど、一番ピンボケでないのはこれ。

もっと早く行って、大きな満月とか、反対側の筑波山とか、眺めていたかったです。

地元でもまだまだ行ってないところもたくさんあるし、季節や天気によってもまるで違うし、もっとこまめに散策しないとね。

それにしてもスカイツリー、伸びたなあ。
富士山よりかなり高いよ。

約半年前にそばまで行って見たときとまるで印象が違いますね。
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真冬の水行

2011年02月19日 18時52分05秒 | 日記とニュース
家の近くの日蓮宗大本山法華経寺では毎年荒行が行われています。

その関連記事。
荒行
その2
その3
荒行僧の面会

荒行とは:
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毎年厳冬の11月1日から翌2月10日までの100日間、朝の3時から夜の11時まで水行と読経を繰り返す修行です。その間、食事は朝の5時と夕方の5時の1日2度のお粥とみそ汁のみ。修行の間中は清浄衣(しょうじょうえ)という上から下まで白い衣を着ています。これは死に装束を意味する服装で、「修行中、いつ死んでも構いません」という覚悟の表れなのだそうです。この修業の間は日蓮宗のお坊さんであれど、頭もヒゲも剃りません。

荒行僧の1日は早朝2時に起床し朝3時、1番の水行から午後11時の1日7回、寒水に身を清める「水行」と「万巻の読経」「木釼相承」相伝書の「書写行」があり、朝夕2回、梅干1個の白粥の食事の生活が続く。
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そして、今月の10日に晴れて大荒行を成満した行僧たちは、2月18日再び戻ってくる。
そして鬼子母神へ無事に成満したことの報告を兼ねて水行する。
100日間実施してきた水行と全く同じ作法の水行。















荒行の100日間。
毎日7回もこの水行をやってたということですね。
見てる方は寒いけど、やってる人たちの表情を見たら、まるでそんなことは感じませんでした。
凛とした、充実感に満ちたいい顔してます。

ということで、暖房の中でぬくぬく暮らしている自分の身が引き締まります。
人生、ピリッとして、しっかり努力しないといけません。
荒行僧の修行に比べたら、毎日いろいろ大変だの、辛いのなんのって言ってるけど、ろくなもんじゃありません。
こうして時々法華経寺に行くと、とってもいい刺激をもらえます。
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ブランドストーリー

2011年02月18日 15時33分50秒 | 雑感
先日、仕事の関係でこの会社に行って話を聞いてきました。
クリック募金のサイトを運営している会社です。

1クリック1円。

僕たちが自分の気持ちにフィットする基金のバナーをクリックする。
1つの募金に対しては1日に1回しかできないことになってるから、どんなにがんばっても1年で365円しか貢献できない。
難民、医療支援、盲導犬、その他世界中で支援が必要な人たちへの寄付を、趣旨に賛同する企業がお金を出す形でこのしくみが成り立っている。
僕たちは実際に1円も出しているわけではないけど、賛同する企業におんぶにだっこの形で気軽に参加できる社会貢献。
街角で呼びかけているいろんな募金には、なんとなく気が引けて参加できないでいる自分。
でも、これだけ世界中には悲惨なこと、助けが必要な人々がいることはわかっている。
今日も、普通に仕事したり、美味しいもの食べたり、テレビを見たり、ブログ書いたりしている平和な自分。
何かしなくていいのか、何かしてもいいのではないのか。
何かできることからするべきではないのか。

そんなこともあり僕のこのブログに、先日ブログパーツを貼ったりしました。(左の一番上)
自分ができることを少しでも、そんなに肩肘張らずに継続できるようなことをしないとね。
時間あれば、どこかのサイトに飛んで1クリックしています。
直接お金出すわけではなく、ほとんど時間もかからない気軽な貢献作業です。

それに関連する話で、目に留まった記事。
毎日読んでいる日経ビジネスオンラインの中の関橋 英作さんのコラム、「マーケティング現象」と考えれば、タイガーマスクは「死なない」
部分的に引用させてもらいます。
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【タイガーマスク運動で学ぶべき3つの問題】

 しかし、マーケティングの観点から見ると、この現象には学ぶべき根本的な問題が3つ潜んでいます。

 その1つは、「贈与」。ご存知のように経済の原点です。

   <中略>

 2つ目は、真似の効用。近ごろ有名なミラーニューロン。人間は真似をすることで学習することが分かってきたらしいのですが、ほんとうに“真似ぶ”は“学ぶ”だったんですね。

   <中略>

 3つ目は、タイガーマスクというストーリー性。今日のマーケティングで最も根幹をなすものなのです。

 みなさんも実感されているかもしれません。成長する過程で人は「物語(ストーリー)」から多くのことを学びます。本から映画から、そして両親や先生の話から。人生をどう生きるかの疑似体験をし、生きる力を育てる。ときには、満たされない欲求を空想上で満たしたりする。単なる知識や情報と違って、ストーリーは人の感情を動かすのです。そして、人間は物語から多くのことを学び、それを自らの価値基準として形成するのです。

 匿名で寄付をする行為に、タイガーマスク・ストーリーは最高の記号だったのでしょう。聞いた人誰もがすぐにその意味を理解し、空想が広がる。人に伝えたくなる。そして、真似。この現象は、ブランドが価値の輪を広げていくマーケティングのまさにお手本そのものです。

 ブランドの価値を広げていくプロセスで、最も重要なのがこのブランド・ストーリー。ブランドとはストーリーの衣を着た商品やサービスといっても過言ではありません。シンプルで共感しやすいストーリーを持ったブランドは、人にその一部になりたい(手に入れたい、参加したい)と思わせることができるのです。

 <中略>

 タイガーマスク現象には、本当に様々な側面があります。これを一過性で終わらせないためには、本物のストーリーを作る必要があるはず。

 新聞の投書欄にも書かれていましたが、もし来春、贈り物が来なかったとしたら、子供たちは自分たちが悪い子だったからと思ってしまうという危険も潜んでいます。ストーリー性が強い分、反面の恐さもあるのです。

 それだけ贈与には責任が伴うということ。自分だけがいい気持ちになるためではないか。この自問自答を、肝に銘じなければいけないのです。それができれば、ストーリーはずっと続くものになるに違いありません。

 こうやって、人と人がつながって公共が出来上がる。そのためには、寄付という無言のプレゼントだけではなく、労働を提供することもあるでしょう。人知れないボランティアもあるはずです。そんなちょっと照れくさい人助けが、次の時代には新しい公共のカタチを作るかもしれません。

 こんなところにも、マーケティングが役立つことがあるのです。いや、こんなことだからこそマーケティングの出番です。
------------------------------------------------
いろいろ考えさせられます。

シンプルで共感しやすいストーリーを持ったブランドは、人にその一部になりたいと思わせることができる。

ほんと、そうですよね。

自分がすること、したいことについて、何かシンプルなストーリーを重ね合わせられれば、効果が違う。影響力が増大する。

ストーリーというもので紡がれた“共感”という連鎖が新しい世の中をどんどん作っていくのですね。
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続々と新幹線の線路内に人立ち入り・その続編

2011年02月16日 20時18分24秒 | 「線路内人立ち入り」研究
去年の暮れに新幹線でも線路内人立ち入りという記事を書きました。
この三島駅での線路内人立ち入り、偶然にも風屋さんがニアミスしてました。

それに続いて、Danchoさんの最近の記事、また、新幹線に、人が立ち入った…。

今度は新富士駅でした。
--------------------------------------------
 JR東海によると、28日午後8時15分ごろ、東海道新幹線新富士駅(静岡県富士市)の線路に男性が立ち入ったのを駅員が見つけ、列車の緊急停止スイッチを押した。下り方面に逃げた男性を駅員が追いかけ、捕まえたという。この影響で、同新幹線は同26分まで上下線の運転を見合わせ、5本が最大21分遅れ、約5千人に影響が出た。(朝日新聞)
--------------------------------------------
さらに続いて、今度は浜松で。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
<東海道新幹線>浜松で線路内に人が立ち入り 一時停止
 29日午前9時50分ごろ、浜松市南区の東海道新幹線の線路内に人が立ち入り、上下線の運転を一時見合わせた。JR東海の係員が同10時5分ごろに立ち入った人を確保。安全確認して運転を再開した。上下10本が23~12分遅れ、乗客約6000人に影響した。(毎日新聞)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ここまで続くともう探究心がどうにも止まらない。
こんな不親切な記事では収まりがつかないです。

で、続々と新幹線の線路内に人立ち入りという記事を書きました。

この記事の最後に、

>ではまず、asahiか毎日か、JR東海にでも、聞いてみようかなあ

と書いたわけだけど、もちろん線路内人立ち入り研究会としては、メンツにかけても確認する必要があります。

ということで、期待に応えて、朝日、毎日、JR東海と、立て続けにメールで質問させていただきました。
もっと大きな事件やニュースがいっぱいある中で、すみませんね。
悪いのは重々承知なのですけど、ちょっと記事の内容が情報不足で読者に対して不親切なんじゃないのですか?そう思いませんか?という問いかけです。

朝日新聞様。

「JR東海によると、28日午後8時15分ごろ、東海道新幹線新富士駅(静岡県富士市)の線路に男性が立ち入ったのを駅員が見つけ、列車の緊急停止スイッチを押した。下り方面に逃げた男性を駅員が追いかけ、捕まえたという。この影響で、同新幹線は同26分まで上下線の運転を見合わせ、5本が最大21分遅れ、約5千人に影響が出た。」
この情報だけでは理由、原因などが全くわからないので、もしおわかりであればでいいのですが、教えていただけないでしょうか?
・この男性は何の目的で入ったのですか?
・逃げたというのは犯罪者かなんかだったんですか?
・取り押さえられて、その後どうなったんでしょうか?
単なる好奇心で申し訳ないのですが、こういうニュースは気になって仕方ないのです。(できれば後日、情報入手後でもいいのでもう少し読者に親切(わかりやすい)な情報提供を希望する次第です。)
お忙しいところつまらない質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

毎日新聞様。

<東海道新幹線>浜松で線路内に人が立ち入り 一時停止
 29日午前9時50分ごろ、浜松市南区の東海道新幹線の線路内に人が立ち入り、上下線の運転を一時見合わせた。JR東海の係員が同10時5分ごろに立ち入った人を確保。安全確認して運転を再開した。上下10本が23~12分遅れ、乗客約6000人に影響した。
------------------------------------
都心ではよくある線路内に人が立ち入る事件。
最近新幹線でもあるようです。
上記の情報だけでは理由、原因などが全くわからないので、もしおわかりであればでいいのですが、教えていただけないでしょうか?
・この男性は何の目的で入ったのですか?
・確保された後はどうなったんでしょうか?
単なる好奇心で申し訳ないのですが、こういうある意味不親切なニュースは気になって仕方ないのです。
(できれば後日、情報入手後でもいいのでもう少し読者に親切(わかりやすい)な情報提供を希望する次第です。)
お忙しいところつまらない質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

JR東海様。

都内ではよくある線路内人立ち入り。
最近東海道新幹線でも多いようですね。暮れの三島、28日の新富士、29日の浜松と。
いつも不思議に思うのですが、報道の内容がとても不親切だと思います。
例)浜松で線路内に人が立ち入り 一時停止
 29日午前9時50分ごろ、浜松市南区の東海道新幹線の線路内に人が立ち入り、上下線の運転を一時見合わせた。JR東海の係員が同10時5分ごろに立ち入った人を確保。安全確認して運転を再開した。上下10本が23~12分遅れ、乗客約6000人に影響した。
------------------------------------
これだけでは理由、原因などが全くわからないので、もしおわかりであればでいいのですが、教えていただけないでしょうか?
・どういう人が何の目的で入ったのですか?
・確保された後はどうなったんでしょうか?
単なる好奇心で申し訳ないのですが、こういう杓子定規な情報だけでは読者はなんだかまるでわからず気になって仕方ないのです。
(できれば後日、情報入手後でもいいのでもう少しわかりやすい情報提供を希望します。)
お忙しいところつまらない質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

一応かなり低調に低姿勢な感じにはしたのだけど、どうにも気になるので仕方ない。
ということで上記3社に出したメールには果たしてちゃんと返事が来たのでしょうか?
まともに取り合ってくれたのか否か。

皆様、さあ、どう思われますでしょうか?
コメント (2)
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facebookブーム到来か?

2011年02月14日 13時24分44秒 | facebookとtwitter
Facebook、映画「ソーシャルネットワーク」の影響で国内会員数が急増。一日1.5万人増ペースに

1日15000人!ずつ増殖しているのか。
すごいことです。

facebook、まだまだ日本では200万人とか300万人とかで、世界6億人と比べるとものの数にも入らないようだけど、ここにきてかなりの勢いで増殖中。

今年は絶対にブームが来るという人もいれば、実名主義は日本には合わないし、すでにmixi、GREEがあるのでそんなには行かないという人もいる。

しかし、僕の身の回りでは、最近登録したばかりの友人、知り合いが毎日のようにどんどん増えている。
おー、君も来たのか。
へー、懐かしいあなたもいたのね。
えっ?いかにもこんなの苦手そうなお前もやるわけ?

単にとりあえず登録だけしてみよう、どんなものか様子だけ見てみよう、ということで実際には活動しない人もかなりいるのだろうけど、果たしてこの先どうなっていくのだろうか?

すぐにブームみたいになる日本人気質。
猫も杓子もガーっと押し寄せて、知らないうちに誰もいなくなる。
乗り遅れると肩身が狭い。仲間はずれになる。
えっ、あんなに流行ってるのにまだ知らないの?やってないの?って、周りから馬鹿にされたりして。

野球のルールも知らないのに、佑ちゃん佑ちゃんって群がってるおばさんたちのような人たちも今確実にfacebookに押し寄せてるんだろうね。
練習風景を見てあれだけきゃあきゃあ言ってるおばちゃんたちは、シーズンが始まってからもお金払って“球場”に駆けつけるのだろうか?
それともすぐに飽きて“休場”してしまうのだろうか。
そんな日本の“窮状”はまだまだ元気に続きそうです。

そして個人だけでなく、企業もどう使っていったらいいのかと模索中。
若手の担当者は積極的なのだろうけど、上司や上層部はまだまだfacebookがなんたるかを理解していないこともあり、予算を投下するまでには至ってない。皆様子見で勉強中といったところ。
企業が予算設定して、いろいろ活動するにはまだまだパイが小さいし、今から積極的に参入しはじめて先手必勝でいこうとするところがどこまであるのかも疑問。
ファンページ(facebookページに名前変えたのか。。)もまだなんとなく馴染めないし、それほどお気に入りのところもないので見に行ったりはほとんどしてない。

facebookページランキングを見てみると、上位に顔を出しているには、ユニクロ、無印良品、ANA、ローソンなど、まだまだ限られている。
今すぐに動いたところで短期的な収益には当然つながるわけもない。

そんなことで、とりあえず自分としては面白そうなので、いろいろお試し中という感じです。
毎日のように新しい出会いもあり、facebookがなかったら出会えなかった人たちと10年ぶり、20年ぶりで出会って交流することができるのも大きな楽しみのひとつ。

一日数回ここを訪れて、コメントしたり、レスしたり、いいね!と言ったりしていると、知らないうちにtweetの回数も減ってきたし、mixiもあまり見なくなってしまった。
完全に気持ちはこちらの方にシフトしてきている状況。

でももちろんブログは別だし、僕にとってはホームグラウンドであるのは変わりない。

このブログのレギュラーコメンテーターのあの人あの人もfacebookでまた違った付き合い方をしている。

そんなことで、facebookの中に身を投じてみることで、自分がどう転んでいくのか、どんな発見があるのか、その動向が楽しみでもある今日この頃です。

facebook、そして他のソーシャルメディア。
どんどん時代とともに動いていきます。
そして毎日の生活や興味や風景が変化していきます。

川の流れに、身をまかせ~・・・
コメント (3)
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