ちょっと時間は経ってしまったけど先週行われた天下分け目の王将戦七番勝負最終局、渡辺王将vs.羽生三冠についての感想です。
一番ファンを熱狂させるこのフルセットの大熱戦は既報の通り、渡辺王将の見事な防衛で幕を閉じました。
大の羽生ファンの英さんは第63期王将戦第7局 ~渡辺王将、完勝~という記事の中で、敗因(?)についてこう語っています。
①棋王戦で三浦九段が0-3で敗れ、渡辺二冠を消耗させないから……
②羽生三冠は年度最終局、成績良くないんだよな…通算17勝11敗 .607は、通算勝率.722と比べると相当低い。
③今回の敗退も、名人位を奪取すればおつりがくる
④勝者罰ゲームが嫌だった
特に②などは、ほんと、超マニアの分析ですね。
一方大の渡辺ファンのssayさんや九鬼さんはいまだに感涙にむせんでいます。
王将戦第6局であっさり負けてしまいフルセットにもつれ込んだ時、ssayさんは第63期王将戦七番勝負第6局の記事の中で『こういう負け方は、全然納得できない。』『本局のような「あっさり」した負け方は、嫌いだ!』と失望を露わにしています。
また同じく渡辺ファンの九鬼さんもその時の負け方については納得できないでいて、ssayさんの第39期期王戦五番勝負第3局の記事のコメントでこう語っています。
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王将戦第6局は、結果も残念ですし、ssayさんがご指摘のように負け方も良くなかったと思うのですが、私はそれ以前にここで振り飛車をやめた意図が気になっています。最後、第7局で後手番を引いた時、再び振り飛車投入するなら、私は一応納得です(もちろんその後の戦い次第ですが)。でも、羽生三冠相手にここぞという勝負のときは後手番でも常に居飛車で行くなら、ちょっと、いやかなり残念です。それだと、先のゴキゲン三連荘は単なるお試しか、目くらましの為だけってことになってしまい、何だか恐ろしく小手先感が漂います。
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勝ち負けだけではない。
負けるにしても納得のいく負け方をしてくれないと浦和レッズサポー・・・、じゃない、小穴、じゃない、コアな渡辺ファンとしてはどうにもこうにも収まりがつかないわけですね。
それは当然です。
それにしても第6局の負け方といい、棋王戦の完璧な強さといい、竜王という呼び名がまだ似合っているさなかに二組に降級しちゃうとか、そんなことも含めて彼の魅力なのでしょうか。
さて、ssayさんが最終局を振り返って書かれた記事、第63期王将戦七番勝負第7局。
ホッとしつつ、安心して一人にんまりしつつ盃を傾けている姿が目に浮かびます。
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さて、第7局だが、後手番となったあきら王将が採用した作戦は「ごきげん中飛車」。
九鬼さん、感涙にむせんでいますか?
この大一番に持ってきたということは、単なる目くらましではありません。
かと言って、直ちに有利になるほど、おいしい作戦でもありません。
あきら王将なりの試行錯誤の中で、あえて採用したのでしょう
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思い起こせばちょうど一年前、去年の名人戦第一局の時に上京した英さん、ssayさんと3人で初めて会って飲んだあの楽しい思い出が蘇ります。
豊島六段が一矢を報いた電王戦のことはさておいて、今回の王将戦はいろいろ見ごたえありましたね。
渡辺二冠は棋王、王将ともにしっかりと防衛。隙のない強さを存分に発揮しました。
一方の羽生三冠は、気を取り直して来週にはもう始まる名人戦にすべてを賭ける。
4年連続の同一カード。
小学校の時からずっと戦い続けている気心の知れたライバル。
4-3、4-2、4-1と次第に差がついて負け続けてきたので、ここで(4-0とか)負けるわけには絶対にいかない意地がある。
優先順位をつけるわけではないものの、今は打倒渡辺明!というフェイズというよりも、打倒森内俊之!という思いの方が強いはず。
(渡辺ファンに失礼な書き方かもしれず、すみません。)
羽生三冠の将棋人生の中で、何としても今成し遂げなければならないのは、ここ3年も厚い壁にぶち当たって敗退した森内名人を破って名人位を奪取すること。
そして、秋の竜王戦の舞台にも挑戦者として名乗り出て、そこでも森内竜王を倒して、永世竜王位を獲ること、そして永世七冠という前人未到の高みに立つこと。
七冠という快挙さえすでに成し遂げた羽生三冠が、今棋士人生を賭けてどうしても達成したい目の前の目標がこの二つなのではないかと思います。
羽生三冠にとってはめったにない、絶対に負けられない戦いがここにある。
すっかり桜も咲いて、来週から始まる名人戦、楽しみです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_heart.gif)
ところで英さん、今年は来ないの?
一番ファンを熱狂させるこのフルセットの大熱戦は既報の通り、渡辺王将の見事な防衛で幕を閉じました。
大の羽生ファンの英さんは第63期王将戦第7局 ~渡辺王将、完勝~という記事の中で、敗因(?)についてこう語っています。
①棋王戦で三浦九段が0-3で敗れ、渡辺二冠を消耗させないから……
②羽生三冠は年度最終局、成績良くないんだよな…通算17勝11敗 .607は、通算勝率.722と比べると相当低い。
③今回の敗退も、名人位を奪取すればおつりがくる
④勝者罰ゲームが嫌だった
特に②などは、ほんと、超マニアの分析ですね。
一方大の渡辺ファンのssayさんや九鬼さんはいまだに感涙にむせんでいます。
王将戦第6局であっさり負けてしまいフルセットにもつれ込んだ時、ssayさんは第63期王将戦七番勝負第6局の記事の中で『こういう負け方は、全然納得できない。』『本局のような「あっさり」した負け方は、嫌いだ!』と失望を露わにしています。
また同じく渡辺ファンの九鬼さんもその時の負け方については納得できないでいて、ssayさんの第39期期王戦五番勝負第3局の記事のコメントでこう語っています。
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王将戦第6局は、結果も残念ですし、ssayさんがご指摘のように負け方も良くなかったと思うのですが、私はそれ以前にここで振り飛車をやめた意図が気になっています。最後、第7局で後手番を引いた時、再び振り飛車投入するなら、私は一応納得です(もちろんその後の戦い次第ですが)。でも、羽生三冠相手にここぞという勝負のときは後手番でも常に居飛車で行くなら、ちょっと、いやかなり残念です。それだと、先のゴキゲン三連荘は単なるお試しか、目くらましの為だけってことになってしまい、何だか恐ろしく小手先感が漂います。
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勝ち負けだけではない。
負けるにしても納得のいく負け方をしてくれないと浦和レッズサポー・・・、じゃない、小穴、じゃない、コアな渡辺ファンとしてはどうにもこうにも収まりがつかないわけですね。
それは当然です。
それにしても第6局の負け方といい、棋王戦の完璧な強さといい、竜王という呼び名がまだ似合っているさなかに二組に降級しちゃうとか、そんなことも含めて彼の魅力なのでしょうか。
さて、ssayさんが最終局を振り返って書かれた記事、第63期王将戦七番勝負第7局。
ホッとしつつ、安心して一人にんまりしつつ盃を傾けている姿が目に浮かびます。
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さて、第7局だが、後手番となったあきら王将が採用した作戦は「ごきげん中飛車」。
九鬼さん、感涙にむせんでいますか?
この大一番に持ってきたということは、単なる目くらましではありません。
かと言って、直ちに有利になるほど、おいしい作戦でもありません。
あきら王将なりの試行錯誤の中で、あえて採用したのでしょう
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思い起こせばちょうど一年前、去年の名人戦第一局の時に上京した英さん、ssayさんと3人で初めて会って飲んだあの楽しい思い出が蘇ります。
豊島六段が一矢を報いた電王戦のことはさておいて、今回の王将戦はいろいろ見ごたえありましたね。
渡辺二冠は棋王、王将ともにしっかりと防衛。隙のない強さを存分に発揮しました。
一方の羽生三冠は、気を取り直して来週にはもう始まる名人戦にすべてを賭ける。
4年連続の同一カード。
小学校の時からずっと戦い続けている気心の知れたライバル。
4-3、4-2、4-1と次第に差がついて負け続けてきたので、ここで(4-0とか)負けるわけには絶対にいかない意地がある。
優先順位をつけるわけではないものの、今は打倒渡辺明!というフェイズというよりも、打倒森内俊之!という思いの方が強いはず。
(渡辺ファンに失礼な書き方かもしれず、すみません。)
羽生三冠の将棋人生の中で、何としても今成し遂げなければならないのは、ここ3年も厚い壁にぶち当たって敗退した森内名人を破って名人位を奪取すること。
そして、秋の竜王戦の舞台にも挑戦者として名乗り出て、そこでも森内竜王を倒して、永世竜王位を獲ること、そして永世七冠という前人未到の高みに立つこと。
七冠という快挙さえすでに成し遂げた羽生三冠が、今棋士人生を賭けてどうしても達成したい目の前の目標がこの二つなのではないかと思います。
羽生三冠にとってはめったにない、絶対に負けられない戦いがここにある。
すっかり桜も咲いて、来週から始まる名人戦、楽しみです。
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ところで英さん、今年は来ないの?