即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

餃子の真相

2008年05月09日 00時15分15秒 | 雑感
朝日新聞社説 2008年05月04日(日曜日)付

胡錦濤主席の訪日―多難な時こそ、大局を


一部引用します。
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さて、日中の間で、日本の国民に中国への違和感を感じさせた象徴的な問題がギョーザ事件だ。中毒の原因である農薬が中国で混入された可能性は乏しい、とした中国側の一方的な結論に驚き、憤った人は少なくないはずだ。
 膨大な食糧の輸出入という、日中間の経済的な相互依存関係が深まったからこそ起きた事件だが、農薬規制や工場管理から、ひいては中国の信用そのものが問われているのに、中国の対応は固く、鈍すぎる。

 中国では対日政策が国内の政争の具になりやすいと言われてきた。ギョーザ事件をめぐる頑なさも、胡錦濤政権が指導部内にある対日強硬論に配慮せざるをえなかったためではないかという観測もある。
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次に天洋食品・毒餃子(毒ギョーザ)事件についてというサイト。

天洋食品の実態
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①天洋食品工場内に私物の持込可
・「ヒモ1本持ち込めないほどの厳しい管理チェック」が行われているはずの天洋食品工場内で従業員の私物の携帯電話が原因で死亡事故が発生→携帯が見つけられないほどチェックがずさん

②天洋食品は3年前にも殺虫剤(メタミドホス)を混入させていた
・天洋食品元従業員は「約3年前に農薬の問題があった」と指摘、管理体制のずさんさが事件を引き起こした可能性があることを示唆した

③天洋食品の従業員が不満を抱いていた
・昨年12月末、餃子を製造していた約100人のうち14人が理由もなく「強制辞職」させられた
・月給1000元(約1万5000円)、休みなしで1日13時間働かされ多くの従業員が不満を抱く

日中報道協定を結んでいるマスコミ各社に騙されていた方はお気の毒ですがこれが真相です。
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と書かれています。

最初この事件が取り上げられた時、報道ステーションでも、ニュース23でも、③の従業員の不満の具体的な映像をかなり流していたはず。

多分、これが原因なんじゃないかと思わせるに十分な報道だったと思う。

普通だったら、どんどんこの方向を掘り下げる報道になっていくはず。

それが、その後全く報道されていない。
その不満を語っていた従業員の映像もその後流れていない。

これはおかしいですよね。

報道規制としか思えない。

なんで、この部分の突っ込んだ取材ができなくなったのか。

水面下の大きな意思が何かあるとしか思えない。

真実を伝えるマスコミ、ジャーナリズムの姿勢が問われてしかるべきです。

そして、曖昧な、意味不明な情報しか流れなくなり、
新たな情報は何も出てこないまま、今に至る。

お蔵入り、か。

中国の姿勢うんぬんよりも、そういう日本のマスコミの姿勢の方が問題だと思う。

チベットとか、ガス田とかよりも、ずっとシンプルな問題なのだから、
ここは是が非でも打開して欲しい。解決して欲しい。
真のジャーナリストなら、どんな圧力があろうと、食らいついてほしい。

これができれば、中国に絡むいろんな複雑な問題の真相が見えてくるはず。

中国が今進めている外交も政策も含め、本質の部分がすべて明らかになってくるはず。

昨日書いたFREE TIBETのような歴史にも絡む奥深い問題より、
何はともあれまずは餃子から、と思うのですけどね。
コメント
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