ブログとtwitter、
その2と書いてきました。
今日は、
境治さんのブログ、
クリエイティブビジネス論!~焼け跡に光を灯そう~の最新記事、
ソーシャルとは、ぼくとあなたの関係のことだよをご紹介します。
とても共感する部分多いので一部引用させてもらいます。(赤・黄字=nanapon)
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ソーシャルメディアについて、このところ、いろんな人がいろんなことを言っている。いろんなソーシャル論を展開している。
でもぼくにとって、ソーシャル論はシンプルだ。「ぼくとあなたが出会うこと」それがソーシャルということだ。それでおしまいだ。そしてそこが素晴らしいじゃないか。
ぼくにとってこの2010年が特別だったのは、ぼくがソーシャルメディアでの活動を通じて、いままで出会えなかった人と出会ったからだ。すごい数の人と出会った。
もちろん、ブログは何年も前から書いていた。だからほんとうは何年も前から、何百人もの人と出会っていたのだろう。実際、ブログを通じてリアルで会った人だっているし、その中のひとりである@m_kaneko氏からTwitterを勧められたのだった。
そうしてTwitterをはじめて、セルフブランディングに目覚めて実名をさらし、さらにTwitterとこのブログを連携させた。そうすることによってブログがすごくアクティブになった。Twitterも騒がしくなった。相乗効果で、ぼくはほんとうにたくさんの人たちと”出会った”のだ。ブログだけの時期の”出会い”はおぼろげであやふやで、なかなか自覚できなかった。でもTwitterとの連携で、”出会い”がくっきりと形を帯びてきた。やがて、実際にお会いしたり、リアルで会わなくてもTweetで考え方を交わしたりするようになった。
そのことが、この上なく素晴らしいと思う。ものすごく価値があると思う。
これまでだと出会えなかった人たちと、出会ったこと。これからも出会うであろうこと。ソーシャルとは、それ以上でもそれ以下でもないと思う。
そこから先は、それぞれの問題で、ソーシャルメディアの役割はそこまでだ。そこから先は、出会ったぼくとあなたが、一緒に何をどうするかだ。
もちろん、一緒にあれをこうしよう、と盛り上がったことを実行する時、またソーシャルメディアを活用するのかもしれない。そうしたらまた新たな出会いがあるのだろう。そうやってどんどんどんどん、出会いが増殖していくのだ。
もう一回言うけど、ソーシャルメディアそれ自体に何か目標があるわけではないのだ。ソーシャルメディアは地球環境を維持するために生まれたわけではない。経済格差をなくすためのツールでもない。ただ、ぼくとあなたが出会うための装置なんだ。でも、いままでだと絶対に出会うことのなかった誰かと、出会える。そこがすごい。さらには、こうしてメッセージを発信していると、そのメッセージに反応してくれる。共感してくれる。”御意”とか言ってもらえる。そうすると、出会ったぼくとあなたとあの人やこの人は、非常に大まかなところでは意志共有できているんだ。近い問題意識を持っているんだ。
そんなゆるやかだけどでもつながっているコミュニティができている。そのことがありがたい。心強い。うれしい。
このブログを軸にできた、もやもやとしたコミュニティを、ぼくとあなたはどうしていこうか。それは、そうだな、正月休みの宿題にしようか。
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ブログとtwitterの連携。相乗効果。
「ブログだけの時期の”出会い”はおぼろげであやふやだったけどTwitterとの連携をするようになったら”出会い”がくっきりと形を帯びてきた。」
このことは僕もなんとなく感じていたことだ。
twitterの持つビビッドな瞬発力。
ブログの意味や価値を増幅させてくれたり、別の視点をもたらせてくれたりもする。
facebookやmixiやYoutubeも含め、このところソーシャルメディアの持つ意味についていろいろ考えさせられることが多い今日この頃。
その特徴的な具体例のひとつが将棋ファンのtwitterでの盛り上がり。
以前からブログを通じて知り合った人たちばかりでなく、新しい将棋ファンの人たち、特に若い人や女性などがすごい勢いでtweetしあっている。
もちろんファンばかりでなく、プロ棋士や記者や棋界関係者も一緒に入り乱れて交流しあっているところがゆるくてオープンなtwitterの特性をよく表している。
このtwitterにおける新たな将棋クラスターは、解説会やイベントにも誘い合ったり情報交換し合って一気に将棋をカジュアルで楽しいものにしている。
底辺拡大、新たなターゲット層の開拓ということではすごい効果を発揮していると言える。
僕もそうだったけど、最初に解説会やイベントや教室などに参加する時は誰しも度胸がいるものだ。
すごい強そうなおじさんしかいないのではないか、そんなところに行っても、自分なんかは場違いなのではないのか、と不安にかられる。
“棋力”もないから余計に行く“気力”もなくなる。
そんな時、「行こうかどうしようか迷ってて・・」、などとtweetすると、「
大丈夫だよ、自分も行くから一緒に行こうよ」、などと優しく誘ってくれる人がいる。
そんな背中を押してくれる場があることはいかに大きなことか。
最近twitter上で見かけたり交流したりした人とリアルで会うことが本当に多いのだけれど、twitterがなかったらこんなにイベントに参加したり、ここまで将棋にはまることもなかった、と言う人がとても多い。特に女性は。
他のスポーツとか趣味の世界などでも果たしてこんな風に盛り上がっているのだろうか?
最近の典型的なひとつの例。
mayumin816さんというつい2ヶ月前に将棋に興味をもった女性がいて、twitterで、「こんなブログ始めようかなあ、タイトルはこんな風にしようかと思ってるけど、誰か見てくれるのかなあ・・。」とtweetする。
さらに、「1番オススメなblogプロバイダを誰か教えて。」などと、tweetする。
そんなtwitter上での将棋仲間とのやりとりを経て、こんなブログが出来上がった。
開設、おめでとうございます
将棋女医の練習ノート
《「三月のライオン」を読み、突然将棋にハマった医者(女)の、将棋に関する記録です。》
twitter仲間たちは早速皆その出来立てほやほやのブログを見に行って感想を述べたり応援したりする。
mayumin816さんはあまりの反響の大きさにびっくりする。
こういうのを見てると
twitterの威力ってすごい!って思っちゃいます。
こんな風にして将棋女子も含め、どんどん新規のファンが増えていくのでしょうし、将棋にとっては完全にフォローの風がさらに強くなることになるのでしょう。
(皆そうかもしれないけど)僕なんかブログ始めたての頃には2ヶ月くらいはほとんど誰も見に来てくれなかったですもの。
それからついこの前の
「とくダネ!」に取り上げられたどうぶつしょうぎの件。
番組の構成がしっかりしていたこともあるのでしょうけど、これもtwitterでの告知、情報展開によって、どんどんパワーを増し、さらに大きな反響になったようです。
(放映後、注文が殺到したようですね。素晴らしいです。
)
まだまだtwitterにはどこか乗り切れない部分があるのだけど、こういう事実を目の当たりにすると、こりゃすげー、と思わざるを得なくなってきています。
こんな流れに乗って、毎日行われている対局もさらに注目を浴びるでしょうし、各地で行われているイベントもどんどん参加者が増えるでしょう。
将棋関連のネットやモバイルもますます進化するでしょうし、どうぶつしょうぎもさらに売れて、底辺も広がっていくことでしょう。
そして、「将棋」という日本文化は、こういうソーシャルメディアの力も借りて、さらに光り輝いていくことになるのでしょうね。
僕らファンとしても、その片棒を担いで、いろんな形で協力しつつ、奥が深くてこんなにも素晴らしい「将棋」というものをもっともっと皆が楽しめるようにしていければと思っています。