アイドル・あいにーどゆー
うちのともちゃんはアイドルが好きだ。とあるアイドルグループの、大人に対する反抗心を歌った曲に惹かれ、そこから歌っている子たちも好きになったもよう。親としてはなんだか安心。そういう時期がともちゃんにも来たのだな、なんてうっすら感動さえした。のんびりした性格のため、めったに落ち込むことのないともちゃんが、まれに急に顔色を曇らせることがある。そんなとき理由をきくとたいていは「○○がグループを卒業」という記事を差し出してくる。ちょっと私も半笑いになるけれど、もっと深刻な理由で落ち込んでいるのではなくてよかったと安堵する。アイドルという存在に一喜一憂できる時期があっていい。今、アイドルたちは様々な発信をしている。手洗い動画やライブ映像など、自分たちのファンのためにできることを、自分たちのやり方で。そんなアイドルの姿を見てファンたちは「推し(=自分の好きなアイドル)が言ったことは守る」となるらしい。なるほど。
私自身はアイドルにどっぷりのめり込んだことはないが、小学生の頃女子集団の中で流されるようにアイドルが好きだったことがある。それ以降も、なんとなく気に入っているアイドルは絶えずいる。うちの母は昔からずっと少年隊のヒガシが好きだし、父はキャンディーズのランちゃんが好きだった頃があると言うから、誰の心にもひっそりと大事にしまっているアイドルがいるのかもしれない。アイドルにときめけるなんて、心が若い証拠。そう考えるとちょっと楽しくないかしら?