波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

クリスマスの頃

2014年12月23日 | 日記・エッセイ・コラム

  年賀状を書き、一緒に生きてきた人たちを考える。親切な人、優しい人、そうでもない人、元気な人、心配な人、残念な人、なくなられた人…。隅に少しだが言葉を添えられる年賀状がありがたい。周りの人たちを一通り巡ると、最後は自分に戻る。少し前まで、その年と新しい年だけ考えていればよかった。輪郭のはっきりした出来事が必ずあってそれが良くも悪くも生きる熱源だった。

               ▲●     

    だがこの頃は、その年は白くぼんやりし、次の年はうすら暗い。普通こういうのを不安の兆しと言うのかもしれないが違う。前よりもゆっくり生きてこられたことであり、眠りたくなったら静かに寝息を立てても困らないよ、というふうな安心で柔らかな世界につながっているか感じだ。こういうのが来たるべく老人世界なら心安らぐ。信仰心の存在は信じても宗教心に欠ける立男だが、運と偶然と細かな無数の支えに思わず手をあわせる年末。


 イラストはクリスマス当日に使えず、その前後に使える優れた一品(笑)ママヨさんが好きな人形 「これはクリスマスプレゼントですからね」と念を押されて前から欲しかったのを渡されたのは2ヶ月前。少し時間的に無理があるよなあ。

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