波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

穴にネズミを逃がす言葉

2018年03月19日 | 日記・エッセイ・コラム
をはさみ半日、「森友問題」の国会中継見る。ふと、焦点の国有地売却の偽造決裁文書は『書き換え』なのか『改竄』(かいざん)なのかが気になりだす。政府と政権党、官僚は前者で、野党は後者を使う。ここは決して間違わない。新聞のテレビ欄(Eテレ除く地上波6局)開くと、NHKだけが前者で民放はすべて「改ざん」の見出し。
 
竄の「竄」が、鼠(ネズミ)の文字を含むので、コソコソ逃げ回ったり、盗み食いなどの悪質な意味を予想。昼寝やめ漢和辞典「字源」(※画像参照)開く。予想的中し、広辞苑も開いてみる。中級老人の隠居生活ではこんなこともできるのだ(笑)。足で踏んでウドン作るだけじゃない。
■かいざん【改竄】(「竄」は改めかえる意)字句などを改めなおすこと。多く不当に改める場合に用いられる。〔小切手の-〕
■かきかえ【書き替え・書き換え】➀書き改めること。②効力を失った証書に代えて同じ効力を持つ証書を作成すること。〔免許証の-〕
■かきかえる【書き替える・書き換える】書きあらためる。書風をかえて書く。
 
の国の根幹が怪しくなってきた今、政治も報道も誰にどんな責任を果たすつもりなのか。両者とも「言葉」が命の業界。事実を正確に伝えるのか、それとも姑息に誤魔化すのか。言葉の意味では既に決着済み。公的処分が未だからなのか、政権への忖度なのか、某公共放送のニュースは今もって疑問。遅くない時期に、「書き換え」を「改ざん」にこっそりと書き換える頃、世の中は少しまともになっているかもしれない。テレビは意外に肝心なことを映す時がある。
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