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はんぐおーば

二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094

小人たちの黄昏(申):さらば寒空小人

2021年03月21日 07時25分09秒 | 寒空小人
(前回からの続き⇒)
結局、事業所を移動することとなり。
この事業所とは、毎月2~3回の応援ということでの業務となった。

1ヶ月が過ぎ、出社したところ。
関連会社の社員には、馴染みのメガネ社員はいなかった。
自分たちのスペースでは、本社の営業担当者である係長が、
神妙な顔をしていた。
どうやら、話があるようだった。
「じつは、系列会社のサイトに投稿があってね」
係長が言うには…、
弊社(NAが勤務していた会社)の社員が、
就業中にも関わらず、事業所の床で眠り込んでいる画像を含め、
仕事などしていない事実を示す画像が、数枚、送られていたものだった。
つまり“隠し撮り”などではなく。
“がっつり”と撮られてしまっているということだろう。

ピンと、くるものがあった。
これまでウチの会社がやるべき仕事を押しつけられてきたのだ。
ついに堪忍袋の緒が切れてしまったのだろう。
今更の話であり、もはや後の祭りだった。
「それが親会社にも知られて、今、社内が大騒ぎでね」
「これまでの申告から、君が関わっていないのは知っているけど、
事態を収めるため、反省文を出してくれないかな?」
つまり、仲間内で済ませたいということだった。
この本社の係長が、ズサンなマネをしなければ、
こんな不始末は起こり得なかったこととは言え、
次々と、不祥事の起きる事業所が、彼に押しつけられてきたことも知っていた。
どこか同情するものもあった。
“少し考えさせてもらいます”とでも返事をしたと思う。


(画像は、JR東日本、四ツ谷駅)

しかし、悪いとも思っていないことで、反省文など書けるハズもなく。
翌日、本社に白紙を提出すると、
「すみません。“誰か”と間違われて、書面の提出を求められましたが…」
「これ(反省文)を書くべき人は、他の方々かと思われます」と伝えていた。



補足:
毎日のように顔をあわせている職場の同僚や上司の不正行為を、
明らかなものとするには、社内で信頼できる相手を選定し、
相談するなどの根回し(手間)と時間(期間)が必要となる。
本文では、この事案の相談を、本社の担当係長だけのように記しているけど。
実際は、こんなに単純なものでもなく、かなりの労力と負担が必要になった。
それに、本当は、誰だって面倒な事案には関わりたくもなく。
相談する相手を間違えれば、不正行為の隠蔽をされるだけでなく。
職場での居場所まで失ってしまう。

ちなみに、役員クラスの人間ばかりの本社で、
平社員が“びしり”と啖呵を切ることなどできるハズもなく。
それに、具体的な名称や人名を用いなければ、
この件は伝えられないところもあり、
ウソ(虚偽)は記してなくても、すべては語れない。
つまり、実際には、かなりグダグダとなりながら、
本社に“No”を言ったというところ(続く⇒)



(2022年3月画像追加)