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悪者によって!?:…有耶無耶?

(前回の続き⇒)
今から、5年後、あなた方の住まう町には、20階建ての高層ビルが建てられます。
これは、私たちの会社内では決定事項となっています。

周辺環境も考えて、公開空地(こうかいくうち)も準備しており。
日照量やビル風なども発生するかと思われますが、
これらはシミュレーションによって、問題のないレベルと出ています。
「…そのような一方的な話は納得できかねます。」
“これらの状況に“問題がある”とは、証明できない“、
だから、「問題ではない」という言葉のロジック”によって、
カモフラージュ(擬装)しているだけでしかない。
そもそも、何だって、今まで、5階くらいの建物しかないところへと、
高層ビル、これは、高層マンションのようだけど…を
建てる必要があるのですか?
10~12階建てでも大きすぎるもののハズです!
“ご意見はわかりましたが、
ただ今、この場には、それに応じられるものはおりません “。

そのような人物とは話し合える機会はあるのですか?
「いえ、法律上の告知の義務は、今回で果たしたことになりますので、
今後、その機会はございません。失礼します。」…ということだった。



自分たちの間では決定事項となっており。
そのため建築計画も準備し、周辺環境に与える影響の資料も作り。
その説明もしました。
だから、文句や意見を言われても応じるつもりはありません。
…ということであり。

このような一方的な言い分には、
周辺にある女子校の学園関係者からも、声が出ることとなった。
これだけの建物から、見下ろされることとなれば、
生徒たち女子児童や中高生のプライバシーを維持するのは困難となり。
学校側にとっては、営利面や信用でもダメージを受けてしまう。
“のぞき趣味”の持ち主が、自身の快楽を満たすため、
高層マンションの一室を購入するなど。
ワイドショーや写真週刊誌の記事のようでもあり。
どこか笑い話にも思えてしまう。
しかし、いかがわしい目線で、女子児童や女子学生を観賞するため、
数万、どころか、数千万もの金額をつぎ込むような(散財する)人間など、
色々なところで聞く話でもある。
購入者に“のぞき趣味”の性癖がなくても、住居として利用するとは限らず、
有料制のライブ配信でも始めれば、かなりの収入にもなり。
学校側の言い分にも、大ゲサとも言えないものがあった。




これが、自分の住む町とは関わりのない話だったら、
どう思ったのだろうか?
東京のような街では、20階以上のビルなど珍しくないと思いがちだけど。
それはオフィス街や一部の繁華街でのこと。
意外にも、四谷や御茶ノ水のような中央線沿線の地域でも、
20階建てのビルなど見当たらず、建ち並ぶビルは10階ほどである。
一般的な生活圏において、20階以上の建造物などは、
かなり高く、しかも威圧的なものとなる。
空に吸い込まれていくように建つ建物の存在は圧巻であり、
立派だとは思う。
但し、それも事情によっては、不快となる。



これほどの方々から、拒否(NO!)と、突き付けられていることを、
オーナーとなる人物は、把握しているのだろうか?

何を、どうしたらよいのか?
類似の案件から、どのようなことを、懸念すべきなのだろうか?
正直、分からないまま。
こうして、何もできないまま、1か月以上、経ってしまった。
その間、世間では、より大きな事件やテロ、戦争があり。
世界的な規模での疫病も収束していない。
「これら世間の動揺にツケ込んでくるような人間が、
身近にも現れたことには落ち着かない気分にさせられる!」
今後、どうなってしまうのか?
まるで分からない。
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悪者によって!?:不意打ち!

(前回の続き⇒)
そして、当日…。
この日は、タイミングに恵まれていたのだろう。
ちょっと片付けに手間取ったが、定時で帰れそうな状況であった。
説明会は、19時からとなり、
その10分前、18時50分から開場しているとあった。
電車の中で、時計を見ると、残念ながら15分ほど遅れそうだった。
気分的には、ちょっと煩わしくもなったが、足を速めていくことにした。
こんな説明会などに参加することは始めてであったもの。
区民センターの会場前で、資料をもらうと、そのまま会場に入った。
50~100人ほどが集められそうなフロアに椅子が並べられ、
それぞれの椅子は、コロナ過とあり、間隔がとられていた。

会場には、40名以上が集まっており、平日であることを考えれば、
かなりの人数にも思える。
スクリーン側には、テーブルが2列で配置されており。
こちら側(住民側)と向き合うようにして、
建設会社か、開発会社の関係者と思われる人物たちが、10名ほど座っている。
すでに説明会は始められており、
正面のスクリーン上へと、プロジェクターでも資料が映し出されていた。
資料図面を見ると、建物は、鉄筋コンクリートの地上20階建てとなり、
住戸だけでなく、大きな集客用のホールまである。
建物の中央部分には機械式駐車場が設けられ、駐車台数は、70台。
20階部分まで機械式駐車場の設備とあれば、かなり大がかりなものとなる。
「まるで、特撮番組(ゴレンジャー)の秘密基地みたいだな」と、
不真面目なことが思いついたが、どこか、“しっくり”としなかった。

資料の作成を行なったと思われる建設会社や設計事務所の詳細はなく、
ただ建物の名称の入った“〇〇建替え計画”としか記されてなかった。
この建物は、現在、老朽化した近隣のマンションの建替えを、
目的としたものとなり。
建設中と、建造後に予想される、歩行者や車輛の通行への影響だけでなく、
建設後、発生すると思われるビル風やテレビ電波などもシミュレーションされ、
どのような影響を与えるかも説明されていった。
この説明通りであるのなら、問題はなさそうだったが、
より詳しい説明を聞く必要もありそうだった。



一通りの説明が終わり、質疑応答の時間となった。
質疑応答の形式は…。
質問者から、1つ1つの質問に応じるものでなく。
1人の質問者に対して、質問や疑問をまとめて聞いて、
それに応じていくものだった。

色々な疑問や理解できていないこともあり。
「さて、何を聞いていくべきだろうか?」と、考えていたところ。
先に、背後の席にいた老人が、声を上げ、マイクが手渡されていた。
老人は、マイクを手にして話し始めたが、
それは、資料を理解できないことへの不満でしかなく。
要領を得ないものだった。
それをスーツ姿の進行役の男性が、質問として、まとめていった。
老人の話は、そのまま(5分ほど)続き、
自分でも、何が言いたいのかを分かっていないようにも見えた。
違和感があった。
大事なことを、見過ごせないようなときであり。
それは、この会場にいる人たちの多くが、同じだとも思っていた。
話の途中であったが、質問の意思を示す必要もあり、
黙って、手を上げていた。
正直、仕事帰りで、かなり疲労しており。
いつまでも、老人(ジジイ)の戯言(タワゴト)など聞いていられなかった。
老人は、隣にいた家族と思われる人物に促されて、話を終えた。



こちらへの回答が終わると、また別の人が、手を上げていた。
40~50代ほどの男性で、会社帰りなのか?スーツ姿だった。
どうやら、ある程度、事前に調べたうえでの、質問のようだった。
「こちらの建物は、この地域にあるマンションの老朽化から、
周辺環境と居住者の方々のことを考え、
建替えが行われるとのことですが、現在、居住されている方は、
どれくらいの人数になられるのでしょうか?」

質問として、問題があるとは思われなかったが、
妙な反応があった。
「それは、現在、住んでいる方のプライバシーもあり、お答えできません」
「分かりましたが、現在の居住者の方々によって、
この住戸部が、すべて埋まってしまうという訳ではありませんよね」
「このような20階にまで機械式駐車場が設けられた建物が、
本当に、周辺環境を考えてのものなのでしょうか?」

ある種の緊張感が、会場内に満ちていくこととなった。
営利企業が、正しい社会規範や善意のもとで動いている。
そんな幻想を、まだ自分が持っていたことにも気付き、
それに動揺もしていた。

「えっと、ですね。今、その質問に答えられる者は、こちらにはいません」
この回答に、会場内の人たちの気配も変化することとなった。
「それでしたら、“いつ”なら、お答えいただけますか?」
当然の質問だったが…。
「それは、現在、考えておりません」とのことだった。
(続く⇒)

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悪者によって!?:前触れ!


子供の頃、自分の生活を、スパイ映画やミステリー小説の登場人物と、
ダブらせていたときからの習性だろうか?
あまり郵便物が届くこともない身ではあるもの。
毎日、郵便受けをチェックしている。
秘密組織(?)から暗号文が届くこともなければ、
爆発物が仕込まれた郵便物が送られてくることもなく。
近年は、電気料金や水道料金でさえ、紙の明細書が消えつつあり。
たまに入っているのは、
テレビCMでも印象的なデリバリー店のチラシぐらいなもの。
そんなデリバリー店を用いることより、外食が多いけど。
郵便受けを“パタン”と閉じながら・・・。
「いつかは利用してみるかな?」と考え、
壁に吊るしたカレンダーの横にクリップで留めている。



この日は、ちょっと珍しいことに、何やら入っている。
A4サイズの用紙が、そのまま入るような大きな封筒であり、
送り主を見てみると、町会長からだった。
こちらの町会長は、なくなった祖父とも、交友のあった方であり。
はてさて、何だろう?…と、チェックしたところ。
この町内に、高層ビルが建造されるようであり。
その説明会が、地元住民に対して開かれることを伝えるものだった。
何やら、かしこまった文体で記された面倒臭そうな書類が、
3~4枚ほど入っている。
意見書を提出するようにもなっていたけど。
区民センターの会場を借りての説明会が開かれるとも記されている。
当日、直接、説明会を聞いた方がよさそうだった。
説明会は、2~3週間後の平日、夕方19時から行われるようだった。
その日、仕事が定時にでも終わるのであれば、
なんとか間に合うかも知れなかった。
(続く⇒)
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悪の犠牲者、されど憐れむなかれ

(前回の続き⇒)
今月、きわめて大きな事件が起きたことから…。
ツイッター上には…。
「(このような)犯罪者の供述って、ほぼ信用できない」、
「とくに殺人の場合…」という投稿があり。
過去、「ドラえもんが、なんとかしてくれると思った」と供述した犯罪者を、
引き合いにもしていた。
とくに(単なる凶悪)犯罪でなく、(要人を狙った)テロ行為において、
テロリストの主張通り、世論が動かされている状況には、
憤るものがある。

しかし、この事件が、今まで知ることもなかったものへと、
意識を向けさせているのも事実であり
収まりどころのつかない気分にさせる。

追記:2022年7月18日加筆分

マルチ商法や霊感商法。
それにキャッチセールスまがいの営業手法といったものには、
タチの悪いところがある。
その商法自体が、違法行為ギリギリで犯罪同然のときもあれば…。
「ご家族や友人に紹介された方には、50%のオフ」
「さらに、2人目以上の方の紹介となりますと・・・」など。
被害者である”購入者”が”紹介者”となり、
気が付いたら”加害者”になっているという悪質さがある。

反面、全体の絵図を描いた首謀者には、手が及ぶより、
先に逃げられてしまう可能性も高い。
被害が拡大化していく犯罪は、本当にタチが悪い。
この霊感商法と新興宗教団体は、無縁でもなく。
令和の時代となっても、
カルトまがいの団体が存在していることには考えさせられてしまう。
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そのとき…。:2022年7月8日(金曜日)、午前11時30分頃


先週末、出先での仕事があり、
朝から、ただ一人で、資料と機材に向き合っていた。
2~3時間ほど集中できれば、片付いてしまうようなものであり。
昼前には、(缶)コーヒーでも飲んで、戻れる状況にあった。
資料や機材をまとめながら、連絡の有無をチェックするため、
スマートフォンの画面を見たところ。
「安倍晋三、元首相が撃たれる」と、ニュース配信があった。
1秒以下ではあったけど、一瞬、思考が停止することとなり、
次に“何かの悪フザケか?”“悪質なフェイクニュースか!?”とも思ったけど。
そのようなものを配信するニュースサイトでもないとは理解していた。
出先の食堂を利用するつもりだったが、弁当を買うと、職場に戻り。
テレビのある休憩室で昼食をとることにした。
まだ事件発生から、1時間ほどしか経っていないハズだったが、
ニュースでは、一般の方が撮影していたと思われる映像があり、
事件の状況が説明されていた。
長らく、首相をつとめられていた方が、
(参議院選挙の)選挙期間中に撃たれるなど、凶悪なテロであり。
学校の教科書に記されていた5・15事件のようで、
現実とは思えないほどだった。




若い女性社員の1人が、テレビのリモコンを、手にすると、
勝手にチェンネルを変えていった。
ほとんどのテレビ局が、このニュースだった。
「すまない、もとのチャンネルにしてくれないかな」
「えぇーっ、いつも見ているのがあるのにーぃ!」
どこか甘えたような声で、不満を漏らしたが、
こちらの表情を見て、気マズそうな顔となり。
黙って、チャンネルを戻していた。

その日の夕方、安倍晋三、元首相は、搬送先の病院で、
17時03分に亡くなられたことが報じられた(享年67才)。
その政策や行動を、すべて受け入れるわけでもなかったが、
このような死に方には、納得できないものがある。
今は、冥福をお祈りします。




弱い人・・・と聞けば、
どこか相手を侮って考えてしまう。
しかし、弱い人=安全な人とは限らない。


犯人は、海上自衛隊の元、自衛官、山上徹也(41才)とあり。
自作の銃を用いて、背後から、2発、撃っていた。
この自作銃を、映像で見ただけでしかないが、
ミリタリーマニアとしての印象は、銃弾を打ち出す銃器というより。
電気発火式のロケット弾や指向性地雷のような構造で、
目標物を、金属パイプで絞り込んでいるように思える。
その異様な外観から、ネット上に殺傷能力を疑う記事がアップされ、
「他にも、狙撃犯がいるのではないか?」などの憶測もあれば、
事件を切り口としていながら、身勝手な誹謗中傷するものもあった。

元、自衛官という存在には、個人的に面白くもない思い出ばかりだが、
テロリストに、軍隊や準軍事組織での経験があるのは珍しい話でもなく。
今回のことで、組織としての自衛隊を否定するつもりはない。
しかしながら、日本には、歴史上、5・15事件や2・26事件のような、
テロやクーデターから、軍部寄りの政権が出来上がったこともあり。
世界に、疫病と戦争の気配がある中では、イヤな気分となる。
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