goo

お前が悪い!アイツが悪い!?


今から、90年前の1929年。
アメリカで起きた金融恐慌は、世界的な規模のものとなり。
アメリカは、政府主導の公共事業を行うニューディール政策で、
失業者対策を行なった。
欧州の大英帝国やフランスなどでは、
本国と海外植民地、自治領など以外からは、
輸入を抑えるブロック経済を行って、排他的な市場圏を形成する。
この世界大恐慌により、経済的に追い詰められた国々は、
軍事行動を起こしたり、領土拡大を目指したりして、
第二次世界大戦に突入することになっていく。
その1つであるドイツは、当時、第一次世界大戦での敗戦から、
東南アジアの地域を含めて、植民地を連合国に占領されていた。
ドイツ、イタリアで、ナチズムやファシズムが台頭していったのは、
この世界恐慌による社会不安などから、国家主義を掲げていったことにある。

平和な時代に暮している人間には、
「軍事力による武力解決」など愚行としか思えない。
歴史的にも反省すべきことで、
色々とわだかまりも残ってしまったのだけど。
戦争に至った経緯は、複数の要因があり。
単純に「お前が悪い!アイツが悪い!」というものではなく。
このような言葉には…。
「だから、俺は悪くない(関係ない)!」という意思(ウソ)も
含まれている。
過去の「都合の良いところだけを引き合い」にしては、
狙い撃ちにしてくる政治的な“いやらしさ”を見せる国家もあり。
無防備に反省ばかりもしていられない。


追記:
第二次世界大戦は、全世界で、約1700万人の兵士に加えて、
約3400万人の民間人にも死者を出した。
民間人の犠牲が大きかった要因は、第一次世界大戦と同じく、
経済力、政治力や国民動員力など、
国家の総力をあげて戦う総力戦となっていったことにある。
それまで軍需施設に限られていた攻撃対象が、
総力戦下では国民すべてが攻撃対象となったことで、
より悲惨な結果をもたらした。

戦争の悲惨さについて考えたとき。
学校の授業だけでは教わっていなかったこともあるのに、
この時期に特集されるテレビ番組だけで
分かったような気にもなっていることに気付かされてしまう。
こんな認識や考え方などでは、
もう通じないのかも知れないと思うときもある。
それでも意識を向けるべきことの1つなのかも知れない。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )