普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

宮城県のがれき処理と北九州市

2012-07-06 15:04:39 | 地方分権と再生
・言うことの矛盾に気付かないテレ朝の玉川さん・「いのちを守る森の防潮堤」に就いて・北九州市は宮城県や石巻市のどのような決定にも応援を
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 昨日テレビを入れるとテレ朝の玉川さんプラス、コメンテーターとと環境大臣細野さんの対談と言うか論争をやって居ました。
実はその前に「いのちを守る森の防潮堤」構想の話が出ていたようですがこれに就いては後に触れます。
 なおツイッター上ではこの問題で大騒ぎですが、全国的な問題にはまだなっていないようです。
然し北九州市のがれき処理を支持してきた私としては(私が勝手に思っている)責任上この問題を取り上げて見ました。
・言うことの矛盾に気付かないテレ朝の玉川さん
玉川さん:放射能で汚染されていないがれきで「いのちを守る森の防潮堤」を作っても問題ない
細野さん:がれきは汚染されている。 (がれきは汚染されているとして北九州市のもちこみを反対派は攻撃、そして玉川さん自身も最後にみるように同じ立場のようです。)
玉川さん:放射能汚染の程度が似た、然も被災地に近い茨城県の都市に何故受け入れを要請しないのか。
細野さん:むにゃむにや (被災地に近い地域での受け入れは正論です。そのような場所が受け入れれば、北九州市は受け入れの費用の他に余計な予算と手間を欠けて引き受ける必要なはないと思います。問題は近い地域に政府がいかに働きかけても、受け入れに消極てきだから細野さんは責任上言葉を濁すしか無かったのでしょう)
玉川さん:それに比べて汚染の全くない北九州市のがれき受け入れ反対。
細野さん:北九州市は公害防止の管理技術が高いので問題はない。北九州市が受け入れれば宮城県のがれきの処理の先が見えて来る。 (玉川さんは防波堤問題ではがれきは汚染はないといっておきながら、北九州市のがれき受け入れについては綺麗ながれき受け入れに反対している矛盾に気がついていません。)
いのちを守る森の防潮堤に就いて
・いのちを守る森の防潮堤」に就いての報道(河北新報より)
 がれきを防潮堤整備に活用する「いのちを守る森の防潮堤」構想をめぐり、宮城県議会と県の温度差が目立ってきた。議員連盟を結成し、全会一致で推進する議会に対し、村井知事は廃棄物処理法で木質がれきの埋め立てが禁じられていることや、構想実現には法改正が必要で2013年度末の処理期限に間に合わなくなる点を指摘した。
 村井知事は定例記者会見でも「県の独断で進められない。国と話し合いを進めなければならない」と慎重な言い回しに終始した。
 議連も引くに引けない状況にある。5月下旬には岩沼市で実証実験に着手。当日は1000人のボランティアが参加し、苗6000本を植えた。この日の会合では「構想を進めるよう県に求める」とし、6月定例会で県の対応をただしていく姿勢をあらためて打ち出した。

 これは生態学者の宮脇昭さんの「東日本大震災でも、タブノキなどの常緑広葉樹は津波に耐えた。津波の再来に備えるとしても、人工的に高い防波堤を築くのは景観面からも現実的ではない。瓦礫を資源として利用した土塁をつくり、そこに土地本来の常緑広葉樹を植えることで緑の堤防“森の長城”を築き、津波のエネルギーを減殺することを提案」だそうです。 (なお詳細はタイトルをクリックして見て下さい。)
 勿論具体的に土塁の高さや幅、どのようにして土とがれきを混ぜ合わせるなど設計上の問題は判りませんが、判った範囲の感想だけ書いて置きます。
・海水の進入は防げないので家屋などの浸水や家屋の移動は避けられないが、スピードは落せるので、海への流出などの確率がさがる
・根が地中深くなる木を選ぶ
・大木になれば水圧で折れてしまうが細い木はしなるだけで持ちこたえる→大木にならない木を植えるか定期的に植え替えるか(若宮さんが見たのは設立して何年かのイオンが景観維持か何かの目的で植えた森)
・引き潮で人などが流されも残った細い木にすがって生命が助かる
・家屋や車などが木々に引っかかった時の猛烈な力(面積×水の運動のエネルギー)で木々がどうなるか?
・宮脇さんの説に依れば木々の養分や酸素吸収のときの木の廃材は必要 (宮城県知事のいうように法改正が必要。)
・問題のがれきの汚染が全くなければ良いが、良く言われてるように、あったときは海間近の土塁からの海水汚染の問題、風評被害の問題は残る
要は地域の人達の地域の設計、大津波があることを考慮した生き方、風評被害への処し方の問題によることです。
・北九州市は宮城県や石巻市のどのような決定にも応援を 最近の情勢は、宮城県が4日までに受けた、環境省の通知では、今後のがれき処理先の選定について、岩手県の可燃物や木くずの処理は、既に実施中や調整中の自治体で、宮城県の可燃物は、一定規模以上の処理が可能な施設を対象にする方針が示されていた。毎日新聞より)そうです。
私は前々から書いているように、がれきの処理の方法は被災した地域が決めることで、北九州市を含む他の地域は被災地域がどのような決定をしても、その方針で協力すべきだと思っていますし、北橋北九州市長も全く同じ考えだと思います。


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