普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

呆れた毎日の投稿欄

2009-03-31 09:48:10 | 情報、マスコミ

 (今日のエントリーは「老いの愚痴」混じりの文章になっていますが、どうかご了承の上その部分は読みとばして下さい。)
 ネット上では朝日に継ぐ悪名高い毎日新聞を講読する羽目になりました。
 私は昔、父親のときから取っていた朝日新聞の余りにも偏向した記事に憤慨して、西日本新聞→読売新聞と変えて来ましたが、当時から頼り無い報道や主張する毎日新聞は講読の対象外にしていました。
 それが某会社で営業を担当している息子から、客先の強い要望で私のところも毎日を取るように言ってきたのです。
 最初は拒否していたのですが、家内の「何度も言ってくる息子の言う事はたまには聞け」というので、私も折れることにしました。

[呆れた毎日の投稿欄]
 その洗礼は直ぐに来ました。
 最初に来た新聞の投稿欄の「みんなの広場」に75歳の主婦からの「潔い首相学を学び実践せよ」と言う投稿です。
 その要点を抜き書きしますと、
 15日、NHKで放送された「総理にきく」の番組を聴いた。麻生太郎首相には、今まで以上に失望した。
 理想でも良い、国の進むべき方向性ぐらい示せ
 あなたは北海道から沖縄までの指揮を委ねる資格も資質も指導力もない。
 夏のサミットまでしがみつく気だろうか。だがそれを国民感情が許すだろうか。潔い「首相学」を学び実践せよ。

と言う趣旨です。
 NHKの「総理にきく」の番組では私も主婦の方と同じように、NHKの「総理に聞く」にがっかり
しました。
 そして私も主婦の方の主張と同様に麻生さんの基本的な考えを聞きたかったのに、それが殆ど聴けませんでした。

 然し、事実は40分間の放送の中で、38分から39分は、テリー伊藤さんの「麻生さんは何故漢字の読み間違いをするのか」の質問から、経済対策の遅れの批判、世論調査の麻生内閣の支持率低下や、麻生さんの総理としての支持率が小沢さんより低いことの麻生さんの考えの質問、西松建設が国策捜査ではないかなど、とうの昔に分かりきっている質問に当てられました。
 そして最後の1~2分と言うときに、司会の神志名さんが、とても重要なそして投稿した主婦の方の聴きたい質問をしました。
 以下番組の中のやりとりをそのまま書きます。
神志名:今度の総選挙に希望したいのは、争点を日本の将来の国家像をどうするのかというところに置いてほしい。
首相:まったく賛成。あと何分あるんです
 ――あと1分です
首相:あと1分で全部しゃべるのは無理かもしれないが、ものすごく手短に。

 と、麻生さんは残り時間が1分そこそこしかないのを確かめて、それこそ早口で安全保障や福祉対策、中福祉中負担など時間ぎりぎりまで並べたところで番組は終了となりました。
 この放送のことを取り上げた、国会議員の戸井田とおるさんのブログ
に次のようなコメントが寄せられていました。
・NHK側が世論調査では...と、執拗に世論調査結果ばかりをあげつらってましたが、最後に時間がなくなったので、民主党との政策の相違ついての総理のご意見をもっとお聞きしたかったですね。
政局の話題に時間を取られ、政策をアピールさせてもらえなかったのは残念です。
NHKまであんな有様ですからね・・・。
・それにしても麻生総理の最後の1分は圧巻でした。あの部分を見ただけで、麻生総理が何をやらんとしているかが理解できる。
首相の最後の1分。もっと聞きたかった
・最後の1分で身を乗り出した麻生総理、あそこから本番のような気がしましたw

[もし毎日が公正な報道機関なら]
 これだけを見ても判る様に、毎日の「みんなの広場」に投稿した主婦の非難の矛先は麻生さんでなくて、NHKに向けられるべきだったのです。
 多分、主婦の方は政局の話ばかりに終始した話に呆れて最後まで聴かなかったのかも知れませんが、少なくとも彼女の非難の方向が間違っていると思います。
 昔、朝日を取っていた私は直ぐに、間違っていても自社の都合の良い投稿はそのまま取り上げるやり方を思いださせました。
 もし毎日が公正な報道をする機関なら、間違った主張を取り上げないか、取り上げてもその問題点を別の欄で指摘するか、その主張の反論を取り上げるのでしょうが。
 然し、同投稿欄では、「ばらまきの定額給付金 罪深い」、「税金でムダな工事はしないで」の投稿、社説では「地方分権工程票 首相には荷が重かった」、「余滴」には迎撃ミサイルでロケットを打ち落とすのは、ゴルフ練習場でゴルフの他の人が打つた玉同志が突するより難しいことなどの記述を見ると、とても毎日新聞がネット上に指摘されいいるようにとても公正な報道するとは思えません。

 私は朝日新聞でもその報道に識別力があれば有効に利用できると(偉そうに)書いたことがありますかが、そう言う私が息子の立場を考えて半年後位に他の新聞を切り換える間、毎日毎日、毎日新聞の報道の公正さを判断しながら読まねばならぬことを考えるとうんざりします。 (思いもかけず親父ギャグのような表現になって御免なさい。)
 そうかと言って年金暮らしでは、2紙も取る贅沢は出来ず、後はネット情報に頼るしかありません。
 家内は他の新聞だったら、切り換えの時は2カ月位は購読料がタダになるのにとか、米などオマケが来るのにとか言っていますが。

 いずれにしても読者や聴取者に、報道の正確さや、主張の公平さの識別力を必要とさせる新聞やテレビの報道が溢れているのは情けないことだと思うのですが。

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森田健作さんの千葉県知事選当選の意味すること

2009-03-30 11:14:11 | 民主党

 注目された千葉県知事選で森田健作さんが民主、社民、国民新党推薦の吉田 平さんに約38万票の大差を付けて圧勝しました。

[森田さん当選の意味するもの]
<森田さん勝利の要因>
・抜群の知名度、森田さんに感じられる清新さ
・「政党より県民第一」と訴え、自民党幹部の応援も断るなど、努めて自民党色を隠して選挙戦を戦ったこと

<自民党の勝利か>
・森田さんは上記のように自民党色を隠した戦った
・自民党はその森田さん一本化の支援を避けたために、一部は吉田さんや白石さん支援に廻った
 ことから必ずしも自民党の勝利を意味しないが、自民党に取って「森田さんの勝利」と言うよりは「民主党敗北」は良いニュースであることは間違いない

<民主党の敗因>
・最大原因は森田さんに比べて、知名度も低く清新さを感じられない吉田さんを選んだこと
・当初は白石さん支援の予定を変更して吉田さん支援に廻るなど、その決定が遅れたこと
・小沢さんの秘書問題でダーティーなイメージがくっついた民主党に支援された吉田さんにマイナスの影響を与えたこと

<今回知事選の敗北が小沢さん代表辞退に結びつくのか>
今回の民主党敗戦の結果から、マスコミは一斉に小沢さんの代表辞退の可能性が大きくなったと報じています。
 この件については、私が鳩山幹事長がガセネタを掴まされた?
これで判ったことは」で書きましたが、朝日新聞の世論調査の結果が示すように千葉県の人達の63%もの人達が千葉県知事を選ぶのに小沢代表の政治資金問題を重視するより、多分、候補者をの人柄や政策を重視していると言う健全な考え方で投票したと思われること。
 詰まり今回の敗戦の最大原因は候補者の選定とその遅れにあるので、必ずしも小沢さんの直接の責任ではないと思います。
 然し民主党敗退の原因の一つに書いていますように、小沢さんの秘書問題の民主党の処理の仕方で民主党にダーティーなイメージがくっついたのは間違いないと思います。

[自民党と民主党のこれから]
・自民党

  今回は民主党が負けたので、自民党が勝った訳はないので、自民党政権陥落の危機も、西松建設絡みの問題も依然として残っている筈です。
  麻生降ろしなどの内紛より、挙党一致して当面の金融・経済危機を乗り越える政策を立案し、自民党政権の最大のウイーク・ポイントの手つかずの官僚制度改革を更に進めることで内閣や自民党の支持率アップのために頑張るしかないと思います。

・民主党
 民主党は今国民の眼にさらされています。
  (私は秘書問題を起こした小沢さんの一番の功績は、今まで政府・自民党(何故か公明党は入っていな)だけに向けられていたマスコミと国民の眼が、改めて民主党にも向けられたことと思います。)
 今までのような常軌を逸した国会運営、反対のための実行不可能な対案提出など、マスコミの批判も厳しくなって来ると思います。 (但しこれは私の希望的観測ですが。)
 民主党そ政府・自民党攻撃一本槍でがら空きだった脇を締めて、
・民主党のイメージのクリーン化
・政権奪取時の実行可能な政策の立案、特に子供だましのような経済危機脱出政策見直しなどなど今すぐにでもやるべきことが一杯ある筈です。
 なにしろ米国のオバマさんは大統領に当選して、就任するまで数カ月の準備期間があるのに、日本の場合は政権奪取して直ぐに内閣が走り出さねばならないのですから。

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森田実さんの小沢批判

2009-03-29 09:21:44 | 民主党

  小沢さんの秘書が逮捕されてからマスコミの小沢批判が急に盛り上がってきているようです。
  中でも「Will」の新聞広告は「さらば小沢一郎」特集として、
・総理にならなくて本当によかった
・私が追及した小沢一郎の金脈
・朝日が小沢をつけ上らせた
・「国策捜査」なんて有り得ません
・平気で嘘をつく小沢全語録
などの文字が並んでいます。
  政権交代論者の私としては、小沢さんにも首を捻りますが、何で今頃?と言う気持ちもしないでもありません。
 そこで根っからの民主党支持者であり、その一方でネット上で小沢さんを終始批判していた森田実さんの森田実の言わねばならぬ
の最近の記事を見て見ました。

 その概要は、
・民主党議員は揃って小沢続投を支持したのか。国民は民主党が清潔な政党になることを強く求めている。
・小沢代表の公設秘書が逮捕され起訴されたことについて、小沢氏が検察と戦うというのは、小沢氏の権利であるが、この戦いに民主党全体を巻き込んではならない。
・政治家が小沢氏を心情的に支持するのは、それぞれの政治家の自由であが、小沢代表は民主党議員全員を拘束すべきではない。小沢氏は民主党代表を退くべきだ。
・今回で明らかになったことは、小沢氏が自民党の実力者よりもはるかに多額の政治献金を受けているという事実で、特定企業との癒着は明らだ。この問題を小沢氏と民主党は国民に説明する必要がある
問われているのは、小沢氏と民主党の政治倫理の問題である。
・小沢氏と民主党がけじめをつけようとしないことは異常だ。このような異常な生き方を野党第一党の代表がとることは、日本の政治を歪めることになる。
・来るべき総選挙で、小沢代表の西松建設からの政治献金の是非を争点として政権を競うことは、間違いだ。総選挙は大局的な政治理念と政策で戦うべきだ
 民主党は常識が通用しない政党になってならない。国民の常識に反することをしていては政権をとることは困難だ。
・小沢代表は、公設第一秘書が逮捕されたときに民主党代表を辞任すべきだった。起訴されたときが第二の退き時だった。だが、小沢氏は二度も身の処理を過った。
法律上問題がなければ何をしてもよいという考えは正しくない。政治に最も大事なのは道義である。正義なき政治に未来はないと思う。
 

 私は記事を引用するときは、必ず何らかのコメントをしたがる悪癖が有りますが、森田さんの意見について特に賛成の箇所を太字にした以外は特にコメントすることはありません。

 森田実さん個人に就いては、Wikipediaによると、
・以前は厳しく批判していた小沢さんが民主党代表に就任すると大絶賛→小沢さんのISAF参加構想、大連立騒動から小沢民主党批判に転じ今にいたる。
・予想屋としては、
「自らの願望と渾然一体となる選挙・政局予測」をするため外れることも多く、選挙の福岡政行、軍事の田岡俊次、経済の紺谷典子などとともに、ネット上では「逆神」の異名で呼ばれることも多い。

と必ずしも良い評判ばかりではないようですし、最近はマスコミへの露出度も減っているようですが、前記のような彼の「希望的批判」、特に(完全無欠とは言いませんが)なるべく清潔な民主党になることだけは何とかして当たって貰いたいものです。

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鳩山幹事長がガセネタを掴まされた?

2009-03-28 07:08:56 | 民主党

 何時も重い話題ばかり書いていますが、今日は小さなことですので軽い気持ちで読んで下さい。
 私の尊敬するブロガーの一人の産経記者の阿比留瑠比さんがそのブログ
で「ちょっと気になったこと」として下記のような趣旨のことを書いておられました。
 民主党の鳩山由紀夫幹事長がJR松戸駅前で行った千葉県知事選の民主党候補の応援演説で、貰ったメールを見ていると、朝日新聞の世論調査で、小沢代表続投に対して、賛成する人が64%、辞めろと言う人が3割少ししかいないと喜んでいたに驚いたこと。
 そして、
 小沢氏続投に賛成が64%…。国民はどこまで小沢氏に甘いのか、一体どういう判断基準、価値基準に基づいたらこういう数字が出てくるのかと、ちょっと世を嘆きたくなったほどです。
 と書いておられました。

 それに対して「ケロロ」さんと言われる方が
 朝日新聞の世論調査センターによると、
 「千葉県知事選情勢調査」のなかの設問で、小沢氏の政治資金を重視するか否や」(3月21、22日の調査結果)で千葉県民を対象に調査したものだそうです。
結果は、63%続投支持、29%続投不支持です。3月22日と23日の朝日新聞社会面(38面)に小さめ記事で掲載されている」との事でした。

と言う情報をコメント欄に寄せておられました。

 心配性の私はこのことに「とても気になった」ので、暇に任せてネットを調べて居る内にそれらしい情報源を見つけました。
 それが朝日新聞の千葉知事選情勢調査 森田氏が一歩リード ...
の報道です。
 内容は世論調査に基づく、千葉知事選の情勢の分析と、同時に行った世論調査で、投票する候補者を決めるとき、「民主党の小沢代表の政治資金問題を重視するか」と聞いたところ、「重視しない」が63%で、「重視する」の29%を上回った。と言う報道です。
  そして調査対象は無作為に抽出した千葉県内の有権者で、電話による調査だそうです。

これで判ったことは
・千葉県の人達の63%もの人達が千葉県知事を選ぶのに小沢代表の政治資金問題を重視するより、多分、候補者をの人柄や政策を重視していると言う健全な考え方を持っていること
・私が秘かに心配していた朝日新聞が良く使う世論誘導でなく公平な調査らしいこと

それでも判らぬことは
・鳩山さんが貰ったメールと言うのが所謂ガセネタか?
・メールの情報は正確だったが、候補者を決めるとき「民主党の小沢代表の政治資金問題を重視するか」について「重視しない」の63%の数字を小沢代表続投支持と意識的または、無意識に読み間違えたかどうか
です。
 
皆さんはどう思われます?

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何考えてるの麻生さん

2009-03-27 12:14:38 | 麻生内閣

[橋下さん頑張る]
直轄事業負担金廃止より財源移譲を 橋下大阪府知事
 
 政府の地方分権改革推進委員会は26日、国の直轄事業などに関し、大阪府の橋下徹知事からヒアリングを行った。橋下氏は直轄事業の一部を地方が負担する制度を批判し、財源を国から地方に移譲することが根本の問題だと訴えた。
 負担金そのものの廃止を主張する全国知事会とのスタンスの違いを示したもので、橋下氏は、権限と責任を国から受けることに消極的な一部の知事らに「覚悟を持つべきだ」と奮起を促す場面もみられた。
 橋下氏は負担金の内訳を明示しない国の支払い要求を「ぼったくりバーみたいな請求書だ」とたとえ、激しく批判。「日本はこのままいったらダメになる」とも述べ、中央省庁による地方支配にメスを入れる必要性を訴えた。
 直轄事業は道路や河川整備などの公共事業に対し、地方自治体が工事費の3分の1、維持管理費の45%を負担する仕組み。橋下氏は昨年12月に負担金の支払い拒否を表明した。
 これに対し、全国知事会が求めているように、負担金を原則廃止し直轄事業を全部国が行えば「公共事業のバラマキに利用されかねない」(分権委の猪瀬直樹委員)との懸念も残る。
 このため、橋下氏は「地方はだまされてはいけない。国の役割分担を小さくして地方の分を増やせばいい。国の話に乗って問題がうやむやになるは非常に危険だ」と語った。

 直轄事業の一部を地方が負担する制度は、地方からの国への要望に対して、一部の建設費と維持費を地方に分担されることで、一定のブレーキを掛けようとするものです。
 それを知事会は全て国の負担にして貰い、地方の金はそのまま温存して置き、その金の足りない部分は全て国に陳情して作って貰うと言う、政府側からいえば虫の良い話です。
 全国知事会の案も国の予算が限られているので、公共工事にブレーキが掛かるのは間違いないと思いますが、一昔のように地方出身の国会議員を巻き込んでの予算の分捕り合戦→成功した場合の国会議員の地方自治体への影響力増大→そして今度の小沢さんのように建設業界への影響力の増大→国会議員と建設業界との癒着になりかねないと思います。
 その一方では猪瀬さんが心配する様に、公共事業のばら蒔きの増大→そして橋下さんの言う中央による地方支配の強化に繋がる問題が起こり、地方分権の方向の真反対に進むことにもなりかけません。

 そして、最終的な地方分権改革推進委員会の結論は読売新聞の国直轄事業の負担金、分権委が見直し勧告へにある様に、
 国と地方の税財政改革を提言する第3次勧告に、国が直轄で行う公共事業の地方自治体の負担金の見直しを盛り込む方針を固めた。
 ただ、分権委は負担金の廃止だけでは、国直轄事業が温存され、結果的に国の権限がさらに強まりかねないと見ており、事業の範囲を圧縮し、都道府県に事務・権限、税財源の移譲などを進める観点から見直し案を検討する。事業圧縮により、国の出先機関縮小につなげる狙いもある。

 と言う橋下さんの主張に沿った勧告を出すそうです。

[麻生さんの強いリーダーシップを]
 然し事実は前にも書きましたように、政府は官庁と族議員たちの強い反発国の出先機関改革が後退、工程表に統廃合計画入れず
と言う状態になっているようです。
 私が何度も書く事ですが、麻生さんは地方分権でも官僚にも自民党議員達にも強いリーダーシップを発揮すべきだと思いますし、何度も投書してきました。(*注記)
 それが今まで全く手つかずの官僚制度の改革に繋がり、麻生さんと自民党の支持率を上げるのは自明の理ですが、何故今のような大事な時期に、そして大事なことに対してリーダーシップを発揮出来ないのでしょう。
 麻生さんが強いリーダーシップを発揮すれば、一部を除いてどのマスコミも支持し、自民党内の「反対勢力」、反対する官僚達もコテンパンに批判されるでしょう、世論も橋下さんの例のように必ず麻生さんの支持に廻るのは間違いないと思うのですが。
 地方分権に対する麻生さんの言動については、国の出先機関改革が後退の報道以後何も伝えられていません。
 もし仮にこの件で麻生さんが全く動いていないとしたら、麻生さんは一体何を恐れているのでしょう

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*注記:社保庁なみの農水省の出先機関を廃止せよ 
            麻生さんの国の出先機関改革が後退?

 

 


小沢さんの秘書起訴でも留任

2009-03-26 09:56:25 | 民主党

 小沢さんの公設第一秘書であり、小沢さんの資金管理団体「陸山会」の会計責任者の大久保さんの逮捕に関して、小沢さんは捜査への不満をのべ、一方では東京地検の、大久保さん起訴に関する記者会見を開きました。

[小沢さんと検察の主張]
 それで両者の言い分を読売新聞の「納得いかぬ」と小沢代表、検察は事件の悪質性を強調 
の記事から拾って見ました。 (発言以外の記述は読売の報道のまま引用しています。)
小沢さん:
・「私自身が犯罪を犯したような印象を与える状況の中で、悔しい思いと無念の思いを抱きながら、必死に耐えて頑張ってきた」
・「収支報告書の記載の仕方の問題が起訴の根拠とされている。献金をいただいた相手方をそのまま記載するのが、規正法の趣旨だ
・「過去の例を見ても、この種の問題で逮捕、強制捜査、起訴という事例は記憶にない。私としては合点がいかない、納得がいかないというのが心境だ」
・「西松、西松と言われるが、西松だけから頂いているわけではなく、数で言えばはるかに個人からの方が多い」などと、西松建設から献金を受けていたことを知っていたかのような発言
・「大きなお金であることは隠していたわけではなく、全部公開している。後は有権者が判断すること」と潔白を強調

東京地検:
・「ダミーの政治団体を利用した巧妙な手法で、献金を隠した」と事件の悪質性を強調
した。
・「政治資金規正法は、政治腐敗を防止するため、政治とカネの問題を国民の不断の監視と批判のもとに置くことにした民主主義の根幹をなす法律だ」と同法の意義を強調。
・「政治資金の実態を偽ることは、国民の政治判断をゆがめることにほかならない」
・「ダミーの政治団体の名義を利用する巧妙な手法で、国会議員の政治団体が特定の建設業者から長年にわたって、多額の寄付を受けてきた事実を隠したものだ
・西松建設の政治団体を大久保容疑者がダミーと認識していたとする根拠などについて、「今は言えない。我々の責任は、裁判できっちり説明すること」と明言を避けた。
・民主党が「政権交代を阻止するために小沢代表を狙い撃ちにした」と批判している点については、「我々が政治的意図を持って捜査をすることはあり得ない」と断言。
・自民党議員らについては「捜査するべきものがあれば捜査する」と答えるにとどめた。

[報道ではっきりしたこと]
この報道から判る事は、
・検察側は少なくとも大久保被告が西松建設の政治団体がダミーであることを認識している証拠を持っているらしいこと
・検察側は、少なくとも小沢さんの秘書が特定の建設業者から長年にわたって、多額の寄付を受けてきた事実を隠したものだと思っていること
・小沢さんは「収支報告書の記載の仕方の問題が起訴の根拠」としていると指摘しているが、検察は大久保さんが献金を受けた相手がダミーと知っていながら、「法に従ってその名前をそのまま記載」したことを問題にしていること
・検察は西松建設の不透明な資金の流れの追求の中で、少なくとも大久保さんだけが西松建設の政治団体がダミーであることを知っていたこの証拠や証言を得たことらしいこと
・他の政治家達の資金管理団体の政治家、責任者の話も証拠も今のところはっきりしたものを持っていないくて手を付けたくても、動けないこと
・従って小沢さんや民主党、反自民の人達が言う様に少なくとも今の時点と表面上では小沢さん自身を狙い撃ちにしたものではないこと(*注記)
・然し過去の似た様な事件から見て第一秘書の逮捕か小沢さんに取っては大打撃であること
・多くのマスコミが指摘するように、検察側が問題としている点に就いて、小沢さんが何も触れていないこと

[これからの動き]
・今まで秘書や事務処理の不祥事で多くの閣僚が辞任を余儀なくされましたが、今後は閣僚に同じような事件が起こっても、少なくも民主党はその追求が出来ないでしょう。
 これで自民は大喜びでしょうが、日本にとっては由々しい一大事だと思います。
・ミスコミの推測によれば、小沢さんは辞任の時期を狙っているのではないかと言っています。
 (そう言えば会見中の涙目は、首相の座を目の前にして辞任を決意をしなければならなかった悔しさの現れかも知れません。)
・これから先は私の勘繰りですが、小沢さんの辞任表明があるとすれば、その時期は国会解散の前後だろうと思います。
 自民は報道によれば、人気が落ちた小沢さんの続投を望んでいるようです。
 同じ不人気の麻生さんを担いでも同じハンデで戦えるからです。
 然し国会解散直前に小沢さんが辞任すれば、自民党に取っては大打撃です。
 しかも、その際の民主党の後任はほぼ岡田さんで決まりですからすんなり禅譲が出来ます。
 政権交代論者の私は、真面目な岡田さんの就任は大歓迎ですが、小沢さんのショッキングな手法が国民に大受けするのは間違いないでしょう。
 一方の自民党は、麻生さんで行くか、それとも後任を選ぶか、然も選挙直前で決断するにも時間が無い。
 もし後任を選ぶにしても有力な候補者がいないので、また今までのような一騒動が起こり、それをマスコミが煽り立て、自民党の支持率がまた落ちた所で選挙に臨まねばなりません。
 詰まり小沢さんは今のような不利な状況になっても政局の主導権も切り札も握っているのです。
 転んでも唯では起きない、したたかな小沢戦略です。
 自民党は小沢問題で大喜びですが、今は浮ついた小沢、民主党批判をする時期ではないと思います
 自民党は小沢さんが、そのまま居続けるか、突然に辞任するか、どう出ても慌てないように、今の内に挙党一致の体制を作べきだと思います。

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*注記:26日付けの読売によると、二階氏側に西松建設が事務所提供、家賃分を献金…地検捜査の報道があり、その中で二階経産相の事務所は読売新聞に、「各政治団体の政治資金については法に従って収支報告書に適正に記載している」と小沢さんと同じようなコメントをしているそうです。


祝WBC2連破達成(チームワークの勝利)

2009-03-25 10:26:50 | スポーツ

 侍ジャパンの皆さん、優勝おめでとうございます。

 日本は宿敵韓国と5度目の対戦を制して念願の2連破を達成しました。
 然し最終戦は見ていてはらはらどきどきの戦いでした。
 結果から見れば安打数が日本15に対して韓国は僅か5の数が示すように、日本が圧倒的に優勢に試合を進めながら、スコアでは緊迫した試合であわや、試合に勝って勝負で負けるところでした。

 最終戦と試合全体を振り返って日本に取って良かったところを考えて見ました。
・謙虚な日本チーム
 原監督の相手国を讃えるコメントと、選手達の相手国選手に対する謙虚な態度。(それと日本のアナウンサーの相手国の選手への公平なコメント)
 これは韓国のように日本に勝った喜びの余りマウンドに韓国旗を立てるような非礼な態度と好対照となるもので、日本に対する好印象を上げたと思います。

・若手選手の活躍
 内川選手のスーパー・プレイ、5回の韓国の本塁打で追いつかれて、嫌なムードにチームがなりかけていたとき、次打者のフェンスまで達しようかと言う打球を滑り込みながら、ワンバウンドで掴み2塁へ矢のような送球をして走者をアウトにして、日本の勢いを取り戻しました。
 このように中島、青木、内川、ダルビッシュ、田中将大など若い選手がその能力をのびのびと100%発揮したのが印象的でした。  

・イチロー選手の活躍
 今回は、彼の言葉によれば不調に「苦しみ、つらさ、痛みを感じ」ながらも、それを顔に出さずにチームの先頭に立ち、後半に調子を整え、最終戦は4安打、そのうち7回は絶妙なセイフティーバンドを決め得点に絡み、10回にはセンター前へ2点タイムリーを放ち貴重な勝ち越し点をもぎ取りました。
 もし不調のままで終わると、イチロー選手は勿論、それを辛抱して使ってきた原監督にも批判が集まるところでした。

・ベテラン選手の活躍
 小笠原選手は3回に右安打を放ち日本に貴重な先制点をもたらし、8回には岩村選手がレフトへ犠牲フライを放ち貴重な1点を追加、稲葉選手も8回、10回に得点に絡む活躍をしました。
 最終戦では城島選手がブレーキになり混戦の原因の一つとなりましたが、それまでの全試合で活躍していました。
 イチロー選手を始めベテラン選手の存在とその活躍がチームの若手選手を安心させ、その力を100%かそれ以上発揮したのだと思います。

・オリンピック野球の敗因と侍ジャパンのこれから
 私はオリンピックでの星野ジャパンの敗戦の一つの原因として、攻撃の中核の選手として、宮本慎也選手くらいしか居ないことを上げ、「巨人の小笠原選手や阪神の金本知憲選手など、いざと言うときにコンスタントに打てる確実なベテラン選手を入れるべきだった」と素人考えを書いたことが有りますが、今回の侍ジャパンはベテランと若手の絶妙なバランスが今回の活躍の一番大きな力になったような気がします。(*注記)
 その後の星野さんの話によるとこの二人の話も出たそうですが、相手チームから拒否されたそうです。
 それはともかくとして、今回は日本挙げての後援によるチーム作りが成功したように見えます。
 少ない選手層しかない韓国がこれまで活躍したように、日本も今後とも連覇を続けるためには、全国挙げての支援体制が欠かせないと思います。

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*注記:オリンピックを振り返って [チームワーク]
 野球には宮本選手がいたが、1次リーグ初戦のキューバ戦、その他の試合では代打と出場機会は殆どなかった。(その他には矢野、里崎、新井の各選手もいましたが殆ど目立った活躍は出来なかったようです。)
 そしてその結果は残念ながら格下の国との試合に勝っただけで終わった。
 人は極限状態になったとき、実際にプレーしているチームの中に頼りになる人がいるといないでは、結果に大きな差が出ることがあると思う。
 前回のオリンピックの野球の例で言えばイチローさんだ。
 私は宮本さんに加えて、攻撃面で言えば阪神の金本知憲さん、巨人の小笠原道大さんのようなベテランがいたら局面は大きく変わっていたと思うのだが。
 勿論このようなことは首脳部でも分かりきっていたと思うが、オリンピックと平行してプロ野球が行われていた日本では致し方なかったのかも知れない。


社保庁なみの農水省の出先機関を廃止せよ

2009-03-24 18:48:40 | 公務員制度

[一般社会では考えられない農水省の出先機関の実情]
「組合怖い」農水省ヤミ専従黙認…組織率97%、管理職威圧
(3月15日)
 「社会保険庁と同じことを農林水産省もやっている」。1通のメールから、霞が関のヤミ専従問題がまたも浮かび上がった。
 職員142人に疑惑が持ち上がったにもかかわらず、不自然な調査を重ねて「問題なし」と片づけていた農水省。
 地方の事務所では管理職を組合役員の部下が罵倒して、労組の力を誇示する姿も見られるという。
 九州の事務所の幹部は「現場にはヤミ専従が悪いという感覚はない」と明かす。勤務時間に組合の事務室にこもったままになったり、職場の机で組合の書類を作成したり。「そんな光景は日常茶飯事だが、ほとんどの幹部が黙認している」。会合などで県外に出る場合には、出発前に出勤簿などに鉛筆で「年休」と書き、戻ってきてから消しゴムで消す「ヤミ年休」も常態化しているという。
 こうした現状が放置されてきた理由について、同省幹部らは、全農林労働組合(全農林)への怖さからでは、と口をそろえる。昨年3月末現在、全農林の組織率は97・0%。 2年ほど前までは、管理職が年に1度、部下の勤務評定をする時期になると、逆に組合側が管理職一人一人の「成績表」を作り、役所の壁に張り出す「逆評定」も行われていた。
 今でも執行委員になった途端、管理職に威圧的な態度を取ったり、人前でどなりつけたりする職員が絶えないという。これまでもヤミ専従の実態を告発する文書がしばしば出回ったが、本省はその都度、「問題はない」ことにしていた。

[やっと動きだして農水省]
ヤミ専従、農水省が再調査へ…石破農相「客観的な立場で」
 (3月17日)
  石破さんが週内に「労使問題に関する特別調査チーム」(仮称)を設置し、調査をやり直す方針を発表した。
農水省のヤミ専従隠し、不適切調査を前次官も了承 (3月19日)
栃木農政事務所幹部、処分職員の賞与減穴埋め…組合が要求 (3月19日)

  これらの報道が事実とすると、日教組ではかなり似た例を昔、聞いたような記憶がありますが、企業組合では、一昔前の共産党、社会党を支持基盤となっていた過激な組合でさえ団体交渉で会社側を「吊しあげる」ことはあっても、個人的に上司を罵倒したり、上司を逆評価するなど聞いたことはありませんでしたし、ヤミ専従の問題もあれば直ぐに問題になり改善されていました。

 これに対して、 石破農相は23日の参院予算委員会で、農林水産省が職員142人に組合のヤミ専従の疑いがあると把握しながら隠していた問題について、「(ヤミ専従問題と)敢然と戦ったものを人事で処遇し、そうでないものは処遇しないと徹底しなければ直らない」と述べ、管理職の人事評価を見直す考えを示した。 (読売新聞より)そうです。

[麻生さんの国の出先機関の統合]
 一方、麻生さんは地方分権の一環として国の出先機関の統合の指示を出しました。(麻生さんの構造改革
より)
 
政府の地方分権改革推進委員会12月8日、国の出先機関の統廃合を柱とする第2次勧告を決定し、麻生首相に提出した。統廃合により、地方自治体への移譲も含めて出先機関の職員約3万5000人の削減を目指す。
 麻生さんはその方向で関係閣僚にも協力を求めたそうですが、農水省は、一番消極的でほぼゼロ回答だと報じられいました。

 然し事実は麻生さんの計画は壁に当たったようです。私が麻生さんの国の出先機関改革が後退?に書いたように、政府の地方分権改革推進委員会の勧告の柱である、「地方振興局」「地方工務局」の創設には出先機関の統廃合を嫌う省庁側の反発が強く、工程表への明記は見送らざるを得ないと判断したとみられる。と報道それていました。

 唯でさえ遅れていると言うより戦後殆ど手を着けて居ない官僚制度の改革、しかも中央の眼が届かない地方の出先機関は、似た立場にある社保庁の職員の常識外れの怠業と同じにように、世の中の常識では考えられない浮き世離れしたことが起こっているようです。
 麻生さんも政府も今度のヤミ専従の問題発生を期に一気に地方分権を進め官僚制度の合理化やそれに伴う人員削減と共に、中央の眼の届かない出先機関を地方自治体の管理下に移す事で、綱紀の粛正に努めるべきだと思います。
 何度も言う様ですが麻生さんは自分から乗り出して、農水省について言えば石破さんとも協力して改革を行い、それに抵抗するような官僚が出れば、更迭する位の強い意志と決断を示して貰いたいものです。
 そうすれば麻生さんの支持率が上がるのは間違いないと思います。
 何故ならこれも何度も書くのですが国民は指導者の強いリーダーシップを待ち望んでいるからです。

 
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頼り無い自民・民主

2009-03-23 09:24:59 | 民主党

「民主に失望」拡大60%、政権交代容認なお58%
   
読売新聞社と早稲田大学の共同世論調査(面接方式)で、民主党に対する有権者のイメージが悪化していることがわかった。
 小沢代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件が影響したとみられるが、与野党の政権交代を容認する世論そのものは依然として多数を占めている。

(括弧内は前回の数字)
・自民の印象:「期待している」37%(36%)、「失望している」73%(75%)
・民主の印象:「期待している」47%(55%)、「失望している」60%(50%)
・自民の政権担当能力:「ある」61%(54%)
・民主の政権担当能力:「ある」45%(51%)、「ない」48%
・民主に一度、政権を任せてもよいと思うか:「そう思う」58%(64%)、「そうは思わない」39%

[民主党と自民党へ]
民主党の考えるべきこと
 上記の民主党の数字の悪化は読売の指摘を待つまでもなく、今までのマスコミの報道で自民党ばかり向けられていたが回答者の眼が、小沢さんの秘書問題発生で改めて民主党にも向けられた結果でしょう。
 特に民主党としては政権担当能力の「ない」の数字が「ある」の数字を上回っているのは注目すべき点でしょう。
 
自民党の考えるべきこと
 一方の自民党の政権担当能力は、常識的に考えて小沢さんの秘書問題発生とは本来無関係の筈ですが、民主党と比較した結果がこの数字になっているのでしょう。
 その点では自民党の期待度が殆ど変わらないのは正確な数字で自民党としては反省しなければならないことだと思います。

[苦渋の選択を迫られる国民]
 問題は74%の人が自民党に失望していても、政権をその担当能力が45%としかない、民主党に任せたいと思う人達が58%もおり、そうは思わない人達の39%を遥かに上回っていることです。
 詰まり大袈裟に言えば国民は次期の衆院選で苦渋の決断を強いられているのです。

苦渋の選択を迫られる国民に対する責任
・麻生さんとマスコミ

 その一番の責任はやはり数々の失言を繰り返した麻生さんと、その部分だけを切り取って繰り返し繰り返し報道し、その政策についても、例えば後期高齢者医療制度で大多数の人の自己負担分が減る事を言わずに、保険料の年金天引きなどの些細な問題ばかり取り上げ、大袈裟に報道してきたマスコミ、特にテレビにあることは間違いないと思います。

・自民党と民主党の責任
  次の責任は明らかにミス・キャストである麻生さんを首相に担いだ自民党と、マスコミの反麻生、反政府の報道に有頂天になって、所謂「脇が甘くなり」肝心の次期政権としての政策の準備を怠り、首相としての支持率が最初から低かったことが示すように、誰が考えても首を捻る小沢さんを代表に選んだ民主党にあると思います。
(私は麻生さんの選挙区の区民ですが、彼は「野に置いた」方が彼の個性がより生きて来ると思うのですが。)
  然し自民・民主両党とも報道によれば、今のところ麻生さんと小沢さんを担いで選挙を戦う体制のようです
。(小沢さんは明日の秘書の逮捕の有無で代わるかも知れませんが。)

[可哀相な日本と日本人]
 国民は次期の衆院選で、73%の人達が失望している自民党か、60%の人達が同じように失望している民主党に次期政権を委託しなければならないのです。
 しかも未曽有の金融・経済危機の今、そして失職者の大量発生している今、医療・介護などの福祉体制の破綻に瀕した今。
 これでは日本も日本国民も余りにも可哀相ではないでしょうか。

政党とマスコミのこれから
 麻生さんも、自民党も民主党も、もう一度政権の維持とか奪取から離れて頭を冷やして考えるときではないでしょうか。
 マスコミの政治の膠着状態の今報道姿勢を考え直す時が来ているような気がします。
 マスコミは麻生さんの失言などの切れ端や政策の本の一端だけを取り上げての報道でなく、そして政府・与党だけの政策の報道でなく、自民党と民主党の政策も報道し、解説を加えて、国民の政権選択の資料を提供することです。
 それが政府・与党だけでなく、次期政権を取るかも知れない民主党の政策の質の向上に繋がるこになると思います。

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テレビは信頼できるか

2009-03-22 15:34:53 | 情報、マスコミ

 昨日のNHKの「日本の、これから 放送記念日特集「テレビの、これから」」ではNHKと民放の関係者と視聴者を入れての討論会が有りました。
 民放の話題の番組(日本テレビの「世界一受けたい授業」、TBSの「朝ズバッ!」、フジテレピの「新堂本兄弟」、テレビ朝日「相棒」、テレビ東京「ガイアの夜明け」のプロデューサー、それと私は知らなかったのですか、北海道テレビの「水曜どうでしょう」)のディレクターを登場させるなど、NHKにしてはかなりユニークな番組でひ久しぶりに見応え、聞き応えのある番組でした。

 話の進行具合から気付いたのですが、NHKでは視聴者からこの番組に関する意見を募集していたので、その中で評判の良い、またはユニークな番組の関係者とそれを紹介した回答者をNHKに呼んだようです。(*注記)

 この番組の中で、特に印象に残ったこと二つ就いての感想を書いて見たいと思います。

[テレビの報道は信頼できるか]
 討論の前にテレビの報道に関する信頼性の世論調査のフリップが出ました。
 それによると正確な数字は忘れましたが、「信頼できない」が60%台に比して「信頼できる」が、20数%でした。
 
なおテレビに登場した(恐らく意識の高い)視聴者の人達は1~2名を除いて全て「信頼出来ない」というフリップを出していました。
 そしてその理由として報道の内容が、編集(カット)されている、その報道に対するキャスターやコメンテーターの意見が、テレビ会社の意見の沿ったものになっているなどが上げられていました。

 この信頼性低下の理由を聞きながら直ぐ頭に浮かんだのは、テレビ朝日麻生さん失言だけを切り取った報道や、中川さんの酔態?の原因も検証しないままの執拗な報道と、反麻生や反政府的な意見を繰り返す「報道ステーション」の古館さんや、「スーパーモーニング」コメンテーターの人達でした。
 然し、討論では日本テレビの「真相報道バンキシャ!」が虚偽の証言をもとに「岐阜県庁で裏金づくりが続いている」とした誤報問題や、テレビ会社は視聴率ばかり気にせずに、テレビの内容の質を上げるべきという意見が出ましたが、最初の世論調査に上げた信頼性低下の理由に就いて触れる人はいませんでした
  それを見ながら直ぐに気づきました。
 ゲスト出演の日本民間放送連盟会長の広瀬道貞さんがテレビ朝日の会長だったことです。
 NHKは彼に遠慮して、テレビ朝日の主張に都合の悪い部分の「報道の編集という名のカット」、「自社の主張の線に沿ったことしか言わないキャスターやコメンテーター」などの問題を持ち出しそうな人達を最初の意見募集の内容を見て除いたのだのに違いありません。
 ジャーナリストの嶌 信彦さんが視聴者はテレビの報道の特徴は感性、新聞は論理、ネットは辞書であり、視聴者はテレビの報道を読み解く力が要り、その報道を理解するには新聞やネットで確かめるのが必要だと言う趣旨のことを言っていましたが、テレビがそれに甘えては、その将来は無いと思います。
  そう言えば今日の「たかじんのそこまで言って委員会」では勝谷誠彦さんがABCは「視聴者からもスポンサーからもそっぽを向かれている」と、言っていましたが事実はどうなんでしょう。

[視聴者参加型のテレビ放送](*注記)
 視聴者の一人がラジオでは視聴者参加型の放送が多いがテレビでは殆どないと言う意見に、福岡の女性が北海道テレビの「水曜どうでしょう」の様に視聴者の意見がどんどん採用されている例を上げていました。
 同番組のサイトを見ますと、掲示板があり視聴者とディレクターで(NHKの同番組に出ていた)藤村忠寿さんのやりとりが掲載されていました。
 最近はどのテレビでも視聴者の意見の募集欄が有りますが、視聴者から言えば言いっぱなしで、担当者が何を考えているか判らない、ブラックボックスに入り込んだようなもので、視聴者のストレスの増大テレビ会社への信頼性の減少、そして同番組でも問題になった視聴者の減少にに繋がると思います。

 番組の後半でも触れていましたが、これからテレビとネットは否応なしに密接な関係を持ち、相互に影響し合う時代が来るのはそう遠い時期ではないこと、ネットを如何に活用するかが、テレビが生き残る道の一つになるような気がします

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*注記: 「水曜どうでしょう」の掲示板の書き込み
 一般参加者ですが。一昨日、NHKの番組ホームページのアンケートに、暇つぶし半分に答えたたら、昨日NHKの方から連絡が来まして、急遽、今日参加が決まりました。担当の方は、「どうでしょう」が福岡で放送されていないことを驚かれていました。しどろもどろでも、伝えたい気持ちがあれば大丈夫ですよね?

*追記:麻生さんがまた失言?
 麻生首相は21日、首相官邸で開かれた「経済危機克服のための有識者会合」で、「株屋っていうのは信用されていない」と述べ、証券会社批判とも受け取れる発言、鳩山幹事長は「証券会社は資本主義になくてはならない存在だ。株屋と言ってさげすむ発想は断じて許されない」と述べ、首相発言を批判した。
そうです。
 麻生さんはまた自分から進んでマスコミ、特に失言ばかりしか報道しないテレビの餌食になるのでしょうか。
 そして肝心の金融・経済の緊急事態のいま、そして政権交代の可能性の増えた今、自民・民主両党の政策論議がまた遅れるのでしょう。
 本当に頭が痛くなりますね。


政党への企業献金禁止

2009-03-21 09:53:18 | 情報、マスコミ

 小沢さんの企業・団体献金を全面禁止の発言が問題になっているようです。
「企業献金禁止」小沢氏案に自民動揺…“現状維持派”多数で
 
民主党の小沢代表が企業・団体献金を全面禁止すべきだとの考えを示したことで、自民党が対応に苦慮している。
 真っ向から否定すれば政治とカネの問題に消極的と受け止められ、世論の批判の矢面に立たされる可能性があるからだ。
 自民、公明両党の幹事長、国会対策委員長らは18日、都内のホテルで会談し、企業・団体献金の禁止について、当面、民主党の動きを注視していくことを確認した。
 同党内では「現状を維持したい」というのが大多数の議員の本音だ。2007年の政治資金収支報告書によると、自民党本部と支部を合わせた献金総額(約224億円)のうち、企業・団体献金は41%(約93億円)を占め、個人献金の25%(約56億円)などを大きく上回っている。全面禁止されれば財政的に大きな打撃を受けることは間違いないからだ。
 しかし、衆院選を控え、「民主党が企業献金禁止で党内の意見をまとめるようなら、何もしないわけにもいかない」との危機感もある。自民党内には、ネット献金や税制上の優遇措置など個人献金を増やす方策を検討することで批判をかわす案も浮上している。

[一理がある小沢さんの発言]
  確かに多分政界一番多くの企業献金受け、その問題に関連して秘書まで逮捕されている小沢さんがこのような発言をするなど、何か裏があるような気もしますが、発言そのものは一考に値するものだと思います。
 確かにマスコミで良く言われているように、特定の見返りの期待されないのに営利団体の企業の経営者が、特定の政治家に政治献金をするのは企業に対する背任行為であるのは間違いないことです。
 また献金をしてきた企業が、その相手の政治家から何らかの便宜を受けていると言う暗い噂が出るのは、日本の政治にとって良い事ではないような気がします。
 また多くの献金を受けた有力な政治家かがその金を他の力不足の政治家に配ることで、その人の行動を制限したり支配することも余り感心したことではありません。

[企業献金の受け入れ先を制限]
 そうかと言って政治家の活動が団体・企業献金に大きく頼っている現状や、公費による政治資金支給の増額も反対の声がでることから考えると、小沢さんの言う様に、一気に停止するのではなく、その献金先を党の本部か都道府県の党支部に限定し、今度の例で言えば陸山会など個人的の政治団体や、個人の影響が出やすい市町村単位などの政治団体への献金は禁止してはどうでしょうか。
 この案で考えられるのは、企業献金の額が大幅に減ることと、西松建設がやったように、個人の政治団体に企業が従業員に献金の金を立て替えて個人名で献金させることが増えることでしょう。
 然し「企業の立て替え」の問題は小沢さんの言う様に全面禁止しても同じことが起こることを考えると、少なくともやらないよりは増しと思いますし、折角小沢さんが声を掛けた機会に少しでも前進すべきだと思います。

[現代向きの政治活動の手法へ]
 それよりも考えなければいけないのは政治活動の手法の改善でしょう。
 良く政治資金の問題で政治家から良く出る説明で、選挙民に出す手紙のために用紙、封筒、切手などの代金が馬鹿にならないと良く言われます。
 然し国会議員が原稿作成→原稿をネットで地方事務所に送信→所要枚数を印刷→封筒無しで党員または支持のボランティアで各戸に配達してはどうでしょう。
 詰まり共産党が地方でやっていることをそのまま真似するだけで、大幅に経費が削減できます。
 配布については、少なくとも各企業な団体が今やっているように宅急便の利用で経費の削減もできます。
 その配布先もばりばりの反対党支持者や、日常ネットで接触してると支持者へ配布しても無駄で、配布はその他の一般の人達、特に無党派層や浮動票と言われる層の人達への集中すべきです。
 これこそ普段からの候補者や支持者たちの集会、各戸訪問や、昨日も書いたようにネット上での選挙民との接触で情報を収集し、出来る範囲のデータベースを準備し、それを活用することです。
 そして、ネット上の議論の交換や日常生活の報告で国会議員への信頼感や親近感を増す事で、個人献金をして貰うことです。
 もっとも個人献金までして貰うには、日本ではオバマさん(それと多分小沢さんような)の様に一種のカリスマ性が無ければ多額の献金は望めないかも知れませんが、後は議員とその支持者達の熱意次第でしょう。
 政治家の人達は政治に金が要るなどばかり言わずに、昨日も書いた様にオバマさんの政治活動など参考にして、ネットの有効利用など、のやり方を近代的なものにして置く必要があると思います。

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政治家とブログ

2009-03-20 17:21:06 | 情報、マスコミ

 ネット時代の現在は国会議員の中で、ホームページを持って居ない政治家はいないと思いますが、前にも一度書きましたが、その殆どが上意下達、読みたければ読めと言わんばかりのものばかりです。
 中には、国民の意見を聞く欄もなく、自身のメールアドレスも隠しているものも多いようです。
 詰まり(政治は素人と思っている)国民の意見など始めから聞く気は始めからないようです。

[政治家のブログ拝見]
 その点では国民の反応がそのまま出てくるブログはより議員と国民を繋ぐツールになるものでしょう。
 それで実情を知るために政治家によるブログ - Yahoo!カテゴリから
名前の良く知られている政治家の状況を纏めにみました。(内容はエンリトーの重点順、コメント、TB欄のあるなし、コメント、TBの数字は最近の約5回のエントリーの中で最大の数字です。)
杉村太蔵:最新は07年9月
橋本大二郎:コメント、TB欄無し
世耕弘成:日常生活の報告 コメント(0)、TB(0)
岡田克也 
政局の感想、日常生活の報告、政策 コメント(26),TB欄無し
中村敦夫:俳優としてのPRが中心
石破茂
日常生活の報告、政局の感想、一般的考え方、 コメント(25)TB(1)
原田義昭
日常生活の報告、政局の感想、一般的考え方、政策 コメント(10)TB(0)
中川秀直
  政策が中心、日常生活の報告、 コメント、TB欄なし
山崎拓:正月に1回、3月に1回
松沢成文(神奈川県知事):昨年 12月が最新
太田誠一
政策が中心 コメント(4)TB(0)
その他ネット上に良く見かける政治家のブログでは
戸井田とおる
政局の感想、日常生活の報告、政策   コメント(168)TB(21)
城内実
日常生活の報告、政局の感想、政策 コメント(32),TB(15)
山本一太:日常生活の報告 コメント(0)、TB(0)
河野太郎:日常生活の報告と政策 コメント欄なし(しばらく前まで有りましたが、同欄炎上のためか?現在閉鎖中)、TB(0)

[私の感想]
 上記の中で杉村太蔵、中村敦夫、山崎拓、松沢成文の各氏は全くの論外として、世耕弘成さんや、山本一太さんの日常生活のブログを私のようなひねた年寄りが見ると、二人が如何に大物の政治家や著名人と会ったことをひけらかしているような気がして、彼らの集票力の減には繋がっても、アップには繋がらないと思うのですが。
 また橋本大二郎さん、中川秀直のようにコメント、TBも拒否と言うのは私が最初に指摘したように見たい人は見ろという「お上」意識丸出しのようで、他の政治家達のホームページの形式を変えただけの話のようです。

 その点、岡田克也、石破茂、原田義昭、太田誠一、戸井田とおる、城内実の各氏は非常に上手くブログの機能を活用して、コメントやTBを通して国民とのパイプを繋いでいるようです。
 勿論政治家と言っても人気商売ですから、みすみす自分の不利になるような、コメントやTBなど秘書に削除させれば済むことです。
 コメントやTBの処理が面倒だからと言って自ら国民との繋がりを断ち切ってしまうことは、国民の意志を無視することになり、その信頼を失うことにもなりかねないと思います。
 岡田さんなどはコメントの中に(多分極端なものを除いて)民主党に不利になるものもいくらか残しているのは岡田さんの真面目さを感じさせるものです。

[政治家とネット戦略]
 世の中は変わって来ました。
オバマサンさんは大統領予備選挙と本選挙を通じて、
・ネット上の登録したサポーターを1,300万人も獲得し
・その支持者たちをデータベースに登録して選挙に有効活用し、
・その一環としてネットを通じて史上最高額の献金集めに成功

したそうです。

 日本でも西松建設の不正な献金→小沢さんの秘書逮捕→小沢さんの企業からの献金廃止発言→自民党の世論を見ながらの及び腰の反発とう、選挙は従来型の企業や労働組合、権益を確保するための支持団体に頼る選挙から、本来の個人主体の選挙にほんの少しづつですが動いてゆきそうな情勢になりそうな気配です。
 それともう一つの動きは左右両派から言われるマスコミの偏向番組に対して、ネット上の批判も次第に無視できなくなる方向に向いて行きそうです。
 政治家の人達もそろそろネット戦略を考え直す時期に来ていると思います。

 ご本人には大変失礼ですが、自民党内でこれと言った役職に着かず、世の中にもあまり知られてない戸井田徹(とおる)さんのブログがコメント(168)TB(21)の訪問者を誇り、政治ブログランキングで10位台前半をキープし、自民党の外交防衛委員会理事ほか各種の委員を勤め、テレビでの露出度では抜群の山本一太さんのコメント(0)、TB(0)の動静だけを記したブログが、60位台に居ます。
 勿論これは両者の政治信条にもよる差かも知れませんが、人気商売である政治家としては、少し考える余地があると思います。
 私は政治家の有力者もネット上の議論に参戦して(石破さんのように内閣の要職にある人は無理としても)、そして勿論コメントもTBもオープンにして、失言批判や国策捜査の勘繰りなど無益な議論より、自分たちの持つ政策の議論を一般の人達も交えての激しい議論をするほうが遥かに国のためになると思います。
 そしてマスコミが自分たちの意見をそのまま伝えないと嘆くより、その発言の全てをネット上に公開すれば、マスコミもそれを無視出来なくなります。
 さら大きく考えると、自民・民主などの大政党から、改革クラブなどの小政党も、オバマさんのようにネット戦略を考え直す時期に来ているのではないでしょうか。

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参照:オバマさんの情報戦略と日本の政治家
    政治家のホームページとブログ拝見
    政治とインターネット 


麻生さんの国の出先機関改革が後退?

2009-03-19 16:20:08 | 公務員制度

 麻生さんが指示した国の出先機関の改革が後退の危機に陥っているようです。
読売新聞の国の出先機関改革が後退、工程表に統廃合計画入れず
によれば、
 政府は地方分権改革に伴う国の出先機関改革の工程表について、地方分権改革推進委員会が勧告した主要な統廃合計画の盛り込みを見送る方針を固めた。
 自民党内に強い抵抗があるためで、工程表は改革の日程や都道府県への権限移譲項目などの記述にとどめる。統廃合計画は今秋に策定する「地方分権改革推進計画」に先送りされる。
 分権委は昨年12月の第2次勧告で、国土交通省地方整備局など6機関を企画部門の「地方振興局」と執行部門の「地方工務局」に分離して統廃合することや、出先機関の職員を約3万5000人削減(地方自治体への移譲含む)することなどを提言。これを受け、政府・与党は水面下で調整を続けてきたが、自民党の反対で、振興局と工務局への分離などの記述は困難になった。職員削減の目標数も、「政府方針」ではなく「参考数値」などとする方向で調整している。
 麻生首相は出先機関改革に意欲を示してきたが、工程表の内容は当初の考えよりも後退した格好だ。政府は24日にも地方分権改革推進本部を開き、工程表を決定する。

 また朝日新聞の分権工程表に「地方振興局」明記せず 総務相が方針によれば、     
 鳩山総務相は17日の参院総務委員会で、政府の地方分権改革推進委員会が国の出先機関改革の一環として勧告した「地方振興局」「地方工務局」の創設について「与野党を含めた大議論が必要だ。工程表には書かない」と述べ、月内に政府が策定する工程表に盛り込まない考えを示した。
 振興局、工務局創設は、分権委が昨年12月にまとめた第2次勧告の柱だが、出先機関の統廃合を嫌う省庁側の反発が強く、工程表への明記は見送らざるを得ないと判断したとみられる。鳩山氏は「本番は工程表を作った後だ」とも述べ、年内に策定する地方分権改革推進計画まで議論を先送りする考えを示した。
(後略)

[私の意見]
・出先機関改革の重要性

 出先機関の改革は自民党内の改革推進派や、渡辺喜美さんなどの官僚制度改革を進める人達から消費税増税論議より先ず政府組織の改革が先決だとして、官僚制度改革へ弱腰を批判されていた麻生さんが直接に指示した改革の一つです。
 もしこの改革への麻生さんの後退姿勢が明らかになると、麻生降ろしの動きが活発化し、党内の分裂傾向が増大するする一方で、野党やマスコミの攻撃の餌食になるのはほぼ間違いないと思います。
 それは支持率低下に悩む麻生さんや自民党に取っても衆院選の敗退に繋がるもので、例の定額給付金のときにようにずるずると放置出来ない大きな問題になるに違いありません。
 仮にこの分権改革後退の動きが、読売の指摘するように自民党内の反対の影響が大きいとすれば、道路関係の特定財源の一般財源化が道路族により道路主体に使われるようになったと同じように、党内の制御が出来ない麻生さんのリーダーシップの不足が問われ、麻生さんの支持率だけでなく、政権陥落の危機の真っ最中にも党内ばらばらの印象から自民党の支持率低下に繋がるでしょう。

  また朝日の指摘するように改革の後退が、省庁側の反発によるものとすれば、野党やマスコミ、渡辺喜美さんなどが指摘する、麻生さんも自民党も実際は官僚の言いなりという批判を裏付けることになるでしょう。
 事実は今回の分権後退の動きは、省庁の反発とその意を受けた自民党内の族議員の動きによものだと思いますが、私は今こそ麻生さんの決断とそれに基づく強い意志を見せるときだと思います。
 何故なら地方分権の動きや、官僚制度の合理化による経費削減は、政権維持や個人や党の支持率など超えた大きな問題で、日本として、また将来の消費税増税のためにも、是非進まねばならぬ大きな動きであり、麻生さんの指示が間違ったものではなからです。

・麻生さんのやるべきこと
対自民党

 麻生さんは党内の反対分子の人達と接触し、今は自民党の存亡の危機にあるとき、一省庁のことばかり考えていては自民党の明日はないこと、そのためにどうすれば良いかをは、粘り強く説得すべきだと思います。
 その麻生さんの動きに同調する人達も多いと思います。
対省庁
 省庁に対しては、関係閣僚と共に麻生さんも自ら乗り出して、反対の官僚を説得しそれでも反対するなら、それと同じ効果を持つ対案(例えば答申のある3万5000人の削減など)を出すように指示し、それも反対する様なら、私が前から言っていたように省庁の幹部の更迭をするなどして、麻生さんの強い意志を示すべきです。
 一般企業は戦後何度も何度も合理化を進めて来ましたが、コンピューター、コピー機械などの多くの省力機械が導入されたのに、官庁では殆ど合理化されていないことから見れば、合理化の余地などいくらもある筈でそれも無いという官僚のトップはさぼっているとしか思えないからです。

・国民が求めているのは指導者のリーダーシップ
 そうすれば、小泉さんのような強いリーダーシップを持つ指導者の出現を待ち望んでいる国民からの麻生さんへの支持率は一気にアップするのは間違いないと思いますし、マスコミからも支持を得られると思います。
 もし麻生さんのリーダーシップが発揮されなければ、その結果どうなるかは明々白々で今更書く必要もないでしょう。
 私は支持率低下に悩む麻生さんの辛い立場は良く判りますが、乾坤一擲の強いリーダーシップの発揮することを期待しています。

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報道しないマスコミの責任

2009-03-18 10:46:39 | 情報、マスコミ

[小沢さんと金の問題を報道しなかったマスコミ]
 昨日のテレ朝の「たけしのTVタックル」で三宅久之さんが、
 週刊現代が06年の6月号で、小沢氏の政治資金管理団体「陸山会」が都内などにマンション10戸、6億円以上を所有していることを調査報道で明らかにし、その全てが小沢氏名義であることなどから、小沢氏の実質的な「隠し資産」ではないかと追及したのを、名誉棄損で訴え、控訴審でも「不動産は陸山会のものだ」と主張したが、判決は「本件各マンションが陸山会のものであると断定することはできない」され、その後控訴を取り止めたことから、実質的に週間現代が勝訴に終わったのに、産経以外の新聞はどこも報道しなかった
と言う趣旨のことを言っていました。
 もしこのことを読売、朝日、毎日も取り上げていたら、そして全国的に論議されていたら、そして小沢さんが代表になるまでの「企業献金は断る」と言うマニフェストが小沢さんになって消えていたことを報道していたらどうでしょう。
 それはマスコミも政府・与党だけでく、次期政権をとるかも知れない民主党にも厳しい監視の目を走らせていることを明らかになり、そして小沢さんがそれに応えて、企業献金についてもっと適切に処理していたら、(今日のテレビでは小沢さんが企業献金や団体からの献金は全て断ると言っていました。)今回の様な政局を揺るがす様な小沢さん秘書の逮捕と言うことにはならなかったと思います。
 勿論、小沢さんが前記のような報道でも居直ったかも知れませんが、その場合、今回のことが起これば完全に彼の責任となり、即時代表辞任となるでしょう。
 勿論小沢さんの「政治と金」の問題は第一義的には小沢民主党にある訳ですが、マスコミもこのことを報道しなかった責任も大きいと思います。
 今になっと読売、朝日、毎日やその系統のテレビが盛んに小沢さんの問題や、検察の国策捜査の疑惑を取り上げていますが、報道機関として余りにも見識が無さ過ぎると思います。
 何故なら少なくともネット上では、週間現代がとり上げた問題や、小沢さんと西松建設とのただならぬ関係は全く常識化されていた問題だからです。
 然し今回の小沢さんの秘書問題の報道で小沢さんの支持率が下がった事は、国民が次期総理になるかも知れない小沢さんのことを知り始めたことは良い事です。

[今何を考えているか判らない麻生さん小沢さん]
 然し唯今現在で小沢さんが次期総理として、日本と言う国のあり方、どう言う基本政策を取ろうとしているか全く判りません。
 一方の麻生さんの考えを聞ける日曜日のNHKの「総理に聞く」と言う折角の番組も40分の内39分を麻生批判に当てることで折角のチャンスを潰してしまいました。
 司会者は最後の一分になって麻生さんの今後の政策ついて質問しました。
 麻生さんは僅か1分の間で、慌てて政策を並べていましたが、麻生さんがどのような国家像を描いているかを語る余地は全くありませんでした。
 (宜しければ私のNHKの「総理に聞く」にがっかり 
を覗いてみて下さい。)
 麻生さん、小沢さんの基本的な考えを判らないまま、差し迫った衆院選で、国民にそのどちらか首相として選べと言うのは酷だと言うものです。
 今のマスコミの報道では、国民は首相選択の判断材料として麻生さんの失言や小沢さんの秘書問題のことしかありません。
 特に浮動票と言われる層の人達は、前回の小泉選挙、安倍選挙の時のように、選挙中のテレビの刺客派遣報道や赤城さんの絆創膏報道に乗せられて投票し、小泉さん大勝、安倍さん大敗と言う大きな政治の振れを起こさせました。
 一部のマスコミは今までの報道を見ると、次回の衆院選でまた同じ手口を使おうとしているのではないかと勘繰りたくなります。

[どんな政策を持っているか判らない民主党]
 もう一つ判らないのは政権与党になるかも知れない民主党の政策です。
 自民党の政策は今までの報道や国会審議の状況を見ていると、特に報道しなくても大体どの様な政策で戦おうとしているのかほぼ検討がつきます。
 民主党は「政権交代こそ景気回復の道だ」と言っています。
 確かに政権が変わって気分一新の効果はあると思いますが、民主党のホームページを見ましても、これと言った景気回復の政策はなく、今検討中、社民、国民政党の政策合意中のようです。
 民主党が発表したアフガン対策も、アフガン政府とタリバンの和平合意させると言う夢の様な事を本気で国連を説得する気があるのでしょうか。
 ネットを賑わしている外国人参政権、人権擁護法案など色々の政策は政権を取ったらどうするのでしょう。
 普通のおっさんを自認する私が、民主党のマニフェストのPFD版を探そうにも、自分の安物のパソコンとADSLでは殆ど出てきません。
 ましてパソコン音痴の人達や、与党野党間の醜い争いにしかめ面する殆どの人達も、次回の衆院選で民主党が何を考えているか改めて調べようと思う人は非常に僅かだと思います。

 国民は奇麗事ばかりが並んだ選挙公報を見て、そして民主党の「生活第一」などのポスターや、自民党の不人気な麻生さん以外の人と候補者の並んだポスターを見て、投票しなければならないのでしょうか。

 [マスコミの責任]
  私は政府・与党の批判に明け暮れて、次期政権奪取の可能性の高い民主党に焦点を当てなかったマスコミの責任は大きいと思います。
  マスコミは民主党が政権を取って、日本国がおかしくならない様に、民主党にも光を当て続ける責任がある筈です。

 私はオピニオン・リーダーとしてマスコミのプライドと責任として、自民・民主の政策の比較とその解説をすべきだと思います。
 枝葉末節の事ばかり放送して、肝心の次期首相の考え方や、次期政権与党の政策を取り上げないのは、国民を愚民化して自分たちの思う通りの方向へ持って行こうとしていると思えてなりません。
 その意味では大変真っ正直な朝日新聞(*注記)や系列のテレビは(私も「たけしのTVタックル」で三宅久之さんの言葉を引用しましたが)それなりの読み方や見方をすれば良いと思うのですが、朝日系列以外のマスコミは公平な立場に立って自民・民主の政策の比較解説を是非考えて貰いたいと思うのですが。

参照:子供だまし?の民主党の経済政策で日本はどうなる?
         「不安の民主党」のイメージを払拭せよ 
         
また実行不可能な民主党のアフガン和平案?
        
鳩山由紀夫さんと恒久平和調査局設置法案  

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*注記:朝日新聞ではその主張に反する読者欄の投稿は全て没になることは良く知られて居ますが、安倍さんが首相のころ、朝日のホームページを覗いて居たとき、教員基本法についてのアンケート募集があったのは良いのですが、送信のボタンに「基本法反対の方は押して下さい」とあり、その他のボタンが無かったのには、流石、朝日新聞と改めて感心 しましたことを思い出しました。


NHKの「総理に聞く」にがっかり

2009-03-16 14:13:38 | 麻生内閣

 先日、某ブログで日曜日にNHKの「総理に聞く」の放送があることを知って、興味津々で同番組を見ました。
 何故ならを私もブログ上で2月13日と24日の2度に亙って麻生さんがテレビで自分の意見を直接訴えるべきだと書き、投書もしていたからです。
 その理由は
・米国のオバマさんの記者会見の演説や、小泉さんの麻生さん批判の発言の全文が新聞に載っているのに、麻生さんの考えは就任時の国民へ向けてと言うより、民主党に向けた所信表明演説の記載しかないこと
就任直後の未曽有の金融・経済危機が発生以後の麻生さんの考え方は国民は誰も知らないこと
・日本の首相として、そして今の様な経済危機際しての麻生さんの基本的な考え方を国民が知らないのは国に取っても麻生さんに取っても不幸なこと
・公平を求める民主党からの要求で小沢さんも同じような番組に登場すれば、自民・民主の選択を迫れるている国民にとって非常に参考なること。
そして麻生さんが出演のときは、
・オバマさんのように、信頼する人達やライターなどと練りに練った原稿を作り、
・国民に謝らねばならぬことはあっさり謝り
・自分を曝け出して国民に訴えること
と書いていたからです。

[私の番組の感想]
 (麻生さんの発言の詳細については読売新聞
全文が出ていますのでご覧下さい。)
 そして待望のNHKの「総理に聞く」見ました。
 そして感想は一口に言えばがっかり。
 何しろテレー伊藤さんの「麻生さんは何故漢字の読み間違いをするのか」から、日本商工会議所で東芝会長の岡村正さん経済対策の遅れの批判、それからNHKからの世論調査の麻生内閣の支持率低下、麻生さんの総理としての支持率が小沢さんより低いことの麻生さんの考えや、西松建設が国策捜査ではないかの質問などなど。
 そして司会の神志名さんが最後の1~2分と言うときに、今度の総選挙に希望したいのは、争点を日本の将来の国家像をどうするのかと質問をしました。
 麻生さんは残り時間が1分そこそこしかないのを確かめて、それこそ早口で安全保障や福祉対策、中福祉中負担など時間ぎりぎりまで並べたところで番組は終了となりました。(*注記)
 NHKのこの特別番組の40分の間ではっきりしたことは、麻生さんの国会答弁や、記者へのぶら下がり会見で皆とうの昔に知っていたことばかりです。
 天下のNHKがどう言う積もりでこの番組を企画したのかさっぱり判りません。
 朝日や毎日がこの番組の紹介でまた麻生さん批判をしていたので、或いNHKもその意図があったかのでしょうか。
 そして私が考えた様な、麻生さんが基本的に何を考えているか、麻生さんが国民に自分を曝け出して見せたかの観点から言えば、残念ですが私の評価は最低点でした。

[この番組を見た人達の意見]
 この番組について、麻生さんを支持している国会議員の戸井田とおるさんは、丸坊主日記
で、同番組について、
 民放の政権交代支援風を吹かせたような報道に良い牽制球になったのではないでしょうか?答弁やぶら下がり取材の切り貼りなんかと比較になりません。こうした番組が増えればテレビを視る人も増えるんだろうと思います。
と高評価をしていますが、コメント欄では実際に番組を見た人達は、この種の番組は是非今後もやって貰いたい事と、テリー伊藤さんへの批判の他次のように書かれています。
・NHK側が世論調査では...と、執拗に世論調査結果ばかりをあげつらってましたが、最後に時間がなくなったので、民主党との政策の相違ついての総理のご意見をもっとお聞きしたかったですね
・政局の話題に時間を取られ、政策をアピールさせてもらえなかったのは残念です
NHKまであんな有様ですからね・・・。
・それにしても麻生総理の最後の1分は圧巻でした。あの部分を見ただけで、麻生総理が何をやらんとしているかが理解できる。
首相の最後の1分。もっと聞きたかった
最後の1分で身を乗り出した麻生総理、あそこから本番のような気がしました

[私の意見]
・NHKは(もし意図的にあのような報道をしたので無ければ)もう一度企画を練り直して麻生さんを再登場して貰うべき
・自民党は麻生さんをもっと前面に出して、NHKや民放を問わず麻生さんに登場して貰い、そして例えば少なくとも番組の半分は質問への回答でなく、麻生さんの自分からの発言を多くして貰い、その人間性やその考え方をもっと国民に知って貰う戦略か戦術を考えるべきだと思います。 
 そうすれば朝日や毎日は別として、前に紹介した読売の記事のように麻生さんの発言の全体を紹介してくれる新聞も出てくるでしょう。
 充分に練られた原稿を元にした発言で失言さえ防げれば、麻生さんの人柄や政策を国民が知れば知るほど麻生さんや自民党の支持率は上がると思います。
 そして政権交代論者の私としては、民主党の小沢さんも負けずに同じような番組に登場すれば、国民の政権選択に大いに役立つと思います。

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*注記:前記の読売の記事の最後の部分
岡村氏:今度の総選挙に希望したいのは、争点を日本の将来の国家像をどうするのかというところに置いてほしい。
首相:まったく賛成あと何分あるんです?
 ――あと1分です。
首相:あと1分で全部しゃべるのは無理かもしれないが、ものすごく手短に。今、言われている論点明確にする。正しい、絶対に正しい。安全保障。ものすごく大事です。(米国の)第7艦隊さえいればいいんだという話とは私全然意見が違いますから、第7艦隊の話ふくめて安全保障。今言われた、福祉の問題については我々は中福祉・中負担。その中福祉がほころびが出てきていると思いますんで、それには小負担ではきませんから中負担をお願いせねばならんと申し上げている。 それと、もう1つは今言われたように雇用、中小企業、地方というものに関しては我々は将来のことを考えて目先やりますよ、地方、中小企業やりますよ。しかし将来のことを考えたら科学技術立国、環境立国含めて、こういった将来のことも考えて我々は対応していくべきだ。
(いくらなんでもこのNHKのやり方は酷いと思いませんか?)

追記:
後で気がついたのですが、読売では最後に質問したのは岡村氏となっていますが私の記憶では司会の神志名さんの質問だったと思います。
  司会の人が何で時間切れのときこんな重大な質問をしたのかと驚いたので鮮明に記憶しています。