普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

軽すぎる尖閣諸島国有化の発言

2012-07-09 12:24:45 | 政策、社会情勢
・政府は現実的な対応を・尖閣購入は東京都で周辺地域の紛争解決の外交は政府で
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日本政府、尖閣諸島国有化を検討-「拙速、粗雑だ」と石原都知事
  日本政府は、日中両国間の領土問題の中心にある尖閣諸島の購入を検討していることを明らかにし、「尖閣諸島がわが国固有の領土であることは間違いない」と述べ、「平穏かつ安定的に維持・管理する観点から、所有者と連絡を取るなど総合的に検討している」と語った。
 これに対し、中国は直ちに外務省声明を発表し、中国政府は誰によっても「この土地を買わせない」と強調。「釣魚島とその付近の小島の主権を断固として守るため、引き続き必要な措置を講じる」と語った。
 日本も中国も、その他の近隣諸国との間でも海洋上の係争地域を抱えている。日本は韓国およびロシアとの間で近隣の島をめぐって領有権を争っているし、中国は南シナ海上の島の領有権を主張し、フィリピン、マレーシア、ベトナム、ブルネイ、そして台湾がこれに異議を唱えている。
 石原都知事はこれまで、東京都による尖閣諸島購入の募金運動を展開してきた。
 尖閣諸島は日本の民間人が所有しているが、日本政府は1年間ごとに賃借契約を結んでいる。
 石原都知事は7日、記者団に対し、東京都が尖閣諸島を購入する計画を進めているところに政府が口出しするのは「拙速、粗雑だ」と述べ、野田政権のアプローチを批判した。同知事は「彼ら(政府)は今は黙っていればいいのであって、われわれが買い取って、いずれ適切な時期に権利を国に譲渡する」と語った。

 今朝のテレ朝はこの問題を取り上げ、
・地権者:東京都以外に売らない
・地権者の弟:政府の国有化は、選挙を前にしての一部政治家のパフォーマンスではないかという印象。兄と石原慎太郎東京都知事との話し合いを静かに見守っていただきたい
・石垣市長も東京都売却を支持
・石原・猪瀬さんの政府の動きの批判
・沖縄県知事:政府は領土保全に万全を期して貰いたい
・街の声:尖閣購入問題は東京都に任せ、政府が周辺地域の外交問題取り組みに集中すべき
とテレ朝にしては公平な報道をしていました。
[私の意見]
・尖閣諸島と言う日本の領土保全は当然です。
・然し日本は経済的に中国と強い結びつきがあるので出来るだけ緊張状態を避けたほうが良い
・南方の地域防衛に大きく関与する日米問題は、沖縄の基地やオスプレイ配置のぎくしゃく、一部沖縄県人の反米感情などで必ずしも最良と言えない
・自衛権と憲法9条の解釈や、日本人が血を流さずに米国人に血を流して貰えるのかの意見が国内で統一されていない
・クリントンさんは尖閣防衛は日米同盟の範疇だと言ったが、上記の理由で米国の世論がどう変わるか判らない
・そう言う時にしっかりした信念もなく、中国の(脅しに屈するのではなく)今後の現実的な動きとその対処法の展望なし、国有化発言は慎重さが足りない。
・然も尖閣売買問題は東京都と地権者の間で行われるのは規定事実となりかけている。
・従って日本政府としては、尖閣の土地売買は9万を越える支持者に支えられた石原さん率いる東京都と地権者の間の問題で、政府として関与できないの立場を取り、街の人の言うように中国と紛争を抱えている国と連携しての総合的な外交を進めるべき
と思います。
 現実は野田さんの発言を引っ込めることは出来ませんが、後はトーンダウンして行くしかないような気がします。
 そして尖閣国有支持の産経の言うように、政府はいかに尖閣を実行支配するためにどうすべきから検討すべきと思います。
 それにしても野田さんの発言は、玄番さんや外務官僚、新任の防衛大臣の森本さん達の意見を訊いた後の発言でしょうか。
 まさか鳩山さんや菅さんのように政治主導の名前で腹心の人達お助言者の間で決めたのはないでしょうね。

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