普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

イラク油田の権益獲得を無視?した民主党政権

2010-07-18 12:13:15 | 鳩山内閣

 昨夜のNHKの追跡!A to Z「なぜ交渉は行き詰まったのか~イラク巨大油田争奪戦~」の放送で、少し心に引っ掛かったことがあるので纏めてみました。
 そ
の内容は、戦後の復興を急ぐため、これまで国有化されていた油田を40年ぶりに海外企業に開放することを決定したイラクの世界第3位の埋蔵量を誇る巨大油田をめぐって大きな石油メジャーと激しい獲得競争で日本企業が苦境に立たされているという放送です。
 その中でナシリーヤ油田の獲得を目指す新日本石油を中心とする企業連合と通産省協力による活動を中心に、時系列でネット上で得た情報(括弧内黒字を交えて追って見ました。
(ネット情報の中で特に雑食系アラフォーclub
さんの記事をかなり多く参考し引用させて頂きました。有り難うございます。尚括弧内の緑字は私の追記です。)
2005年:イラク暫定政府首相が、サマーワでの自衛隊活動の延期を求め来日、小泉首相に自衛隊の活動のお礼の意味でイラク油田開発の交渉権を与えることが約束した。
 政府としてもサウジ油田の採掘権延長交渉の失敗の経験から絶対的に成功させたいプロゼクトだった。
・2008年6月 甘利経済産業大臣、2009年1月(麻生総理大臣の特使として)安倍元内閣総理のイラク訪問などのトップセールスにより、日本の石油消費量の10%に相当する20万バレル/日の産油量を持つナシリーヤ油田開発の交渉権を得た。
・新日本石油、(国際石油開発帝石、日揮の)企業連合結成。新日本石油 大野木部長が中心にイラク政府との交渉。
 交渉相手はイラク石油相。経済産業省平井課長も出席。
 他の多くの石油メジャーとの競争に勝つため、日本政府はイラクに3000億円の支援を行い、その資金でイラクは油田を開発、イラクは支援の返済の代わりに原油を優先的に日本に売却するという秘策をイラク提示。
(2009年5月):最終的交渉。イラク石油相も日本側の条件を好評価し、(ほぼ交渉決着の見込みのためか?)会議の席にTVカメラが入ることを許可される。
 会議の終わり、日本側は会議内容の確認のため、議事録へのサインをイラク石油相に求めたが拒否される。 (この経緯から考えるとイラク側は他の有利なオファーがあったのか、日本側に更なる譲歩を暗に要求したのかも知れない。)
(2009年5月以降?)その後の交渉日程を決めるため、公式なレターを送っても、イラク側の反応なし。
 その間にも他のメジャーのイラクの他の油田獲得のニュースが次々の入る。
(2009年9月:鳩山政権誕生)
2009年11月:新日本石油の大野木部長がテロが多発のため空港で足止めのあと2回目にバクダッドに入ったが、交渉の席に着いたのは事務方担当者レベルで、交渉にならない。
 大野木部長は経済産業省にさらなる支援を求めたが、経済産業省には「民間企業の交渉に国がこれ以上肩入れをするのは難しい。」との空気が流れ、平井課長も支援策に悩むしかなかった
2010年6月:シンガポールにイラク石油相が訪れるとの情報を得て、経済産業省平井課長がアポ無しで接触。与えられた時間は15分。結果はイラク石油相から、交渉は白紙との厳しい結論を言い渡され「石油は厳しいビジネスだ。日本も国際交渉力を身につけたほうがいい。」と言われた。
・新日本石油グループは、今でも新しい交渉条件として運転開始後のメンテナンスなどを考えている。 (が殆ど絶望的?)
 新日本石油の案件の他に、公開入札に参加した(政府の肝入りで設立された)石油資源開発は、マレーシアの国営石油会社ペトロナスと組むことで、イラク南部のガラフ油田を落札することができた。
 然しガラフ油田の詳細な情報を基に、油田の開発計画の立案やイラク政府との交渉など、開発の主導権を握る筈が、結局大規模な油田開発の実績をもつ(そして政府の支援を得た)ペトロナスに譲ることなった。
 これにたいして、サウジ油田の採掘権延長交渉に当時の経済企画庁長官として関わった、堺屋太一さんは「日本は石油開発に関する業界、相手国、競争相手の情報力で劣っていた。それは情報、技術について人材を育ててこなかったつけがこの事態になった」と指摘した。 (イラクの日本大使、外務省はなにをしていたの?)

[私の意見]
 この一連の流れを時系列で見て一番に気がつくことは、交渉の最終段階、巻き返しの時期に不幸?にも政権交代が起こったことです
・新日本石油の大野木部長がイラクでまともな交渉が出来ない
とき、大臣、副大臣、せめて平井課長がいたらもう少し突っ込んだ打ち合わせができたはずです。
・大野木部長は経済産業省に支援を求めたとき、担当課長の平井課長が悩んだとだけしか放送されて居ませんが、平井さんもこのような大切な当然上司に報告している筈です。
 その上司のそのまた上司の政務三役は政治主導で張り切っている民主党員で、全てを自分達で決めようとしている鳩山政権です。
 そしてその政権の売り物が事業仕分けで、無駄なものは全て排除しようとして、長期的な見通しもないまま科学技術予算や、ODA予算はバッタバッタと削減しています。
 平井さんが悩んだ石油資源獲得のための、個々の企業のための更なる支援が必要か否かやそれが筋が通ったものかどうかは判りません。
 然しさらなる支援不可の決定が日本で生きて行くための大切な石油資源を如何にすべきか考えられた後の決定なのか?更なる支援がだめなら政府支出をせずにもう少し大臣や総理の出番は無かったのか?
 長期的視野もなく目先のことに囚われて何もかも自分達だけで決めたとしたら、個々の企業の問題だけでなく、日本に取っての大きな損失になったかも知れません。
 平井課長がアポなしでイラクの石油相に逢おうとした、日本政府として恥ずかしい行動も彼の余程の思い余った行動かも知れません。
 それともこれは自民党政権からやったことだと言うだけで、政権が変わったから大臣、総理大臣が乗り出しで事業を推進する政策が変わるのは当然だとしたのでしょうか。
  その後原発など韓国や中国企業に奪われたのをみて、ようやく政権もやっと動きだしたようですが、今となっては遅くイラクの石油資源獲得失敗という、日本として大きな損失をして仕舞いそうな成り行きで、どうしても鳩山さんの普天間基地問題の大失敗とダブって考えてしまうのですが。

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静かにしていては小沢さん支持グループ

2010-06-06 06:33:47 | 鳩山内閣

[小沢さん支持グループへ]
 今回、民主党の代表になった菅さんの「小沢さんはここしばらくは本人のためにも民主党のためにも日本の為にも静かにしていた方が良い」と言う発言は、小沢さんもそれを支持する人達も随分カチンと来たと思います。
 菅さんの対抗馬として立候補した樽床さんに対して自主投票を決めた小沢グループに対して激怒したという小沢さん。
 樽床さんが120数票を得た事に小沢グループの力を示すものだ、「本番は9月だ」と独自候補擁立に意欲を燃やす小沢さん。
 然し国民は今回の菅政権誕生と小沢さんに対してどう見ているのでしょう。
 菅政権誕生に対して各社が社説を出していますが、その中でも民主党寄りと言われている毎日新聞の社説
を見て下さい。
小沢一郎前幹事長との二重権力構造を招かない体制を構築し、組織優先でバラマキ型に陥った悪弊を改めること
「脱小沢」を徹底せよ、小沢氏と距離を置く枝野幸男前行政刷新担当相の起用を、仮に小沢氏への配慮から見送るようでは政権の足元を見られよう
・菅氏に求められるのはトップの言動への信頼を回復するリーダーシップの発揮である。
組織票対策があらゆる政策課題に優先したかのような選挙至上主義を捨て、開かれた党運営に改めることが大切
「政治とカネ」の問題も真に政界の浄化を目指すのであれば小沢氏らが説明責任を果たすこと はもちろん、企業・団体献金の全面禁止など結果を見せねばなるまい。
・責任ある公約示せ
 普天間飛行場の移設問題の8月末に工法など具体案の策定を迫られる。
 財政も危機的状況にある。
 その意味で、重要なのが参院選で有権者に示す党の公約だ。さきの衆院選で掲げたマニフェストはバラマキ型の内容ですでに財源の骨格が破綻している。誤りは率直に国民に謝罪したうえで、実現可能なプランを示さねばならない。
・参院選は本来、鳩山内閣の中間評価の場となるべきだった。菅氏が小沢氏と距離を置けばその分、9月に任期満了を迎える代表選のハードルは高くなる。参院選である程度の結果を示せなければ政権運営が立ち行かなくなる事態も十分にあり得る。そうなれば民主党の政権担当能力が今度こそ問われる。
 民主党に優しい毎日ですら、ばら蒔き政策、選挙至上主義、開かれた党運営、など全ては小沢さんのやり方からの脱却を主張しています。
 毎日が触れた「政治と金」に就いては次期の選挙に立候補しないと明言した鳩山さんへの批判が小さくなり、なお今後の復活に意欲を燃やす小沢さんに集中するのは間違いないでしょう。
小沢グループの苦境を招いたのグループ自身の責任
 小沢グルーフの人達は今回の苦境を招いた鳩山さんを怨んでいるかも知れません。
 然し代表選では世の中の岡田さんとの予想に反してに鳩山さんを選出した原動力となったのは明らかに小沢さんとそのグループだったのです。
 私事ですが、小沢さんの代表時代の地方選中に彼をかばっての鳩山さんの数々の迷言に、これでは鳩山さんの次期代表はないと予想していました。
 私は自分の心配や提案が割合にまぐれ当たりに当たることが多いのですが、この代表選に就いては見事外れて仕舞いました。
 おまけに私は鳩山さんの数々の迷言は小沢さんを庇っていたと思っていましたが、彼の所謂天然の発言だったことが、最近になって判りました。
 民主党内の人達はその様な鳩山さんのリーダーシップの限界をとうの昔から知っていたと思うのですが、それを無視して小沢さんに忠節を尽くした鳩山さんを選びました。
 言わば小沢グループの今回の苦境は他人を怨むより自業自得と先ず自らが反省すべきだと思います。

[静かにしていては小沢さん支持グループ]
 勿論菅さんが党の方針に反して、8日まで組閣を延期したことは、組閣による党内の分裂の危機と世間から期待されている小沢色の消去とのバランスに気を配っているのでしょう。
 それに対して支持率が上がった今選挙にはいらねば、不利になるとの反発もあるそうです。
 そして今までのばら蒔き、消費税増額スルーの政策がなくなれば、選挙に不利になるのではないかと言う批判もあるかも知れません。
 然し 共同通信社が4日夕から5日にかけて実施した世論調査の
 ・民主党の菅直人代表に「期待する」と答えた人は57・6%
 ・民主党の支持率も前回比15・6ポイント増の36・1%に上昇。自民党の20・8%を
 ・参院選比例代表の投票先でも民主が12・7ポイント増の32・6%、自民が2・5ポイント増の23・4%

 の数字を見ますとばら蒔き政策を見直しても、この儘では民主党の有利の選挙結果に終わりそうです。
 (なお持続可能な政権交代論者の私は、自民党体制の革新を書いてきたのですが、その徴候が見えず支持率が低迷しているのは残念です。)
 管政権の支持率の上昇はお祝儀相場の見方もありますが、これから選挙までの短い期間にそれを下げる要因は麻生政権末期のような民主党内の紛糾だけだと思います。
 ここは菅さんの言うように小沢さん支持グループの人達は静かににしているべきだと思います。
   小沢さん流のばら蒔き政策からもっと現実的な真面目な政策に変えても、今の自民党の支持率の差から見れば、今後余程のチョンボがない限り参院選に勝つかもしれないし、もし負けても日本の為になることです。
 そして菅さんから登用された人達は頑張るのは勿論ですが、干されたと思って居る人達も、暇の間に世間の動きや参院選中の地もと民の意見を参考にしながら、自分達の今までの言動が正しかったか、そしてそれが世の中から受け入れと貰えるのかと反省すべきだと思います。
 浪花節的に言えば今苦境にある小沢さんを見捨てることは考えられないと思いますが、小沢さんを支持するのなら、今までのように盲従でなくて、彼の間違っていることを直言し、その方向を誤らせない ようにするのが、彼に対する恩返しだと思うのですが。

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祝・社民党連立離脱!!!

2010-06-02 11:03:04 | 鳩山内閣

社民党へ
  福島さんは、鳩山さん、民主党、社民党内の説得にも関わらず罷免覚悟で、閣議署名拒否と言う筋を通して大いに「女を上げ」ました。
  それに言葉を詰まらせ涙の記者会見で、彼女もこちこちの石頭の護憲派だけでないこと、
  また辻元さんの関西弁丸出しの涙の会見で、彼女も単なる喧し屋だけの小母さんだけてないことを国民に知って貰ったことは社民党に取って良いことで、端的に言えば同党の支持率が幾らかは上がる可能性があることを示しています。
  そして一気に増したマスコミへの社民党の露出度も党に取ってプラスになるのは間違いないと思います。
  然し社民党はこれも参院選までの一度限りの現象だと言う事を良く知って置く必要があると思います。
  前身の最大野党だった社会党から政党支持率が1%台まで落ちてきた社民党の歴史とその理由を忘れては私が言う「絶滅危惧種」になるかも知れないことを知るべきです。
 私は単なるブレーキ役を自他とも認める共産党と違って、国民が社民党には村山政権以来まだ国民政党としての期待を持っているのに、その期待に添えられない社民党への失望が1%台の支持率に定着しているのだと思います。
 全くの僻目から言うのですが、国内2位の販売数を誇る朝日新聞ばかり見て、社民党はこんな低支持率の筈がない、それが判らないのは国民が悪いのだと思っているようでは社民党の先はないと思います。
 普天間問題で存在感を示した今こそ、もう少し眼を開いて世の中の動きと現実を直視しなければ社民党はじり貧に陥るばかりだと思います。
 もっとも革新を名乗る超保守政党で良いと思っているのらは致し方ないと思いますが。

民主党へ
 今回のことで政権与党として次の様な多くの教訓を得たのは民主党の為にも、日本のためにも非常に良いことだと思います。
・小沢さんに気を使った、所謂、党内力学に基づく鳩山さんの代表指名の大失敗
・何故鳩山さんが裸の王様になったかへの反省、首相への支援、補完体制の強化の必要性
・安全保障では閣僚の認識の統一の必要性
・政権が変わっても政治とくに外交、安全保障の継続性の重要性
 前政権の政策を見直し良い所は継続、悪いところは修正
・政権獲得後始めて知った現実と公約の整合性の検討と必要あれば修正の必要性
・政治主導と官僚の活用のバランスの取り方
・価値観の全く違う政党との連立の間違い
・小沢さんの選挙至上主義の政治、政局の影響の大きさと危うさ
 つまり首相として疑問符が着く鳩山さんを代表にえらんだこと、考え方が違う社民党を選んだことの判断の危うさとその影響の大きさです。
 その他にも、
・唯でさえ党内の意見の幅が広過ぎるので、社民党の離脱で少しはすっきりした運営ができる
・社民党離脱により、残った連立を組む国民新党の意向を無視でなくなり、同党の反対する外国人参政権や夫婦別姓法案の成立が出来なくなった。
・これから(多分参院選後も)議員の多数を頼んだ強引な国会運営が難しくなった
 など社民党離脱の功績は大きいと思います。
祝・鳩山さん、小沢さん辞任!!!
(ここまで書いているとき、鳩山さん辞任が報道され、鳩山さんが小沢さんの辞任を求め、小林千代美さんも責任を取り民主党をクリーンな政党に変えてくれと言っていました。)
 これも社民党離脱の功績です。
 いずれにしてもこれらの動きは、 (鳩山さんが言うように)民主党に取っても、日本に取っても良い事です。
 但し、私が書いた民主党が今回で得たと思う教訓も、民主党員がまともに感じてくれるか、それに真面目に対応してくれるかにより、民主党に取っても日本に取っても良い事になるかどうかは判りません。
 テレ朝の「たけしのTVタックル」で野党の人達や解説者達の鳩山さん批判にたいして、彼の側近と言われる川内博史さんは、何やかや理由にならぬ理由をつけて反論し、最後には(政権奪取後8ケ月も経っているのに)普天間問題の自民党の対応の批判までしていました。
 それを見ている内に今はすっかり消えたUFO信者で原発反対論者の発言を思い出していました。
 同席した同じ民主党の安住淳さんは、控えめながらも鳩山さんの責任を認めていたのに。
 鳩山さんが(そして多分小沢さんも)責任を認めて辞任した今、残った民主党員も川内さんのように自分達にしか通用しない言い訳でなく、今回の普天間問題で得た教訓から目を逸らすことなく、真っ正面から対応して言って貰いたいと思っています。
  幸い民主党には良く勉強する真面目で率直な若手の政治家がかなりいると思います。そして彼らの奮起願っています。

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みんなの党の渡辺喜美さんと小泉改革

2010-06-01 16:17:47 | 鳩山内閣

 昨夜、テレビのスイッチを入れるとテレビ東京の「カンブリア宮殿」で丁度小泉改革の評価の話題に移っていました。
 全体の番組の流れに就いては50代オヤジの独言
さんが詳しく書いておられますのでご覧下さい。
 私もその部分に就いて勝手にコピペ(青字)させい頂きました。 (なお黒字は私の付記です。)
・小泉政権で行われた小さな政府、競争社会は結局格差を生んだとして急速にしぼんだ。小泉改革の規制改革は厳しい消耗戦を生み、リーマンショックはそれに止めを刺した。市場原理主義が見直しされることになった。
・タクシー業界では、しかし今また「小泉改革」が再燃しているという。
 タクシー激戦区神戸市、すでに12社が廃業した。その中でなんとか生き延びた会社の社長は「小泉改革」に感謝している。このタクシー6000円で2時間貸切。スイーツの店を巡るという。この苦肉の策が大ヒットし、会社の柱になっている。
・三位一体改革で削られた地方予算。しかし兵庫県小野市は行政サービスランキング全国1位。公共施設は土曜営業、児童館は年中無休。フィットネス利用料も1回300円と安い。小野市は少人数の職員で切り盛りしている。
 新規採用無しで、退職者の自然減により10年間で3割減。民間に任せるものは任せて、黒字化を果たした。
 職員は自ら行動するスタイルに変わっていった。この原動力は民間から市長になった蓬莱さん。「小泉改革を私は評価している。みんなが何ができるかを考えるきっかけになった。」と語る。

[小泉改革に対する対する出演者の評価]
・司会の村上龍さん: 「毛沢東は6:4でまあまあ良いほうが良かったと中国では評価の総括が行われたようだが、小泉改革をこのような表し方でやるとどうなるか?」
 自民党の河野太郎さん: 「7.5:2.5、小泉改革をやらなければ財政は持たなかった。」「マイナス点は後のフォローを怠ったことだ」
 みんなの党の渡辺喜美さん:「6:4、小泉さんはの構造改革の本質は郵政改革に見るように、旧田中派の後を引き継いだ派閥政治退治だった。公務員改革は財務省にストップされ中途半端に終わった。自由化をしたら事後チェックをすべきだった。」
 民主党の枝野幸男さん: 
「5:5、今までのやり方ではダメなんだといったことを知らしめたことは正しかった。行政の効率化を説いたのは良かったが、行政が変わっていないのが良くないところ。マーケットのところを考えていなかったのも拙かった。」

[私の意見]
 私の小泉改革の評価は枝野さんの言うように五分五分です。
 但しこれは全て小泉さんの責任でなく、彼の後を引き継いだ安倍さんにもあると思います。
 詰まり河野さんや、渡辺さんの言うように安倍さんは小泉改革の負の部分の修正をすべきだったと思います。
 その結果(何度も書くようにマスコミが安倍さんの足を引っ張ったこともありますが)憲法改正に必要な国民投票法、や教育基本法などの成立にも関わらず、小泉改革の負の部分を小沢さんに突かれて、参院選大敗を招いたのです。
 小泉改革に就いての評価は彼のライフワークである郵政改革の成功を除いては、渡辺さんの言う公務員制度改革、医療破綻、年金問題、教育の崩壊などなど必ずしも成功していないと思います。
 経済問題に限って言えば、小泉さんは、
・経営者、地方自治体の首長がみな経営面で優れていること、そしてやる気満々であると言う言わば性善説にたっていること
・中国など新興国の急激な発展→日本企業の競争力低下と言う大きな経済状況の変化を無視
  
して、彼の期待に添えない、大多数の普通の経営者を持つ企業や、普通の首長のを持つ地方団体の破産には目をつぶることで競争意欲を持たせるようにしました。
   だからカンブリア宮殿で取り上げた自治体やタクシー会社の成功例は例外中の例外で、多くの自治体が苦しみ、大多数の企業が苦しい経営、破産に追い込まれたりしているのです。
 普通の首長や経営者達は我々庶民より少しは優れているかも知れないが、危険を冒してトライするより安全な今までのやり方を踏襲する人が多いと思います。
 だから
・労働者派遣法が通過すると、安月給の中国に負けないために、非正規労働者の増員と言う安易な方向に走って結果的に社会格差を産み、
・米国直輸入の成果主義を取り入れ今までの企業文化をすっかり壊し、
・安易のリストラなどで折角の優秀な人材を韓国や中国に取られて、技術立国の日本の技術が他国に流れ、それがまた日本の企業を脅かすことになっているようです。
 首長の問題もそれを選ぶ人達が、本当にその地方自治体のことを思って投票しているかと言うとやはり情実や、自己の利益のために投票している人も多いと言う事実もあるようです。
  小泉さんは彼の性格から落伍するものは勝手にしろと思っていたかも知れませんが、それ以降の安倍、福田、麻生さんはこのような現実問題にどのように対応すべきかフォローをすべきだったと思います。

[渡辺さんへ」

 今みんなの党は日の出の勢いです。
 産経の世論調査でも
夏の参院選比例代表でどの政党に投票したいか
では公明党 4.7( 3.7)を抜いてみんなの党14.0(10.3)
(括弧内は前回の数字)
日本の指導者として最も期待するのは
では渡辺さんは前原、岡田、舛添さんに次いで4番目の7.7%を示しています。
 みんなの党の評価の高い理由は、渡辺さんの公務員制度改革への情熱(意地悪く言えばそれだけで渡辺さんもそのことを十分に知っていると思います)です。 (逆に自民党大敗の一因は同制度に対する腰の引けた姿勢です。)
 今後益々渡辺さんや江田さんの発言の機会が増えると思いますが、(民主党のように政権与党になってボロを出さずに済むからと言って)構造改革を推進するあまり、不用意な発言をして、小泉改革の負の部分を忘れた発言をすれば、折角の国民の期待を裏切り、みんなの党や渡辺さんの足を引っ張るかも知れぬことに留意して、今後とも慎重な発言をする必要があるような気がします。

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何故、影の内閣の防衛庁長官が何故防衛省の政務官?

2010-05-30 12:29:38 | 鳩山内閣

 普天間基地問題、福島さんの罷免、連立崩壊の危機、民主党内からも批判などで新聞、テレビでは大騒ぎになっています。
 今日はそれらと別の観点からこの問題を取り上げて見たいと思います。
[影の内閣の防衛長官の長島さんが、何故新政権の防衛省の政務官に?]
 昨日の読売テレビの「ウェークアップ!ぷらす」の普天間基地問題で、防衛省の政務官の長島昭久が出ていました。
 彼は野党時代の民主党の前原、小沢代表のもとで影の内閣の防衛超長官をしていました。
 長島さんはネクスト防衛庁長官時代に、日本の安全保障の在り方→日米同盟の在り方→それに伴う日本と米国の関係の在り方、海兵隊の抑止力などなど検討し、結果的には辺野古しかあり得ないと結論付けていたことを言っていました。
 まさに私が何度も書いてきた通り、普通で考えれば当然のことを長島さん達が検討していたそうです。
 長島昭久さんはWikipedia
で見ますと、
・テネシー州ヴァンダービルト大学客員研究員
・ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院SAISに学び、国際関係論修士号を取得
・読売論壇新人賞に応募。「安全保障のビッグバン」で同賞の最優秀賞を受賞
・米国外交問題評議会研究員(アジア政策担当)に就任し、朝鮮半島和平構想プロジェクトに参画
・ジョンズ・ホプキンス大学ライシャワー東アジア研究所の客員研究員を兼務
・東京財団主任研究員として「アジアにおける米軍前方プレゼンスの将来像」研究プロジェクトを主宰
など日米関係、安全保障に就いては日本有数の専門家でもあったようです。
 鳩山さんが「国外、少なくとも県外」を言う前に専門家であり、ネクスト防衛庁長官の話しを訊いておれば、今回の様な大失敗をせずに済んだのかも知れません。
 然し鳩山さんはそのような長島さんでなく、参議院外交防衛委員長の北澤俊美さんを防衛大臣に据え、長島さんを政務官にしました。
 これは私の想像ですが、長島さんが鳩山さんの方針に反して「海上給油」の継続を主張していたので政務官と言う最下位の位置に置いたのかも知れません。
 そして鳩山さんは伝えられる所によると日米関係、安全保障に詳しい長島さんでなく自分の意見に近い、経済では専門家でも、単に日米関係に詳しい?日本総合研究所の寺島実郎さんの意見を採用したのかも知れません。
 それでも良いから、せめて反対意見を持つ長島さんの意見も訊いていたら、普天間基地がこじれだして、「学べば学ぶほど海兵隊が抑止力で欠かせないことが判った」などの恥ずかしい発言、今のような事実上停止状態になっている普天間基地移転にならなかったと思うのですが。
  そして何時も言うことですが、鳩山政権は長島さんのような良く勉強し、率直な若手政治家を政権の中心に置くべきと思うのですが。
 
[米国側から見た日本の対応]
 昨夜の私の「結局大回りして元に戻った普天間基地問題」のエントリーに関して、何時も貴重なコメントを頂いている米国在住のオハイオさんからのコメントを紹介します。
アメリカが撤退?
  アメリカではほとんどこの普天間問題は大きく取り上げられていません。(日本人はラッキーと思うべきです)
 仮にこれが反対の立場だったら日本人はどう思うでしょうか。
 自国の兵隊を何万人も送って、その国と地域を守っているのに、厄介者扱いされ、尊敬すらされず、どこの地域も受け入れたくない、日本なら”もう帰ってこい”の大合唱になるんではないでしょうか。
 自分の子供が他国に兵役に行って、こんな扱いをされたらどうですか?
 マスコミも含め、日本からだけの視点の話が多すぎると思います。
 フィリピンから米軍が撤退したように、相手国が望まなければ、いずれは米軍は撤退すると思います。
 今度は、アメリカの民意が許さないと思います。
 そんなことを日本人は望んでもいないのに、少し態度が横柄すぎませんか?
 自国での防衛、国際貢献すらまともにしていないのに。
 20数カ国が軍隊をアフガンに送って、テロとの戦いをしているんです。
 給油すらしない国が、何をえらそうに言えますか?
 もう恥ずかしい限りです。

 私は前々から、米国が永久に世界の覇者であり得ないこと、その他の理由で日米関係の在り方を見直すシンクタンクを作るべき、そしてその動きは米国に大きな影響を与えるので秘密裏に研究すべきことを書いて来ました。
 その方向に就いては素人の私には難しすぎて、安全保障に就いては、米軍の抑止力の減少を補う自衛隊の兵力強化、そのため必要あれば憲法見直しも検討すべきなど、当たり障りのないことを書いて来ました。
 その点では米国との関係の見直すと言う、鳩山政権の考え方には賛成ですが、このような難しい問題を基本的な(オハイオさんが指摘されたような米国の人達反応も考えた秘密裏の)研究もなく、従って国の基本方針も決まっていないのに、安全保障や日米関係に大きな影響を与えると判っている普天間基地移転問題をいきなりとりあげたのですから、結果は判り切ったことになって仕舞いました。

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参照:シリーズ「その場凌ぎの政治から抜け出すために」 (関係分のみ)
      
概論 
     ・
石油問題と米国との関係の見直し


結局大回りして元に戻った普天間基地問題

2010-05-29 11:06:22 | 鳩山内閣

 政権交代以後から懸案の普天間基地問題は(私を含む多分多くの人達が予想していたように)、自民党政権時代に決定された現行案に戻ると言う、民主党政権にとっては最悪の結果になって仕舞いました。
 今後、国会では自民党の攻撃に対して鳩山さんはどんな対応をするのでしょう?
 福島さんの罷免→連立の崩壊の危機→選挙優先、連立を推進する小沢さんと鳩山さんの関係は?
 参照:民主党、支持離れ懸念…福島消費者相罷免で 

 鳩山発言ですっかりその気にさせ、そして裏切られた沖縄県民をどう説得するのでしょうか?
 そしてその間の普天間基地の安全問題はずっと店晒しのまま?
 参照:米政府、楽観視せず…沖縄の地元感情一変で 

 勿論、日本に取っても米国始め各国の信用喪失、日本の国際的地位の低下、そこを見越した中国海軍の挑発的な動きなどなど鳩山さんのお蔭で目に見えない大きな損失を受けました。

[民主党支持者の意見]
 それでも民主党を支持する識者や解説者は鳩山さんのやり方は拙かったが、そのお蔭で次のようなことが明らかになって良かったと言うのです。
・国民が如何に沖縄の負担が大きいことを知った。
・海兵隊と抑止力の関係、安全保障の在り方、日米同盟、日本と米国の関係が如何にあるべきか考える切っ掛けになった
などなど。
 言う事は皆正論です。
 然しそう言う時期が悪過ぎます。
 鳩山さんが選挙で「国外、少なくても県外」と言い、首相就任直後に「民意尊重」、「民意」、「民意」と言い出す前にこのことを言うべきだったのです。
 そのとき彼らの多くは、「政権が変わったのだから国の方針が変わるのは当然だ」と無批判に鳩山さんを支持していました。
 鳩山さんが「民意」「民意」言っている間に岡田さんは嘉手納基地統合、北沢さんは現行案で仕方がないと言っていたのに。
 遅くともこの時に、本来なら鳩山政権成立前にこのことを言い、沖縄県以外の県も移転先を引き受ける覚悟をしておくべきと、マスコミを通じて言うべきでした。
 そして今頃になって鳩山さんは「国外、少なくとも県外」を信じていたのに、外務・防衛の官僚から今までの考え方を刷り込まれたのだといかにも官僚に責任があるように批判しています。
 筋論から言えば、(海兵隊と抑止力の関係を含む)日本の安全保障の在り方→日米同盟の在り方→それに伴う日本と米国の関係などじっくり検討して国としての方向を見いだし、それから始めて基地の選定に取りかかるのが当然のなのに。
 そしてそれに時間が掛かかるのなら、普天間基地の危険性の除去のために、取り敢えず現行案を引き継ぐべきだったのです。
 そして鳩山さんに「民意」も尊重するが、国としての方針もあること、沖縄の負担軽減のために他県の人達の協力を願うことを、繰り返し繰り返し説明しお願いをすべきことを助言すべきだったと思います。
 鳩山政権支持の人達は何故、鳩山さんにこのことを忠告しなかったのでしょうか。
 素人の私でもこの問題が起こった時から指摘していたのに。

 某テレビで鳩山さんからこの件で相談を受けたと言う軍事専門家の小川和久さんは今回のことを「政治、官邸主導ごっこ」の結果だと言っていました。
 詰まり政治主導と言って官僚達の意見を訊かず、自分勝手に判断し、彼らを使っての調査や根回しをせずに、いきなり国の方向を決め、自分達で動きだしたのが、今回の結果になったのだと言うのです。

[私の意見]
 
民主党政権は今回の鳩山さんの大失敗の原因を追及して今までのやり方を反省すべきだと思います。
 私は、
・日本としては、政治、安全保障についてはその継続性を大切にすること
・その間に政権与党は政権を取って始めて知った実情に公約が適して居るか見直し、必要あれば修正をすること
・それから今までの考え方ややり方に新政権としての独自性を組み込んで少しづつ改善すべき
・官僚を締めつけるだけでなく、彼らを活用し100%の力を発揮させるべき
と偉そうに書いていますが、一般企業ではこんなことは経営者、管理者の常識です。
 私は民主党の政治主導の行政改革に関しては賛成です。
 でもその前に鳩山政権、政務三役はもう一度、優れた経営者や企業の管理のやり方を勉強すべきだと思います。
  政治主導ごっこ 、官邸主導ごっこなど言われないために。

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弱虫軍団?民主党

2010-05-23 15:19:19 | 鳩山内閣

[自民党の江藤拓さん演説と民主党の野次とTwitterの反応]
  昨日のTwitterでは衆議院本会議での自民党の江藤拓さんの口蹄疫の質疑中の民主党からの猛烈な野次に対する批判で溢れていました。
  実はその一部を紹介しようと思ったのですが、昨夜「江藤拓」で検索してあれだけあったtweetが僅か8件しかなく、最後に Older tweets are temporarily unavailable.と出ているだけでした。(8.00現在)
  「口蹄疫」で検索すると昨日のほぼ同じに出るのに。
   その理由は判りませんが、私の(衰え掛けた)記憶で書きますのでご了承下さい。
  江藤さんの演説の概要(参照:衆議院
→20日→本会議→江藤拓)
は、
・鳩山さんが口蹄疫の対応の遅れに一部問題があったと言ったのに、赤松さんが全く責任を認めなかったことに対して民主党員は何を考えているのか
・赤松さんは江藤さん始め多くの議員たちの要請を無視して外遊したこと
・宮崎に来たときにも宮崎市までしかこなかった
・現場の悲惨の状態を良く見てこなかったのが今回の拡大に繋がった
この問題に民主党内から何も意見が起こらないのはおかしい
・この問題に行き過ぎた政治主導があったのではないか(自民党時代では政官一体で被害は最小限に留めた)
・宮崎の人達のことも考えてくれ、お婆さんは牛と一緒に死にたいと言ったが江藤さんも一緒に泣くしか無かった。ある酪農家は牛の最期に、一番上等な餌を食わせて、頭をなでてやって、乳房をふいてやって、そして目の前で殺処分されていく。
・それに対するTwitterの反応は「酪農家のことを思うと泣けた」、「政府の対応に怒りに震えた」、「江藤さんの演説に対する野次は宮崎の酪農家を冒瀆するものだ」、民主党の野次の中には「金が欲しいのか」、「お涙頂戴は止めろ」の酷い野次もあったなどなど。
  Twitterの特徴として「拡散希望」の名によるコピペが通常行われているので、それをそのまま取り上げる訳にもいきませんが、ある程度の傾向は判るような気がします。

[私の意見]
・政権によるTwitterの報道規制?

 これに関して、衆院の農林水産委員会での赤松農水相への質問を行った江藤拓さの質疑に関するTwitterの反応に就いて、産経は「口蹄疫問題、ネットで“炎上” 赤松農水相に批判 「報道統制」のデマも」
と言うTwitter反応に対する記事を出しています。
 私が経験した「江藤拓」で検索したTweetの記事の消滅もそれかも知れませんが、正確なとことは何も判らないのでコメントは差し控えます。
・私の江藤さんの演説に対する民主党の野次の大きさを聞いての率直な感想は、
  「弱虫軍団」の数を頼んでの横暴
   自民党時代にもあった政権与党に有り勝ちな党員と国民との意識の遊離です。
   私は江藤さんがいくら政権を非難しても、江藤さんが酪農家の窮状を訴えた時は、たとえそれが政権の批判を交えていても、静かにに聞くのが普通の人間としてのあり方であると思うのですが。
  弱虫ほど、そして仕事の出来ない人達ほど、自分の都合の悪いことに、耳を塞いでしまい、自説にこだわり過ぎる傾向があり、攻撃する側の僅かな敵失を捉えて反撃する傾向があるようです。

・三宅雪子さんの転倒問題で甘利さんへの懲罰動議
 超スロー再生のyoutubeを見ても、男性が他の男性を机の並びの方向に、押したとき後ろにいた女性が机の横で踏みとどまった男性と他の机の4~50cmの間を通り抜けて、(男性にも他の机にもしがみつかず)机の並びと直角の方向に数メートル先の床までまで吹っ飛ばされて倒れたように見えました。
 このような馬鹿馬鹿しいことで懲罰動議を出すなど、民主党も落ちたものです。

・小沢さんの「政治と金」の問題
 「捜査情報の漏洩」を調査するチームを設けて、検察を牽制し、圧力を掛けてやろういう姑息なやり方。
 検察審査会が小沢さんの「起訴相当」の議決をした直後、民主党を中心とする議員連盟が「国民感情に司法が揺さぶられている」と批判に対して、本来は外野に惑わされずに審議すべき検察審がこれに影響されるのではないかとの批判。
 そして小沢さんや鳩山さんの「政治と金」に対する世論調査で見られる国民の不信感に対応する動き殆ど見られない民主党。

 この他にも普天間基地問題を含む最近の問題のどれを取り上げても、私は民主党が、弱虫軍団、仕事の出来ぬ人達の集まり集まりに見えて仕方がないのですが。
 勿論、民主党内では参院選前に一致結束すると言う党の大義のために言いたい事も言えず、自党の利益のためにはマスコミやTwitterや世論調査が示す国民の批判にじっと耐えるしかないと思っているのか知りません。
  然し、そのやり方が民主党の支持率下落に繋がり、調査に依っては「じり貧の」自民党より下がる結果になっていることも知るべきです。
  勿論、民主党を事実上支配していると言われている、小沢さんの地方からの陳情一本化の方針対して、自分の省だけは自由に陳情に来て下さいと言って前原さんや原口さんもいますが、現状では小沢さんや赤松さんを批判する声は殆ど聞こえて来ません。
 私は政権与党として、民主党も、党員ももっとどっしり構えて問題に真っ正面から取り組んで欲しいのですが。

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普天間移設問題に曙光?でも---

2010-05-22 15:53:38 | 鳩山内閣

[米国の思う壺に嵌まった?普天間移設問題]
 米国からクリントンさんが来日し、懸案の普天間基地問題の解決に少しばかり曙光が見えた感じになりました。
これに就いて朝日新聞は普天間移設、5月末決着向けた努力を確認 日米外相会談 で次のように報じています。
・クリントン米国務長官が21日来日し、鳩山由紀夫首相、岡田克也外相とそれぞれ会談した。両外相は米軍普天間飛行場の移設問題をめぐり、鳩山政権が掲げる5月末の決着に向けて努力することを確認。岡田氏は会談後の共同記者会見で、「日米間で大きな方向性を見いだしたい」と述べた。
 鳩山首相は官邸で約20分間クリントン氏と会い、「5月末までにしっかりとした合意をするということで最終的な調整を行っている」と説明。会談後、記者団に「私はもともと『5月末までに合意に至るために全力を尽くす』と言ってきた。長官も、その考えのもとで努力していただいている」と述べた。
 一方、クリントン氏は共同会見で「運用上有効で、政治的に持続可能な解決を両政府は追求している」などと繰り返し、日米合意には地元の理解が不可欠との従来の米政府の立場を強調した。ただ、日本政府の調整が難航する地元に配慮し、「基地のある地域社会へのインパクト(影響)を最小限にとどめたい」とも述べた。

 おまけに市長は反対ですが、
在日米軍再編:普天間移設 「条件付き容認」で決議--辺野古区の行政委
の報道が流れ難しい普天間基地移転問題が動きだしたよう気配が漂ってきました。

 然し、テレビで見た岡田、クリントン会談の後の記者会見の両者の表情は、はっきり違っていました。
 クリントンさんの余裕たっぷりの表情に対して、 (もともとその傾向があるようですが)今まで以上に苦虫を噛み潰したような岡田さんの顔。
 それに対してクリントンさんの方は、兼ねてから主張の辺野古海上案、そして桟橋方式でなくて埋め立て案になりそうな気配、そして鳩山さんが言う5月決着に協力するとして鳩山政権に恩を着せてやったのですから
 一方の岡田さんはその後の定例会見では、 「現状を見ると、沖縄県民の皆さんの理解が直ちに得られる状況にないということははっきりしている」との認識を示した。
のですから。
 なおテレビや新聞で見た、鳩山さんと握手するときの「眼をくりくりさせた」クリントンさんの表情は、日本人の私の眼からみると、鳩山さんに親愛の情を見せるというより、鳩山さんを小馬鹿にしているようににしか見えないのですが。
 いずれにしてもクリントンさんから言えば敵失に乗って勝利ですし、岡田さんから言えば鳩山さんの「国外、少なくも県外」、「五月決着」の口害にあったようなものです
 普天間問題と言う難題で、米国から恩を着せられた格好になった、日本政府が「対等の日米関係」推進への障害になるのは間違いないでしょう。

[「対等の日米関係」と「主張する外交」]
・対等の日米関係

 今までの自民党政権が取ってきた米国に対する姿勢、特に小泉さんの時の米国一本槍の姿勢からみれば、「対等の日米関係」の言葉に、日本人の耳に快く聞こえるものですが、大きな問題が控えています。
 私どもの戦前派からみれば、極言すれば日本は米国の被軍事保護国です。 (他の一面の理由は(中国も批判しな事で判るように)い日本軍の暴発を抑えるための米軍の駐留です。)
 日本政府は勿論このことは言いませんが少なくとも「米国の核の傘」の中に入っていることは認めています。
 米国と対等の立場になるためには、日本独自の防衛力の確保→憲法改正の問題です。
 これ以上に就いては言い古されたことですので省略しますが、少なくとも鳩山政権はこのことはとうに判っていて、「対等の立場の日米関係の構築」と耳に心触りの良い事を言っているだけだと思います。
・主張する外交
 「主張する外交」は安倍さんが言い出したことで、その為には情報蒐集能力の強化の方針を出していました。
 その理由は彼は勿論言いませんでしたが、小泉さん時代にブッシュさんの「イラクに大量破壊兵器の存在」と言うガセネタに乗せられて、憲法解釈の変更までして自衛隊を派遣した反省に立っての発表だったと思います。
 憲法改正論者の安倍さんの「主張する外交」は鳩山さんの「対等な日米関係構築」より遥かに現実的な政策だと思います。
 私が安倍さんの政策で評価するのは実現しませんでしたが「情報蒐集能力の強化」です。
 今回の普天間基地問題でも、鳩山さんの「国外、少なくとも県外」と言う前に、それまでの移転問題の経緯や、「海兵隊の抑止力』の限界、安全保障に関する中国の動向、移設に対するオバマ政権の反応などなど情報を集めて調べておけば、少なくとも今のようにならなかったと思います。
 ごく最近の韓国の哨戒艦沈没の問題でも、米国は韓国と共同してその原因を良く知っているのに、日本は韓国からの情報だけです。
  これに対して米国や中国がどうでるか、正確な情報を得ていれば「日本が先頭に立って走る」発言も違った言い方になるかも知れないと思います。
 今の日本の情報は新聞報道の範囲、米国、韓国など他国からの情報に頼りきっていると思います。
 「対等に日米関係」を主張するのなら、米国のCIAまでは行かずとも、米国に頼らない日本独自の情報蒐集機関の設置やシステムの構築など考えてはどうでしょうか。
 この動きに対して米国も中国も日本に対して一目置くのは間違いないと思うのですが。

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国民新党は本格保守党?・昨日気付いたこと

2010-05-18 10:01:12 | 鳩山内閣

[国民新党は本格保守党?]
 昨日街で珍しく国民新党のビラを見ました。
 亀井さんの写真に党の公約
・外国人参政権反対
・夫婦別姓反対
・郵政改革
 そして本格保守党国民新党のキャッチコピー
 えっ??本格保守党を自認する国民新党が、リベラル色の強い(そして舛添さんなどが批判する)社会主義的政策など、近頃左かかった政策が目立つ(悪名高い日教組を支持母体とする)民主党と連立を組むなんて。
 でも金を使ってでも国民に優しい政治を目指す亀井さんとしては、ばら蒔きの公約が目立つ民主党との連立には矛盾はないのかも知れません。
 然し現実の国民新党は、政権政党と連立を組んだ小政党に有り勝ちの小数点以下の低支持率に喘いでいます。
 私としては国民新党の郵政改革の内容には首を捻りますが、外国人参政権反対、夫婦別姓反対で頑張って貰いたいと思っています。
 後は亀井さんが選挙対策に如何に力を発揮するかでしょうし、また発揮して貰いたいと思っています。

[たけしのTVタックルでの原口さん]
・舛添さんの民主党政策批判の後鳩山さんの責任に触れたあとの原口さんの返答
 「舛添さんの意見に賛成だが最後だけ違う」
・舛添さんの原口さんの「双方の意見があまり変わらからと、互いに自分達の陣営に入れ」との掛け合い問答
・小沢さんの「政治と金」の問題を訊かれて
 「小沢さんの当初と今頃の話が違って来ている。これ以上は言えない」
 原口さんはその人柄から同番組や「たかじんのそこまで言って委員会」などの政治関連の番組に良く出ており、三宅さん、金美齢さんなどレギュラーの人達にも愛されているようです。
 原口さんが閣僚となっての批判も多いようですし、私自身も彼が担当する公務員制度改革に何度も問題点を指摘していまいすが、国会審議で地方からの陳情の小沢幹事長室一本化の質問に、前原さんと同じように「私の所管する省庁への陳情はどうぞフリーでお出で下さい」と答えたように、小沢さんの圧力の元でも筋を通す面も持っているようです。
 私は民主党が野党のころから良く勉強しているし、そして率直な同党の若手政治家たちを評価してきました。
 彼らの話を聞いていると、これから与野党間の話しが纏まるような気がしていたのに、小沢さん率いる民主党全体の話しになるとがらっと変わってがっかりした覚えが何度もありました。
 私は原口さんを始めとする真面目で率直な若手政治家が、民主党の中軸になるのが早く実現することを祈っています。

[赤松さんの顔が見えない口蹄疫問題処理]
 私が昨日触れた宮崎県の口蹄疫問題の処理がいよいよ鳩山内閣での大きな問題になってきたようです。
「生産者の無念、尋常でない」口蹄疫で東国原知事 

 平野官房長官は16日、宮崎県庁を訪れ、口蹄疫対策を巡り、東国原英夫知事と会談した。
この日はまた、社民党党首の福島消費者相も宮崎県庁で知事と会談
口蹄疫で対策本部…殺処分徹底・被害農家支援
 鳩山首相は17日昼、赤松農相と首相官邸で会談し、宮崎県で感染が拡大している口蹄疫被害への対応として、2010年度予算の予備費から1000億円を充てるよう指示した。
 平野官房長官は17日午前、農林水産省の山田正彦副大臣を長とする対策チームを編成、現地に常駐するよう指示した。

 これらの記事で一番の責任者の赤松農水大臣の名前が出たのは鳩山さんが赤松さんに1000億円の対策費を出すように指示した時だけです。
 東国原さんとの会談に直接の責任者の赤松さんでなく、平野さんが出たのは何故でしょう。
 普天間基地問題のように各省が跨がる問題で官房長官がでるのは当然ですが、純粋の農水省の所管事項に赤松さんでなくて平野さんが出てくるなどおかしいと思います。
 その遅れで、被害が拡大させ赤松さんの当事者能力を疑われて、隅に置かれた気が後の記者会見でも平野さんが全てを取り仕切っているようです。
 私は昨日紹介したように、(青山繁晴さん)からボロクソに言われたように、口蹄疫問題の処理の遅れで、被害が拡大させたと言う赤松さんの当事者能力を疑われて、彼が端っこに追いやられたような気がしてならないのですが。

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追記:なお、口蹄疫問題・赤松農水大臣の責任・政治主導の実際について、熱弁をふるった青山繁晴さんの話
の動画をまだ見られてない方がおられましたから、是非覗いてみて下さい。
追記:15.00のテレビで鳩山さんは県と国の対応の一部手遅れがあったの言って居ましたが、赤松さんのそれを否定していたことを放送していました。


経営者としては落第の鳩山さんの政務三役

2010-05-17 16:45:45 | 鳩山内閣

[私の考える優秀な経営者]
 ある企業が(破産状態でなく)経営不信に陥ったとします。
 経営刷新のために社外からの社長に変わりました。
優秀な経営者と(鳩山さんの普天間基地問題の対処の仕方)
・企業を存続するため、取り敢えず現状維持のままの経営を続ける
(いきなり基地の国外、少なくとも県外を打ち出す)
・その間重役以下の社員から現状の説明や意見訊く
(官僚たちの意見を訊いたかどうか不明。報道に寄れば寺島実郎・日本総合研究所会長、須川清司・内閣官房専門調査員、佐野忠克首相秘書官(政務)の3人には訊いたらしい。)
・自分の考えが決まったらそれを社員に徹底する
 (徹底どころか岡田さんの嘉手納基地統合、北沢さんは現行案模索)
・少しづつ彼流の改革を進める
 (一気に国外、少なくとも県外と言う。)
  その基本は社員の士気を高める
 (鳩山内閣のやり方で外務・防衛の官僚の士気が上がる?)
  人事や経営方式を変える
  社内の合理化を徹底的に行う、必要あれば外部の監査機関を利用
・経営や合理化については、従業員の意見を積極的に取り上げる
・社員を適材適所に有効に使う
 (実務者協議では官僚が動いているようだが、沖縄、徳之島の状況調査や根回しなどで官僚が動いた報道はない?)
 これを考えると鳩山さんは日本の経営者としては完全に失格のような気がします。

[赤松農水大臣と口蹄疫問題]
   これは悲憤慷慨の口調で話していた青山繁晴さんの話
の受け売りです。
・政府の某高官から「今日本は統治能力を失っている」と聞いたが、こんな話を聞いたのは始めてだ。
・4月20日、牛3頭の感染が確認されたが赤松さんは直ぐ対策を取るべきだった。
・4月27日、国から動きがないため、東国原さんが農水省に対策を要望した(当時の被害1100頭)
・30日、赤松さんは後回しでも済む交渉の為に外遊した。
 その間政務官も外遊、僅かに農水副大臣が来たが、現地に行かなかった。
 政治主導と言うが誰もこの件で働かなかった
・5月10日に赤松さんと東国原さんと会談、赤松さんは彼に政府の対策が遅いと言うのは心外だと言って自分の責任を回避した
・鳩山政権は政治主導だと言っているが、それは政治が主導して官僚を動かすべきだが、現状は政治独占だ
農水官僚も悪い。それを良いことにして動かない
・5月11日、政府の対策遅れのために、2000年に同じ口蹄疫のために35頭の被害で済んでいたのに今回の被害77,000頭にも達している。
  これが政治主導を称えた政権交代の結果なのか
(詳細は声を震わせて話す青山さの話しを聞いて下さい。)

[仕事の出来ない経営者・管理者の特徴と鳩山内閣の政治主導の行政改革]
自説に固守して部下のいうことを訊かない(部下の批判が怖い、部下の意見の方が優れていては困る)
自分で部下の仕事をやりたがる(自分で良い格好をしたがる、それで部下が自分のこと 評価すると思っている、部下を信用しない)
・その為に肝心の経営者、管理者として知って置かねばならない大きなことを見落とす
部下の能力を活かせない
・部下とのコミョニケーションが不足
自分のやり方に対しての危機管理が出来ていない
・良かったことは自分の功績、悪かった事は部下の責任にする
  以上思いついただけ上げても、鳩山さんや政務三役のやり方を見ていると余りにも当てはまること思いませんか
  その一例として「天下り禁止」の例を上げます。
  天下り禁止にこだわりその影の分を無視→人事の停滞と硬直化→公約に逆行する公務員経費の増大と公務員の士気の低下→経費削減のための新規募集人員の削減→人事の硬直化と士気の低下
  経営者、管理者が一番に考えねばならぬことは、如何にして従業員の能力を発揮させ、彼らから前向きの意見を吸い上げるかだと思います。
  天下りするまたはさせる官僚を全て悪としては、物事は一歩進まないと思います。
  やるべき事は天下り機関の徹底的な合理化と、天下りの特権やそれに伴う弊害の除去です。
  そしてそれが出来た機関への天下りを認めること、その機関が自分の都合の良いように方向を変えないような管理方式の徹底。
  そして公務員に希望を持たせ、やる気を持たせその能力を100%発揮させることだと思います。
 鳩山政権は他の公約の不具合にも目をつぶって政治主導の行政改革を支持しているのですから、その方式を政権を取って明らかになった現実に即した基本的なことから再見直しすべきと思います。

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甘利明元経産相への懲罰動議提出の真実?

2010-05-16 17:11:19 | 鳩山内閣

 最初にお断りして置きますが、報道された事実?だけを書き、私の意見は控えていますので、出来るだけ青字の引用文もご通読願います。
 何かと鳩山政権に批判的な産経が12日の内閣委員会での採決時に民主党の三宅雪子さんが転倒・負傷した問題で民主党は“加害者”として甘利明元経産相への懲罰動議を提出した問題に就いて触れています。
 (民主党の三宅雪子衆院議員転倒した件に就いて)宿敵・自民党の馳浩衆院議員が、三宅氏から『自ら転倒した』と聞いたことをブログで披露しているのだ。民主党と自民党の泥仕合はどう決着するのか。
 こうした中、議員会館のエレベーターで偶然に三宅氏と遭遇したというのが馳氏。自身のブログに次のように書き残していた。

私も物好きにその記入個所を調べてみました。
馳浩のはせ日記 [
国会活動]→13日
 議員会館のエレベーターに、民主党の三宅雪子さん、松葉づえ姿で乗り込んでくる。
 えらいものものしい。
 「どないしたの?」
 「昨日の内閣委員会の強行採決で転んじゃって・・・」
 と、痛々しい包帯姿。
 「運動不足なんですかね、自分で転んじゃって、恥ずかしい・・・・」
 と三宅さん。
 「強行採決は与野党阿吽の呼吸でやるもんだけどね。 新人はまだ要領がわからないんだね・・・」と、同乗の共産党の宮本たけしさんと世間話。

それで何時もの詮索好きで宮本たけしさんのホームページを調べて見ました。
たけしの日記帳 
[長時間の衆議院本会議…昨日の内閣委員会の「乱闘?」騒ぎ・・・]
 昨日、衆議院内閣委員会における国家公務員法改「正」案の審議中、事前の理事会では何ら与野党合意にいたらなかったにもかかわらず、田中慶秋内閣委員長が突然、質疑終局を宣言し、採決を強行するという事態になりました。
 昨日の強行採決の混乱の中で、民主党の新人議員・三宅雪子衆院議員が転倒して右ひざなどを強打、病院で「打撲」と診断されました。三宅議員は本日、国会には車いす姿で現れ、松葉杖をつきながら本会議場に入ってくると民主党席から大きな拍手…「名誉の負傷」ということでしょうか。
 「民主党は三宅氏を転倒させたとされる自民党議員をテレビ映像などで特定、懲罰動議の提出を検討する」と報じられていますが、これはちょっと無理筋なのです。だって三宅議員が倒れている場所は委員長席の前ですから、委員会室のど真ん中。ここは傍聴者の入るべき場所ではありません
 そもそも三宅雪子議員は衆議院内閣委員ではありません。つまり彼女は内閣委員会に傍聴に行っていたのであって、発言権もなければ、委員会審議に参加する資格もなかったのです。テレビ映像で彼女を後ろから押しているように見える自民党議員は、まぎれもなく衆議院内閣委員のメンバーです。
 そうすると逆に問題になるのは、本来は委員でもなく審議権も持たないはずの三宅雪子氏が、田中委員長が「質疑打ち切り・採決強行」という暴挙に出たとたん、抗議のために委員長席に殺到する自民党議員よりも前にいたのはどういうわけか…ということです。「つきとばした」(と言われている)自民党議員を問題にすれば、いやおうなく、なぜ内閣委員でもないものが、突き飛ばされるような場所にいたのかが問題にされることになるでしょう
以下省略)
これから先は産経の記事の続きです。
 (馳浩さんの)内容が事実なら、懲罰動議を出されて「ハメられた」と主張する甘利氏は冤罪をふっかけられたことになる。
 甘利氏は自民党のHPでも、《突然三宅議員が前に倒れ込み、私の方を見ながら『ひっどーい』と叫んだ。たちまち十数人の民主党新人議員に罵倒され、小突かれ、『はめられた』という思いがよぎった》と反論している。
 一方、民主党は甘利氏への懲罰動議に自信満々。「暴力行為は一切なかった」と発言した小泉進次郎衆院議員への懲罰動議も検討するなど、さらに攻撃を強めている。
 真実を知る三宅氏は14日夜、自身のツイッターで、《今回の一連の出来事は、私にとってとても不本意な結果(中略)私への誤解に基づくご意見も多く、残念ではありますが、しばらくツイッターをお休みさせていただきます》と、当面静観することを表明した。 今週末に地元の群馬県で予定していた集会などもすべてキャンセルし、自宅で安静にするというのだが。(夕刊フジ)
 超スロー再生のyoutube 
も見ましたが、男性が他の男性を押したとき後ろにいた女性が(机の横で踏みとどまった男性と他の机の4~50cmの間を通り抜けて(男性にも他の机にもしがみつかず)数メートル先の床までまで吹っ飛ばされて)倒れたように見えました。

 私は政治はずぶの素人ですが、このようなくだらない件について改めてとやかく言いたくありません。
 唯一つ言いたいのは、政権与党の民主党がこのような小さな、あやふやな事実を取り上げて、甘利さんへの懲罰動議を出すなど、あまりにも軽々しいと思うのですが。
 あるいは普天間基地問題や鳩山さん、小沢さんの「政治と金」の問題で頭が一杯で、適切な判断が出来なくなっているのでしょうか。

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大回りして現行案に戻るのか?普天間基地問題

2010-05-12 16:35:33 | 鳩山内閣

 普天間飛行場移設問題で、北沢防衛相と平野官房長官が仲井真弘多沖縄県知事会談し移設の最終案の概要を伝え、その概要を仲井さんが記者団に話したそうで、今のところ本決まりになりそうな気配です。
 その内容は
読売新聞の報道によると次のようなことになるらしいです。
・米軍キャンプ・シュワブ沿岸部を埋め立てる現行計画の修正案(具体的な場所や工法を明示しなかった)
・沖縄の負担軽減策として、鳥島や久米島の両射爆撃場返還などを検討
 その他沖縄県外としては鳩山さんが徳之島の市長と面談し、さらに
平野博文官房長官は普天間飛行場の移設を巡り、鹿児島市内で、鹿児島県・徳之島の町議と意見交換する方針を固めた。12日夜にも行う。政府案に含まれている普天間の一部機能か訓練の移設先とする徳之島移設案について協力要請する。
毎日新聞より)
ので徳之島移設案がほぼ半決まりと見ても良いのでしょう。
 なおネット上では鳩山政権が(多分小沢さん主導による)国外案と言う離れ業を持っていると言う話しもあるようですが、いくら個人的な小ブログと言っても、不確実な情報に頼っての批評は無責任過ぎますので、これは一応ないものとして書きます。
 現在の政府案の中心は当然にキャンプ・シュワブ沿岸部を埋め立てる現行計画の修正案でしょうが、杭打ち方式は伝えられるように米軍の反対だけでなく、(自民党政権の時に同案に反対したように)沖縄県としてもその工事の殆どが大手のゼネコンに流れるのでまた一部かも知れませんが埋め立て方式に戻る可能性があるようです。
  鳩山政権は反対していたのに現行案に戻ると言う格好の悪い形か、5月末までに大まかな方向性を示すことで、鳩山さんの言う5月末までに米国、県、連立与党の合意を得たことにして頬被りをするかも知れないと言う私の想像が当たりそうな気配です。
 唯一の進展は鳥島や久米島の両射爆撃場返還や徳之島に一部移転が実現すれば良いことだけです。
 後追いの批評は誰でもできますが、これなら最初から現行案の一部修正と他の方法による沖縄県の負担軽減策を考えれば良かったと思うのですが。
 全くの無責任な外野の立場から考えて、私はこの問題について、普天間基地問題は、外交の継続性からも現行案を継続し、
・民主党の公約に従えばまず「主体的な外交戦略の構築」→日米関係の在り方を検討→米軍再編→在日米軍基地のあり方を纏めてそれから普天間基地問題を取り上げるべきでした。
 それなのに上記の全てを飛び越えて、いきなり自民党政権が決めた現行案に反対するために、普天間基地の移転と言う具体的な問題に取り組み始めたのが民主党政権の問題でしょう。
 そして鳩山さんも民意、民意とばかり言わずに、「民意」も尊重するが国として全体的な判断をしなければならないこともあるので、沖縄県は勿論県外の人達もその場合は是非協力してくれと言い続けるべき
でした
 そして鳩山さんの発言「海兵隊が必ずしも抑止力として沖縄に存在しなければならない理由にはならないと思っていた」が学習の結果そうでないことが判った、少なくとも県外の発言は鳩山個人の発言で民主党の公約ではないと言う恥ずかしい発言が飛び出しました。
 この海兵隊の抑止力についてまた鳩山政権を支持する批評家やコメンテーターがまた勢いを取り戻して、抑止力とは何か、普天間を県外どころか国外に移すべきだと言い出しました。
 これを言うのなら、そして本当に鳩山政権を支持するのなら、全くの素人の私でも考えつくように、同政権の人達が具体的な基地の移転先を探し始めたとき、「それより先ず日米関係の在り方を検討→米軍再編→在日米軍基地のあり方」の基本に返って検討しろと批判すべきでした。
 その当時彼らが言ったのは、政権が変わったから対米国の方針が変わるのは当然だの大合唱でした。
 そして鳩山さんがそれらの声に力を得たのでしょう、民意・民意、国外少なくとも県外と発言を続け、沖縄県民をすっかりその気にさせてしまいました。
 直接担当者の岡田さんは嘉手納基地統合、北沢さんは現行案を模索していたのに。
 鳩山さんも鳩山政権支持の批評家やコメンテーターも軽すぎと思うのですが。
 鳩山政権は衆参両院の多数を利用して、なんとか国会は乗り切れても、普天間基地問題で日本の国際的信用や地位の低下が今後の外交や安全保障にとって如何に大きいか政権もマスコミも良く考えて貰いたいと思います

 今残念なことに民主党政権に取って代わるか、それにブレーキを掛けるべき自民党は相変わらずの低支持率に喘いでいます。
 それで民主党の暴走を抑えるのは第三の勢力であるマスコミしかいません。
 特に国民に対する影響力のあるテレビのニュースや政治絡みの討論やバラエティー番組です。
 私は現政権の批判ばかりせよと言っているのではありません、公平な報道をして貰いたいのです。
 テレビのニュース報道する時は、必ず反対意見も紹介するとか、人を選ぶときも必ず双方の立場の人を選ぶような配慮をして貰いたいものです。
 それでもテレビ会社としての主張をしたいのなら、かっての(いまもそうかも知れませんが)朝日新聞や今の産経新聞のようにその旗印を明らかにして貰えれば、視聴者はその積りで見ますので。
 この儘では民主党政権がしばらく続きそうな気配です。
 彼らに日本の行く道を誤らせないためには、マスコミ、特にテレビの公平そして足が地についてな報道をして貰いたいものです

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最近の政局とマスコミの責任

2010-05-11 10:29:38 | 鳩山内閣

[鳩山政権の強引の国会運営]
 鳩山さんが「職を賭して」5月末までに必ず決める、と宣言してきた普天間基地の移設先は、 「5月末に、移設先にかかわりのある国民の皆さん、アメリカの方々、連立与党の皆さんが『こういった方向で行こう』とまとまることを私は『合意』と呼んだ」と述べ、目指す決着は「方向」性の一致にとどめることに決めたようです。 (読売新聞より)
 勿論この発言と当初の発言と大きなギャップについて、マスコミの批判を浴びていますが、これで鳩山さんはそのまま首相の位置に居座り続けるのでしょう。
  鳩山さんは資金疑惑で元秘書の判決が出たら資料を全て公開すると言っていたのに、裁判が終了すると一転公開を拒否
  「少なくとも県外」は鳩山さん自身の発言で党の公約ではないと言ったのと同じながれです。
 これに対して当然のように自民党は民主党の山岡賢次国会対策委員長に、普天間飛行場移設問題や「政治とカネ」、経済財政の問題について衆院予算委員会の集中審議開催を要求したのを山岡さんはそれを拒否し、「必要な法案は粛々とやる」として重要法案の審議を進める考えを示したそうです。
 具体的には、国家公務員法等改正案を13日に衆院通過させ、郵政改革法案は18日に衆院で審議入りさせる方針だそうです。(読売新聞より)
 自民党は野党各党と協調して今後も集中審議の開催を迫る構えだそうですが、今までの情勢から見ると、民主党は衆院の圧倒的多数を頼んで野党の要求を撥ねつけるのは間違いないでしょう。
 民主党が重要法案と考えている、
国家公務員法等改正案は民主党の公務員経費2割削減(これも地方分権に伴い公務員経費を地方交付金に振り返るインチキ公約)どころか逆に天下り禁止に伴う人事停滞による公務員経費増加、公務員の士気低下を伴う問題、
郵政改革法案は国営化への逆戻り、野党時代は郵貯の上限は現行よりも引き下げろし主張していたのに、上限のアップ→民間銀行の経営圧迫など問題、
がありますが、今までの高校無償化の朝鮮学校の対策、子ども手当て外国人居住者の対策など細かい問題まで抜きにして法案を通過させたように、原案通りに通過する のでしょう。

[国民の希望とマスコミの報道責任]
 テレビでも古館さん始め多くのキャスターが普天間基地問題など民主党の政策の批判を続けていて、鳩山政権を支持する鳥越さんだけが孤軍奮闘の状態です。
 然しこれも衆参両院の連立与党の圧倒的多数で殆ど審議されないままに放置されて仕舞うのでしょう。
 この様な国会の情勢に対して、各社の世論調査が示すように国民は衆院選の結果に対して、民主党を大勝させ過ぎたと反省し、次期参院選では連立与党が過半数をとる事を望んでいないという、大変健全な考え方を持っています。
 然し事実は前回の衆院選で安倍さん、参院選で麻生さんがそれぞれ大敗の結果になりました。
 その原因はマスコミ特にテレビの
・選挙中迄続けた執拗な、安倍内閣の「政治と金」報道と、それを思い出させる赤城さんに対する「絆創膏報道」 (今の鳩山さん、小沢さんの「政治と金」の問題の大きさと比べれば安倍内閣の閣僚の政治資金の取り扱いのミスは、殆ど無視できるほどの小さな問題と思いませんか。)
・麻生さんの失言と発言の振れ、中川さんの朦朧会見の報道(麻生さんの失言や発言の振れと今の鳩山さんの発言の振れを比べれば、どちらが桁違いに問題が大きいかは直ぐ判ることです。)
の影響が大きく選挙結果に影響しているようです。
 国民の衆院選の反省と、それに基づく参院選の与党の過半数反対の希望にマスコミ、特にテレビはどう応えるのでしょうか
 小沢さんは参院選の結果は世論調査の示す数字通りにはいかないと断言しました。
 そしてその直ぐに谷亮子さんの参院比例区の出馬を発表しました。
 今までのマスコミ、特にテレビはこれに対してどのように対応するかは今までのやり方から見れば、はっきりしています。
 小泉さんの郵政選挙の時の刺客派遣、安倍さんの時の「絆創膏報道」、麻生さんの時の失言と「朦朧会見」報道。
 選挙直前から選挙中では谷亮子さん、元巨人の堀内恒夫さん、女子プロレスラーの神取忍さん、岡部まりさん、岡崎友紀さんなどが出ずっぱりになるでしょう。
 その中で知名度と高感度抜群の谷さんが報道の中心になるのは間違いなく、流石小沢さんと言った所で、自民党も切歯扼腕だそうです。
 鳩山新政権になって選挙直前、選挙中の政治絡みの報道をどのように放送するか。
 願わくは、マスコミは小泉さんの郵政選挙以来のマスコミ報道が大きな振れを生じた選挙結果を招いた反省に立って、民主、自民ほかの各党の報道も公平に報道し国民が本当の望むように、そして日本の行く道を誤らせないよう にして貰いたいのですが、果たしてどうなることでしょう。

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恥ずかしい鳩山発言

2010-05-05 20:01:02 | 鳩山内閣

鳩山さんの発言の要旨
・公約というのは選挙の時の党の考え方ということになる。(私が移設先について「最低でも県外」と発言したのは)党としては、という発言ではなく、私自身の(民主党)代表としての発言ということである。自分の発言の重みは感じている。どうしても(沖縄に)一部の負担をお願いせざるを得ない。
・(昨年「最低でも県外」と発言した際)私は、海兵隊が必ずしも抑止力として沖縄に存在しなければならない理由にはならないと思っていた。ただ、学ぶにつけ、沖縄に存在する米軍全体の中で海兵隊は、抑止力が維持できるという思いに至った。(認識が)浅かったと言われればその通りかもしれない。
・『最低でも県外』との思いは、ほとんどの方からうかがい、厳しさを改めて実感した。私の考えはなかなか理解されなかったが、対話できて、(沖縄に)来て良かった」と感想を述べた。
(以上読売新聞より)
 鳩山さんが触れた党の公約の内民主党政策集INDEX2009 
に書かれた個所です。
<<外務・防衛>><新時代の日米同盟の確立>
  日米両国の対等な相互信頼関係を築く、新時代の日米同盟を確立。そのために、主体的な外交戦略を構築し、日本の主張を明確にする。
  日米地位協定の改訂を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方等についても引き続き見直す。

  これから極く常識的に考えますと、
外務・防衛の項目で日本の安全保障の基本的な考え方を述べるべきなのに抜けている
・公約に従えばまず「主体的な外交戦略の構築」→米軍再編→在日米軍基地のあり方を纏めてそれから普天間基地問題を取り上げるべきでした
 それなのに上記の全てを飛び越えて、いきなり普天間基地の移転と言う具体的な問題に取り組み始めたのが民主党政権の問題でしょう。
  事実は現行案に基づく環境調査が殆ど終わりかけていると言う差し迫った問題があったかも知れませんが、それならそれで前原さんがやった公共事業の一時停止のように、鳩山政権の考える安全保障政策、米軍再編などの問題をクリアするまで、着工停止を宣言すべきだったかも知れません。 (これなら普天間基地の危険問題を抱えながらも、民主党政権を期待していた沖縄県民も納得したはずです。)
  それをしなかった為に、岡田さんの嘉手納基地統合案、北沢さんの現行案、民主党内のホワイトビーチ案、社民党のグアム案、国民新党提案のキャンプ・シュワブ陸上部案などが乱立しました。
  そしてその間に問題の鳩山さんの「民意尊重」、「国外少なくとも県外」の発言が繰り返し報道され、すっかり沖縄県の人達をその気にさせてしまいました
 普通に考えても鳩山さんは「民意は尊重するが、国全体の方針もあるので、沖縄の人達や今後話が出るかも知れない県外の人達もの何とか協力願いたい」と言うべきでした。
  鳩山さんはそうしなかった理由として「海兵隊が必ずしも抑止力として沖縄に存在しなければならない理由にはならないと思っていた」と言ったそうですが、それならそれで何故沖縄県内のことを考えている当事者の岡田さんや北沢さんと良く話し合わなかったのでしょう
 内閣の閣僚から「民意」「民意」ばかり言っては困ると言う人はいなかったのでしょうか
 鳩山さんのブレーンの中に米軍の駐留なきの抑止力の考えの現実味の無さに就いて進言する人は無かったのでしょう
 マスコミで言われているように、鳩山さんが自分の考えに合う人ばかりを集めていたのでしょうか?
 そして鳩山さんの言動に就いて、政権が変わったのだから方針が変わるのは当然だと鳩山さんを持ち上げていた評論家達は今何を考えているのでしょう
 そして結果的には鳩山さんが自らそうしたのか、他がそうさせたのか知りませんが裸の王様になって仕舞いました。
 その結果はオバマさんの訪米した同盟国の首相の鳩山さんに僅か10分の食事前の会談と言う冷遇、米国の有力紙の鳩山さんの馬鹿呼ばわり、そして沖縄県民の県内基地反対への一本化です。
 そして今回の一国の首相としての恥ずかしい発言です。
 これでは閣内での鳩山さんのリーダーシップはがた落ちでしょう。 
 それより重要なのは当面の相手の米国は勿論、諸外国の日本への信用度がまた落ちることでしょう
 然し鳩山さんが自分で退路を断った五月末まで後僅かです。
 これからは基地の最終決定とそれに伴う保障の問題が始まると思いますが、今となってはそれにたいする地域の抵抗と、マスコミの利益誘導の批判が起こることは間違いないでしょう。
 鳩山さんは勿論、閣内の人達が日本がこれ以上信用を落とさないようにこのような困難を乗り越えて頑張って欲しいと思います。

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小沢さん起訴相当の検審の議決への反応

2010-04-28 16:47:23 | 鳩山内閣

 小沢さん起訴相当の検察審査会の議決がでました。
 丁度その日に、「鳩山さん無罪!!でも残る疑問」を投稿し、何はともあれ鳩山さんは無事無罪決定。そして鳩山さんと同じように「知らなかった」と言い続ける小沢さんもまた同じ道を辿るのでしょうか?と書いたばかりでした。
 そんな私が小沢さんの問題そのままスルーするのはいくら小ブログとは言え、無責任のような気がして小沢さんの問題も書く事にしました。
 とは言ってもこの件では読売、朝日、毎日、産経が全ての社説に取り上げているので、私がこれ以上書くのは止めて、検察審査会の決議に対する一般とテレビでの批判を中心に取り上げてみたいと思います。
Twitter
  昨夜のTwitterではほぼ90%近くが審査会の決議への批判でした。
・検察の鳩山政権の改革潰しの陰謀
・マスコミの情報操作で洗脳された審査会の人達
・昨夜のNHKで決議支持者の発言の報道ばかりで、批判者の発言が少なかった
・疑わしければ起訴しろというのが、市民感覚?
などなど、何しろ自分の自身の意見も書かずに、「拡散」とかで人の書いたものをそのままコピペするのですから、一気に同じ意見が拡がるのでしょう。
  それが今日は一転、審査会支持の意見が約70~80%。
 事件発生の日の(意見の正否は別として)付和雷同型の発言から、次第に自分自身の意見を書き込む(つぶやく)のがTwitterの傾向のようです。

今朝のテレ朝のスーパーモーニング
・田中喜代重弁護士:検察は小沢さんの秘書の石川知裕さんは資金操作の許可を得ていたと言う証言を得ていたが、証拠不十分で無罪としたと解説。
・鳥越さん:「決議の中で絶対権力者の小沢さんに無断で秘書が資金の流れの隠蔽工作をする必要も理由もないと言うには論理の飛躍がある。議決の内容は、証拠にもとずかない感情的・情緒的な判断だ。」 (決議の言葉尻を捉えたもので、秘書達が小沢さんの了解を得たことは決議でもはっきり書いてある。検察が立件できなかったのはそれを証明する物的な証拠が無かっただけ。それを証拠がないと攻撃すれば審査会の存在価値がなくなる。)
落合恵子さん:「マスコミによって誘導された小沢は悪というイメージに影響されただけ。日本は怖い国。」、「これには我々のマスメディアの報道の仕方にも影響があると思うが。」 (後半部分は賛成、私も前から報道や批評の公平を期するためには、反対側からみた報道や、批評するにも「スーパーモーニング」で言えば鳥越さんと反対の意見の人も必ずいれること。落合さんもマスコミによる国民誘導はしないように、自分の出演するテレビ朝日に申し入れるべき。)
森永卓郎さん:「違う意見があるはずなのに、11人の全員一致なんて気持ち悪い。」  (逆に無作為に抽出された11人全員の意見が一致した重みもあると思うべき。)

テレ朝の午後の「ワイドスクランブル」
(テレビ朝日の解説委員の)川村晃司さん:検察審議会の決議の中の絶対権力者の表現を取り上げて、鳥越さんの全く同じ論法で審議会の在り方を激しく攻撃。
大沢弁護士:検察の特に政治に関わる恣意的なやり方を正すために、市民感覚を持つ審議会制度が出来た
と両者で激論。
(下記のように同じ番組内で意見の対立があるのは報道の公正性を保つためには良い事。然しどう考えても大沢さんの意見が正しく、川村さんの意見の方が偏っている。)

[私の意見]
・マスコミ、特にテレビへ
 Twitterでの意見はブログなどの意見に比べると、意見の傾向の振れが大きいようです。
  そして国民の意見は今のところマスコミ報道で形作れて行きます。
  増して政治に関心のない人達がマスコミの報道、特にテレビの報道で大きく動かされるのは、小泉さんの郵政改革での大勝、安倍さんの政治と金の選挙で大敗と大きく振れる傾向がどうも固定化しそうな気がします。
 こんどの参院選も鳩山政権も最大野党の頼り無い現状では、僅差の勝負になるか大差で終わるか全く判らない状況のようです。
 そしてそれに大きな影響を与えるのはマスコミ報道とくにテレビの報道です。
 麻生政権の時のマスコミ特にテレビのバッシングは眼に余りました。
 そして麻生さんは大敗しました。
 然し鳩山政権は政治主導の行政改革では国民の期待に応えていますが、国の盛衰や存亡に関わる重大な経済、安全保障の政策ではもうボロボロ。
 それに比べるとあれだけマスコミか攻撃された麻生政権の政策の方が(公明党提案の定額給付金、国立マンガ喫茶などはありましたが)総体的に見ると遥かに鳩山政権のそれより優れていることが判ってきました。
 選挙の結果はマスコミ、特にテレビの麻生政権への異常な攻撃もあり民主党大勝。
  その結果の世論調査では、民主党に勝たせ過ぎたと言うのが6~70%
 報道関係者は日本の将来のために、もっと公平、正確な報道をすべきだと思います

・谷垣さんへ
 それにしてもガタガタの鳩山政権への不満の吐け口が(旧態依然で支持率が一向に上がらないところみると)自民党へ不満の形で向けられているような気がします。
 そして首相に相応しい人として谷垣さんに対しては1%の支持しかないのは、谷垣さんの指導力に疑問符を投げかけられているような気がします。
 特に今度離党したけれど、参院選に自党員や支持者が立たないところでは、自民党支援を表明している与謝野さんや舛添さんの除名処分を見ると、参院選で連立政権の過半数を阻止するという当面の目標ももう投げているような気がします。
 谷垣さんは自党だけで参院過半数を取れる目算を立てているのでしょうか。
 野党第一党としての反民主勢力を纏めるという責任を考えているのでしょうか。
 そして自党の支持率向上のためにどうすれば良いか考えているのでしょうか。

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