普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

血迷ったか文藝春秋

2020-01-26 11:39:14 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう
 1 月10日の新聞の文藝春秋の広告を見て驚きました。
 大きな活字で「消費税ゼロ」で日本は甦る」山本太郎。「政界の風雲児」本気の政策論文。消費税廃止の財源27兆円はこうすれば生み出せる。
の広告です。
 このような阿呆な記事は立ち読みで充分。
 前に何度か書きましたが文藝春秋激賞?の彼の政見を要約します。
・消費税廃止
 山本さんは消費税廃止をした例としてマレーシャの例を挙げていますが。同国がそれに失敗して直ぐ止めたことには触れて居ません。彼と同行した野党は消費税廃止に反対。
・消費税廃止の財源として法人税増税
 彼は法人税増税しても会社が日本を逃げ出すことはないと言っていますが、日本の法人税率はアジアでは最高なので、仮に彼の言う「企業が生産拠点をアジアに分散しなくても」国内に残った企業の競争力低下→労働者の賃金を下げるか抑制。法人税の増税の大部分は、労働者が負担することになるのです。
・消費税廃止の財源としての国債の大量発行
 これは受け売りですが
 マイナス金利(r<g)の日本経済で財政赤字を減らすのはバカげている。2025年にプライマリーバランスを黒字にする必要はない。永久にマイナス金利が続くとすれば、社会保障の赤字を無利子の永久国債でまかない、財政赤字を増やすことが合理的だ。しかし政府債務を2000兆円、3000兆円…と増やしていくと、どこかでインフレになり、金融危機が起こるだろう。問題は、インフレにどうやって歯止めをかけるかである。

 山本さんはギリシャの大量の国債発行の失敗。IMFから大量の借金とそれに伴う厳しい要求とそれに喘ぐ国民の例を挙げて日本は円で手当てしているから問題ないとしていますが。自国の通貨建ての国債でも限度を過ぎると大きなことになるのは、多くの国で経験しています。
・最低賃金1500円
 これに一番大きい影響を与えるのは、サービス業だけでなく最低賃金のアップは中小企業全般、農家にも大きな負担を掛けることになるとことでそれらの業界から猛反対が来ると思います。
 山本さんは政府からの支援があれば乗り切れるとしていますが。1000円の今でさえ大問題が怒っているのに、それにジャブジャブ金をつぎ込んで乗り切れるか説明をしていません。 
 大問題なのは自民党政権を倒せないので、いくら大きなことを言っても実現不能の山本さんのどうせ実現の可能性は100%ないのだからと言った方勝ちの発言!!福島第一の大事故で反原発の空気に載って三陸の廃材処理の他の地方の処理反対で一応の成果を上げ、同地域の復興の遅れに貢献。彼もその成功?!に載ったのでしょう。!
 それと100%判って彼の公約を無批判で載せた文藝春秋の意図は何なのか。本が売れさえすれば良い?今回は全く同誌の信頼性を問われるもので事情が違います。天下の言論誌の文藝春秋も彼のことを知っていると思うのですが。私は同誌は次号で山本さんの意見に反対の意見を掲載することを祈って居ますが果たして?

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またも原発で広島高裁の珍判断

2020-01-26 11:30:26 | 電力、原発

戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
 2017年の12月14日に広島高裁の珍判断、阿蘇火砕流到達の恐れで伊方原発運転差し止めの報道が出ました。その時の読売新聞は「基準には欠陥なし」、「規制委正当な審査主張」、「司法リスク再び」、「伊方差し止め評価と困惑」とこの珍裁定について批判していました。
 その時私は次のように書きました。
 裁定の理由は山口県にも阿蘇の火砕流の痕跡があるとしているが、海底トンネルで歩いて行ける関門海峡よりも段違いに広くて深い豊予海峡を火砕流で埋めつくされる?もし火砕流が到着するにしても阿蘇が大噴火して大火砕流が流れても熊本、大分県を乗り越え、豊予海峡を埋めつくし伊方原発を止めるのにどれだけ時間がかかるのだろう。仮に一時間としても運転中の原発を止めるには十分過ぎる時間がある。まして豊予海峡を埋めつくし伊方に到着するのに何時間もかかる筈。仮に火砕流がきたとしても福島第一と同じように金属製ばかりの原発本体を破壊する力は無い。規制委の方針で火山灰にたいする十分な対策はされている。

 今回の裁定に対する読売の「伊方差し止め、司法は何処まで判断するのか」の読売新聞の社説です。
 ポイントの一つは伊方原発の近くに活断層が存在するかどうかという問題だった。高裁は四国電力が十分調査しないまま存在しないと判断したてと認定し」原子力属制委員会の安全審査についても「過誤ないし欠落があった」と批判した。だが、調査の妥当性については、専門家の闇でも肯屈する意見があった。そもそも、規制委の審査は厳格で長期にわたり、世界的にも高水準の安全性の健保を原発に要請している。伊方原発はこの審査に合格していた。原発の安全審査に関しては、高度で最新の科学的、技術的知見に基づいた行政側の審査結果を尊重する司法判断が、これまで積み重ねられてきた。今回の高裁決定はこうした枠組みからはみ出すものと言わざるを得ない。
 もう一つの争点だった火山の噴火の影響について、高裁は四国電力の想定が過小と断じた。伊方原発から約13㌔離れた熊本県の阿蘇山で大模噴火が起きた場合の火山灰の噴出量を、少なく見積もりすぎているとの指摘だ。しかし、大規模噴火の発生頻度は著しく低く、噴出量を正確に予想することは極めて難しい。規制委は四国電力の想定を合理的なものだと是認していた。
 高裁の判断には、「ゼロリスク」を求める姿勢がうかがええる。
 近年各地の原発さし止め仮処分申請が相次いでいる。2017年には、伊方3号機を巡る別の仮処分手続きで広島高裁が運転を差し止め、その後の最高裁の保全異議審で、差し止めが取り消された。
 迅速な審理が要求される仮処分の手続きでは、通常の訴訟より限定的な証拠で判断ざれる。そうした特徴を踏まえ、原発の再稼働を阻止するために仮処分を申したてているとすれば、裁判の乱用と言うほかない。

「私の意見」
 読売の社説では余りばかばかしいので触れていませんでしたが、高裁の判決理由の一つに阿蘇の火砕流の原発に到達が可能としていますが前回の裁判のとき書いたように、その可能性がゼロ%。仮に到達したとしてもそれまでに対処する時間はありすぎます。
 広島高裁は今回もその可能性に触れながらも力点を噴煙の問題に置いて居ます。然しその判断の理由は大変に情緒的で良く判りません。四国電力の想定の噴出量の3~5倍になったらどんな問題が起こるのか指摘して居ません。噴煙中の岩石は途中で落下、原発に届くものは細粉含む煙だけ、原発は原則として密閉ですから、噴煙の影響がどんな機械・装置にどんな現象が起こるのか指摘して居ません。判決要旨にもそのことに触れは破局的噴火で無い場合は原子炉施設の立地不適とは言えないと触れています。破局的噴火の場合とどう違うの??現場育ちの私が考えるのは機器やフィルターの掃除の手間が増えるだけ 一番高裁が一番?問題にしているのは原発から近い断層がある場合、特に未だ解明されていない2キロ以内の断層がある時のの時の対処法です。
 これで直ぐ思いつくのは「震度6強の地震」の影響を受けた女川の原発です。外部電源の破壊→非常用電源装置の起動で難局を凌ぎ、遂には津波の難民の避難所になりました。震災後のIAEA(国際原子力機関)係員の徹底的な検査を受け殆ど損傷が判明しました。原発の本体は巨大なコンクリートの基礎に立っており破損しやすい配管のフレキシビリティーが確保されていれば本格的な地震にも耐えられるのです。
 読売の社説が指摘するように迅速な審理が要求される仮処分の手続きでは、通常の訴訟より限定的な証拠で判断ざれる。そうした特徴を踏まえ、原発の再稼働を阻止するために仮処分を申したてているとすれば、裁判の乱用と言うほかない。
 とすれば地裁、高裁とも最高裁の判決理由を尊重して、一部の人達のような「原発の再稼働を阻止するために仮処分」の作戦に乗らない様な審議をし余計な裁判費用の削減を計るべきだと思うのですが。

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注記:{女川原発のIAEA調査と日本のエネルギー政策}
前記の文章を書いた後、より詳しい「IAEA調査」の資料を見つけたので貼付します。
「驚くほど損傷少ない」 女川原発のIAEA調査  (産経Bizより)
 東日本大震災の揺れに襲われながら、被害が少なかった東北電力女川原発(宮城県)を訪れた国際原子力機関(IAEA)の調査団が10日、都内で記者会見し「驚くほど損傷は少なかった」との調査結果を公表した。
 団長のスジット・サマダー耐震安全センター長は「地震より津波の影響が大きかったが、三つの原子炉建屋も安全システムもすべて健全に機能した」と評価。「女川で得たデータは世界中の原発の安全性向上に役立てたい」と述べた。
 約20人の調査団は7月30日から延べ9日間、施設を目視で点検し、運転員ら約50人から震災時の運転状況などを聞いた。
 津波で機器の位置がずれたり、部品がなくなったりしたものの、地震では建屋の壁に小規模なひび割れが起きるなどしただけで、重大な影響はなかったという。
 地もと紙の河北新報
 (調査団は)耐震安全性や津波影響に関する現地調査について「安全システムが健全に機能し(主要設備に)目立った損傷はなかった」との報告をまとた。
 震災で女川原発は一部設備に被害を受けたが、全1~3号機の原子炉は安全に冷温停止した。現在は設備点検や耐震工事が続いており、再稼働のめどは立っていない。


川柳「詰めすぎたリュックが老いの脚に来る」

2020-01-26 11:27:32 | 川柳
 私の趣味は60年続いた山登り。私の指導者は大手の会社の山岳部の顧問。冬の燕で脚を痛めて引退。私の弟はヒマラヤのトレッキングで膝を痛め腰掛けでないと坐れません。私もアルプスの春山を目指して当時有名だった門田のピッケル、アイゼンまで買ったのですが、会社の急用で行けずじまい。80歳で不注意で腓骨の骨折。一カ月の療養で脚力がた落ち。しかしそのお蔭で90歳を越した今でも小母さんたちに追い越されながですが杖なしの白寿めざしで歩き、食事のときは正座ができます。
 体力でなくても年老いてからの無理は禁物。ほどほどに過ごして皆に嫌われないていどに細く長い毎日を過ごしましょう。

川柳くろがね吟社紹介「老木が枯木じゃないと咳払い」

2020-01-26 11:21:20 | 川柳
川柳くろがね12月号より
前月号鑑賞 小川 清隆 選評
「老いの技嫌味上手に聞き流す」     陣内いっこう
嫌味を言われるとすぐ反発したころ、これも若さと言うもの。老いては若いものにまかれるのも利口な処世術、嫌なものは聞き流して気楽に生きよう。嫌味を発する人は劣等感、コンプレックスを持っている人が多い。自分を高く見せよう、強く見せようとする証を
気にしないこと。平穏な風を受けて、のんぴり生きたいもの。

「老木が枯木じゃないと咳払い」     田中 和正
 老木とはまだ生きているということ。枯木にはいのちはもはや無い、咳払いをして自己主張するのも大事。自分の存在をアピールしよう。枯木にも老木の良さがある筈、埋没されないように頑張るしかない。

「まだ燃える意地が終章遠ざける」    小田ノリ子
 燃え尽きるまでは……。灰になるまでは……。人生に折り返し点はない。折り返し点があるのはマラソンだけ。体力だけでなく気力が命を長らえてくれる。気力がなくなれば体力も落ちてくる。好奇心を抱いて明日に向かっていく。

「ひと区切りついたら登る山がある」   大塚 郁子
 何事においても、区切りをつけることは大事な事。のめり込んでしまわぬよう。そして新しい山に挑戦する。前進していく、これが若さ。山は高い方がいい。登るのに難しい方がいい。高い山、苦しければ苦しい程高い達成感がある。足を踏み外さぬように。


音叉 (前月号より)
   松井 昌子、水谷 そう美、安川 聖、吉富 虞 推薦
現実が厳しい顔で立っている 井上 竿酔
冬支度先ずは脂肪で腹を巻く 上村 悦子
踏石に残る昨日の蟻り   中村 鈴女
ため息をつくたび窓が曇り出す 八木 幹子
聞さ上手言いたいことはあとにする 吉富 虞
柿熟す今核心に触れるとこ 山下 華子
甘えたい甘えられたいあいこでしょ 角 ひさ子
違うなと思うあなたの受け答え 中村 鈴女
がむしゃらに貪る若さ日の活字 榎木 山彦
大物になると大あくびの乳児 池上 秀美
定年で動線を知る妻の家事 佐藤 洋子
来し方は言うまい影が知っている 林田 律子
断捨離をモシカシタラが邪魔をする 坂梨 和江
これしきの酒で今宵は泣き上戸 時津みつこ
回り道無駄でなかった現在地 樋川 聖柳
錆釘の斜めどうにか支えられ 神谷 幸恵
ため息をつくたび窓が曇り出す 八木 幹子
もう少し玉虫色で風を読む 河野 成子
さようの糧明日への糧の種袋 前田 伸江
菓子折の上に履歴書そっと置く 阿部  龍

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上野十七八・石橋陸朗
 第四十八回句牌まつり川柳誌上大会
課題と選者  (各題二句吐)
「  姿  」  中村 鈴女運 (川柳くろがね吟社)
「 素  人 」 黒川 孤遊選 (熊本番傘お茶の間川柳会)
「 泳  ぐ 」 平田 朝子選 (川柳噴煙吟社)
「 シンボル 」 梅崎 流青選 (川柳葦群)
「さまざま}   古谷龍太郎選. (川柳くろがね吟社)
募集期間  令和二年一月一日~四月十五日  (消印有効)
投句要領  所定の用紙(コピー可) 又は便箋に各題二句(計十句)を列記し
郵便番号・住所・氏名(柳名があれば併記)電話番号を明記し、投句料と共に、ご送付
     下さい。(お名前には 「フリガナ」を明記して下さい)
 賞   各選者の秀句Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
投句料  1,000円 (定額小為替又は現金書留)
発 表 令和2年6月号,「川柳くろがね」誌上 (投句者全員に発表誌呈)
投句先 福岡県中間市土手の内一丁目16ー18   吉富 鹿
主催 川 柳くろがね吟社

川柳「断固反対だけど対案出ぬ野党」

2020-01-20 11:53:04 | 川柳
 私は前から口の軽い安倍さんはそろそろ引退をすべきだと書いてきましたが、最近の報道では彼は4選など考えていと言っているそうです。野党は越年の「桜見の会」やモリカケ問題を追求の構えですが、一向に対案が出てきません。庶民からみれば対案が出ないことは野党にその意欲がないか能力が不足としか考えられません。だから自民党政権は安泰。野党は重箱の隅をつつくだけ。
 文藝春秋に「国家の品格」の藤原正彦さんが、小学校の亡国の英語教育を書いていましたし、国立情報科学研究所の教授の新井教子さんが著書の出版ごとに生徒が算数の問題の出題の意味が判らないと歎いています。
 その文部科学省は小学校の英語教育どころか、今年からプログラミングの教育も加えようとしています。それどころか多くの識者からスマホの乱用の害を言われているのに、通学の安全確保のためにスマホの使用を認めています。今の家庭でジヌ゛句での自宅での使用禁止ができ無いことははっきりしています。これらの事は教師の負担増大に綱貸せって居ます。日教組を抱える国民民主党はかからは、何か意見が出そうに無いのは何故でしょうか。
 定常的政権交代を願う私に野党は良い所を見せられないでしょうかね!
「断固反対だけど対案出ぬ野党」

川柳くろがね吟社紹介「「素のままでいたい白髪とにらめっこ」

2020-01-20 11:44:44 | 川柳
川柳くろがねhttp://www.nissenkyou.or.jp/map/40fukuoka/kurogane.html 1月号より
前月号鑑賞 小川 清隆 選評
「素のままでいたい白髪とにらめっこ」  角 ひさ子
 素のままで生きていければそれがいい。しかし世間体というものがある。あまり醜いことは出来ない。格好をつけるとストレスになるかもしれない。自分流に生きていくことが大事、マイペースで行こう。

「「憩走外」口ぐせになる日常化」   八木 幹子
 天変地異、震度、ゲリラ豪雨、線状降水帯とか、今まで耳にしなかった現象が起きている。50年に一度とか、想定外のことばかり。一酸化炭素の影響と言われているが、地球の或る現象の結果という学者もいる。オーストラリアの西、ツバルでは水位が毎年数センチ 増え、先々は島全体が水没する危慎さえある。しかしこの島は珊瑚礁の上にあるため重みで沈下しているという説もある。

「八十路まで秒読みに入る登り坂」    杉 ちづ子
 八十路を越えると卒寿、人生には登る坂はあっても下る坂はない。年齢は気にしないこと。一歩一歩坂を登っていく。九十の坂にはきっといい事が待っている。人生百年の時代、しつかり前を向いて、背筋を伸ばし大手を振って。

 令和元年 くろがね大賞
大 賞
  頂上に着けば翼が欲しくなる   米満 けい
優 秀 賞
動かせる岩かも知れぬ押してみる 有松 市子
  げんこつを同封とあり父の文   黒川 孤遊
消しコムの滓に隠れている本音  和田 澄雄
無くさないように明日の切符持つ 大塚 郁子
鍋つつく裏も表もない人と    時津みつこ
題詠賞  吉冨 廣
新人賞  広渡 憲峯
功労賞  藤田 遊心・師井 キヨ子

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上野十七八・石橋陸朗
 第四十八回句牌まつり川柳誌上大会

課題と選者  (各題二句吐)
「  姿  」  中村 鈴女運 (川柳くろがね吟社)
「 素  人 」 黒川 孤遊選 (熊本番傘お茶の間川柳会)
「 泳  ぐ 」 平田 朝子選 (川柳噴煙吟社)
「 シンボル 」 梅崎 流青選 (川柳葦群)
「さまざま}   古谷龍太郎選. (川柳くろがね吟社)
募集期間  令和二年一月一日~四月十五日  (消印有効)
投句要領  所定の用紙(コピー可) 又は便箋に各題二句(計十句)を列記し
郵便番号・住所・氏名(柳名があれば併記)電話番号を明記し、投句料と共に、ご送付
     下さい。(お名前には 「フリガナ」を明記して下さい)
 賞   各選者の秀句Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
投句料  1,000円 (定額小為替又は現金書留)
発 表 令和2年6月号,「川柳くろがね」誌上 (投句者全員に発表誌呈)
投句先 福岡県中間市土手の内一丁目16ー18   吉富 鹿
主催 川 柳くろがね吟社

何故日本は無謀にも米国に宣戦布告したのか

2020-01-08 11:44:35 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でもお互いに世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
 私は表記のことを終戦記念日のある8月と年の初めの1月に繰り返し投稿しています。
 私が旧制の工業学校に在学中に生徒全員が集められ、校長から日本が米国に宣戦布告をしたと告げられました。その時生徒達は「これで戦争は勝てるの」かの派遣将校の耳に入らない様とひそひそと話し合ったものです。
 その後の女性学者の指摘では当時の国民総生産、大砲、砲弾、工場の増産に繋がる粗鋼生産量はともに米国は日本の12倍。車の数、石油のの生産量は数百倍と知りました。だからら工業生徒でも心配するのは当然です。
 蘆溝橋事件から中国の奥地から南方地域の戦地の拡大と(戦争の勝敗に大きく影響する)戦線が伸びきった1941年のハルノートの全面的な戦線撤退の要求を期に、日本の都合の悪い情報を無視し米国への宣戦布告。その頃使われた「大東亜共栄圏」、「八紘一宇」の標語。当事者も心に引っ掛かりながら国民をその気にさせる標語。
然しその前にも日本が戦争を思いとどまる機会があったのです。
 1931年のリットン報告です。
 当時は満州での関東軍の暴走に対して国連は反日一辺倒、米国主導のABCDライン(米・英・中・オランダ)による日本への石油封鎖の中で、国連はリットン調査団をアジアに派遣した。その結論は「樺太、朝鮮半島、台湾、満州の既得権益は認めるが、(関東軍主導による)満州国建国などそれ以上の権益拡大は認めない」というもの。当時の世界の考え方はこの程度なら国際法違反にならなかったのでしょう。しかも当時から軍部は関東軍の暴走に手を焼いていたのに。
 然しば当時の国士、壮士が国内外で活躍、少年クラブで「敵中横断横断300里が出るなど、行け行けどんどんの空気に流されてこの好条件も蹴ってしまったのです。唯一良かったのは、国士たちが 毛沢東など中国の要人を匿い戦後の中国との国交回復に大きく貢献したことです。 
 当時の日本政府の判断を誤らせたのは眼に見えないが圧倒的な力を持つ国中に漲る私の言ういけいけどんどんの「空気」でした
 そして今も空気に流されて国の生存に関わる9条問題にまともに触れない日本。憲法がこれだけ議論されているのに、肝心の憲法学者の意見が全くと言って良いほど世にでない日本。9条の弱点を補うのが日米同盟という名の米国の保護国化、それでも9条を誇りに思う多くの人。その日本のウイークポイントをさらけ出して見せたのはアメリカ第一のトランプさん。それに翻弄される安倍さんを揶揄するマスコミ。元は変えられぬ9条から出ているのに。
 温暖化の進行による大きな自然災害の続出に対する最大で最も有効な手段の一つの原発問題も空気に流されてまともな議論も出来ない日本。
福島第一の破壊にも「原子力安全神話」、「原子力村」の名に流されて、政府、国会調査団で素人同然か全く素人を選出。その結果はWikipediaから完全に黙殺。調査のないまま原子力規制委員会による原発の基準作成。原発訴訟で裁判官から原発事故の調査されてないとの判断。菅さんによる大型太陽光発電で常識では考えられない倍増の単価それも十年固定。それに対する批判はネット上だけ。
原発の停止のため火力発電所が温暖化ガスを排出(原発事故後はテレビで温室効果ガスと地球温暖化は無関係だと大真面目で議論されていました。) 現在はそれどころかむ日本は原発停止のため悪名高い石炭火力を止められず、温暖化合意の批准が遅れた自然災害先進国の日本。
繰り返しますが、原発だけでなく、九条、少子化など無難しい問題になると固まって立ちどまって仕舞う日本。
 冒頭に書いていますように、「どのような事でもお互いに世論に流されずに自分の頭で考えましょう。」と言うのが若い方達へ戦中・戦後を経験した私の最後の申し送りです。
 皆がそれぞれ良く考えて上での9条遵守、原発反対、少子化無視、軽視なら良いのですが、大戦突入以前からの空気に流され挙げ句、無残な敗戦を経験したた日本のように、また空気に流されて国の方向を間違えないことを祈っています。

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12/30少子化問題と言論誌の在り方

2020-01-08 11:39:44 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。 12月26日の読売の社説に過去最低の「出生数86万人、想定以上の少子化を憂慮」の社説が出ていました。
 最大の要因は若い女性が毎年約20万人減少。
 憂慮すべきは21年に出生数が86万人と予想していたのが2年ま早まった。
 出会いの機会が減り、経済的な不安で結婚をためらう若者が少なくない。晩婚化が進み、希望しも子供を持てない現状もある。政府は少子化の要因を分析し、次の一手を考えるべきだ。
 出産に二の足を踏む背景に、子育ては大変だという認識の広ががあるのは間違いない。 働く女性が増え、仕事と育児を両立する制度が整う一方、家事や育児が女性に偏る風土や、長時闇労働を求める企業文化は根強く残る。一人で育児を担い、孤立感を深める母親もいる。
 出産を機に、女性が仕事をあきらめなくて済む制度を充実させる。男性も含めて、勤務時間の柔軟化など働きかた改革に取り組む。子育て世帯の負担を和らげる施策を進めることが重要だ。
 鍵を握るのは、第2子以降を持てる環境づくりだ。政府は、希望がかなった場合の子供の数を示す「希望出生率1.825年度にに達成する目標を掲げているが18年は1.42にとどまっている。
 夫が家事や育児を担う時間が長いほど、第2子以降が生まれ.割合が高いとの調査がある。
 男性の出産休暇や育児休暇の取得を増やし、子育てに積極的に関わる機会を広げることが肝要である。子供が多い世帯への経済的な支援も拡充すべきだ。
 政府は今年度末、少子化社会対策大綱を5年ぶりに見直す。子育て世代のニーズを把握した上で重点施策を明確にし、市町村と連携して進めねばならない。
 子育てに不寛容な社会のあり方を改めることも大切だ。子供の声に苦情が相次ぎ、公共交通機関はベゴーカーを使いづらい。出産や子育てを温かく見守り、若い世代をを応援する機運を高めたい。

「私の意見」
 私はプログを始めた2006年から少子化問題を取り上げて来ましたが一向に進まず2019年の今まで読売が社説で取り上げるほど大きな問題になっています。
 2006年ころは「農村の花嫁」問題から議論が始まりましたが次第に下火になり、今回のように思い出したようにまた問題になっています。「農村の花嫁」問題と言っても取り上げられるの男の嫁不足の問題ばかりで若い女性の考え方や女性の復権は議論されても少子化に対しての役割は議論されぬまま。今になっても女性は被害者扱い。だから前にも書いた様に有力者の「3人は産んで欲しい」の発言に蓮舫さんが噛みついたように、「女性を被害者を扱い、腫れ物扱い」の考えが未だに残っています。
 私はこんな難しい問題こそ言論誌が取り上げるべきだと思っていたとき、前にも書きましたVoice11月号のユニクロの柳井 正さんが取り上げていました。「年金制度の抜本的な改革を」で

 少子化を止めるために国の予算を子育て支援に集中することである。当然、財源は限られているから、たしかに高齢世代の負担は増えるかもしれない。しかし、日本の未来のためには絶対に必要なことである。財政のあり方を根本的に変えなければ、日本は低福祉・高負担の国になってしまう。
                     
 確かに2010年頃の私の手持ちの資料によると出産、育児、教育給付に一般的家族手当を加えた家族関係の支援は、フランスでGDPの3・00%、日本は0・81%、これでフランスの出生率は2になったそうです。
 現在の社会福祉の先進国の西欧諸国の消費税は23~24%。
 残念ながら国の政策、読売の社説の考える少子化対策とまったくかけ離れています。
 前にも書いた少子化に関連して「女性を被害者を扱い、腫れ物扱い」の考え方→給料が振込になって以来全家庭の少なくとも90%?は女性が総てを取り仕切っているのに。

 家内の入退院で投稿が遅れ年明けて1月3日の読売新聞の橋本五郎さんと日本ラクビーフットポール協会副会長、清宮克幸さん(日本ハムの清宮のお父さん)の対談記事で清宮さんが少子化揉んだにに触れていました。(括弧内は私の補足意見)
2019年に生ま子供の出生数は初めて90万人を謝って、推計86万4000人と報道されました。想像を超えるスピードでチ供が減っています。政治の出番です。(前述の柳井さんが言ったように)子供の数によって住民税、所得税をに変えてはどうか。(もちろん家族が増えれば免税するということです。(私が書いた様に)政治家は批判を恐れてもっと産めとは言いません。真正面から対策を議論してほしいと思います。 少子化対策のための思い切った増税のような一般国民受けしない意見こそ言論誌が取り上げるべきだと思います。しかし現実は一般言論誌は少子化問題と同じ難しい9条、原発、温暖化など何故か皆棚上げ状態→そして問題は深刻になるばかり。 
 幸い9条に関しては最近本屋で加藤典洋さんの全ページ9条問題を扱った「9条入門」と言う本を見つけました。最後の加藤さんの感想です。「9条に関しては学者任せにせず素人の眼で見る必要を感じた」
 最近の言論誌はどこも同じテーマを取り上げいつも見る著者が何時もの意見を述べるだけ。次第にマンネリ化しているような気がします。言論誌は日本のためにも売れ行きの向上の為にも、私が投稿を始めた2006年から2018年の今日まで一歩も進まない難しい少子化対策は勿論9条、原発、温暖化対策などをもっともっと取り上げて見てはどうでしょうか。

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川柳「肩書のように病名また増える」

2020-01-08 11:38:16 | 日々雑感
 川柳の会の花見で自己紹介の代わりに自分の罹かったか持っている病気の紹介がありました。その中の花形?は私。脳梗塞の予防で手術、白内障の手術、総入れ歯、肋膜炎、不整脈でペースメーカー取り付け、十二指腸潰瘍で手術、癌の検査も兼ねた前立腺肥大で手術、足の骨折2回、うち1回入院。そのくせ何故か九十歳の半ばまでしぶとく生き残っています。私の句の「惜しまれる人ほど何故か散り急ぐ」の逆の道を歩いているのです。なお「惜しまれる」の句は過去何度も当たっているのでお心当たりの方は特にご注意を。

川柳くろがね吟社紹介「安心をお腹いっぱい飲むサブリ」

2020-01-08 11:33:22 | 川柳
川柳くろがね12月号より
前月号鑑賞 小川 清隆 選評
「攻めてくる顔だ眉間にしわが寄る」   吉富  虞
 眉間にしわが出来るのはまぎれもない不平不満。真顔で攻めても迫力もなければ真剣味もない。攻めるなら柳眉をつりあげてかかって行く。「鍋牛牛も本気だ角を出してきた」「ライバルも本気はだしになってきた」争いは止めて平和に生きていさましょう。

「安心をお腹いっぱい飲むサブリ」    有松 市子
 お薬は服むもの、サプリメントは食べるものと決っている。サプリメントの販売量は日本が世界一だとか。世界一の長寿はサプリメントのお蔭か。膝関節の痛みに食べているサプリメントが効く筈はない。ただの気休めか期待感かお金を使って。それより歩く方が何よりの薬だ。歩け歩け歩数計さげて。
                                      
「妥協した男の影が見当らぬ」      河野 成子  1
 「もう一人の自分と妥協して生きる」「同情を買った男に影がない」「何となく退屈影が見当らぬ」影をしっかり引きつれて生さていさたいもの男として。しかしだらしない、頼りない影の方が句になる。

「人間味磨けば出来てくる笑顔」     桶川 聖柳
 怒った顔ならば多くの動物に見られる。笑顔が作れるのは動物の中でも人間だけである。何故なら人間には理性があるから喜怒哀楽が表現出来る。笑顔は人間の特性。「笑みをたたえ無口な人の聞き上手」「最高の笑顔邪心が洗われる」「欲をみな捨てると笑顔だけ残る」笑う門には福が来る、鏡に向かってにっこり。

火花抄 (傘下の句会報告より)
    選者  陣内 いっこう
大物の魚拓の後は飲む肴     つとむ
ひらがなを旨く煮込んだ国靴り  雅彦
魔女になる名前優しき千曲川   和美
再生紙過去をきれいに裏返す   みつこ
飲み会をそっと抜けると目で合図 孝子
その事は内緒にしてと目で合図  佳子
しごかれて幼い命シャボン玉   うさぎ
噛みしめる言葉は母の独り言   よか

しんみりと語りはじめるはしご酒 ひさ子
美しい声に摩れて所帯持つ    裏周
歴史書にものの哀れが浮いてくる 龍
正論に古老の咳がきて座る    風子
ひたすらの泳ぎに飽きる回遊魚  聖
ポタ山の町に銀座の名が遺る   龍太郎
尾ひれつく噂助走もなく走る   虞
恋という火種抱えて突っ走る   けい子
付度に表舞台が騒がしい     康博
独り居に流れる空気暖める    郁子
さまざまな悩み行きかう交差点  瑞子
約束は夢もくれるが嘘もつく   敏子

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