普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

尖閣問題どうしてこのようにこじれたのか

2014-05-07 11:49:28 | 外交・安全保障
空気に流される日本・尖閣国有化と民主党政権の弱腰外交・尖閣国有化に反対しなかったマスコミ・情報機関の強化・今こそ空気に流されないネット評論家の立ち上がるとき・何故日本に情報機関が出来ないのか  
尖閣問題は中国の強硬姿勢と米国の対中政策の変化で、日本としては二進も三進もいかない状況になっています。 
この問題が起こった時私は、「尖閣問題の経過とネット上の意見の流れ」と「レッテル貼りを止めよう」で概要次のように書きました。
*尖閣問(以下括弧内は今回追記の注記)
・石原都知事の尖閣購入発言と十数億の寄付金
・丹羽大使の「石原東京都知事の尖閣購入を許せば日中関係に重大な危機をもたらすことになる」発言で(中国の反応を気にした民主党政権により)辞任にの追い込まれる。
・(中国の本音が読めない)丹羽大使の発言に添って石原さんの代わりに国が尖閣購入
・世論調査ではそれに対して65%の人達が支持(マスコミも私の知る限りでは反対の意見はなかったようです。)中国に日本の尖閣国有化に態度硬化
・然し(民主党政権の意志に反して)

・ツイッター上での反応
圧倒的な石原都知事批判(一例を紹介していますがくだらないので省略)
・中間的な意見  
石井孝明さん:石原氏が問題はあっても主犯とは思えないけど。(中国が)権益を侵害している段階でアウトだし。こういう殴られて相手にすり寄る戦後民主主義的発想が気持ちいです。悪
・ごく一部の民主党政権批判・吉村作治さん(著名な考古学者):尖閣を巡って中国人がひどいことをしています。しかしこのもとを作ったのは民主党政権です。石原都知事が尖閣を買うといったときそれほどの騒ぎにならなかったのに、政府が買ったからです。本当に先を読まない、ぶれてばかりいる外交音痴の野田政権、即座に辞めるべきでしょう。私もデモしたいです。
登山家の野口健さん:仮に東京都が尖閣諸島を買収していれば、国は中国に対し「あれは都が勝手にやった事です」と言い訳もできたでしょう。しかし国は都と尖閣地主との間に割り込み国による買収を決めた。これは中国に対する強い意思表示だとするのならば決してブレてはならないし、それが出来ないのならば購入しなきゃいい。
・会館の美女さん(ツイッターでは有名なジャーナリスト):尖閣国有化。はっきりいって、あれは野田政権の失敗。いずれは国有化されるんだから、ほっとけばよかったのに。都が買っても、「所有権の移転だから」ととぼけていればよかったのに。みえすいた人気取りの思いつき。
・佐藤正久さん:中国の戦いは3戦(法律戦、心理戦、宣伝戦)。国連への東シナ海大陸棚申請は法律戦、反日デモやツアー中止等の経済打撃は国民に尖閣国有化を放棄させる心理戦、尖閣どころか沖縄は日本ではないとの主張や他国との外交対話に尖閣を議題とするのは宣伝戦。野田総理は3戦のカウンターを準備しているか?
・私の意見  民主党政府の強腰、弱腰の是非はとにかくとして、今のように弱腰外交を続けるのなら、石原都知事の尖閣購入問題が起きたときは、土地購入は都知事に任せて彼が船溜まりなどを作る動きを禁止して中国に良い顔をして見せて友好関係を保つ一方、政府と石原さんの阿吽の呼吸で中国との摩擦を最小限にして次第に実効支配の目的を達成すべき。中国を説得するのと石原さんを説得するのとどちらが難しいかは誰でも判ることだ。 武力を使えず、景気の低迷でかってのODAや国際機関への資金提供による影響力の使えない日本は、安倍さんの言う情報機関を設置すること、その内容は・情報の収集と解析、相手国の政治家や国民への情報の発信。  
今回オバマさんが来て尖閣も安全保障の対象にすると明言したかわり、TPPの譲歩を迫っています。 そのTPPは安倍さんが一歩も退かぬと公約した範囲の行き詰まりですからどうなることでしょう。 共同声明でも具体的な合意の発表はなく、読売は実質的合意、朝日は合意なしと報道、自民党の農林族などがざわざわしている由。(4月26日現在記)
私は「どうした安倍さんでこう言う厳しい現実もあるかも知れないので、安倍さんはその支持率を落とさないような慎重な配慮をすべきだと」に書いたのですが。)  
がTPP締結の成否まで国の安全保障に影響する日本。  
もし尖閣問題が吉村さんや野口さんの言う通りにしていたら? 成り行きは神のみぞ知るで判りませんが、今のような行き詰まりはないとうのですが。
*空気に流され安い日本 
政府は原発立地の自治体に迷惑料として補助金を払っているのを無視した原発安全神話の崩壊とマスコミやネットを賑わし、「原子力村」などのレッテルを貼って、現場のことを知らない大学の教授や全くの素人を入れての政府、国会の事故調査委員会の「それまでのマスコミ報道から一歩でない」役に立たない報告。 今世紀末には温暖化で大災害が起こると言う予測や、原発ゼロの先進国のドイツでも再生可能のエネルギー開発に行き詰まっていることに目をつぶり、反原発をネタに利用する小泉さんが都知事選に出て来るでて来る日本です。流石に都民も現実派の舛添さんを選びましたが。  
朝日や毎日は論外として、売れ行き減少に繋がる尖閣国有化65%の世論や、国の行く先に大きな影響を与える反原発の「空気」を無視できない読売、産経を含む日本のマスコミ。 
原発漸減派の読売はどうして女川、福島第二と第一の違いを取り上げその主張を裏付ける解説記事をださないのでしょう。福島第一の事故に悩む福島県民への配慮?
*いまこそネット評論家の出番  
私は上記のエントリーでも書いたのですが、今のように難しい時代ですから学者としての吉村さんの真理を求めるための現実を直視する冷徹な眼、登山家として進むか退くか自分の命と名誉を賭けて自分で決めねばならない野口さんのような自分の頭で考える人が要ると思うのですが。 
そして私を含むネット評論家こそ、自由にものが言えるフリーの人こそ、世論や空気に惑わされず自分の信じる正論を堂々と発信して行くべきとうのですが。思

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追記:それにしても私が寝言のように書く、そして佐藤正久さんも指摘した情報戦では何時も中国や韓国に遅れを取り、慰安婦問題では韓国に完敗の日本が、そして第一期の安倍内閣の公約の「主張する外交」のための情報機関の設置が第二次安倍内閣で一向に進まないのは何故でしょう。