普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

どうした安倍さん2.(情報機関の設置は)

2014-03-17 12:35:44 | 安倍内閣
 最近は第一期のときの主張する外交のための情報機関の設置に就いては発言さえないし、マスコミも何も言いません。
 唯一某テレビで特定秘密保護法に就いて、外国からの情報の保護も大切だが、より大切なのは日本独自の情報の収集と発信だと言う当然の解説を聞きました。
 私はCIAまではいかないが合法的でも良いから情報の収集と分析、発信が、ことを誤らずにまた外国からの信用を増す道の一つだと思うのですが。
 (当然の話ですが自国の有利なことを優先する)米国の情報に載せられてばかりの日本が信用されるのでしょうか。
 また現に慰安婦問題では現在の日本側の見解が正しいのに、韓国側の情報戦に完敗。韓国の意見が世界に殆ど定着しているようです。
 また中国発と言われているサイバー攻撃に後手を踏むばかり。
 万一戦争状態になれば政府の情報が筒抜けになり、コンビューター制御されている自衛隊、重要工場、原発などが攻撃の的になるのは見え見えなのに。
 最近の情報によれば、唯一の対策は尖閣、竹島は日本のものだと言う事をネットに流し、各省に情報の安全管理の徹底を通達しただけ。
 安倍さんが情報機関設置のことで貝になっているのは何故?陰謀好きなネットやマスコミの一部が言うように、設置についても米国の圧力があるのでしようか。

どうした安倍さん(お友達内閣の二の舞か)

2014-03-17 12:23:28 | 安倍内閣
私は自分のブログの07年9月の「安倍さんの研究」で安倍さんはある程度の所で首相の地位を一旦退いて、経験を積んだあと再度出直すべきと書きました。
その理由は教育基本法、国民投票法の成立などの成果を挙げ、国際情勢を考えて靖国参拝の自粛、主張する外交のための情報機関の設置を政策にあげた一方、「お友達内閣」と言われる政権運営の拙さがあったからです。
そして私の考えた通り再起を果たしましたが、最近は首を捻ることばかりです。
僅か一二カ月の討議延長しても充分間に合うのに、そして維新の会や皆の党も法案そのものに賛成しているのに、両党の反対のもとで特定秘密保護法の強硬裁決をして支持率を下げました。
これからTPPの交渉で農産物問題、消費勢増税を前に日経平均の乱高下(追記:クリミア半島問題でのロシアへの対応)などなど難しい決断を迫られるとき唯一の頼りの自民党支持率を1%も下げてはいけないときに。
私はこの段階で自民党首脳部に安倍さんの走り過ぎにブレーキを掛けるべきと言いたかったのですが生憎ブログを閉鎖していました。(勿論これに書いても政局が動く訳はありませんが。)
そして靖国参拝の大失敗。
安倍さんはこのことについて中国、韓国に丁寧に説明すると言っていますが、彼らが聞く耳を持たないどころか、それに自分達の主張の正当化に利用することは、後で米国から「安倍さんの参拝は中国韓国を利するだけ」とに言われなくても誰でも分かりきっているのに。
安倍さんは戦争で死んだ人にお参りするのは首相として当然だと言っています。
そのような心の問題なら誰にも知られぬ時を選んで参拝するか、官邸で神主を呼んで拝礼しても戦死者とは心が通じるのに。
何故マスコミの前で堂々とデモンストレーションをしなければならないのか。
喜ぶの一部の戦没者の遺族とネット右翼だけ。
心ある遺族の方たちのなかには彼の参拝で、日本が不利な立場にならなければ良いがと心配している人も多いと思います。
安倍さんの最近の走り過ぎはネット上の靖国参拝で75%近くの賛成支えられていることからの自信だそうですが、首相ともなればユーチューブの「お友達」の「良いな」の調子に乗らず、安倍さんの首相就任時から書いているように石破さんなど党の信頼ある人達との意見の調整をして慎重に動きをすべきだと思います。
傍目からみますとお安倍さんは友達内閣の失敗を繰り返しているように見えて仕方がないのですが。

安倍内閣の宿題?

2013-03-23 10:16:56 | 安倍内閣
・情報戦略はあるのか情報機関の設置は?・農村問題を放棄したままで良いか?・公務員制度の改革はどうなっているのか?最終的に必要なのは安倍さんの決断だ
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安倍内閣が好調です。
・アベノミクスで円安株高。そして安倍さんの言う通り従業員の待遇改善に取り組む企業も現れました。
・日銀も安倍内閣の希望通りの人事が決まりました。
・そして内閣支持率も70%に近く、自民党の支持率も45%と民主党の7%と圧倒的な差を付けています。
然し不安材料もあります。
・日銀新総裁の景気の楽観的発言に麻生副首相が今まで20年近く続いたデフレがそんなに早くインフレに変わる訳はないと釘を刺しました。安倍さんが言うように景気が回復し従業員の収入が増加し、内需が拡大まで何年かかるか判りません。
・その間に国債の増発で1000兆を越ことになれば、世界の政府の統制不能と言われる「はげたかフアンド」が何時その隙を狙って来るか判りません。 
・TPPも私の意見では強力なタフ・ネゴシエイターが必要だと書きましたが、安全保障で米国に弱みを持つ日本がどれだけ米国を押し切るか、いざとなれば脱退出来るかの保障もありません。第一に安倍さんの米国による日本の安全保障確保の観点からTPP参加を決断したと言われているのですから。 
最近の報道でも安倍内閣の抱えている問題があります。
・情報戦略はあるのか
 韓国へのサイバー攻撃の情報です。
 これは日本としても安全保障面からも看過できない重要な情報です。
 自衛隊や武器製造に関与している工場は全てコンピューター制御されているところへサイバー攻撃を掛けられたら大変です。そのた銀行、企業、インフラなど大混乱に陥ります。
 これを個々の担当の省が対処出来る問題ではありません。
 やはり素人が考えても特別な情報機関の設置が必要です。
 見えない敵のサイバー攻撃を防ぐためにも、一旦緩急があったときは表立って武力が使えない日本からも密かに相手国にサイバー攻撃が出来る位は考えても良いと思うのですが。
 実はこの情報機関は安部一次内閣のとき安倍さんが主張する外交のための情報機関設置を政策に上げていました。
 然し今度の内閣ではそれが消えています。
 外交でも安全保障でも今までのにように全て外国頼りでは最初から負と決まっているのに。
 安倍さんの主張する慰安婦問題や中国、韓国の歴史問題でも、当面の外交政策として表に出せなくても、情報機関で内密に日本の正しい歴史観を直接中韓の国民に直接訴えることが出来るのに。
 そうでないと反日を国是にしている国民が意識を返されるのは大変です。間違った慰安婦意識が世界に定着しかかっているように。 
 陰謀好きな人の言葉を借りれば、日本の情報機関の設置に米国から圧力でもかかったのでしょうか?
・農村問題を放棄したままで良いか?
どちらかと言えば自民党支持の読売新聞が今日の朝刊で「参入拒み老いる農家」として農村問題を取り上げていました。
2010年の農家の平均年齢が65.8歳、耕作放棄地が39万ヘクタール、農村再生を妨げる数々の規制、農協の厚い壁。票田の農協を刺激したくない自民党。
 然し絶対に手を着けねばここ10年足らずでの農村の崩壊は眼に見えています。
 安倍政権はどうするのでしょう。
・公務員制度改革を放っておいて良いのか?
 もう一つ取り上げたいのは公務員制度の改革です。
 内閣としてこの制度を取り上げたのは第一次安倍内閣でした。
 然し報道やネットに依れば年金問題の自爆テロが参院選の敗因となったとされています。
 今こそ安倍内閣が挽回のチャンスだと思います。
 おまけに安倍さんの下で実務に当たりその成立に涙の会見をした渡辺義美さん、そして麻生内閣の弱腰に離党しみんなの党を立ち上げた彼。そして議席数を着実に増やしたみんなの党。
 大阪府・市で行政改革に大鉈を振るって一躍政治の表舞台に立った橋下さんの維新の会。
 東京都の複式簿記を持ち込み、官僚政治の打破の旗印で維新の会と石原元都知事率いいる「立ち上がれ日本」。
 そして政治主導の行政改革の国民の希望を担って出発した民主党政権の失敗でいよいよ国民のフラストレーションが増していると言う好条件が揃っているのに、担当大臣に稲田朋美さんと言う発信力のある人を当てただけで、これと言った動きを見せない安倍内閣。
・最終的に必要なのか安倍さんの決断だ
以上情報戦略の一環としての情報機関の設置、10年以内に崩壊の兆しの農村問題、そして安倍内閣の元祖の公務員制度改革の三つの問題を取り上げました。
 安倍内閣はその他にも大きな問題をいくつも抱えています。
 そして安倍さんの言うように、今回の衆院選の大勝利は民主党政権のチョンボと言う敵失のもので自民党が全面的な支持を得ている訳でない。だから参院選までは慎重に物事を進めて行くと言う方針も良く判ります。
 然しこれらの宿題は少なくとも安倍政権の任期中に片づけておくべき重要な問題です。
 その批判は朝日新聞を中心として自民党の体質、族議員や票田としての農協問題、中国・韓国などとの関係の悪化などと絡んで必ずでてきます。
安倍さんの慎重さも良いですが、ある時の決断も重要なことを知るべきだと思います。
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どうした安倍内閣

2013-03-22 17:14:09 | 安倍内閣
・情報戦略はあるのか情報機関の設置は?・農村問題を放棄したままで良いか?・公務員制度の改革はどうなっているのか?
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安倍内閣が好調です。
・アベノミクスで円安株高。そして安倍さんの言う通り従業員の待遇改善に取り組む企業も現れました。
・日銀も安倍内閣の希望通りの人事が決まりました。
・そして内閣支持率も70%に近く、自民党の支持率も45%と民主党の7%と圧倒的な差を付けています。
然し不安材料もあります。
・日銀新総裁の景気の楽観的発言に麻生副首相が今まで20年近く続いたデフレがそんなに早くインフレに変わる訳はないと釘を刺しました。安倍さんが言うように景気が回復し従業員の収入が増加し、内需が拡大まで何年かかるか判りません。
・その間に国債の増発で1000兆を越ことになれば、世界の政府の統制不能と言われる「はげたかフアンド」が何時その隙を狙って来るか判りません。 
・TPPも私の意見では強力なタフ・ネゴシエイターが必要だと書きましたが、安全保障で米国に弱みを持つ日本がどれだけ米国を押し切るか、いざとなれば脱退出来るかの保障もありません。第一に安倍さんの米国による日本の安全保障確保の観点からTPP参加を決断したと言われているのですから。 
最近の報道でも安倍内閣の抱えている問題があります。
・情報戦略はあるのか、情報機関の設置は?
 韓国へのサイバー攻撃の情報です。
 これは日本としても安全保障面からも看過できない重要な情報です。
 自衛隊や武器製造に関与している工場は全てコンピューター制御されているところへサイバー攻撃を掛けられたら大変です。そのた銀行、企業、インフラなど大混乱に陥ります。
 これを個々の担当の省が対処出来る問題ではありません。
 やはり素人が考えても特別な情報機関の設置が必要です。
 見えない敵のサイバー攻撃を防ぐためにも、一旦緩急があったときは表立って武力が使えない日本からも密かに相手国にサイバー攻撃が出来る位は考えても良いと思うのですが。
 実はこの情報機関は安部一次内閣のとき安倍さんが主張する外交のための情報機関設置を政策に上げていました。
 然し今度の内閣ではそれが消えています。
 外交でも安全保障でも今までのにように全て外国頼りでは最初から負と決まっているのに。
 安倍さんの主張する慰安婦問題や中国、韓国の歴史問題でも、当面の外交政策として表に出せなくても、情報機関で内密に日本の正しい歴史観を直接中韓の国民に直接訴えることが出来るのに。
 そうでないと反日を国是にしている国民が意識を返されるのは大変です。間違った慰安婦意識が世界に定着しかかっているように。 
 陰謀好きな人の言葉を借りれば、日本の情報機関の設置に米国から圧力でもかかったのでしょうか?
・農村問題を放棄したままで良いか?
・どちらかと言えば自民党支持の読売新聞が今日の朝刊で「参入拒み老いる農家」として農村問題を取り上げていました。
2010年の農家の平均年齢が65.8歳、耕作放棄地が39万ヘクタール、農村再生を妨げる数々の規制、農協の厚い壁。票田の農協を刺激したくない自民党。
 然し絶対に手を着けねばここ10年足らずでの農村の崩壊は眼に見えています。
 安倍政権はどうするのでしょう。
・公務員制度の改革は?
 内閣としてこの制度を取り上げたのは第一次安倍内閣でした。
 然し報道やネットに依れば年金問題の自爆テロが参院選の敗因となったとされています。
 今こそ安倍内閣が挽回のチャンスだと思います。
 おまけに安倍さんの下で実務に当たりその成立に涙の会見をした渡辺義美さん、そして麻生内閣の弱腰に離党しみんなの党を立ち上げた彼。そして議席数を着実に増やしたみんなの党。
 大阪府・市で行政改革に大鉈を振るって一躍政治の表舞台に立った橋下さんの維新の会。
 東京都の複式簿記を持ち込み、官僚政治の打破の旗印で維新の会と石原元都知事率いいる「立ち上がれ日本」。
 そして政治主導の行政改革の国民の希望を担って出発した民主党政権の失敗でいよいよ国民のフラストレーションが増していると言う好条件が揃っているのに、担当大臣に稲田朋美さんと言う発信力のある人を当てただけで、これと言った動きを見せない安倍内閣。 以上情報戦略の一環としての情報機関の設置、10年以内に崩壊の兆しの農村問題、そして安倍内閣の元祖の公務員制度改革の三つの問題を取り上げました。
 安倍内閣はその他にも大きな問題をいくつも抱えています。
 そして安倍さんの言うように、今回の衆院選の大勝利は民主党政権のチョンボと言う敵失のもので自民党が全面的な支持を得ている訳でない。だから参院選までは慎重に物事を進めて行くと言う方針も良く判ります。
 然しこれらの宿題は少なくとも安倍政権の任期中に片づけておくべき重要な問題です。
 その批判は朝日新聞を中心として自民党の体質、族議員や票田としての農協問題、中国・韓国などとの関係の悪化などと絡んで必ずでてきます。
安倍さんの慎重さも良いですが、ある時の決断も重要なことを知るべきだと思います。

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アベノミクスのこれから

2013-03-10 16:25:26 | 安倍内閣
・サービス業の授業員待遇の改善が何時輸出型の製造業まで何時拡がるか?・成長分野の目玉の農村改革を自民党内閣が進められるか?
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ローソンの子育て世代年収を引き上げへ に引き続きセブン&アイ・ホールディングス(HD)の傘下のスーパー、イトーヨーカ堂 27年度メドに正社員を半減 パート社員比率を9割に引き上げ始め傘下のセブンイレブンなどが従業員の待遇改善に踏み切りました。
 ファミリーマートもその線に添った動きが伝えられています。
 それまではサービス業中心でしたが化粧品大手のファンケルも契約社員1100人に対して9.6%のベースアップを決めたそうです。
 私は「ローソンの子育て世代年収を引き上げへ」で
私はど素人経済学ですが、サービス業は中国などの低賃金の従業員を持つ企業との競争に曝され無いのだから、国内で競争するサービス業の賃金を先に上げる→雇用のサービス業に集中→輸出型の製造業も今まで潤沢過ぎるほど抱えていた内部留保の一部を従業員につぎ込む→安倍さんの狙う国全体の消費増加に繋がる筈、と書いて来ましたが正に新浪さんはその線を進めることを決断したようです。と書きました。
 これまではアベノミクスの行方は順風満帆のようですがこれからが難しく成りそうです。
 私は触れませんでしたが、サービス業の給与改善→優秀な人材の集中→輸出形の製造業の採用環境の悪化→従業員の待遇改善となれば、インフレターゲット→景気回復→収益の増加→従業員の待遇改善→消費の増加→景気回復と上手くことになるのですが、ファンケルの様に中国など新興国の台頭に伴う競争力の低下に悩む輸出型の製造業が安倍さんの思惑通りに行くかどうか判りません。
 もっと正確に言えば、所謂サラリーマン型の経営者が企業の将来を見据えた、日本全体の経済を考えた経営が出来るかどうかです。
 ローソンの新浪さんもサラリーマン出身の経営者ですが、健康診断を受けない社員とその上司の賞与減額を決めるなど、信念を持った経営者の一人だと思います。
 私は従業員を大切にする企業のことを書いて来ました。
リストラなしで伸びる日本電産 、残業、ノルマなして発展する未来工業などです。
 その企業には共通する特徴があります。
・経営者は信念を持った創業者または創業者型のサラリーマン
・従業員を大切にする(だから従業員から改善提案も多く出るし、自社の技術が他社に流れることはない)
・自社固有の技術を持っている(改善提案でますます技術レベルが上がる。)
・得意とする分野ではほぼ独占的なシェアを持っている(だから従業員を大切にできる。)
 上記のことを要約して言えば、日本経済発展時の古き良き時代の日本型の経営の企業です。
 小泉さんのとき米国から年次計画要望書に添って米国型の市場中心・自由主義経済が持ち込まれました。
 それと同時に企業は株主のもので、従業員と会社の設備は同列の考え方。金が全て。チームワークで伸びてきた企業への成果主義の導入。
 それと同時期に起こった中国など低賃金の厖大な人口を要する新興国の台頭による世界的な経済環境の変化。
 批判を浴びた不当な日本技術の海外への持ち込み、リストラに伴う技術の流出、非正規社員の増加、日本の貧困化。
 リーマンショックの大量解雇で東京都やボランティアが年末休暇村を開いたときに他人事のように見ていた経団連。
 アベノミクスの問題点は全て私が書いたように皆信念がある経営者と言う性善説に基づいた考え方と実情の差です。
 経営者は皆従業員のことや日本経済のことを第一に考えている。
 日本の経営者は皆優秀だ。
 安倍さんが期待するように、企業は株主のものと考えている輸出型の製造業のサラリーマン型の経営者が少し景気を良くなったからと言って、従業員の待遇改善にどれだけ金を回せるでしょうか。
 私はその動きが出るのは政府の予想よりかなり遅れると思うのですが。
 それともう一つアベノミクスの仕上げは前提は成長分野の指定とその推進だと言われます。
 私は前から書いているようにてっ取り早いのはパネルを並べるだけでその後の人手の要しない太陽光発電を除けば、誰でも考えている農村改革しかありませんが、安倍さんが農業団体を説得しそれを押し切る決意と実行力がなければ、このままずるずると遅れてしまうかも知れません。
 私は安倍さんや自民党党が私の心配を裏切るような政治力を発揮して貰いたいのですが、果たしてどうでしょう。

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安倍政権と民主党の今後・世論調査を読む

2013-01-15 10:51:32 | 安倍内閣
・慎重にも慎重にすべき安倍政権・敗戦の総括なしでは第3~4党に転落も?・することなすこと全て反対の結果に終わった「生活」
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 14日発表の読売の世論調査の結果です。 (数字は%、括弧内は注記と私の意見です。)
a.安倍内閣を支持?:68(前回65) (後記)
b.支持する理由?:これまでの内閣より良い46(酷かった民主党政権に比してでしょう)、政策25(原発再開、TPP反対の人が多いことと自民党の姿勢が明確でないことと積極財政政策への不安)
c.支持しない理由?:自民党中心の政権32(国民にはまだ自民党アレルギーが残っている(後記))、首相が信頼できない24(前記安倍内閣のときの辞め方の拙さと、朝日を中心とする一部マスコミの反安倍的な報道や批判に影響されている。)
d.どの政党を支持?:自民党37、民主党6、維新の会7、社民1、生活0(後記)
e.参院選比例にどの政党へ投票:自民党37、民主党8、維新の会16、社民1、生活0(後記)
f.経済成長政策?:評価66、評価しない22(積極財政政策への不安)
f.原発再開?:賛成44、反対46(原発に関する世論そのまま)
t.TPP参加?:賛成51、反対32(自民党内でも意見が割れている)
[私の意見」
・安倍内閣

 安倍内閣の支持が68に達した理由の最大のものは、上記の調査の結果でもよく分かるし、私も何度も書いて来た石破さんも良く言うように民主党が余りにも酷かったからです。
 それで最近の数字に有頂天になって国民の自民党アレルギーがなくなっていないことをわすれてはいないことを知るべきです。
 政策面の数字を見ても、経済の専門家から多くの批判の出ている積極財政など、難しい舵取りを迫られていますし慎重な運営を迫られています。
 某テレビ(たぶんテレ朝?)で族議員の象徴としてまた「政治と金」の問題で小沢さんの並んで報道されていたこく二階さんと、彼が作成したと言われるの国土強靱化基本法による彼の出身の和歌山県の紀伊半島一周の新幹線の話題がテレビに出ていました。
 たぶん安倍批判の一環としてこれが意図的に放送されたと思いますが、これが事実とすれば金がないときにまたばら蒔きの批判が待ちかまえています。
 自民党は民主党と違って人材は溢れるほどいるのに。
 またそろそろ朝日主導で問題が掘り返されなければよいのですが。
 私は前期安倍内閣の時から安倍さんの軽さを指摘して来ましたが、ツイッターに依れば安倍さんはFacebookの好評からかも知れませんが、韓国のLineも始めたと支持者から批判されています。
前安倍内閣の時から安倍さんの再起期待を書いて来た私としては、安倍さんは自分の軽さを自覚して慎重派の石破さんなどとよく相談して物事を進めて貰いたいものです。
・民主党
 同じことが民主党の立場から見ても言えます。
 どの政党を支持、比例先の投票は、安倍内閣の発足前は自民党が民主党よりやや優っている程度でしたが、今回では4~6倍の差がついています。
 その理由は自民党政権の捌きが民主党政権のそれと違って際立っていることを国民が知ったことです。
 民主党はこの「比例選でどの党へ投票」で海のものとも山のものとも判らない維新の会の半分しか支持のないなど、数字をもっと深刻に受け止めて敗戦の総括をすべきです。
 まともに総括すれば、直ぐにも結論が出ると思うのですが、右翼から社民党出身、自治労、果は最左翼の日教組出身と言う体制を改めるべきです。
 もし自民党政権が参院選選挙までこれと言う落ち度を見せずに切り抜ければ、民主党は本当に第三~四党に落ちるかも知れません。
 民主党は参院選へ向けて維新の会やみんなの党と野党連合を呼びかけて居ますが、公務員制度改革を掲げててる両党とも、自治労や日教組に担がれている民主党とは組めないと言うのは当然です。
海江田さんは中道を狙う民主党として労働組合の支持を得るのは当然だと言っているそうですが、権力側からの搾取されている労働者というマルクス理論を信じている組合、朝鮮系の反日組織に献金する組合でなくて、一般企業の労使協調、大きく言えば労働者の権利を主張するが、会社や国のことも考えている企業組合、連合の大半を占めている企業組合と手を結ぶべきです。
然し衆院選大敗の結果残った参議院議員が支配する民主党、その参議院議員を率いている日教組の輿石さん。
このままでは世論調査の数字が示すように、転落の一途を辿るしかない民主党。
参院選では(民主党の支持率低下に繋がる)出て言った小沢さんグループと手を結びぶしか選択肢しかない民主党。
細野さんは敗戦総括のために地方を廻っているそうですが、地方からも日教組への批判が出ているのは間違いないと思います。
民主党は今こそ大きな決断をしなければならない時期に来ているのではないでしょうか。
・小沢さんグループ
今回の衆院選で反原発、反増税、反TPPと社民党と大きな政策では全く同じ政策を掲げて大敗、それも戦前の支持率からの予測では当選者15~16名の所、私が当初考えていた数字に近い8名と大惨敗を喫しました。
 それも大敗の民主党でも小沢さん地盤の岩手県で小沢グループを離れた2名とも皆当選というおまけつき。
 しかも世論調査では私が絶滅危惧種と書いてきた社民党が支持率、比例投票先とも1なのに数では多数を占める「生活」はどちらもゼロ。
 最近の報道では未来の党の政党交付金を党に残った形の「生活」が全てを取ったと言う話。Wikipediaによれば分党した形の日本未来の党も衆院選の得票率に基づき政党交付金が受け取ることができるのに。「生活」が金に綺麗な党だったらいかに嘉田さんが断っても、受け取った金の中から未来の党分を寄付などの形に渡せば済むのに。解党の度に政治資金が増やして言った小沢さんのイメージが強くなる結果に終わりました。
また嘉田さんが「出れば100人通る」小沢氏の説得で結党の報道。
私でも前未来の党の大半を占める生活の党の構成から言ってもせいぜい10名程度と予測していたのに、選挙の神様と言われる小沢さんがこのようなことを言うとは信じられせんが。
 然し「維新」、「みんな」から協力を断られた今、輿石さんを頼っての民主党との連携しか道のないお手上げ状態の「生活」。
 私の個人的感情で言えば私と同県の谷亮子さんが可哀相。
 彼女が民主党で立候補すると聞いたとき、よりによってイメージの良くない小沢さんに縋らなくても良いのにと書きました。
 柔道家として勇名を馳せた谷さんですから引退するには別の道があると思ったのですが。

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安倍さんに期待すること(2)・当面の経済復興

2012-12-30 17:46:09 | 安倍内閣
・出産、育児、老人介護の施設の新設、増強とフルタイム要員の給与増額補助・従業員の健康管理や結婚・出産を支援する中小企業への奨励金支出とブラック企業の管理強化
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 所謂アベノミックスの問題点に就いて、前回は批判するばかりで、現実的な具体策のない政治家、金融・経済の専門家の批判を中心に書いて来ました。
 今回は一般的に言われているアベノミクスの問題点と私の考えを(括弧内)を纏めて見ました。
・景気回復していも企業は儲けを内部留保してしまうので従業員の給料は上がらないか、麻生さんの言うように従業員の昇給までになるのは時間がかかる。 (後記)
・いくら金融緩和しても麻生さんの言うように金融界が楽観的にならない限り投資に結びつかない。 (日銀から金融界の何らかの形の紐付き融資。)
・インフレが進めば今貿易赤字の原因となっている石化燃料費の高騰がすすむ。 (安倍さんの言う原発の再開を早くする。)
・財政赤字の増大や投機資金の流入で制御出来ないほどにインフレが進む。 (適切且つ充分なリスクヘッジ策を用意しておく。安倍内閣のアドバイザーにアベノミクス反対派の学者も入れて置く。)
・アベノミクスに関して専門家の意見が割れている。どちらかと言えば批判的に意見が多いが具体的な対案がない。 (金融、経済の専門家や評論家から景気回復の具体策のコメントを募集する。)
[私の提案]
上記以外の当面の間の経済復興の提案。
・笹子トンネルに象徴されるインフラ設備の強化投資を集中せねばならないので、思い切った大型投資は出来ないこと。
・下手にその他の箱物投資をすれば、それがいかに将来の経済成長に繋がるものであっても、虎視眈々と安倍政権の失敗を待っている野党や朝日新聞に引きずられるマスコミの「また過去の自民党政治の逆戻り」だと追求されるので、最小限は参院選までは一般受けする投資をするべきです。
・出産、育児、老人介護の施設の新設、増強とフルタイム要員の給与増額補助
 今一番のニーズがあるのは上記の施設への待機児童と老人の解消です。
 この種の施設の新設、増強に批判する野党やマスコミはいないと思います。
 何故なら彼らは国民の評判が怖いからです。
 そしてその施設が完成または増強すれば当然にその要員が必要になります。
 雇用が増えれば当然にその購買力がまします。
 然し彼らが家庭を持つだけの給与がないとして早期退職する人達が増えているそうです。
 だから少なくともフルタイムで働く人達に少なくとも中堅企業並みの給与水準を上げる必要があるので、経営者に影響を及ぼさないように、何らかの補助金を出すべきです。
 詰まり安倍さんの言う投資に伴い雇用の増大、従業員の給与増大、内需の拡大が、小さい範囲ですが達成できます。
 若い人達への投資は少子化対策にもなるし、彼らの生活の安定→結婚→新家庭の発足→住居・家具・什器購入→内需の増加に繋がります。
 勿論これで日本全体の景気が回復出来る訳はないでしょうが、少なくても参院選予定の7~9月までには何らかの形を付けて置くべき投資だと思います。
・従業員の健康管理や結婚・出産を支援する中小企業への奨励金支出とブラック企業の管理強化
 私は何度も健康な老人がいかに医療費や介護費の削減に貢献するか、高齢者が年金見合いの給与で働くことが企業の負担削減になるか、そして彼ら健康管理に役立つかを書いて来ました。
 その点で今まででも少数の優良企業が定時に退社奨励、若い人達には第三子出産に百万円支給など配慮してきましたが、最近ローソンが話題を浚っています。
 詰まり健康診断受けないと賞与15%減、他社でもやっている毎月の給料での家族手当に加えてローソンの場合ボーナスでも支給を決定したことで、新聞では企業が月給以外で家族手当を支給するのは極めて異例で、単身者に比べて生活費のかかる家族のいる社員の給与を手厚くし、消費を活性化するのが狙いだ。と書いています。
 このように従業員の健康管理や若い人達の結婚や出産を援助する中小企業への補助金などの援助をする一方、従業員を使い捨てするような所謂ブラック企業の法規違反の取り締まり強化や名前の公表など何らかの形での制裁を加えてはどうでしょう。
 ネットではブラック企業の競争力強化が他の普通の企業のブラック企業化に進み、果は日本経済の破壊に繋がる可能性を示唆する人達もいます。
 この提案も小さいものですが、このように出来る範囲から手を着け、最初に書いたようなアベノミクスの拙いところを補うような本格的な投資を策定すべきだと思います。

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安倍さんの対韓外交

2012-12-22 10:43:13 | 安倍内閣
・安倍さんの現実的な外交に賛成・私が安倍さんを支持する理由・情報戦の展開を図ること
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・安倍さんの現実的な外交に賛成
 安倍氏「竹島の日」式典に慎重…韓国に特使派遣
  自民党の安倍総裁は21日午前、超党派の国会議員でつくる「日韓議員連盟」幹事長の額賀福志郎元財務相を特使として韓国に派遣する考えを表明した。
 韓国大統領選で当選した朴槿恵氏に対し、安倍氏の親書を渡す意向だ。安倍氏はまた、自民党の衆院選政権公約を詳細に説明した「J―ファイル」に明記した、島根県が「竹島の日」と定めた2月22日に政府主催での式典を開催することについて、慎重に検討する考えも示した。
 日韓関係は、韓国の李明博大統領による島根県・竹島への上陸をきっかけに冷え込んだが、安倍氏は来年2月に韓国で開かれる大統領就任式に出席する公算が大きくなっており、その前に地ならしを図る狙いがあるとみられる。

 私は竹島問題に就いては韓国の出方次第では強く出ても良いし、一歩退くのも一つの考え方だと書いて来ましたが、今回の安倍さんの決定には賛成です。
 何故なら次期大統領の朴さんが日本の駐韓大使に「両国関係が新たに発展することを望む」と未来思考の関係を目指すことを確認したからです。
 これに対して「竹島の日」の直接の関係者の島根県知事も安倍さんの今回の意向を支持する発言をしたそうです。 (私の勘繰りですが竹島の日を政府主催にするとしたのは、数々の反日政策を実行した前大統領の盧武鉉さんの路線を継ぐと言われる文在寅さんが当選した場合を考えていたのかも知れません。) 他の報道でも「中国、対日修復を模索、尖閣問題対話拒まず、露「日本と建設的な対話、プーチン大統領会見で健在アピール」の報道が流れているように今回の安倍さんの動きは日本に取ってプラス側の動きになっています。
・私が安倍さんを支持する理由
 私は前安倍内閣時代からお友達内閣で安倍さんが裸の王様にならぬこと、小泉改革の継続でなくて見直しか、脱却にすべきと書いてきました。
 心配性の私の予感が当たって小泉内閣の負の部分である地方の疲弊を小沢さんに突かれて参院選敗退の一因となりました。 (勿論マスコミの赤城さんの「絆創膏」報道など反自民キャンペーンもありましたが。)
 それでも私が安倍さんが一度下野して、再起を期するべきだと書いたのは、
・教育基本法、国民投票法など大きな法案の成立、小さなことでは教育の基本的責任は家庭だと明らかにし、今までの日教組の全て過去の日本、政府や社会が悪いとした考え方を一変させたこと。
・首相就任直後に最初に中国、韓国を訪問して悪化しかけていた両国との関係を改善したこと、そして右側の人達の反対を押し切って靖国の参拝を控えた、実利外交に徹したこと。
・そして実現しませんでしたか主張する外交とそのための情報機関の設置を掲げたこと
のことを評価したことです。
 今回の衆院選前にも安倍さんのその前でのインタビューでも前回の中国、韓国訪問や靖国参拝のするか否かを訊かれて、言葉を濁していましたが、その一つの現れが今回の安倍さんの韓国大統領就任式参列のため額賀さんの派遣です。
 然し日韓関係で残る問題は朴さんの「領土・歴史に妥協しない」の発言です。
・日本政府は情報戦の展開を図ること
 ここで提案です。
  前安倍内閣時代の情報機関の設置と、それを利用しての反日教育に染まった韓国の住民の間違った日本観の改善を図ることです。
 つまり表向きでは日韓友好を進めながら、裏では韓国に情報戦を進めることです。
 日本人の潔癖さから言えばこれに反対する人もいるかも知れませんが、韓国民に正しい情報を伝えることは悪いことではなく、韓国側にとっても悪い方向になる訳ではありません。 (強いて言えば国民の韓国政府への批判を反日で交わす今までの歴代大統領の政策が使われなくなる位です。)
 たまたま読売新聞の特集「日本の対外発信」に「歴史問題はまず英訳書」という現代史家の秦郁彦さんの文章が乗っていましたので引用します。
・私は歴史家として日本の情報発信力の弱さを痛感してきた。
・その具体策は事実関係を客観的に記述した日本人の著作を英訳することだ。
・南京事件を詳細に知りたい外国人は中国系米国人の「ザ・レイプ・オブ・南京」という中国側の誇大な主張を読むしかない。
・同書に反論できるのは日本の専門家だが、千点を越える論文は全て「国内消費」ようだ。
・慰安婦や領土問題も似た状況だ。
・政府や一部有志は欧米で意見広告など出しているが、一方的な主張と見なされ信頼度が低い。
・だからこそ日本人の書いた総括的な著作を英訳することが必要だ。
・英訳に関しては読みやすく、学術的な著作を選ぶ。
・日本に不利な情報も含め、事実関係や論争が客観的に記述されていることが大事だ。
・優秀な翻訳者を選び、海外の一流出版社から刊行すること。
・領土や歴史問題はぼやのうちに消し止めることが重用だ。
・南京事件や慰安婦のように大火事になってしまえば消火は大変だ。

私は秦さんの意見に全面的に賛成です。
これなら今日の話題の韓国問題の解決に関しても、今までの政府の反日教育で育った韓国民の人達も、日本が統治時代からいかに韓国に貢献してきたか、慰安婦問題も残念ながら日本の対応のまずさからいかに曲げて伝えられてきたのか知るでしょう。
今回の大統領になる朴さんも親日の前大統領の父親から日本がいかに韓国の興隆に貢献してきたかを教えられて来たと思うので、韓国人の意見が次第に変わるのを喜んでいるし、選挙のためにいたずらに歴史や慰安婦問題に拘って日本との友好関係を悪化せずに済みます。
 そして秦さんの意見を実行するとしたら、いやするべきなのは日本政府です。
 そのためにも安倍さんの言う主張する外交のための情報機関の設置、少なくとも(秦さんの言う英訳だけでなくて韓国語訳も使った)日本が不得意の情報戦の開始は絶対に必要だと思います。
 表では手を握り、裏では韓国民に正確な情報を伝える。
 それが日本政府の対韓国政策の中心となるべきであり、対中国に就いても同じ政策を取るべきだと思います。

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政治主導の行政改革は財務省から

2011-11-08 14:08:19 | 安倍内閣
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 昨日の「たけしのTVタックル」で行き詰まり状態の年金改革の問題を取り上げていましたが、出席者の発言です。
・官僚だけが共済年金でうまいことやっているなど既得権にあぐらをかいている。
・民主党案の基礎年金として7万円一律支給は消費税など増税が必要なため、事実状棚上げだ。
・年金改革など過去のしがらみのない民主党だからやれると思ったのに。
 確かに民主党は政治主導の行政改革を引っ提げて政権に着きましたが、外野から見て完全な失敗に終わっているようです。
 このような報道から06年に取り上げた
国会議員の選び方のエントリーを思いだしました。 (*注記参照)
 私はその結論として、霞が関で威張っている順は、国会議員→諸省庁官僚→財務省官僚→総理大臣だ。そうならないために地域を代表するのではなくて日本を代表する国会議員を選ぼうと書きました。
 然し最近では野田さんの消費税増税発言について、ネットでは財務省に丸め込まれたと批判されています。
 ネットの批判そのままを取ると、総理大臣より財務省が一番威張っていることになります。
・一般的に見て国会議員と官僚とはどちらが力があるか
 国会議員:国民の代表が売り物だが、人気商売でいつ落選できるか判らないし官僚に比べれば遥かに数が少ないし、仕事に必要な情報も官僚に頼ることが多い
 官僚:少なくとも定年までは地位を保障されている、情報量も遥かに多い、東大などの難関を突破した人達ばかり
 国会議員が頼るのは国民から選ばれたと言うだけ、現実には官僚の方が質量とも議員より力があるようです。 
[私の行政の改革案]
基本的な考えかた 

・質量とも優れている官僚の力を活かさない手はない
・官僚制度改革は中曽根、小泉改革で民営化は進められたけれど、その本体の改革は、コンピューターや印刷機の導入など大きな変動があったが手つかずで合理化の余地は有り余るほどあるはず。
・改革には民間の合理化の手法を採用する
 原価意識の徹底、自主管理活動による改善運動、外部からの査察など
改革の進め方
・上記の件で官僚の実力をそのまま認めること→詰まり官僚を表舞台に引っ張りだす→事務次官から審議官クラスまでの人をテレビに登場させその意見を訊いたり討議に参加させる (これにより官僚の意欲を向上させるとともに、政策の間違いはすべて政治家の責任だと逃れられないようにする。)
 ときにはランダムに拾った若手の官僚も覆面で登場させる。
・改革の最初は財務省から始める (官僚の中で国のことを一番総合的に考えている省であり、各省に対して一番影響力のあるのが財務省)
 先ず第一にやらねばならぬことは、一般企業の変動費のように政策実行費に当たる経費と固定費に当たる人件費と固定資産費を毎に必ず公表する
 年間の各省毎の政策実行費と固定費を発表させ、固定費の削減の競わせる。 (このようにすれば震災復興のさいに財務省所管の公務員宿舎凍結解除など出てくる訳はない。)
 それで官僚に原価意識を持たせ、それを各省ごとの自主管理や改善活動の原動力にする。
 この改革案にもし財務省が抵抗すれば、前述のように政治家、関係者や専門家を含む公開の場で討論し説得する。
・最終的には財務省を合理化推進の中心とする。
・各省毎の合理化運動とは別途に、会計検査院や外部の生産性向上専門の機関、例えば日本能率協会などによる、何日もかけての動作研究、解析などを含む省庁、関係機関の徹底した査察をの行う (天下りの人達の仕事時間やその内容などすぐ摘発。事業仕分けは見てくれは良いが上滑りでは何もできない。)
・査察が終わった関係機関への天下り、出向を認め官僚の定年までの身分は保障し彼らの意欲の減退を防ぐ。
 その場合天下り者による省庁への影響力の行使や、談合を防ぐため、出身官庁の監督下以外の機関への相互天下り、出向などの対策を講じる。
・省庁、関係機関への退職金は一度限りとする
・省庁、関係機関で定年以後の給料は(例えば月10万円など)基本的にボランティアベースとする。 (これが不服なら辞めれば良い。)
・勿論、自主管理活動などでこれ以外の優れたアイディアがでれば積極的てき取り入れる(提案者の意欲の向上)
 私の提案は民間企業に勤めた人達から見れば、当然過ぎるアイディアですが、民主党のように俺達は国民の代表だと官僚を頭から押さえ付けるのでなく、官僚に意欲をもたせその能力を100%発揮させる方が遥かに、効果的であることは民間企業の合理化の歩みを見れば誰でも判ることです。
 民主党も自民党も民間の゛生産性向上の専門家の意見を良く訊いて見てはどうでしょうか。


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*注記:霞が関で一番威張っているのは誰か
 国会議員が支援団体や、出身地域の意を受けて、例えば通産省に行くとします。
 通産省の官僚は、議員を先生と言って形だけは丁重に取り扱うし、議員によっては俺は国民の代表だと威張って役人に対応するかも知れません。
 しかし、議員のやる事は正確に言えば陳情です。そして、官僚は心の中では、いくら議員が威張っても、日本全体の通産省の所管事項を見て判断するのは俺達と思っているでしょう。
 議員は通産省の全体の予算などは無視し、とにかく余所からの陳情より、自分の陳情を通して貰おうとして、つい卑屈にもお願いする気持ちになるのはありがちなことと思いませんか。
 しかし、その通産省の官僚も、財務省に対しては、議員と同じ立場で他の省庁より自分達の予算を分捕ろうとします。
 一方、財務省の官僚は、通産省の所管事項を含む日本全体のことを判断しているのは俺達だと思っていると思います。
 それを如実に表しているのは、テレビで良く見る本来なら皆同じ立場の筈の、諸省庁の財務省詣でです。
 その財務省を実質的にコントロール出来るのは、端的に言えば、総理大臣です。
 何故ならかれは財務省を含む全ての、省庁の所管事項を全て統括しているからです。
 この実質的な力関係を図式で書けば、
国会議員→諸官庁官僚→財務省官僚→総理大臣
となるでしょう。


安倍さんの再研究(ビジョンを持った首相待望論)

2007-10-15 07:19:08 | 安倍内閣

 福田さんが首相になり国会が始まった。
 彼の所信表明演説で何に重点にしようとしているのか良く判らなかったし、皆が予想したように、その国会運営は話し合いと言う名のクリンチ作戦だ。
 私に言わせれば、日本語の「抱きつき作戦」の方がよりぴったり来るような気がする。

 勿論、突然の首相指名やねじれ国会の現状、米国の北朝鮮への対応の変化など考えれば、彼の対応はそれなりの意味があり、その批判はまだ早すぎると思う。

 然し福田さんの登場で、またビジョンを持った首相の待望論が何となく起きつつあるようだ。
 昨日の日テレの朝の番組でも石原慎太郎さんと桜井よし子さんが出てきて今の政治家にビジョンがないことを嘆いていた。
 桜井さんは福田さんが所信表明演説で党是である、憲法改正や、教育などに触れなかったと言って、石原さんから今の情勢では仕方がないとたしなめられていた。

 その観点から改めて安倍さんの研究をしてみたい。

[安倍さんの考えと実績]
 安倍さんの所信表明を見ると、
「美しい国」の基本理念から、
・活力に満ちたオープンな経済社会の構築
・財政再建と行政改革の断行
・健全で安心できる社会の実現
・教育再生
・主張する外交への転換
・憲法の見直し、憲法改正手続きに関する法律案の早期成立
など主張する意欲に満ちた演説だった。

 そしてその実績は、宮島理さん 
の資料を借りると、
・中国、韓国の関係改善
・再チャレンジ試験(国家公務員中途採用者選考試験)
・雇用対策法改正(年齢差別禁止義務化)
・パート労働法改正(均衡待遇)
・教育基本法改正
・教育改革関連法(脱ゆとり、教員免許更新制度など)
・社会保険庁解体法
・年金時効撤廃法
・国家公務員制度改革法(天下り禁止・人材バンク化)
・防衛庁の省昇格
・海洋基本法
・日豪安全保障宣言(日米豪印の関係強化)
・国民投票法(憲法改正準備)
・北朝鮮経済制裁(国連で日本主導)
・年金時効撤廃法の成立、相談窓口の早期設置、第三者機関の始動
・攻めの農政(中国へコメ輸出開始)

など大きな他の首相なら何年もかかる仕事を僅か1年足らずでやってきた。

[安倍さん失敗の原因]
 然し何故かその業績はマスコミでは
殆ど黙殺され、参院選での敗退→続投→国会の所信表明演説の直後に辞任と言う最悪の結果に緒わってしまった。

 その原因は、
1.年金問題など、多年の膿が一気に噴出したことや地方や社会格差など小泉改革の負の遺産が出始めたなど本来彼の責任でないことで批判を浴びたこと。

2.それに対して安倍さんは戦後レジームの脱却を言ったが、私が何度も書いたように、その前の段階の小泉政治の脱却または見直し を言うべきだった。
  そして小泉政治の残してきた負の遺産の処理を終わった段階で、戦後レジームの脱却を言っても良かった筈だ。
  それを言っておれば小泉さんが残した自民党にとっての負の遺産の復党問題の処理で安倍さんにとってプラスに作用した筈だ。

3.安倍さんの理想と現実
で書いた下記のような対応の拙さや政治手法の幼さがマイナスになって作用した。
・内閣の閣僚には「美しい国」の大臣には相応しくない人達が混じっていた。
・慰安婦問題で、一旦謝罪したものはあっさり認め、それ以上つべこべ言わないと言わなければ良かったのに、軍の強制がなかったと言って事態を悪化させた。
・問題閣僚を異常に弁護し、安倍政権のクリーンなイメージを悪くした。
・憲法改正を参院選の争点にするのは良いが、一方では集団的自衛権の憲法解釈の諮問機関を立ち上げ、野党から安倍さんは戦争するための憲法改正を考えているとの攻撃材料を与えた。
・安倍さんの建てた各種諮問機関からは、「美しい国」に相応しくない管理強化の提言ばかり。
・小手先、見え透いたそして問題の多い新人材バンク制度、ふるさと納税制度などの施策
・国民投票法案などの強行裁決などの目立つ国会運営

4.上に書いたような、安倍内閣の手法の幼さ を、慰安婦模擬裁判の誤報で、安倍さんから痛めつけられた(と思っている)、朝日新聞とそれに乗せられたマスコミから執拗に攻撃された。
 特に選挙中と言うのに、赤城さんの絆創膏まで追求されるなどの、マスコミの攻撃は異常としか言えない。

 読売テレビの辛坊治郎さんが、政治と金の問題で参院選前あれだけ追求していたのに、現在のより重大な問題を含む福田さん、小沢さんなどの政治と金の問題をマスコミが追求しないのはおかしいと言っていたが私も同感だ。

5.参院選に彼が通した法案の数の多さを自慢して、国民に強行採決の多さを思いださせた。
 小沢さんを取るか自分を取るかと言って、敗戦→続投宣言で攻撃のまととなった。

6.その結果として参院選大敗→小沢さんのテロ特措法強硬反対→辞任となった。

以上を総括して言えば安倍さんが、
・最初から二次内閣のような重厚な内閣を作れば良かったこと。
・所謂お友達内閣の考え方の基本にあるリーダーシップの勘違い(自分で皆やって仕舞う)→裸の王様状態になったこと
慌て過ぎ急ぎ過ぎたこと
政治手法が幼かったこと
・小泉さんのような必要な時の冷酷さ がなかったこと。
などの処理のしようによってはどうでもなる問題で失脚して仕舞ったような気がする。
 さらに言えばその基本に彼のお人好しさと、正直さ も影響しているかもしれない。

[ビジョンと実行力のあるリーダー]
 以上のような安倍さんの評価から考えて、石原さん達が言う様な、日本にビジョンを持った政治家が日本に何人いるだろうか。

 そうかと言って、いくら実行力があっても、米国一辺倒、日本の実情に合わない米国の年次要望書どおりの改革や米国型市場経済主義一本槍のビジョン(これがビジョンと言えるのかな?)を遮二無二実行した、小泉さんのような指導者はもうこりごりだ。

 また、憲法の規定に国連の条項の記載もないのに、国連公認の軍隊なら自衛隊を派遣して戦争しても合憲だと言う小沢さん見たいな人でも困る。

 環境問題、国の格差や国内の社会格差の増大など考えると現在の市場経済主義は行き詰まり状態だし、中国の台頭→日本企業競争力の低下→賃金の低下→貧困化と社会格差の発生、膨大な赤字、凶悪、家庭内の殺傷事件の多発、少子高齢化など基本的な問題が山積している。

 是非、先々を見据えた、ビジョンを持つ実行力を持つ政治家が出て欲しいものだ。

  然し実際はそう言う人達がいても、安倍さんではないが、実際にやって見て貰わなければ判らないのが困る。

 その点から一応指導者としてビジョンがあるが政治手法の幼さを露呈した安倍さんなどが、その問題に就いて反省し(とうに嫌となるほどしていると思うが)、リーダー・シップのあり方を勉強して、再起を期して貰いたいものだ。

 私は彼が在任中に、一度首相を経験したあと、一度(円満に)下野して再度より大物の首相として、再起すべきだとブログに何回か書いたが、あのような辞め方ではもう完全に政治生命を断たれたのだろうか

 私としては、自民、民主に適当な人が出ない場合、彼のように政治家として人柄が善くてビジョンを持つ人が、雌伏何年の後に再起することを願っているのだが。


参照:
 カテゴリー → 安倍内閣


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公開討論会と麻生さんの人柄

2007-09-22 15:26:10 | 安倍内閣

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  公開討論会を見た印象
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 昨日、たまたまテレビのスイッチを入れると、日本記者クラブ主催の福田さんと麻生さんの公開討論会の放送が始まったばかりだった。

 その内容は今日の各新聞の報道の通り殆ど内容の無いもので、私はついうとうとしていたが、両者同志の質問回答、報道陣の質問に変わった時点で眼が醒めた。

 そこで特に記憶に残っている質問に対する二人の回答について書く。
・福田さんと麻生さんの間で日本人の誇りについて
麻生:日本人として誇りを持ってきた。また今後も誇れる国であるように努力すべきだ。私は自虐思想を持つことに組しない。
福田:自虐思想だと決めつけて切り捨てるべきでない。それにはそれだけの理由がある。

・麻生さんへ安倍さん退陣の意志をいつ聴いたか。
麻生さん:退陣表明の3日前と安倍さんの所信表明演説の後だ。

・安倍さんの退陣表明について
福田:参院選敗因の責任を取って退陣すべきだった。
麻生:参院戦の敗因の一つは小泉政治の負の遺産が攻撃された面があり必ずしも安倍さん全ての責任ではない。

・リーダーの条件は
福田:退陣の時期を誤らないこと
麻生:孤独に耐えること

・麻生さんへ麻生クーデターの噂があるが 
麻生:私はそんな趣味を持っていない。

 全体の印象としては、政治の中心にいた麻生さんの話しの切れの良さに対して、中心から離れていたそして、福田さんは彼流の政治姿勢から歯切れの悪さが目立った。

 然し討論会いかんに関わらず、福田さんの有利なのは明白で、読売新聞
の報道によると、
 福田さんは臨時国会の乗り切りを最優先とするため、町村さん、高村さん、額賀さん、舛添さん、増田さんを再任する方向だ。官房長官には、与謝野さんか、町村派の細田さんを起用することで調整している。
とまで報じている。

 これでは、はっきり物を言う麻生さんと違って、福田さんののらりくらりの手法とこの陣容では、勢いにのる民主党も攻めあぐむに違いない。

 いずれにしても、両党間でテロ特措法など徹底的に討議して、日本を正しい方向に導くと共に、民主党の政権担当能力の有無を国民に明らかにして貰いたいものだ。

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  麻生さんの人柄
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 一方麻生さんはたとえ選挙に負けても、公開討論会等で少なくとも、彼の人柄を全国に知って貰っただけで良しとするしかない。

[テレビ朝日のスーパー・モーニング]
 一昨日のテレビ朝日のスーパー・モーニングで、また麻生さんの所謂クーデターの問題が取り上げられていた。
・麻生さんが安倍さんの辞意を聴いた日に彼を支持する人達による太郎会の例会があったが偶然の一致らしいこと。
・その時参加者は麻生さんの情報は全然知らされていなかった。

・麻生さん以外にも安倍さん辞任の情報を知っていた人がいるらしいこと。
その情報を基に森元首相を中心に対策を取られたらしいこと。

・片山さつきさんのクーデター説は全く見当違いであったことなど、麻生さん有利な情報やコメントに溢れていた。

・麻生さんへの唯一への批判は、麻生さんが安倍さん辞任の情報を知っていても、政治家なら口にすべきでなかったと言う事だけだ。

[その他の関連情報]
 その他報道やブログ情報によると、森元首相中心の密議、読売、日テレ中心の謀略や、小泉さんからの巻き返し、自民党派閥の動きなど真偽は判らないが、全体的に見ると、麻生ー与謝野ラインの某略説が影が薄くなったようだ。

 ご興味のある方は「ぼやきくっくり」さんの「アンカー」麻生さんの誤算&青山さんが麻生クーデター説を完全否定
の労作を是非ご覧下さい。

 その間麻生さんは安倍さんの辞任表明後、始めて、「その3日前に聴いていた」ことと、「彼以外にも聴いていた人がいるかも知れない」と言ったほかなにも言わなかった。

私は、福田、麻生、升添、安倍の各氏について
で、
 麻生さんが、安倍さんが辞任表明するまで何も言わなかったのは、彼の安倍さんへの信義と、自民党が不利にならぬための配慮だと信じたし、自分の選挙に不利になる彼への激しいパッシングに対して何も言わなかったのは彼の男らしいところだ。
と書いた。

[週刊誌の報道]
そして私の見方を裏付けるような、今日の週間新潮と文春の新聞広告のタイトル。
・「麻生に騙された!」発言は謀略情報だった
・やはり「密室」で総理を決めた「新五人組」の暗躍
・犬猿の仲の福田支持に小泉前首相が出した条件
・「麻生クーデター説」を流した真犯人
 それらの内容やその信憑性は知るよしもないが、いずれも麻生さんの無実を証明しようとするもらしい。

 私は麻生さんと同じ福岡県人として、選挙に不利になるのを知りながら、麻生さんが男としてその安倍さんへの信義を貫き、また自民党内の動揺を防ぐために、沈黙を護り続けた男らしさが次第に明らかになり、謂われない彼への疑惑が晴れかかっているのを嬉しく思っている。

 勿論、彼が多くの国民から愛されはしても、また首相になり損ないそうなのは、ちょっぴり残念だが。

 人柄が良いだけでは首相にはなれないのは安倍さんの例を見れば判る。

 後は麻生さんが自民党内の品性下劣な人達の罠に嵌まった今回の反省に立って、もう一つ大きくなって再、再、再起するのを待つばかりだ。

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福田、麻生、升添、安倍の各氏について

2007-09-18 16:16:34 | 安倍内閣

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  福田さん
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 ブログでは依然として彼に対する批判が多い。
 その主なものを上げて見ると。
・中国から歓迎されている政治家ランキング2位の人
・中国による領海侵犯事件の情報を首相に上げなかった
・北朝鮮から返された拉致家族を一旦返すべきだと主張した。
  その後の冷淡な態度
・自国事情に就いて近隣諸国への配慮
  靖国参拝、憲法改正等は近隣諸国の反応の考慮
  台湾の李登輝前総統が病気治療目的で来日を希望した際にビザ 発給に反対
 ・閣僚経験がない
などがある様だ。

私の考え
・拉致家族の返還の問題については、いくら悪事を冒した国でも日本としては信義上から約束通り返すべきだとブログにも書いた。
 その結果の吉凶は判らないが、私はそうした方がそれ以後の日朝の交渉に有利になる筈だったと思っている。

・私は安倍さんの総裁選の例を上げて、人気投票並の支持率によりも本人の実力、識見を重視すべきだと書いてきた。
 安倍さん辞任以前の支持率は麻生さんが福田さんをリードしていたが、現在は福田さんが上位だ。
 福田さん、麻生さんが実力、識見でどちらが上か判らないが、いずれにしても、自民党が上記の反省にたった総裁選びに変わったことは良い事だ。
 勝ち馬に乗ろうとする動き派閥政治復活の動きは残念だが。

・福田さんの優位は動かないようだが、後は福田さんのやり方を見守るしかない。
 福田内閣成立後、福田さんへの懸念の課題が、もし現実の政策となってきそうな気配になったとき、もし不満があれば、改めて抗議をして行くしかないと思う。

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  麻生さん、升添さん、安倍さん
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[麻生さん]
 次のような理由で、自民党内、マスコミ、批評家の中では麻生さんが完全に悪者扱いにされている様だ。

・幹事長としての責任を取るべきだ(古賀元幹事長)

・大敗後安倍さんに続投を勧めた
 選挙中の大敗が明らかになった時点で勝敗の如何に関わらず続投を勧めたのは麻生さんだけではない。

・安倍さんがだまされたと言っている
 もしそれが麻生ー与謝野ラインでの平沼さん復党の問題だとすれば、首相である安倍さんがその中止を命じたとき、二人がその動きを続けるだろうか。
 私は自民党として硬骨漢の平沼さんを復党させるのは自民党だけでなく日本の為になると思う。
 反対する人は自分の選挙に不利になるからだけの理由しかない。

・安倍さんの辞任を止めなかった
 安倍さんの辞任の意志を聴いて、そのまま賛成する人がいるだろうか。
 引き止めるのを安倍さんが聞き入れなかったとしても、その責任は子供ではない安倍さんにあるのはあきらかだ。

・安倍さんの辞任表明の3日前に知っていたのを皆に言わず、以後の総裁選挙戦の準備に使った
・他候補より有利な立場に立つ為に、選挙日程を早めた
などなど。

 後二つについてはテレビの番組などで、麻生さん推薦の鳩山法務大臣達の説明で次第に明らかになってきたが、この間麻生さんは何も発言しなかった。
 これを自分の都合が悪いことで言わなかったのか、安倍さんとの信義や自民党全体のために言わなかったのかで、評価が完全に別れるが、私は麻生さんの日頃の言動からみて、後者の方を取る。

 麻生さんにとって謂われないパッシングで自分の選挙に不利になっても、党や安倍さんのために言い訳をせずにじっと耐えているのは男らしいと思う。

 福岡県選出の山崎拓元副総裁、古賀誠元幹事長や麻生さんと、新潟の田中、関東の福田、中曽根、小泉、岡山の橋本、島根の竹下各元首相や岩手の小沢さんを比べるとその人達の言動や政策の良し悪しは抜きにして人柄を考えると明らかに違うことが判る
 福岡の自民党の有力者は他地域の首相経験者に比べると、みなお人良し、生一本で粘り強さや駆け引きに欠けているように見える。

 これは土地柄と言う他なく、福岡県から有力な人材をかなり輩出しても、首相が出ないのはそこにある様な気がする。

 余談だが、土地柄と言えば、私が北九州で国道3号線の近くに住んでいたとき毎日のように、消防車のサイレンの音を聞いていたが、岡山に移ってから火事のニュースなど殆ど見た事が無いのに気がついて、開けっ放しの福岡県民から首相が出なくて、堅実型の岡山県民から橋本首相が生まれた理由を始めて知ったことを覚えている。

 贔屓目もあるが、まさに純粋な福岡県人である麻生さんが、言われる様な画策をする筈がないし、逆に福岡県民の私の見方からも、残念ながらまた総裁選、落選の憂き目にあいそうな気配十分だ。

[升添さん]
 安倍さんを攻撃していた升添さんがのこのこ安倍内閣に入り、安倍さんの辞意表明以後、また猟官活動に走っているとマスコミやブログで叩かれている。

 それは彼の生意気そうな発言と顔つきが反感を買っているので、彼が純粋に党のためを思って安倍さんに苦言を呈し、安倍さんの召集に応じて閣内で「生命を賭けて」誰の眼にも明らかに頑張っているのを素直に評価すべきだと思う。

 それを麻生さんの場合と同じに物事の裏から見たがる人は、卑劣な人だと言う話になるが、私は彼も生粋の九州男児だから、裏表のない人だと信じている。

 ただ前のブログで、彼が独りで頑張るのは良いがそれで目立ち過ぎて、足元を掬われないようにと提言した。
 今、まさにそれが起こり始めているのだ。

[安倍さん]
 それにしても選挙戦大敗後の安倍さんの言動はおかしな事だらけだ。

 選挙までの安倍さんの言動は私の言う「裸の王様」のキーワードでほぼ解釈できるが、大敗後の言動はその物差しだけでは解釈出来ない事ばかりだ。

 安倍さんには麻生さんしか心を割って話せる人はいなかったのか。
 町村さんなど立派な人柄のようだし、出身派閥の長だし然も閣内にいるのに。

 そして最後の決心を閣内の要人でなく何故国会対策委員長に話したのか。

 「鬱状態になっていた」のではとも考えられるが、それも想像だけだ。

 退院したら本当のことを話すべきだと書いた新聞やブログもあるが、政治家としてその政治生命に関わるような(もう終わったと言う批評家もいるが)発言をするとも思えないし、ベールに包まれたままに終わるのだろう。
 もしありとすれば安倍さんがやけっぱちになった時だが、実直な安倍さんでは考えられないことだ。

 老いの繰り言だが、私が何度も書いてきた様に、安倍さんが国会会期終了後に内閣改造をしていたら、同じ引退するにしても、テロ特措法関係などの一仕事終わって引退していたら、安倍さんのように人柄の良い、優れた識見を持つ人の再登場の機会もあったのにと思うが、後の祭になってしまいそうな気配なのが残念だ。


参照:
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安倍さんの研究

2007-09-15 11:53:48 | 安倍内閣

 今度突然の辞意表明で日本中を驚かせた安倍さんの研究を、私の現役時代に出会った会社の同僚、上司と比較しながら彼の人となりを考えて見たい。

 これは7月4日の私の安倍さんの評価
でも一部触れたが、改めて同部分を簡単に纏めて書く。

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  私の現役時代に出会った人達
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<<K工場時代>>
<山口出身のAさんと私の比較>

 Aさん私の入社後2年遅れで同じ旧制中学の資格で、同じ施設管理の職場に配属された。
[性格]
 Aさん:温厚で、良い人当たりだが、筋の通った自分なりの考え方をしっかり持ち、言い出したら一歩も引かない
 私:お人好し、独りよがり、気が弱い。

[仕事の進め方]
 Aさん: オーソドックスのやり方で確実に仕事を進めるので殆ど失敗なし
一方、設備トラブル解決のための改善などのリスクのあることはなるべく避ける。
 私:仕事の進め方や設備の改善などいろいろ考える事が好きなのは良いが、仕事にポカが多い。

[当時の会社の評価]
 Aさん: トップクラス
 私:いくら良く考えてもワースト5内

<<M工場1期時代>>
 超大型の工場建設が企画されB課長のに率いられて保全部門の選抜メンバーとともに転勤した。
 選抜メンバーは当然、私のように現場にとって?の付く人達が選ばれた。

<B課長の性格とやり方>
 豪放、決断力があり、部下に指示したら細かい所は言わないが、精神的にサポートしてくれた。
 例えば、建設中で当面保全の仕事がないので、事務所内は空になっても、部下全員を建設プロゼクトに派遣した。
 一方、下請け業者の個人的な付き合いが派手で人事から眼をつけられていた。

 M工場一期の建設が終了したが、工場のあった地域では、業者要員の不足と、会社としてエンジニアリング会社を始めて使用したこともあり種々の不具合の問題が続発した。
 それで、B課長と建設部門のC課長の合意で、建設工事の標準化に着手した。

<C課長の性格とやり方>
 物に拘らない性格で、良いものは良いと言う割り切った考えを持っていた。
 それで保全側から見た建設に対する提案を快く受け入れてくれた。
 一方、その性格から本社の連携が悪くM工場モンロー主義の噂がたった。
 当然本社から眼を付けられていた。

 彼のお蔭で、例えば、一期工場の問題点の一つの溶接不良対策として、保全提案の溶接工の資格制度の導入や、資格はあっても現地工事に不慣れな土地の溶接工でも簡単に溶接出来るような、配管設計の変更など私の多くの提案を受け入れてれた。
 逆に、保全側の要望で、会社初のコンピューターを利用をした保全管理システムに必要な工場の番号制度や、予備品の標準化やコード化が建設時から出来る様に建設標準の変更も受け入れて貰った。

 このように、B保全課長と建設部門のC課長のお蔭で、非力な私が中心になって確立した、最小人員によるM工場の保全管理システムは全社の評判になり、先輩工場からの見学がくるようになった。
 なお、これには私の優秀な部下(出身現場からやっかい者扱いにされていた)の協力があったことを付け加えて置く。

<<M工場2,3期時代>>
 BおよびC課長のお蔭で、その後2,3期の工場建設とその保全が順調に進み、B課長の定年に伴って、Dさんが保全課長として赴任してきた。

<D保全課長の性格とやり方>
 一言で言えば誠実な性格で、仕事も与えられた仕事をルールに従って確実且つ無難に処理してきた
 強いて難を言えば工場が順調に動いている時に、そつなくこなせるが、問題が発生すると、上司の指令を仰ぐだけで、自分自身の判断や決断力に欠けるところがあった

 なお参考までに彼らと私の最終処遇は次の様になる。
 Aさん:旧制中学卒としては最高の部長待遇
 Bさん:旧制中学卒として普通の課長待遇
     M工場保全組織立ち上げ上げて゜大きな仕事をしたのに業者
     との交際が
問題視された。
 
Cさん:旧帝大卒としては普通の子会社の常務取締役
     M工場の1~3期の建設を済ませたのに、本社機構の連携不
     足を問題視された。
 Dさん:旧制の専門学校卒としては最高の子会社の常務取締役
 私:ポカの多い私らしく、関係会社出向の直前に、担当部門のぼや騒ぎのため、自分の作った工場規則違反で始末書を書かされ、所謂晩節を汚す結果となったが、幸いに海外での仕事の成果が認められて、旧制中学卒としては最高の部長待遇で終わった。
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  安倍さんの研究
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 上で見ても判るとうり、安倍さんは私の狭い交流範囲で言えば、私のようなお人好しでポカの多い人間は論外として、環境が落ち着いていない時代の、BさんやCさんでなく、平時で適任のAさんとDさんに良く似ているような気がする。

 安倍さんにとっては幸か不幸か、いきなり私の元の会社で言えば、確実に仕事をこなすだけのタイプの人がなる子会社の常務クラスの人が小泉さんのサプライズ人事で、いきなり確実に仕事をこなすのは勿論、緊急時や異常事態にも対応できる人がなる本社の副社長に抜擢され、小泉さんの引退に伴って社長までにいきなり登り詰めたことだ。

 彼が首相になった時代は、小泉さんの急速な改革の賃金、社会格差などの余波が出始め、彼の仕残した年金、福祉、少子高齢化の問題が噴出してきて、政治的には混沌の時代になり掛けていた

 それに輪をかけたのが、慰安婦模擬裁判に関する誤報問題で、朝日新聞が安倍さんの敵に廻った事だ。
 それが安倍内閣の発足から、参院選までの政治と金の問題への執拗な追求となり安倍内閣の傷口を大きくすることになった。

 安倍さんは小泉さんの半独裁的の運営の下では、与えられた仕事を忠実に実行するだけで、無難に過ごす事ができた。
 そして、Aさん、Dさん型の彼が首相と言う大役に立った途端、政治の荒波に晒される事になった

 そして彼がした事は、
・性急かつ強引な国会運営。
・問題閣僚の庇い過ぎ。
・国会会期終了後の内閣改造の見送り。
・新人材バンクのような小手先の思いつき政策。
・慰安婦問題についての不要な発言。
・選挙戦敗色濃厚の時の「小沢さんを取るか自分を取るか」の問題発言。
・参院選大敗後の続投宣言などなど。
 私が7月4日に書いたAさんの言い出したら一歩も引かない性格がこう言う形で当たるとは思わなかった。

 これらの全てが野党(中には自民党自身)やマスコミの攻撃の材料になってしまった。
 そしてマスコミから安倍さんはKY、空気が読めないと揶揄される有り様だ。

 私は何度も安倍さんの人柄、考え方の優れている事とその経験不足を考えると、大きなチョンボをする前に、ある程度の所で首相の地位を一旦退いて、経験を積んだあと再度出直しをするべきだと何度か書いてきた。
  勿論、退くタイミングだが今のような時期でなく、一仕事終えた後で健康上の理由などで退陣して、再起のチャンスを残しておけば良かったのだが

 然し今度の辞意表明で、評論家の中には彼の政治生命が終わったと言う人もいる。
 もしこれが事実なら彼にとっても、自民党にとっても日本にとっても大変残念なことだ。


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裸の王様?だった安倍さん

2007-09-13 10:35:50 | 安倍内閣

 私は「馬鹿じゃないか」「馬鹿じゃないか」と呟きながら、安倍さんの辞意表明の会見の模様やそれに対する各界の反響のテレビを見ていた。

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  もし私の提案どおりにしていたら
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 私は安倍内閣の発足から状況を追っていろいろな提案をしてきた。
 もし私の幼い提案がもし採用されたきたらどうなっただろう。

[安倍内閣発足から選挙前まで]
・もし野党からの攻撃にあった閣僚が明らかに閣僚として相応しくない人いたとき、即座に冷徹に対応をしていたら?
・もし党内外からの攻撃に対してサポートして呉れる人を入閣させ、その意見を聴いていたら
・もし、各法案を通すために、国会の会期を延長して、強硬採決をせずに、会期終了後内閣の改造をしていたら?
・もし、安倍内閣は小泉路線の継承でなく、その路線から生じた歪みの修正と残された改革の続行だと宣言していたら?
 復党問題もとうに解決し平沼さんも改造内閣の重要ポストに付いたかも知れない。
・もし、真のリーダー・シップは自分でやる事でなくて、部下の言う事も聴いた上で、自分の意志を明確にし、それ部下にやらせ、そしてそれをサポートすることだと判っていたら?

[選挙以後から今まで]
・もし、折角入れた大物の意見をフランクに聴いていたら
・もし、彼に上がってくる情報を全てを秘書などのフィルターを通さずに、一般党員からの情報の大半、国民からの情報の一部は直接安倍さんの耳に入って来るようなシステムを採用していたら。
重要な発言については専門家のフィルターを通して不適切な発言や、意味不明な所の修正をさせていたら?

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安倍さん流のリーダー・シップ
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 事実は
・安倍さんは彼流のリーダー・シップを発揮し小泉さんの真似をして、一人で問題含みの閣僚も入った所謂お友達内閣を造り内閣改造まで行った。
・官僚と企業の癒着の問題が起こると、新人材バンクの設立を渡辺さんに命じて、党内からさえ批判を浴びた。
・そして、閣僚が攻撃に小泉さんと違って部下を擁護し、安倍さん本人のマイナス点まで稼ぎ選挙中のマスコミの攻撃でその傷口を大きくしてしまった
慰安婦問題では余計な言い訳をして、結局は訪米してしなくても済んだ、謝罪をする羽目になった。
・選挙では「小沢さんを取るか、私を取るか」の問題発言で、選挙後の続投問題で内外からの批判を浴びた。
・また選挙中多くの法案を通したことを訴えて、国民から逆に国会での多数を頼んでの強引な国会運営を思い出させてしまった
・そして選挙の大敗で、始めて知ったように、政治資金について1円まで領収書を付けるとか、地方の格差の是正など言い始めた。
 このような大事なことに関する情報は、党内の意見具申や国民の投書などから、とうに彼の耳に入っているべきなのに、入らなかったのか、大した事はないと思っていたのか。

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  安倍さんの辞意表明
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 そして今回の誰にも相談せずに、辞意の示唆麻生さんだけに相談した、辞意表明だ。

 安倍さんの発言の内容から考えると多くの人達が言う様に、小沢さんとの会談を断られたのが辞意表明の直接の原因のように見える。
  今日のテレビ朝日のスーパー・モーニングでは彼の発言の中に国民への謝罪や他の年金などのに付いての言明が無かったことに付いて非難が集中していた。

 これが私が言う様に重要声明の原文に誰かが下見をしていたら、説明不足分や強調すべき点についてのアドバイスがあったと思うのだが。

 小沢さんははっきり断ってはいないと言っていたが、安倍さんは腹を割って話せば判ると思っていたのに倒閣一本槍の小沢さんからの快諾がなかったのでがっかりしたのだろう。
 安倍さんの人の良さは愛すべきだが、小沢さんの日頃の言動から見れば快諾されないのは誰の眼からも明らかなのに。

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  巻き返しの余地があるテロ特措法延長
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私は昨日、読売新聞の世論調査で、
 自民党支持率が前回の自民党25.8%,民主党26.9から逆転して自民党29.3%、民主党20.9%になっている。
 これは選挙時の一時的な興奮から国民が冷めた眼で政局を見直し始めたことを示していると思う。
 肝心の海自派遣延長は賛成29.3%に比して、反対が38.8%だ。
これは8月30日付けの産経新聞の世論調査の賛成34.2%、反対 54.6%の数字、特に反対の数字が大きく異なっている
と言うように世の中の見方が次第に自民党有利の情勢に変わったきた。
そして、
 それには延長問題の意味する事を国会討議の場で、国民に具体的に判りやすく話すことだ。
 そして国民が彼の言う事が判れば延長賛成の世論調査の数字も上がって来るはずだ
 前に書いた様に、小沢さんの超強気の発言にも関わらず、党内でも必ずしも反対一本槍でふっきれている訳ではない。
と国会審議で自民党が頑張れば、形成逆転の可能性があると書いた。

 昨日のテレビで自民党の山崎 拓さんや、石破 茂さんもこの問題について対策を検討しまた、テロ特措法延長の必要性について全党員上げて国民に訴えその支持率を増す事を話し合っていたのにと残念がってていた。

 安倍さんにはこれらのデータや自民党内の情報が入って来なかったのだろうか。

 今までの安倍さんの言動や発言を考えると、他人の意見を聞かず、一人で考え、一人で動き、自分一人の考えを発言してきた様な気がする。

 そして、その意思決定や実際の言動や発言に必要な情報が彼の耳に入って来ていないような気がする。

 勿論、残念ながら、私のような一国民の意見が通らないのは当たりまえかも知れぬが、何故自民党が持っている数多くの人材の意見を聞き、その人達を活用しなかったのか

 詰まり安倍さんは裸の王様状態だったような気がする。

 先のスーパー・モーニングでは新しい情報として安倍さんが、かなりの難病に罹っているらしいと言う情報も流れてきた。

 その場合でも、普通に考えれば、病気中は適当な副首相を選任して代行させれば済む話だ。
 安倍さん以上のキャリヤーを持ち、しっかりした識見を持った多くの大物閣僚がいると言うのに。

 安倍さんの突然の辞任が自民党、野党は勿論、日本にとっても大きな迷惑を掛けることは判っていても、安倍さんは最後まで彼流のリーダー・シップへこだわったのだろう。

そして彼の辞意表明で喜ぶのは、
・民主党を始めとする国民新党を除く野党
・安倍内閣を敵視する朝日新聞など一部のマスコミ
・一国平和主義者
社保庁職員を始めとする官僚
・日朝会談が一層有利になる北朝鮮
・小沢さんの米国大使への思い切った発言に喝采して、テロ特措法延長反対に変わった一般国民
・それと事によると今のように自民党の政権脱落の危機にあると言うのに、安倍さんの足
を引っ張っている自民党の一部議員
だ。
参照:安倍さんがまた失言

 私は上記ブログで、安倍さんのオーストラリヤでの発言を聴いて、あっさり政権を投げだした細川さんを思い出したと書いたが、それがまさか現実になるとは思いも掛けなかった。
 安倍さんの支持率を見ても判る様に、世論調査の支持率などは移ろい安いものだ。
 民主党さえ気にしているテロ特措法延長への支持率の向上に対する努力もせずに辞意を表明してしまった。

 あーあ、日本は一体どうなるのだろう


参照:
  カテゴリー → 安倍内閣

 安倍さんが慶大病院に入院されたことを聴きました。十分にご療養の上一刻も早いご回復をお祈りします。
(午後2時追記)

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安倍さんの総辞職示唆以後の動き

2007-09-12 06:54:14 | 安倍内閣

 安倍さんのテロ特措法延長が通らねば総辞職の示唆の発言への反響と、それ以後の政界の動きについて纏めて見た。

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  安倍発言以後の動き
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[政府・与党]
安倍発言にかんして、
・一般の見方
  安倍発言は自衛隊活動を継続する決意を示すのに言葉が強すぎた。
・某議員
  引退の口実を考えての発言だろう。

テロ特措法延長に関して
 水と油に特化し、一年限りの、事前承認なしを特徴とするテロ特措法新法案提出の検討開始
その他の動き
・小泉チルドレン
   首相の面前で平沼さん復党は猛反対
 某議員のような他人事のような発言や、小泉チルドレンの安倍さんの求心力の消滅を印象図蹴る様な発言は、落城寸前の武士の混乱そのままだ。
 彼らは今になって半世紀も続いた一党支配の気分に浸っているのだろうか。

[民主党]
安倍発言にかんして
・小沢さん
 党首会談をするのなら公開にすべき。
・党員の一部
 安倍さんは小沢さんを悪党に仕立て上げようとしている
・輿石参院議員会長
 民主党への挑戦だ。
 
テロ特措法延長に関して
・一般の見方
  かたくなな反対と見られば世論に批判されかねない。
  引き伸ばし戦術も国民の眼からはそれだけの目的と見られるかもしれない。
・幹部の方針
  民主党の理念、哲学が違うのにちょっとした修正は反対。
 テロ特措法新法案通過の可能が出る前に問責決議案提出で揺さぶる。

[マスコミ]
安倍発言にかんして
・某テレビのコメンテーター
  安倍さんは小沢さんに情けを乞うたのだ。

テロ特措法延長に関して
・「たけしのTVタックル」でハマコーさんの海自派遣継続に対して民主党の原口さんは防戦一方
 原口さんも本心は海自派遣継続に賛成なので彼の苦しい立場は良く判る。

・読売新聞社説
 海自の活動継続は国際責任だ。
・朝日社説
 国会承認なし―民主主義の根幹の問題だ。
 自民が考えている新法に関しての社説だ。
  同法では、活動内容を絞り込み、法律の期限を1年とすることにより、法案の採決そのものを「国会承認」と見なし、事後承認は定めない方針だ。
 もっとも自民党内にも、国会へ報告する義務を盛り込むべきだとの指摘もあり、今後、調整する予定だそうだ。
いずれにしても法律の期限を1年の条項を無視し、言葉尻を捉えた社説はいかにも朝日らしいものだ。

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  テロ特措法延長問題の今後
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 読売新聞の世論調査では、安倍内閣の支持率が 27.2%から29%に微増
自民党支持率が前回の自民党25.8%,民主党26.9から逆転して自民党29.3%、民主党20.9%になっている。

 これは選挙時の一時的な興奮から国民が冷めた眼で政局を見直し始めたことを示していると思う。
 但しこれは読売の世論調査なので朝日のそれとはかなり違うかも知れない。

 肝心の海自派遣延長は賛成29.3%に比して、反対が38.8%だ。
これは8月30日付けの産経新聞の世論調査の賛成34.2%、反対 54.6%の数字、特に反対の数字が大きく異なっている。

 これは私が、テロ特措法の延長反対の世論調査
で書いたように、当時の反対の大きな数字は、
米国への思い切ったことを言った小沢さんの姿勢に賛成→小沢さんの主張するテロ特措法の延長反対に賛成と言う単純な理由で反対を言った人も多いのかもしれないことを考えるべきだ。
と私が想像したことが当たっているような気がする。

 つまり国民はその以後のテロ特措法の延長問題に関する報道から次第に冷静になって、この問題の本質が判り始めたと思う。

 安倍さんはブッシュさんとの会談の後国際的な公約だとして、延長問題が通らねば、総辞職の可能性を示唆した。
 そして疑い深いと言うか揚げ足を取ろうと待ち構えていたと言うか、一部のマスコミは彼がブッシュさんから言われての発言ととも取れる様な報道をした。

 安倍さんがまた失言?
でも書いたが安倍さんの発言は時と所を時々間違える癖があるようだ。
 報道によれば、このことは党に誰にも相談しなかったそうだが、もう言ってしまった事は仕方がないとして、今後はもう少し自信と信念を持って事に当たって貰いたいものだ。

 それには延長問題の意味する事を国会討議の場で、国民に具体的に判りやすく話すことだ
そして国民が彼の言う事が判れば延長賛成の世論調査の数字も上がって来るはずだ。

 前に書いた様に、小沢さんの超強気の発言にも関わらず、党内でも必ずしも反対一本槍でふっきれている訳ではない。

 世論調査で延長賛成の数字が反対を上回るようになれば国会の審議の風向きも変わって来るだろう。

 まして、郵政民営化凍結法案を民主党から廃案にされそうな、国民新党などがが延長賛成に廻れば、参院でさえ反対多数も危うくなっとくるかも知れない。

 要は自民党が一体となって国会で討議すれば、道は開けると思う。
 そして万が一にも負けても、次の選挙に向けてその責任を民主党にかぶせるに足りる十分な討議をするべきだと思う。


 参照::
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