旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

サクランボ

2012年05月05日 09時00分48秒 | Weblog
随分本が溜まったので整理に入る。読むべき本は読み、読まない本は本箱の奥深くしまい込む。買い入れに失敗した駄本は捨てる。本の「買い」から蔵書の「読み」にしばし方向転換をすることになる。

この連休の後半にザクロとネズミモチの木を切り倒した。いづれも3から4メートルに育つまで30有余年を要しているというのに切り倒すのに10分もかからなかった。自然ゴミとして出せるように処理する時間をいれても30分ほどだ。

作業を終えてまどろんでいるとザクロとクロガネモチの声がしたような気がした。南東と北西の位置にザクロもネズミモチも茂っていない。明るく輝いているような敷地の隅がそこにあった。少し心が痛んだ。

サクランボが熟れ始めた。近年稀にみる豊作だ。緑の庭にサクランボが赤くたたずむ日は近い。庭も心も晴れかかっている。

鈴木好美さん

2012年05月03日 11時49分10秒 | Weblog



湧永庭園


井上日召著「一人一殺」が手元にある。鈴木好美さんの愛読書だった・・・らしい。東大の文学部社会学科を出て苦学の末、検事になった。飲むとかれは自分が右翼であると自虐的に笑い、少林寺拳法の達人だと自慢した。東銀座駐車場で1年ほど一緒にアルバイトをした。数年後に松山でかれと再会した。その数週間後に轢死体で発見された。前夜は激しい雨だった。30年以上も前の記憶が蘇る。

井上日召(昭)は「一人一殺(イチニン・イッサツ)」「一殺多生(イッサツ・タショウ)」を標榜する右翼テロリストだった。「一人一殺」は「ヒトリ・イッサツ」と読むのか「イチニン・イッサツ」と読むのか、「一殺多生」は「イッサツ・タセイ」なのか「イッサツ・タショウ」なのか迷っていた。予想通りと言うべきか、いづれも後者の読み方が正しかったようだ。鈴木さんは飲むほどに井上日召を熱く語り、そしてカラカラとよく笑った。

実存主義的アプローチ

2012年05月02日 13時52分23秒 | Weblog

湧永庭園 この睡蓮はうまく撮れた。



哲学とは何か。
1 存在論 究極的に存在しているのは何か。
2 認識論 存在しているものを知るということはどういうことか。
3 価値論 どうすべきか?

実存主義とは何か。
1 存在 自分の体験・体感・知覚を重視する。
2 認識 体でおぼええると知ったことになる。
3 価値 意味があると思うことをやる。
「実存は本質に先立つ。」

カウンセリングへの影響
1 因果論への懐疑
2 適応論への批判
3 科学主義への反省
4 洞察の超克
5 プロフェッショナリズムへの批判
6 意味への意思
7 折衷主義への志向

国分康孝「カウンセリングの理論」から引用のうえ改竄