畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
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食、農への思い

記憶

2010-01-06 18:32:17 | 介護日記
1月6日(水) 

出荷と、籾すり作業の後片付け。機械内の残米の掃除は、機械を動かしながら、コンプレッサーで、空気を送り、掃除する。冬場は良いが、春以降は、虫が湧くから、毎回の掃除には、時間がかかる。その後は、開口部を全て塞ぎ、シャッターがないところは、袋などで、覆っておく。ネズミの侵入防止策だ。これをやらないと、ネズミは、ほんの少しの、残米でも狙って侵入する。始末に負えない動物だ。

所で、正月休みのお話。
記憶って、どうなっているのだろう、と云う事。
母親は認知症。娘は、久しぶりの帰省。
娘は、私たちと違って、両親には、やさしく、接していた。家から離れてからは、帰省するたびに、言葉や心のサービスも欠かさなかった。
母親は、私たちが、娘のことを話題にしていると、ときどき、「どうしていますか? 元気ですか?」等、口を挟んでくることが、あった。
今回の初対面。
「わあ! 久しぶりだね。元気? 昔とちっとも変らない。」などと、満面の笑みと、全身で喜びを表すように、語りかけていた。
そして、それは、一日に何度も繰り返される、喜びの再会となった。
朝食の時、昼食の時、おやつを渡しに行く時、夕食の時、お休みの挨拶の時。三が日の間も、毎日繰り返された。
3日。母は、帰ってゆく時の娘には会えなかった。昼食の時が、最後だった。連れ合いが、バス停まで、送って行ったが、その時、トイレに入っていた。異常に長いその時間。娘は、待っていようとしたが、私は言った。「いつ出るか分からないから、行け」と。あわてて行くより、いいからと。
その日の夕食時。母は、娘のことを、話題にしなかった。


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