畑のつぶやき

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食、農への思い

雪解

2013-01-29 19:32:33 | 暮らし

1月29日(火) 

今朝も冷え込み、厚い氷も張った。昨日の雪は、ほとんど消えた。わずかに、全くの日陰に少し残るだけ。

24時間後の、同じ風景。トラックの陰に昨日の雪が少し残るだけ。

雪解と云えば、子供の頃、春に向って、暖かくなり、雪が融けて行くのは、待ち遠しかった。しかし、その一方で、少しずつ雪が融けて行く景色は、嫌いだった。

新潟の魚沼地方の農村。暮から降る雪は、根雪となり、ほとんど3月一杯まで雪の中での暮らしだった。降り積もる雪は、一面真っ白で、降りやんだ晴天の朝など、眩しい白さに、目を細めながら学校に行った。当時は、もう50年以上昔のことだ。今は、ほとんどの雪国では、積もる雪を除けて、道路を出して、交通を確保する。しかし、当時は、雪の積もる冬の間は、一部を除き、積もる雪を踏み固めて、道を確保していた。雪の降る時は、朝一番の仕事は、積もった新雪を、踏み固め長靴などで歩けるような道を作ることだった。「かんじき」を履いての雪踏みだった。人どうしがすれ違えるかどうかの幅の雪道が、春までの通路だった。

雪が降り積もり続くと、毎日が、新しい真っ白な新雪の道。雪は白以外の色を包み込み隠してくれた。

降る雪が少なくなり、融けて行く方が多くなると、今まで包み込み隠してくれた色が、点々と表に出てくる。白い雪の表面に黒や茶や灰いろの色があらわれ、道のあちこちが、ドンドン汚くなってゆく。

春の訪れは、待ちどうしいが、春に向う雪道は、大嫌いだった。

一日、倉庫の片付け。段ボール、木くずなどの燃えるものは、焼却。鉄などの金物類、プラスチック類などに分別。倉庫の中の半分以上が、もう使えないゴミだった。とりあえずは、分別までをどうにか終わらせた。