逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



横浜と信州の二重生活をしていた我家は「何でも二つある」状態で、断捨離が進まない。これが壊れるのは何時のことやら?と一年前に書いたのだが。右側のティファール ニューヴィテスプラス1L電気ケトルのスイッチが入らなくなってしまった。
 

さっそく、物置きから左の小さなポットを持ち出してきたので、お湯を沸かすのに苦労はなかったのだが、、、

足の痛みも癒えてきたので、修理にトライ。壊れていたのは、スイッチ押しリンクの弱点部である。
力の伝達機構であるリンク機構には弱点部分を作り、強い力が掛かった時、そこが壊れ、他の大事な部分が壊れないようにするのは、機械設計の常識なのだが、このプラのリンク、いくら何でも厚さ0.5mm位で、接続が薄すぎないか?


修理方法を考えつつ、動作機構を辿ってみると、どうもこの弱点部はメカニカルなセーフガードばかりでなく、万一スイッチが切れなくなり、本体が過熱した時、この近傍を通る沸騰蒸気によって熱せられ、リンクが切れ、そしてスイッチが切れる安全設計となっていると推定された。
なので、当初考えていた、細い針金で繋ぐ修理方法は止めとし、万一の時は熱で溶けるホットボンドでの接着に変更した。 配線保持具にリンクをつかませ、丁度良い角度になるよう調整。
 

ホットメルトでリンクを固めるが、当然、弱点部はオリジナルより太くなる。


組み立ててみて、水を入れ、沸騰させてみると、きちんとバイメタルが働き、沸騰15秒後にはスイッチが切れた。一方、バイメタルの力でスイッチが切れない時のバックアップで、リンクが溶けるかも試験する為、スイッチを手で押したままにしたら、45秒ほどで、リンク接続部が溶け、スイッチが切れた。

再度分解し、リンクを繋ぎ直し、再組立て。
一応、バイメタルとリンク接続部過熱溶融のダブルセフティーが効いているが、日常使いにはちょっと心配な所もあるので、注意書きを付けて、物置きにしまうことにした。

検索して、修理の参考にする方は、くれぐれも、この弱点部がメカ保護だけでなく、過熱保護/火災防止の機能を持っていること認識して、修理してほしい。



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )