逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



種山ペインクリニックではまず最初に看護師から症状の質問。持参したメモを基に所定の説明。
診察ではまずもう一度レントゲンの取り直し。驚いたことに、まず脊髄からの撮影、続いて右股関節の撮影。
で、いよいよ種山先生の診察。メモへの付随的説明と共に、痛い場所を特定する為の触診と幾つかの質問をしながら、体を動かされ、痛みや痺れが出るかを聞かれる。まあ、先生も筋肉の炎症だろうとは思うものの、診察しながら、他の原因の可能性を一つづつつぶしていく。

7年前の手術時に座骨神経の周りを切っているが、脚の痺れが殆ど無いので、座骨神経系の疑いは低い。背骨の間隔も歳相応で、脚に繋がる神経を圧迫していると疑うべき場所は少ない。ただ、体にチタンが入って、MRIで神経を見られないので断言はできないが、抗炎沈痛剤を飲めば一時的とは言え痛みが引くので、神経系の痛みの可能性は低い。
痛みの場所から考えると、仙骨-腸骨関節痛の可能性もある。ただ、レントゲンから見る限り、この関節に異常があるようには思われない。また体を前屈、後屈させた時に、痛みに差が無いのも、この場所が原因と疑いにくい理由のひとつ。


その他にも疑うべき点はあるが、、、、、

で私の方から、痛みが出たのは5月に広いストライドでランニングをした後と、ランニングはマズイと考えるものの、右足の筋肉、特に脚を後ろに蹴る筋肉が弱いと感じたので8月に右足を外旋し、さらに後に蹴り上げる筋トレ30回を数セット行った後だと言う話をしたら、次のような説明をしていただいた。

  • 梨状筋を含む臀部後方の筋肉は大腿骨が前方に脱臼しないように保持する働きがある。一度脱臼もしているし、股関節も再建されたとは言え、形も完全に直っているわけでは無い。歩くのに大きな支障がないなら、そこだけに集中して筋トレするのはやりすぎであろう。
  • 7年前の手術で、殿筋と梨状筋を切開して、骨盤を再建している。筋肉、筋膜は切開された後、術後に癒着して、傷が治る。7年前の手術後、完全に切開部分が元通りに融合するのではなく、筋肉のズレもあれば、離れているべき筋膜と筋肉が癒着している可能性もある。自転車に乗るような、股関節周りの運動に比べ、脚を後に振り上げる殿筋、梨状筋の筋トレの大きな動きが、この癒着部を刺激し、それが炎症になったのではないかとのこと。

と言う事で、診断がまとまったので、ブロック注射へ。
痛みの中心、トリガーポイントの7年前の切開開始点付近にブロック注射をするのは、手術切開面の複雑さ(筋膜、硬膜などが乱れている可能性)があり、硬膜外ブロック注射が思わぬ方向に流れる可能性もあるので、硬膜外ブロック注射は体の中心、仙骨の上にすることになった。

で、すんなりとブロック注射をしてもらい、1時間ベットの上で安静にした後、帰宅。

一日2回飲む消炎鎮痛剤をセレコックスからボルタレンに換えたこともあるのか、ブロック注射のおかげで強い痛みは消えて、ブログを書くくらいの集中力は出せるようになった。

良かった!

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 その数ヶ月後の今も、軽い腰痛はあるものの、
 この部位の痛みに悩まされることは無くなった。
 名医に当たって、本当に良かった。 2020-1/12
 
 一年後の2020-9月もこの部位の痛みは無し。
 時として、前兆のような軽い痛みはあるが、
 その時は運動を自粛するので、辛い痛みには
 至らず。             2020-10/9
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