先月9月18日の朝日新聞に「破局噴火」の記事が掲載されました。
紙面には、次のようなタイトルが踊っていました。
「備える?破局噴火」「富士山の10万年分のマグマ いっぺんに」「1万年に1回来襲」「周囲の生物全滅/火山灰は全国へ」「地下調査・予測研究 これから」
数十~数百立方kmを噴出して、大きなカルデラを作る噴火を巨大噴火と呼んでいるそうですが、インターネットで調べたら次のような驚くべき記載がありました。
まさに、破局噴火と呼ぶに相応しい規模です。
「約8万7千年前に起きた阿蘇4と云う噴火と同じ噴火がいま突発的に起きたら、失われるだろう人命の数は、鹿児島県を除く九州全県・山口県で1100万人と予想される」
札幌には石山という地名があって、「札幌軟石」(支笏溶結凝灰岩)が産出されます。
これは、約4万1千年前の破局的な噴火で支笏火砕流が噴出して、現在の支笏カルデラが形成された際に、火砕流が札幌市の付近にまで達したためです。
火砕流堆積物が高温のため,堆積した後に軽石や火山灰が溶結して固くなり,溶結凝灰岩(札幌軟石)になったとされています。
今、同じ噴火が突発的に起きたら、失われるだろう人命の数は、苫小牧・千歳・札幌方面で200万人と予想される」とあります。
最近12万年間の破局噴火は、九州と北海道に集中しているようです。
北海道では、「屈斜路」(2回)「支笏」(2回)「洞爺」(1回)のカルデラ破局噴火が起き、それぞれ大きなカルデラ湖を作っています。
前置きが長くなりましたが、朝日新聞の記事の中でも紹介されていたこの本を、早速取り寄せて読んでみました。
「死都日本」はこの破局噴火を題材に、いまの時点でこの破局噴火が起きたらどうなるかを、リアルにかつ精密に予測して書いたものです。秀逸な作品です。
題名「死都日本」
作者 石黒 耀 (いしぐろ あきら)
地球が生きていることを実感します。
これほどの規模の噴火となると、火砕流を構築物などで防ぐことは全く不可能なので、取り敢えずは避難するしかありません。植生の回復と都市機能の再生には、長い時間がかかることが予想されます。
人智を越えた巨大災害に対しては、調査・研究をしておくことが必要と実感しました。
紙面には、次のようなタイトルが踊っていました。
「備える?破局噴火」「富士山の10万年分のマグマ いっぺんに」「1万年に1回来襲」「周囲の生物全滅/火山灰は全国へ」「地下調査・予測研究 これから」
数十~数百立方kmを噴出して、大きなカルデラを作る噴火を巨大噴火と呼んでいるそうですが、インターネットで調べたら次のような驚くべき記載がありました。
まさに、破局噴火と呼ぶに相応しい規模です。
「約8万7千年前に起きた阿蘇4と云う噴火と同じ噴火がいま突発的に起きたら、失われるだろう人命の数は、鹿児島県を除く九州全県・山口県で1100万人と予想される」
札幌には石山という地名があって、「札幌軟石」(支笏溶結凝灰岩)が産出されます。
これは、約4万1千年前の破局的な噴火で支笏火砕流が噴出して、現在の支笏カルデラが形成された際に、火砕流が札幌市の付近にまで達したためです。
火砕流堆積物が高温のため,堆積した後に軽石や火山灰が溶結して固くなり,溶結凝灰岩(札幌軟石)になったとされています。
今、同じ噴火が突発的に起きたら、失われるだろう人命の数は、苫小牧・千歳・札幌方面で200万人と予想される」とあります。
最近12万年間の破局噴火は、九州と北海道に集中しているようです。
北海道では、「屈斜路」(2回)「支笏」(2回)「洞爺」(1回)のカルデラ破局噴火が起き、それぞれ大きなカルデラ湖を作っています。
前置きが長くなりましたが、朝日新聞の記事の中でも紹介されていたこの本を、早速取り寄せて読んでみました。
「死都日本」はこの破局噴火を題材に、いまの時点でこの破局噴火が起きたらどうなるかを、リアルにかつ精密に予測して書いたものです。秀逸な作品です。
題名「死都日本」
作者 石黒 耀 (いしぐろ あきら)
地球が生きていることを実感します。
これほどの規模の噴火となると、火砕流を構築物などで防ぐことは全く不可能なので、取り敢えずは避難するしかありません。植生の回復と都市機能の再生には、長い時間がかかることが予想されます。
人智を越えた巨大災害に対しては、調査・研究をしておくことが必要と実感しました。