この月は大和郡山市内に鎮座するそれぞれの神社で祇園祭(ぎおんまつり)が行われている。
横田町の和爾下神社、新木町の新城神社、小南町の小南神社、満願寺町の古田神社、丹後庄町の八雲神社、椎木町の杵築神社に矢田町の八坂神社などだ。
祇園さんの祭りは夏祭りとも呼ばれており、ソネッタンと呼ばれる里の巫女が御湯神事を行う。
横田町と矢田町ではそれは見られない。
また、6月に行われている馬司町の杵築神社では、ずばり御湯祭である。
祇園祭が行われている神社はかつて牛頭天王社と呼ばれていた。
或いは素戔嗚命を祀る神社もある。
これらの神社は明治政府の命令で神社名を替えられた。
古くから呼ばれていた神社名が替ったのである。
これは大和郡山だけではない。
奈良県内どころか全国各地に、である。かつての神社名は寄進された燈籠にある。
江戸時代に建之された燈籠があれば名を確認している。
見つかったときは思わず声が出てしまう。
さて、池之内町の八幡神社である。
ここは二社が鎮座している。
一つが八幡神社でもう一つは住吉神社だ。
U宮司の話によれば本殿が応神天皇を祀る八幡神社で、右側が住吉神社だという。
主神は応神天皇であるが、おそらく牛頭天王(スサノオノミコト)を祀っているのであろうという。
その話からこの日の祭りを祇園祭(ぎおんまつり)と呼ぶことに納得する。
時間ともなれば池之内の氏子たちは提灯を手にしてやってきた。
提灯には家名が記されている。
家ごとの提灯である。
本殿から移されたオヒカリは八幡宮大提灯に灯された。
氏子たちはその火をもらって家の提灯に移す。
そして、天井に一つずつぶら下げる。
ずらりと並んだ30余り提灯の灯りは壮観な様相を映し出す。
氏子たちが幸多かれ栄えんと祇園祭の祝詞奏上。
「かしこみかしこみまおす」と賑々しく神事を執行されたあとは湯立の神事。
斎場は本殿と拝殿の間だ。
注連縄を張った結界の場である。
この日の湯立参拝者は一組の家族。
厳かな湯立神事を傍で拝観する。
かしこみ申すと神さんに告げて、塩、お神酒などで御湯を清め、ゆっくりと御幣でかき回す。
御幣と鈴を手にして右や左に舞う。
始めて見たのであろうか子どもたちは神妙な眼差しで固唾をのむ。
そして笹を手にして湯に浸けて前向きにシャバシャバ。
所作をその様子から地元の人はシャゴシャゴと呼んでいる。
天より降りたもうと、東の伊勢神宮の天照皇大明神、南の談山神社の多武峰大権現(藤原の鎌足公をご神体とする談山大明神)、西の住吉大社の住吉大明神、北は春日若宮大明神の四柱の神々の名を告げて呼びおこす。
再びシャゴシャゴして同じく四方に向かい、それぞれの大明神に「この屋敷に送りそうろう」とお戻りになられることを告げた。
本社、末社に鈴舞いをされたあとは、「交通安全、家内安全、水難盗難、身体健勝、祓いたまえ、清めたまえ」と鈴を振って祓う。
宮守さん、参拝者、宮司に氏子たち一人ずつ順に祓い清められて神事を終えた。
神事を終えれば拝殿で直会。
お下がりの桃などいつも通りの昆布〆とスルメを肴にお神酒をよばれる。
そうして解散するのだが、提灯は秋祭りまで残される。
(H24. 7.14 EOS40D撮影)
横田町の和爾下神社、新木町の新城神社、小南町の小南神社、満願寺町の古田神社、丹後庄町の八雲神社、椎木町の杵築神社に矢田町の八坂神社などだ。
祇園さんの祭りは夏祭りとも呼ばれており、ソネッタンと呼ばれる里の巫女が御湯神事を行う。
横田町と矢田町ではそれは見られない。
また、6月に行われている馬司町の杵築神社では、ずばり御湯祭である。
祇園祭が行われている神社はかつて牛頭天王社と呼ばれていた。
或いは素戔嗚命を祀る神社もある。
これらの神社は明治政府の命令で神社名を替えられた。
古くから呼ばれていた神社名が替ったのである。
これは大和郡山だけではない。
奈良県内どころか全国各地に、である。かつての神社名は寄進された燈籠にある。
江戸時代に建之された燈籠があれば名を確認している。
見つかったときは思わず声が出てしまう。
さて、池之内町の八幡神社である。
ここは二社が鎮座している。
一つが八幡神社でもう一つは住吉神社だ。
U宮司の話によれば本殿が応神天皇を祀る八幡神社で、右側が住吉神社だという。
主神は応神天皇であるが、おそらく牛頭天王(スサノオノミコト)を祀っているのであろうという。
その話からこの日の祭りを祇園祭(ぎおんまつり)と呼ぶことに納得する。
時間ともなれば池之内の氏子たちは提灯を手にしてやってきた。
提灯には家名が記されている。
家ごとの提灯である。
本殿から移されたオヒカリは八幡宮大提灯に灯された。
氏子たちはその火をもらって家の提灯に移す。
そして、天井に一つずつぶら下げる。
ずらりと並んだ30余り提灯の灯りは壮観な様相を映し出す。
氏子たちが幸多かれ栄えんと祇園祭の祝詞奏上。
「かしこみかしこみまおす」と賑々しく神事を執行されたあとは湯立の神事。
斎場は本殿と拝殿の間だ。
注連縄を張った結界の場である。
この日の湯立参拝者は一組の家族。
厳かな湯立神事を傍で拝観する。
かしこみ申すと神さんに告げて、塩、お神酒などで御湯を清め、ゆっくりと御幣でかき回す。
御幣と鈴を手にして右や左に舞う。
始めて見たのであろうか子どもたちは神妙な眼差しで固唾をのむ。
そして笹を手にして湯に浸けて前向きにシャバシャバ。
所作をその様子から地元の人はシャゴシャゴと呼んでいる。
天より降りたもうと、東の伊勢神宮の天照皇大明神、南の談山神社の多武峰大権現(藤原の鎌足公をご神体とする談山大明神)、西の住吉大社の住吉大明神、北は春日若宮大明神の四柱の神々の名を告げて呼びおこす。
再びシャゴシャゴして同じく四方に向かい、それぞれの大明神に「この屋敷に送りそうろう」とお戻りになられることを告げた。
本社、末社に鈴舞いをされたあとは、「交通安全、家内安全、水難盗難、身体健勝、祓いたまえ、清めたまえ」と鈴を振って祓う。
宮守さん、参拝者、宮司に氏子たち一人ずつ順に祓い清められて神事を終えた。
神事を終えれば拝殿で直会。
お下がりの桃などいつも通りの昆布〆とスルメを肴にお神酒をよばれる。
そうして解散するのだが、提灯は秋祭りまで残される。
(H24. 7.14 EOS40D撮影)