マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

トライアル大和小泉店のかつカレー

2016年01月31日 10時01分15秒 | あれこれテイクアウト
前日にでかけた買い物。

行先はトライアル大和小泉店。

なにかと買いに行く。

目当てのエキストラバージンオイル。

ここのオイルは比較的お安い。

消費するのも早いから度々訪れる。

もう一つの目当てはトライアル社製品の白だしだ。

どんな料理にも使えるし美味しく作れるだし汁は万能だし、メーカー製品よりも半額ぐらいだ。

買い物を済ませてレジで支払う。

その際に店員さんが伝えてくれた失効ポイント。

たったの6点だが月末には失効するのでお早めに使って・・と云われた。

忘れないうちに使っておこうと思ってこの日も訪れたトライアル大和小泉店。

必要な商品はこの日の昼食弁当。

仕事帰りに立ち寄った。

格安な弁当はときおり購入する。

一般的な金額の弁当もある。

最近は商品も多様化している。

お店にでかける度に弁当売り場で品定め。

あれこれ迷うが購入する機会がない。

いつものようにひと通り見てみる。

かつ丼が食べたかったこの日。

目に入ったのはかつカレー。

チキンカレーではなく豚肉だ。

ここのトンカツは美味しい。

お腹がぐうぐうと云いだした。

思わず手にしたかつカレーは税込みで299円。

値段に釣られたのかもしれない。

出来たてのかつカレーはあったかーいんだから・・・。

家に帰ってから食べようと思っていたがお腹が待てない。

停めていた駐車場で蓋を開ける。

カレーのいい香りが漂う。

添えつけのスプーンでいただいたカレーはやはり美味しい。

あっという間にたいらげた。

(H27. 4.15 SB932SH撮影)

14日の我が家のボケの花

2016年01月30日 10時58分54秒 | 我が家の花
我が家のボケの花は変わり花。

5日に咲いたときは淡いピンク色だった。

8日もそれほど変化はない。

すっとそのままだと思っていたボケの花色。

それから6日間経過したこの日はオレンジ色とまではいかないが、やや赤みを帯びた色に変化していた。

毎日撮っていたら七変化の様子が判ったかもしれない。

そのボケはボケることなく20日に萎んだ。

(H27. 4.14 EOS40D撮影)

ユニークな石の結晶チラシ

2016年01月29日 09時59分19秒 | 自然観察会
人気の「石ふしぎ大発見展」<入場無料>が大阪市・天満橋OMMビル2階で平成27年4月25日(土)から三日間開催された。

自然観察会でお世話になっている先生からいただいたチラシがユニーク。

切り取り線はないが、縁に沿って切り取って指定場所を糊付けして貼り付けたら12面体の石の結晶ができあがる、かも・・・。

子供さん、孫さんにうってつけの教材にもなるチラシが気にいった。

(H27. 4.12 A4紙同倍SCAN)

中畑町の水口マツリ

2016年01月28日 08時50分05秒 | 奈良市(旧五ケ谷村)へ
4月の第一日曜日に苗代を作る。

苗箱を並べ終わったら春日神社でたばったごーさん札を立てると聞いていたが見つからなかった。

話しによればごーさん札は正月元日に奉られるようだ。

ごーさん札は前年末の大晦日まで村神主や年寄りが作っているらしい。

それはともかく、翌週の日曜日であれば数軒が苗代をしてお札を立てると云う婦人の話しを信じてやってきた奈良市五ケ谷の中畑町。



先週も拝見したレンギョウは後方に土蔵を入れ、間近に寄って撮っておいた。

辺りを見渡せば白い幌を被せている処がある。



近づいてみれば黄色花のスイセンを添えて立てていたごーさん札があった。



その場にあった半紙。



中央が窪んでいる。

おそらくモチを供えていたのでは・・。

1月18日にトンドを行っていた中畑町。

その日、村神主のご厚意でいただいたごーさんがある。

村人が持ち帰ったごーさん札は水口に立てていたのだ。

到着した時間は午後2時。

昼頃に済ませたようだ。

ウルシの木の先をT字型に割って挟む。

稲穂付きの松苗とともに苗代水口に立てる水口マツリ。



ここでは洗い米を撒いていた。

お札は広げることはできない。

1月18日に貰ったお札で確認する。

版木で刷ったと思われる「春日神社 八阪神社」のごーさん札。

牛玉の朱印を押しているが、左右にある文字は判読不能だ。

五ケ谷村史によれば隣村の米谷町に「薬師さんのオコナイ」がある。

現在では上ノ坊と呼ばれる寿福寺で行われる。

悔過法要の際に「ダンジョウ」作法もあるようだ。

米谷のお札は「壽福寺」の文字。

右に「牛」に「宝印」型。

左は「寶」と「下」の文字であることから推察するに同様の文字であると考えられる。

お札の「神社」文字から考えて、廃絶した寺行事を宮座が継承するようになったのであろう。

数軒が水口マツリをしていると聞いていた中畑町。

他にもあるかも・・と思って散策する。

当地は急坂。

汗が流れるこの日は暑い。

急坂で息切れする。

苗代作りを終えて休憩中と思われる処ではごーさん札は見られない。

満開になっていたサクラがあった。

近いようだが急坂を登る足に力がはいらない。



見張り番かどうか知らないが、停めてあった運搬車も入れて撮っていた。

第一日曜にすると話していた婦人の家を探す。



ふと振り返ってみればソメイヨシノが咲いていた。

前週に来たときは気がつかなかった場だ。

時期は過ぎていてサクラは散り状態。

目を凝らしてみれば右下にごーさん札がある。

もしやこの付近であろうと思って家を探せばI婦人がおられた。

話しによれば孫たちに手伝ってもらって5日に苗代を作ったという。

終えてイロバナを添えてお札を立てた時間は午後1時ころ。

私が到着した時間は3時だった。

一足遅かったのだ。

案内してもらってその場に立ち入る。



イロバナを立て直してくれた状態で撮らせてもらった。

そこには散った桜が広がっていた。



I婦人は続けて話す。

稲籾は3月31日ころ、水に浸けて含ませた。

「カマス」の袋に入れて水に浸ける。

水はお風呂の残り湯を使う場合もある。

モミオトシは苗箱が流れる機械で落とす。

大学を卒業して農協に勤めた孫娘が手伝ってくれて、苗箱を田んぼに運んでくれたそうだ。

ちなみにI家の稲作は2品種。

粳米はヒノヒカリで糯米がアサヒモチ。

苗箱はそれほど多くなく70枚程度になるそうだ。

水口マツリの場で婦人と立ち話をしていたらもう一人のS婦人がやってきた。

歳は83歳だ。

もう一人は82歳。

モンペにヒッパリ姿の高齢者はと元気が良い。

どこから次の話題に移ったか、判らないがお盆の在り方を話される。

お盆の8月14日に「サシサバ」を食べているというのだ。

訛って「サッサバ」という食べ物は塩漬けしたサバをカンカラカンに干したもの。

両親が揃っている家では開きの「サシサバ」をもう一尾のサバ頭に挿しこむ。

平坦盆地部の大和郡山や天理市・斑鳩町で聞き取りした婦人は80歳越えの15人。

懐かしい味は忘れられないと云っていたが、戦前の幼少期の体験である。

今でもその「サシサバ」を食べているという中畑町在住の二人の婦人。

あまりにも塩辛い「サシサバ」。

家族はその味に遠慮される。

仕方がないから隠れて食べていると話す。

「サシサバ」は赤黒い方を「酢」に浸して柔らかくなれば塩抜きをする。

それを食べるSさんは「しょっぽくて辛い」と云った。

天理本通りの商店街で売っているから買っているという「サシサバ」。

魚屋さんが「こんなん入ったで」と声をかけられたら、ついつい買ってしまうそうだ。

需要があれば供給がある。

お盆前に調査したい「サシサバ」売りの店である。

「サシサバ」は家の風習。

山添村では今でもそれをしている家がある。

その様相はブログで紹介している。

なお、県立民俗博物館で行われた平成23年10月の「私がとらえた大和の民俗」写真展でその在り方を写真で紹介したことがある。

「サシサバ」の話題提供してくださったもう一人の婦人。

昼頃に苗代作りを終えてごーさん札を立てた。

これからイロバナも飾るという。

苗代の場は運搬車が置いてあった場よりも上にあると案内してくださる。

その場は息子さんがシシ除けの電柵を設えている最中だった。

撮り難いだろうと一旦外してくれる。



イロバナを添えて半紙に包んだ洗い米を供えた場は水口の入口。

来年は出口にしたいと話していた。



見届けた息子さんは再び電柵を張り巡らした。



S家の稲作品種はヒノヒカリ。

80枚ほどの苗箱にモミオトシをしていたそうだ。

5日に立てたと話していた婦人がこの場にやってきた。

ここでも盛り上がる民俗話し。



出里の福住・上入田も同じようだという。

都祁・白石ではイノコノクルミモチはしているが中畑では見られない。

だが、柳生・忍辱山ではしていたという婦人たちの記憶はメモしておこう。

ここら辺りはアライグマの被害が増えつつある。

出没するシカは7頭もおったらしい。

「オゴロ」或は「オンゴロ」と呼ぶモグラは捕まえたら一匹200円で買い取られる。

そういえば区長家にはモグラ納めの箱があった。

生きていても死んでいても買い取るそうだ。

(H27. 4.12 EOS40D撮影)

野遊び①in民俗公園・矢田丘陵

2016年01月27日 09時54分42秒 | 自然観察会
4月は初年度野遊び自然観察会の第一回目。

例年とおりの観察コースは県立大和民俗公園から矢田丘陵の里山を散策する。

この日に参加した親子さんは1組。

平成18年度よりボランティア団体を組織化してスタートした野遊びサポート。

それまでは大和郡山市立少年自然の家事業で行っていた。

専属の先生が退職されることになりボランティア団体を設立して再スタートした。

初回に参加する親子は多い。

例年そうだが今年は極端に少ない。

参加された1組はM家。

一番下の子供は赤ちゃんだったころからずっと参加している。

何年か経つうちに逞しくなった。

スタッフは15人。

参加者よりも数倍多い。

なんとなく下見会のようだと皆が云う。

これまでの出欠受付は少年自然の家ロビーで行っていたが、今年度より指定管理者制度で民間に委託されて名称は里山の駅<風とんぼ>になった。

市外の人にも利用できるようなったが、料金体系は市内・市外に区分け。

若干の差があるが格安で利用できる。

利用者に迷惑をかけるわけにもいかないので駐車場に集合することにした。

春に必ず咲き具合を確かめる花がある。



ウワミズザクラだ。

花が咲いたときのウワミズザクラはカシワモチの香がする。

この日までは天候不順。

寒い日が続いたせいなのか蕾ふくらむ状況であった。

枯れかけの樹木にキクラゲがあった。



ここは奈良県立大和民俗公園。

初回の一歩は西入口から入る。



園内のツツジが咲き始めていた。

園外から聞こえてくるカエルの声。

主はシュレーゲルアオガエルだ。

この声を聴くころは田作りが忙しくなる。

樹木下で観察する花はいろいろある。



目についた黄色い花はヘビイチゴ。

拡大したら小さな虫がいた。

オシベ・メシベの蜜を探していると思われる虫であるが名前は知らない。

樹上で鳴いている野鳥。

ニュウナイスズメにシジュウカラ。

ウグイスやコゲラの声も聞こえる。

コゲラは目と鼻の先で動き回っていた。



この場で咲いていた桜はカスミザクラ。

花つきは例年と同じように思える。

今回より孫さんを連れてきた野鳥専門の先生。

久しぶりにお顔を拝見する。

「今日は一般参加」だと云われるがそうならないところが先生である。

こっちにウワミズザクラが咲いていると教えてくださる。



駐車場のウワミズザクラはまだ蕾ふくらむだが、ここではほぼ満開。

気持ちよさそうに羽根を広げるように咲いていた。



この場の向こう側にもカスミザクラが咲いていた。

若葉とともに咲く桜は乙女のように見える可愛さだ。

コバノミツバツツジも咲いていたが、先行する観察者はいち早く茅葺屋根の旧八重川家・旧岩本家に向かっていたので追いかける。

シジュウカラに混じってエナガも飛び交う。



旧家屋外に咲いていた白い花はシロヤマブキ。

葉っぱはヤマブキだが花色が白の4枚花弁。

一般的なヤマブキは5枚花弁である。

自生地は限られているようで絶滅危惧種に挙げられている。

シロヤマブキは秋に実をつける。

春ともなれば真っ黒になった実。

ポロポロと毀れる。

秋にタネを植えておけば芽がよく出るらしい。



旧八重川家の壁に唐箕がある。



ドウダンツツジの背景に写し込んだ。

隣の旧岩本家には竃がある。

毎日ではないと思うが火をくべて動態保存をしている。



顔馴染みの職員さんの作業を撮らせてもらった旧岩本家。

屋内より眺める透けた障子の佇まい。

宇陀・東山集落のモノトーンが美しい。



ここより少し歩けば吉野集落の旧前坊家が建つ。



直線的な旧家を入れて散り始めのサクラを配置した。

旧木村家の床下にはアリジゴクがいる。

すり鉢状の地獄が何個もある。

先生の孫さんは興味をもったようだ。



木村家には懐かしい足踏みのカラウスがある。

藁製の蓑(みの)も架けていた。

竹で編んだ帽子は三度笠だろう。

観察というよりも旧家佇まいの撮影ばかりしていた。

旧前坊家を離れたところに桜の花が咲いている。

宝くじ協会が寄贈された枝垂桜が咲き誇る。



そのなかに色合いが異なる桜が咲いていた。

白っぽいだがそうでもない。

薄い緑色染まる八重桜が判るだろうか。

八重桜はオシベが変化したものだと先生は話す。

この桜の名は御衣黄(ぎょいこう)。



南入口から入ったところに町屋集落がある。

旧鹿沼家横にもあれば、旧臼井家の裏にも1本の御衣黄がある。



どちらかと云えば旧前坊家横にある御衣黄のほうが美しいように思えたのでいろんな角度からとらえてみた。

ベニシジミを発見した子供たち。

駆け寄ってそろりそろりと捕虫網で採取した。



「お兄ちゃん、優しくしてね」と肩を寄せる妹。

観察したら逃がしてあげる。



しばらく歩けば純正のスミレが咲いていた。

その近くでシロバナカラスノエンドウを探してみる。

場はメタセコイヤがあるところだ。

この樹の下にいっぱいあったシロバナカラスノエンドウが見つからない。

数年前に見かけたがそのときは僅かにあった。

それより以前はもっと多かった。

消滅したのだろうかと先生方とともに探してみたら見つかった。



一つ見つかれば付近に数本のシロバナカラスノエンドウが見つかった。

突然変異で白くなったシロバナカラスノエンドウは多年生でなく、タネを飛ばして子孫を残す。

タネの飛ぶ方向は西へ西へと移動していたのだ。

大和民俗公園の北入口に出くわすエイリアン。

エイリアンが誕生し、開いた口のように見える。

これは何だ。



トベラの実が弾けてそう見えた。

公園を抜けて田園を歩く。



農作業をしていた男性Tさんが真新しい農業機械を見せてくださった。

Tさんが住まいする地区は東村。

正月初めに行われるツナウチ取材させていただいたことがある。

Tさんが説明してくださった畦塗り機械はトラクターに接続したものだ。

ヤンマー、クボタ、ヰセキ、三菱などの農機具メーカー製ではなくサードメーカーの小橋工業製。



機械の名前はその名もずばりの「あぜぬり機」。

製品名は「ダイナーリバース」である。



回転する耕うん爪が畑土を起こしながら回転する円盤と軸で畦を成形する機械だと話してくれた。

体力は要るし、時間もかかる畦塗りが「ラクラクできるようになったらもう戻れないという。年寄りには最適な道具になるだろう」と話していた。

小橋工業以外にニプロやササキが同様の「あぜぬり機」など多種多様の農業機械を製造している。

今後はこのような機械化が各地に広まっていくであろう。

ここら辺りはイノシシが出没する。

土の中にあるタケノコを見つけて食べるイノシシ。

掘り起こすのはいちばん美味しい時期を狙って掘り起こす。

イノシシは「高級嗜好や」と話していた。

いつもの場所を通り過ぎて大和田に抜ける道を行く。

下見に拝見したオオタカは見られなかったがカワセミの鳴き声が聞こえたと先導者が伝える。

姿は見られないがどうやら小さな池にいたようだ。

すぐ傍は電機製品などガラクタ廃棄物が捨てられている。



何年も前からこのような状況であるが、向こう側の切り立った崖地にカワセミの巣があるとH先生が指をさした。

双眼鏡で覗いてみるが見つからない小さな円状の巣穴。

長い嘴で突いて穴を開ける。

穴の長さは1mぐらいになると話す。



ニュウナイスズメがざわめく春の季節。

カワラヒワは飛んでいる。

ホオジロやモズ、ウグイスが盛んに囀っていた。



原野で飛び交うトノボを採取する子供たち。

そっと近づいて捕虫網で捕ったトンボは3月ころから出現するシオヤトンボだった。

緩やかな田園を歩いていく。



全面ではないが畦道などに天に向かって咲くレンゲがあった。



この付近はアリアケスミレが咲いている。



わずかであるが真正のセミレも咲いていた。

少し早いがここら辺りで昼食を摂る。



シートを広げて腰を落とす。

長閑な田園を見ながら食べるこの日の昼食はカップラーメン。

以前も食べたことのあるエースコックのスーパーカップ1.5倍・濃コクとんこつのカドメン。



ボトルに入れていたお湯を注いで3分間待つ。

とんこつの香が鼻につく。



食欲をそそる香りに釣られて麺をもちあげる。

ガッツリいただくカドメンは噛み応えがいい。

食感は好きなほうだ。



その場にはヒメスミレも咲いていた。

真下の田はレンゲ畑。



春を感じながらラーメンをすする。

食事を済ませた子供たちは走っていく。

何かを見つけたようだが腰は動かない。

座り込んだら立ち上がるのもおっくうになる春日和。



のっそり腰を上げて戻りの工程。



小花の黄色い花が咲いていた。

サルトリイバラの花芽だ。



田園を下ったら白い花が咲いていた。



それはナシの花。



実をつける時期は観察会外れ。

未だに見たことがないが、持ち主は存知している東村住民のNさん。

ここは「コグチ」とも呼ぶ「コグリ」の地。

「コグチ」を充てる漢字は「虎口」。

木戸があったという「コグチ」の地には川があった。

上流の池から流れる川であった。

その川は今でも流れているが道の下。

山を崩して新道を造った。

この地は大阪枚岡に抜ける道で、暗峠(くらがりとうげ)に続いていた。

向こう側が見えない山を縫うようにあった細い道であった。

山は切り取られて開放された。

道筋はぐるりとえぐる状況になし、見通しがよくなったが道の様子はよく判る。

ナシが咲く上は小高い山。

そこから敵が来るのを監視していた戦略上の要地。

郡山城下町に敵が寄せてくるのを視ていたと話していたことを思い出す



その付近にはタチツボスミレが咲いていた。

さらに下った花後のミズナ畑。



そこにシロチョウが群がるように飛んでいた。

留まることもせずに飛び回るシロチョウは七匹。



一列になることもある。

メスを追いかけるオスチョウ軍団のように思えた。

ここからは村から矢田坐久志玉比古神社へ向かう畑道の参道を抜けて集落にたどり着く。



薹立する菜の花の向こう側には蔵が見える。

前ボケした菜の花の向こう側が美しい土蔵。



逆も撮らせてもらった。

子供たちは菜の花に群がる目当ての昆虫を捕虫網で捕っていた。

さらに下った民家にモクレンが咲いていた。



淡いクリーム色の黄モクレンは交配種。

いろんな品種があるようだ。



このころに小粒の花を咲かせるアオキ。

四つの白はオシベ。

これで見分けるアオキは雌雄別株。

雌花はこの場になかった。

観察を終えた4時間後。

出発地の里山の駅<風とんぼ>に戻ってきた。



すぐ傍の田はレンゲが一面に咲いていた。

おそらく休耕田に替えたのであろう。



イノシシに荒らされないように柵を設置している。

柵に入ることはできないが、昆虫捕りに夢中な子供たちは虫を追いかけるかのように土手を走り回っていた。



遠くから聞こえてきたキジの鳴き声。

毎年、この場から聞こえる鳴き声だ。



今では当地の住民のように思える野の鳥であるキジ。

キジも鳴かずば・・・営巣地はそっとしておいてほしい。

(H27. 4.12 EOS40D撮影)

寺口・里山の民俗景観

2016年01月26日 10時04分49秒 | 葛城市へ
所用で訪れた葛城市寺口の棚田。

ところどころに菜の花が広がっていた。

なにげない田園風景をじっと立っていた。

奥まったところに桜が咲いていた。



近寄ることができなかったが、たぶんソメイヨシノ。

ぐっと近づく望遠レンズ越しに拝見する。



のり面がきれいな状態の畦塗りがあった。

最近流行りの機械を使ったのであろうと思われる葛城市寺口の棚田。



雨水だろうか、溜まった水に散った桜が浮いていた。

その場を降りていけば農小屋があった。

農作業に必要な農具を入れている。



里山が美しい風景に農小屋があれば営みを感じる。

生活感があれば、そこに民俗の存在がある。

民俗がある景観は何十年も経てば変わっていくに違いない。

そう思って農小屋が建っていた場から景観を入れてシャッターを押す。

(H27. 4.11 EOS40D撮影)

當麻加守倭文神社御田祭

2016年01月25日 11時35分59秒 | 葛城市へ
大字加守は北・西・東の上地区。

下上・下中・下東の下地区に分かれる6垣内。

灯籠や幕に「郷中」とある。

葛城市當麻加守に鎮座する倭文神社の氏子圏は広く、加守の他、畑、磯壁、狐井、良福堂、北角、別所、瓦口の九カ村からなる郷村だ。

6年ぶりに訪れた倭文神社の春行事。

この日は御田祭が行われる。

本来は15日であるが、最近は近い土曜になっている。

かつて明治維新までは3月15日だったが、やがて新暦の4月15日に移った。

拝殿に松苗やモチを供えて祈年祭が行われる。

御田祭の所作に用いられる2面の牛面にスキ、クワ、カラスキ、マンガの四つの農耕具も奉る。

始まりの合図に太鼓が打たれる。

牛役の子供4人も拝殿に上がって神事が始まった。

修祓、献饌、祝詞奏上・・などの神事ごと。



いずれは牛役になると思われる子供が神妙な面持ちで見ていた。

神事を終えたら境内に降りて四方忌竹で囲まれた斎場でオンダの所作が行われる。

斉場の田は3年ほど前から狭くした。



はじめに田男が木鋤で畦切りをする。

足元を見れば素足。

県内で行われるオンダは運動靴ばかり。

見られない姿に感動する。



次に登場する田男は木鍬で畦造り。

畦塗りの所作は見られないがそれぞれ2周する。

この年は勢いがついたのか、おまけのサービスに1周追加して3周廻った。

年長の子供二人が牛役になって登場する。

はじめにカラスキで田起こし。



牛を曳くのは田主だ。

田男と衣装が異なる。



次はマンガに替えて田を耕す。



その様子を見ている子供たち。

いずれは牛役を務めるのであろう。

この年は60人もの参拝者が斉場を遠目にぐるりと囲む。

奉った松苗がある。

田男は並んで田に見立てた斎場に植えていく。



ひと通り植えたら子供に代わる。

次世代の牛役を担おうとする子供が田植えの真似事をする。



親に連れられた幼子も田植えをする。

微笑ましい姿をビデオで撮る親。



我が子の成長記録はうまく撮れたと思う。

産婆役も兼ねる田主がお腹をさすったら産気づく牝牛。



生まれたての仔牛が飛び出す。

予想に覆して反対側から誕生した。



よたよたすることもなき勢いよく走り出した仔牛。

併走する親牛や仔牛を演じるのは小学5、6年生。



子孫繁栄は村の繁栄。

仔孕みは実りの稲を連想させる。

牛を務める子供たちはとても元気だ。



斉場を外して駆け回る。

6年前に比べたらいいじゃないと伝えたら、「そんなもんどころか昔はもっと勢いがあった」という。

かつては灯籠があるところまで走っていた。

ときには斉場の田を離れて灯籠を倒すような勢いであった暴れん坊牛。

今年の牛役もモォーと声をあげたがもっと大きな声であったと蟹守敬之宮司が子供のころの状況を話してくれた。

まだまだのようだ。

祭りの最後を締めくくる御供撒き。



境内に飛び交うモチを手に入れる村の人でにぎわった。

(H27. 4.11 EOS40D撮影)

ワードがおかしなことに

2016年01月24日 10時26分37秒 | つうしん
メールを開けたらおかしなことになった。

何が出たのかさっぱり思い出せないエラー。

起動は遅くなってなんだかへんだと思った。

マウスポイントが出現せず何をクリックしても反応しない。

なにをしたのかこれもまた覚えてないが自動的に再起動になってしまった。

そこへもってワードがおかしくなった。

なんらかのエラーが出力されて回復せよだ。

ワードは書き込む度に更新している。

常に最新状態にしている。

ところが回復はできないというメッセージ。

しまいにはマイクロアカウントの画面まで出る始末。

何を入れたらいいのやらさっぱり判らない。

メール指定すれば7桁の入力をせよという。

7桁のコードなんてものはメモも取っていない。

あれやこれや考えた。

電話もある選択肢。

それを選んだら電話がなった。

機械的な声で伝える7桁数字。

これなんや。

そう思って大慌てでメモをとる「1067394」。

それを入力したらマイアカウントがオープンした。

我がのことであるのにそんな面倒なことが発生する。

おかしな状態になったワードはIDとかパスワードを保存しているファイル。

バックアップもとっていたが回復不能。

先だっておかしなことがあったからそれをプリントしていた。

ところが直前にあったノートンのセーフパスワード設定。

数字・ローマ字大小・記号を組み合わせたパスワードはメモに書き込んでいたが消失した。

印字していたペーパーがある。

一から入れ直しするかと思ったが思い出した。

ハンディ型のHDDにバックアップしていたのだ。

この日の更新する前の状態だ。

これはエラーにひっかからなかった。

救われた。

どうにかこうにか思い出しながらノートンのセーフパスワードや合言葉を書き込んだ。

まずはほっとする。

翌日、ものは試しと思ってUSBにバックアップしていたメモを開いた。

しかしだ。

前日は何事もなく開いたのであるが、この日はエラーになる。

どこがか狂っているとしか思えない。

他にもメモしていた重要情報。

バックアップしていたものがエラーで開かない。

どういうことなんだ。

思い余ってファイル名を替えて3HDDに分散バックアップしたが不安で仕方がない。

いつ発生するかもしれないワードのエラーに恐怖を感じる。

翌日に開いたメールにセキュリテイコードが伝えられていた。

受信時間は19時5分。

電話で返ってきたコードではなく「9901296」だった。

その都度に発行されるコードであるようだ。

(H27. 4. 8 記)

日清のでかぶと庵きつねうどん

2016年01月23日 08時44分23秒 | あれこれインスタント
涅槃講のアマチャ取材を終えた時間帯は午後1時だった。

お昼の時間に訪れたのでご迷惑をかけてしまったと思う。

お腹はぐっと鳴りだした。

車に積み込んだカップ麺。

今回は日清のでかぶと庵きつねうどんだ。

麺の量は90g。食べ応えのある太目の麺だから「でかぶと」の名がある。

うどんはどれもこれもお湯入れ待ち5分間。

待ち時間は長いのである。

粉スープを入れたらカツオの香がした。

お湯を注いで5分待つ。

その間は写真撮り。

石田の庚申さんや霞む山を配置した桜の木を撮っていた。

写真を撮っておれば時間を忘れる。

おっと、もう5分も過ぎた。

この日の気温は3度。

奈良市内では3度だが、この場で感じる体感気温はそれよりもぐっと冷え込んでいる。

零下とも思える寒さに身体が凍りつく。



蓋を開けてカップ麺を箸であげて口に運んだ。

コシがあるというよりも麺が戻っていないような硬さがある。

冷え込んでおれば麺は硬い。

もう少し待ったほうがよかったかもしれないがお腹が待ってくれない。

ずるずる駆け込むきつねうどん。

七味香るの謳い文句が書いてあったが味覚は感じない。

出汁は日清ならではの無難な味付け。

カツオではなく昆布だしと紹介しているが、実際はカツオパウダーが入っている。

味覚は間違っていなかったのだ。

細かく刻んだ中国産ネギやら揚げ玉、味付け玉子が浮かんでいる。

食欲そそるきつね揚げは小さ目。

なんかケチったような大きさだが味はジューシーだった。

で、七味はまったく舌に伝わらない。

つい先日に食べた同社製品の揚げ玉そば。

こちらは柚子香る味。

カツオだしが利いている。

美味さは「そば」に軍配をあげたい。

(H27. 4. 8 SB932SH撮影)

祝いの室内干し

2016年01月22日 10時59分43秒 | 民俗あれこれ(干す編)
居間の鴨居に架けている家の宝物があるから「見てや」と云われて奥にあがる。

それは公開できない代物だった。

「アマチャ」の部屋に戻ろうとした際に目についた和装着物。

室内干しにしていた。

婦人の話しによれば前日の7日が孫さんの入学式だった。

祝いの場にお嫁さんが着ていた着物だった。

承諾をいただいて撮らせてもらった和装着物。

吊ってある着物は長襦袢やおたいこ、帯締めなどの一式。

人物はいなくとも艶めかしい色気を感じる。

(H27. 4. 8 EOS40D撮影)