マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

年中行事の一切を中断された木津川市吐師大宮神社

2024年06月30日 07時57分27秒 | もっと遠くへ(京都編)
この日も訪れた京都府木津川市吐師(はぜ)宮ノ前に鎮座する大宮神社

伺いたい行事は、その年の豊年を祈願する御田祭。

令和2年は、1月12日の日曜に行われたようだ。

その行事を知る手掛かりは、ネットにアップされたブログ記事である。

ブログ名は「京都のitベンチャーで働く女の写真日記」。

平成29年の1月11日にアップされた記事だから、当日取材に記録した記事そのものを、その日にアップされたそのレポート内容は、詳しい。

細かい手順なども記載されている内容の濃い取材。

神前に供えた玄米。

神に捧げる祭具をきちんと「三方(さんぽう)」と書かれていた。

存知しない方は、間違いなく「三宝(さんぽう)」の漢字を充てる。

であるから、ブログ執筆者は、その道を学んだ方であろう。

一度、お会いしたいくらいだ。

京都の年中行事の多くを取材され、写真もきっちり抑えており、相当なベテランであろう。

御田祭のポイントをかいつまんで整理しておく。

御田祭の行事には、神職はともなわない。

吐師の宮座十人衆によって斎行される行事である。

神遷しにお仮屋も存在する。

神社の門松飾りの松は、鋏で伐採する。

神饌は、三方にのせる籾付きの玄米。

御田祭の所作は、2人の宮守さんが行う。

その所作は、農具の鍬を用いる。

つまりは、田を耕す鍬起こし。

座中がおられる前でされる所作は3回。

田を耕すその所作を、吐師では「3回、田をかじる」という。

座中の前で行う籾落とし。手でつまんだ籾をぱらぱら落とす。

その籾は、大切なものだけに紅白の和紙を2枚重ねて、そこに籾を受ける。

それは、次に行う作業に関係する。

正月の門松は、この日に倒して、松の葉を採る。

門松の材は、左右に黒松の雄松(おんまつ)と赤松の雌松(めんまつ)。

柔らかい葉であればめんまつ。

硬い葉であればおんまつ。

長さも違う雄松と雌松である。

松は、枝部分を束ねて紅白の和紙で包む。

この松は、稲の苗に見立てた模擬苗。

ところによれば苗松と称する地域もあるが、だいたいが松苗。

三方にのせて神前に奉り、拝殿にて祓えの儀。

太鼓や、鉦打ち。

高齢巫女のソノイチが神楽を舞う。

ソノイチによる苗松植えの所作。

これら苗松は、氏子たち関係者がたまわり、苗代田をもつ農事者は、田の水口に立てる。

農事でない人は、たいがいは神棚に立てて祭る。

御田祭の一連は、氏子が苗松を作り、村神主の宮守さんによる苗代掻きが行われ、巫女のソノイチによる田植えの所作をし、祈祷された苗松をもって、苗代の育苗がすくすく育つよう祈願する正月初めの儀式である。

この日、9日に再び訪れた吐師(はぜ)の大宮神社

昨年末の晦日の日。

30日に訪れた吐師(はぜ)の大宮神社に見た正月迎えにかけた簾型しめ縄。

しかも、予期もせぬ丸形にかたどった砂撒きも


これには驚いたものだ。

本日は9日であるが、簾型しめ縄も、砂撒きもカタチを維持していた。

尤も、鳥居の真ん前辺りは、人や車が通る道だけに、うっすら状態になってはいるが・・・



おやぁ、ここで、気づいた社殿前。

正月期間に飾った門松がない。

早いところでは、3日まで。

少し遅れてでも、7日までの門松。

いつ、解体されたのだろうか。

まずは、参拝した。

その右手にあった阿吽の狛犬。



右手の狛犬に奉った葉付きみかんは、6日前に訪れた正月三日の大宮神社。

そのままの位置に変わらずにいたが、さすがに賽銭は姿を消していた


辺り一帯を見渡し、見つけた門松の解体状態。



御田祭に用いられる苗松の葉も、そのまま残っていた。

で、あれば、今日の日曜日にされると推定し、大宮神社に参ったが・・だれ一人も見ない。

見たのは、つい先ほどに参拝された女性だけだ。

神社付近にお住まいの方なら、と思って、らしきお家を訪ねてみる。



1軒は、神社域に建つ社務所らしき建物に・・・

呼び鈴、お声かけに、出てこられた高齢者夫妻に。

なんでもお二人は、社務所住まい。

で、あれば大宮神社の関係者。

神社の年中行事は詳しいだろう。

そう判断し、尋ねた結果は・・・

私たちは留守番の身。

年中行事についてはまったく知らない、という。

門松があったことすら、知らない、という。

この建物に住んではいるが、関心がないのか、知ろうとはしないのか、よくわからないお二人。

昨年の晦日に拝見した門松、簾型しめ縄に砂撒きは、一体どちらの人たちが、制作し、据えられたのだろうか。

ここに佇んだまま居るワケにはいかない。

神社周辺にお住まいしている方なら・・と探索する。

割り合いに近いご近所さんのお家の呼び鈴をおした。

屋外に出てこられた北座に属する方にお話を伺った。

氏が伝えてくれた北座・南座による神社行事は、2年前に一切合切を中断したそうだ。

まさかの回答に絶句した。

氏が伝える座が行ってきた年中行事の衰退ぶり。

どこの神社もコロナ禍中に入ってからは、ほとんどが行事を中止。

神事だけでもお勤めする地区もあるが、コロナがきっかけに、人が集まることは一切避ける人離れから、神社奉仕からも手を放す。

高齢化、少子化から、さらに拍車をかけたコロナ禍の時代に、明るい展望の火は灯しもできずに、解散した地区もある。

氏は、そのような判断にふれず、教えてくださった砂撒き。

当時の砂撒きの材は、裏山の山から採取した赤土だった。

市販されている砂を購入してきたが、財政難になった。

座中・氏子たちの意識は、昔と違って奉仕の心が消えた。

丸くカタチづくる砂撒きは、かつて集落の家々もしていた。

撒く場は、カド(ニワ)とか、門扉の外ぐらいな場まで。

そこに砂を撒き、丸く円を描いていたが、山土の砂が取れなくなった。

時代、文化の発展に、地道だった村の道はアスファルト舗装に移った。

ところが、アスファルト舗装に撒いた砂によって滑りが発生するようになった。

歩きの場合であっても、自転車で走っていく場合はなおさら危険状態に。

だから、しなくなった。

この点については、私が聞き取り調査した大和郡山市内における事例と同じだ。

地道の時代では、自転車でも滑らなかったが、アスファルトなどのような間平らな、つるつる道であれば、ずるっといってしまう。

だから、現在も大和郡山市に5地区が継承してきたが、町内に砂を撒くことなく、神社の境内にとどめている。

丸型の砂撒きは、心を丸くするものだと思っていたが一様に消えた。

実は、簾型のしめ縄は子供のころには見なかった、という。

住み着いた神社留守番の男性。

その人が、東北出身の文化を持ち込んだのだろう。

鳥居辺りは神域の馬場だったから、地元民は軽自動車なら通れる幅なので利用している。

なお、うちの息子も参加していた虫送りは10年~15年ほど前に消えた。

木津川市観光協会の歳時記・伝統行事に載っていた御田祭は、このようなことで地区から消えた、と話してくれた。

腑に落ちないのが、昨年末にはあった簾型しめ縄や砂撒きである。今日も痕跡があるのはなぜに・・

それらに対する回答はなく、だれかがしているのだろう、と・・・

氏がいう簾型のしめ縄は、住み着いた人は東北出身。

神社留守番の人が東北の文化を伝えた、というが・・・

奈良県内には、数多くみられる暖簾のように前だれ的系統の簾型しめ縄。

すべての地区ではないが、圧倒的に多く、集中する地域と、離れた地域に点在する地区もあるが、東北に共通すべき点が見つからない。

「しめかざり」研究者森須磨子氏の著書に簾のような「前垂れ系」と紹介された事例に、京都府や福井県、愛媛県がある。

が、その事例数がどれほどであるのか、調査されたご本人に尋ねるしかないが、多くはない、と判断する。

いずれにしても、古来の在り方を伝統行事として継承してきた吐師の御田祭は、中断された。

中断の期間が長ければ長くなるほど復活は難しくなる。

前述したように、平成29年に訪れ、吐師の御田祭を取材、記録された「京都のitベンチャーで働く女の写真日記」ブログが貴重な存在となった。

ところで、氏が語ってくれた、かつて行っていた地区行事の虫送り。



その場が、どのような地形にあったのか、神社から離れ、京都と奈良を結ぶJR奈良線の高架下をくぐった東の畑地が、虫送りのコースだった。

なるほどと思える広大な地は、未だ健在なり、ということだろう。



そのとき、北の京都から出発した列車が通過する。

通りすぎる列車は爽快。



もうすぐ奈良に入る列車を見送ってあげよう。

(R4. 1. 9 SB805SH 撮影)

餃子の王将奈良都跡店のジャストサイズ揚げそば・肉と玉子のイリツケ

2024年06月29日 07時56分56秒 | 食事が主な周辺をお散歩
1人前が240円の餃子の王将の餃子が無料になるスタンプカードがある。

あと1個のスタンプを押印してもらったら、無料サービスの権利が入る。

スタンプ押しのタイムリミットは今月の16日まで。

満杯になった無料サービスの利用は今月末まで。

あと1個にもったいない、というフレーズが頭に浮かぶ。

今日もまた民俗取材。

京都・木津川市入り前にお昼を済ませたい店舗は奈良市の都跡店。

そのまま読めば「みやあと」であるが、正式名称は「みやあと」が訛った「みやと」から転じた「みあと」である


そのことはともかく、二日前の餃子の王将食事処は、柏木店。

食事メニューの違いを知りたくて選択した都跡店。

入店時間は正午直前。

駐車場はほぼ満車に客席も満席。

どこの店舗もみな満席。



コロナ禍であろうが満席の餃子の王将である。

本日も注文するジャストサイズシリーズ。



柏木店で食べた334円のジャストサイズ揚げそばがむちゃ旨かったのでソレにした。

本来の量はボリューム満点の580円。



私にとっては、4割引きの量でも多いくらいのジャストサイズ揚げそばである。

もう一品は、探していた277円の肉と玉子のイリツケ。

柏木店にも天理インター店にもなかった玉子のイリツケが、ここ都跡店に見つかった。

ネットで見ていた餃子の王将のジャストサイズメニューにあった肉と玉子のイリツケ。

300円を切る価格帯で商売する餃子の王将であるが、一部店舗では販売されてなかったのだ。



ちなみに肉と玉子のイリツケの本ちゃんは500円。

4.5割引の価格て提供するジャストサイズ。

ほぼ同時に配膳された。



ここ都跡店のジャストサイズ揚げそばもまた美味い。



餡に秘密があるのかもしれない。

うずら玉子は1個。

きくらげはごく僅かの2枚。

豚肉は底に沈んでいるが、ぷりぷりの海老が美味い。

あんかけにくるんで固い麺を食べやすくする。

バリバリが好きな人が多いなか、私は昔からとろける揚げそばが大好きだ。



肉と玉子のイリツケも、また美味い。

同じような餡であるが、味に若干の違いがあるように思えるさっぱりした味感。

餡かけの玉子はお家でつくる玉子とは各段に違う。

これが旨いんだな。

汁気の多い肉と玉子のイリツケ。

豚肉がまま多いのが嬉しい。



最後の一口に赤い色のラー油を落とした。

おっ、これはいい。

刺激のあるラー油の辛みが、甘い餡を引き立てる。

いやもう、満腹、満腹だ。

(R4. 1. 9 SB805SH 撮影)

大阪ガスエンジン660エラー発生に給湯器はさて、今後どうなるのか、見通しも見えない半導体不足に

2024年06月28日 07時47分04秒 | ぽつりと
正月三が日過ぎの1月6日。

長期にわたり、我が家で働いていた大阪ガスのエンジンが660エラーの発生。

エラー番号から調べたマニュアル記載。

どうやら、循環器エラーの可能性あり。

明日の午後には巡回点検者が来られる。

何度も、何度もトライ&エラーを繰り返す循環器エラー。

かーさんは知恵を絞って操作した湯レバー。

全開にしたら落ちなかった。

いつもお世話になっている地元のお助け事業所。

7日の午後2時から3時半にかけて診断ならびに修理してくれた竹中住設センター。

136-0002廃熱利用給湯暖房ユニットのメインポンプ不良が原因。

交換修理に部品代が29150円。

技術料は8500円。

消費税後の費用が414511円。

18年間も使用してきたユニットの劣化経年数から、短期に連続故障の可能性が高くなっており、機器の取り替えを薦められ、交換対応許諾した。

交換後に伝えられた次回の取り換えに説明弊社にて、ユニットのすべてを交換成約された場合は本日の修理代金は無償。

ただし1カ月以内の成約に限る・・という契約だ。

現在のエコウイルなら150万円。

エコジョーズなら蓄熱はしないが給湯はできる。

温風機も稼動可能な費用は50万円で済むエコジョーズにしようと、同意したかーさん。

来週早々に営業から説明受け、成約の方向で、とした。

その日の、夕刻7時前の電話に日程調整した結果は1月15日の金曜、午前9時半から営業商談を予定する。

その後の午後8時。

今日も再発した660エラーも出た。

明日に電話をするが、担当が伝えていたリース契約は3カ月短期にしようかと考えている、と・・

その後もトライ&エラーを繰り返すエコウイル。う――ん

次の日の8日。

かーさんが緊急コール。

午前10時の機器点検に、今は電源オフ・オンで持ち直してきたが。遅かれ早かれ・・完全停止が迫っている。

来週としていた営業に至急商談と相成り。

午前11時よりリビング室に入室してもらおう、としたが、その部屋にずっと就寝中のおふくろが居るけど・・・

担当営業は、S氏。

結論からいえば・・・

本日午後4時ころより、弊社代用給湯器設置、24号エコジョーズの設置契約を条件に、世界的に不足気味になっているICが、どれほどになるのかは、現状はまったく不明。

やがて・・・エコジョーズの生産が追いつき、設置するまでの期間に無償貸与とする。

つまり、エコジョーズが、設置されるまでは、ずっと代用機器で普段の暮らしを支えてもらうワケだが、それがいつになるのか、まったく不透明の現状の最大の要因はパンデミック・コロナ。

半導体不足は、グローバルな世界を揺るがしていた。

首を長――くして、その日を待つしかない。

なお現在使用中のカワックの風が冷たく感じるのは、使い方の問題。

入浴直前までに浴室を温めるもの。

入浴されたら、風があたり、洗っていた身体が冷たくなるのは、そういう理由から使用してはいかんものだった。

衣服を浴室で乾燥させる場合は、暖房でなく乾燥・換気をするもの。

長年に亘って使用方法を誤っていたことに気づく結果になった。

設置導入が決定した24号エコジョーズの型番は335-N350。

ほかに、リモコンセットが233-N412。

屋外据置台は138-N502。

取付工事費用から、値引きは一切合切の一式料金が2年に一度の、らく得保証付きの512000円。

支払い振込は、設置したその日にちに。

緊急措置の給湯器。

本日設置は、午後4時半から5時15分に完了した。

なお、風呂の浴槽は、温湯が高い60度の湯溜め方式だから、蛇口レバーにて調整すること。

また、それら注意事項は、炊事場も洗面所も同様ですから、と伝えてくれた。

それから数日後。

ほぼ一週間の14日に据えた代替給湯器は、リンナイ製のRUX-A1610W-E。



半導体不足が弱まり、生産体制が復帰。

製造されてからも国外からの海上輸送。

日本の国にたどり着き、製品検査を通ってからになるだろうが、予想のつかないグロ-バル事情。

コロナ禍が少しでも緩んだころになるだろうな。

(R4. 1. 8、14 SB805SH 撮影)

木津川市吐師大宮神社・毎日参拝される女性の感謝

2024年06月27日 07時58分10秒 | もっと遠くへ(京都編)
様子伺いにでかけた木津川市吐師(はぜ)宮ノ前大宮神社。

尋ねたい神社関係者は不在。

前年の晦日に見ていた狛犬などの賽銭は少し増えている。



傍に小さな蜜柑を撮っていたころに、一人の中年女性が参拝されていた。

お声をかけたその女性は、大嵐でもない限り、毎日は山田川から15分かけて参拝している、という。

願掛けもあるが、むしろ日々の暮らしができることに感謝申し上げている、という。

ところで、ここの丸い形の砂はご存じでしたか、と尋ねたら、そういえば気づいてなかったそうだ。

年神さんを迎える吐師の砂の形。

他の地区では線であったり、四角い形もあるのです、と伝えたら、そうなの・・えーことを教えてくださったと喜んではった。

(R4. 1. 8 SB805SH 撮影)

加茂町井平尾の勧請縄

2024年06月26日 07時19分23秒 | もっと遠くへ(京都編)
午前中に立ち寄り、取材していた加茂町銭司(ぜず)のオニの竿立て。

同行の写真家Kさんとともに撮影に魅入っていた。

初めて見た銭司のオニ。

その鬼は、立てた竿の先。

ひらひら風に泳ぐ様は、まるで凧揚げの足のように見える。

火点けは、午後の時間帯なために、一旦は離れるが銭司により近い集落に、勧請縄がある。

その縄を拝見しに移動した行先は、同町の加茂町井平尾(いひらお)。

実は、令和2年の1月10日に拝見していた。

だから、その場所は、鮮明に覚えている


コロナ禍の時代に、勧請縄は架けられているのか。



それを確かめたくて、立ち寄った加茂町井平尾に勧請縄があった。

どなたか、おられたら話を伺いたいと思っていた。

が、通りがかりの人には遭遇しなかった。



上空は、透き通るような青空。

白い雲が浮かぶ天に向けた矢が今にも射られるようだ。

(R4. 1. 8 SB805SH 撮影)

正月三日にご一緒した車にしめ縄

2024年06月25日 07時53分24秒 | 民俗あれこれ
大晦日から正月三が日を往来してきた町の車通り。

よほどのことがない限り、見ることが極端に少なくなった愛車にかけるしめ縄。

この日、取材に同行した写真家Kさん。

取材地に合流した際に見た愛車に、お飾りのしめ縄。

久しぶりに拝見した愛車のしめ縄。

奇しくも令和2年の1月3日


まったく同じ3日に拝見した愛車のフロントグリルにかけたしめ縄。

令和2年も知人。

今日も、また知人にお願いして撮らせてもらった。

最近は、滅多に見ることのない車のしめ縄だけに、貴重な1枚を撮らせてもらった。

お正月の風物詩だった車のしめ縄。

生活文化の考え方が違ってくれば、この先にも見ることはないだろう。

神戸新聞の記事によれば、徐々に廃れていった時代は1990年代(平成2年あたり)とあるが、もっと早い段階では・・。

減少傾向は昭和の末期だ、と推測したが、どうだろう。

(R4. 1. 3 SB805SH 撮影)

精華町菱田・春日神社の七草粥

2024年06月24日 07時49分51秒 | もっと遠くへ(京都編)
朝早くに、献供される七草粥の調えに支度される二人の宮守さん。

正月三日に続いて、この日の行事である七草粥にも伺った京都府・精華町菱田宮川原に鎮座する春日神社。

都合、午前9時過ぎに到着した、そのときは既に七草粥は献供を終えていた。

献供の様相をとらえたく撮影許可をいただき、数多く供えた七草粥の所在を確認した。

本社殿に、七草粥を供えた器は黒塗りの椀。

末社の小宮は四社。多賀神社・西宮神社に龍田神社と祈雨神社(※)の四社。

小宮は菱田に勧請した神さん。



ただ、祈雨神社は元々菱田にあった、と伝わっているらしく、かつて菱田に干ばつがあり、雨乞い満願した神さんでは、と推測した。



それぞれに七草粥を盛る器は白のカワラケ。

一杯ずつ供えた。

また、割拝殿のうち、御供などを調整する部屋、つまりは御供所があり、窓枠の空間の数か所にも供えていた。



特徴のある供え方に、初めて拝見したあり方に地域の暮らしを垣間見たような気がした。

菱田は宮座があり、現在は、本座に真座の両座が年交替にハリマトの道具を作る、という。

弓を射るのは二人の宮守さんらしい。

一年間のお勤めをする宮守さん。

とんど行事にハリマト行事を終えて、次の宮守さんに引継ぎするようだ。

もうすぐ一年になる宮守さん。

一人は、昭和26年生まれの本座のNさん。

もう一人が、昭和32年生まれの真座のIさん。

ハリマトについては、常に座の代表。

つまり、上位者である社寺総代の許可を得ないと・・・

宮守さん二人が勝手な判断で、取材許可はできない。伺いをたて、許可、承諾を受けるには、社寺総代に・・・

丁度、そのころに、神社に来られた代表寺社総代の昭和23年生まれのYさんに伺った、弓始式の件。

今度の1月10日に行う行事名は「ハリマト」。

えっ、「ハリマト」ってなんですのん。

思わず関西弁で、質問した「ハリマト」。

充てる漢字は、「張的」。

かつては「貼的」時代もあった、という。

的は、弓始式に行われる弓打ち。

的は、ハリボテ・・ではなく、的様式の三重丸の黒マトを書いた紙を貼り、綺麗に張って糊付けするから「ハリマト」。

これこそ民俗語彙例のひとつ。

矢を射る的つくりを、そう呼んできたのであろう。



その後に来られた方は、本座の一老を担っているAさん。

元消防署長のAさんは79歳。

詳しく話してくれた菱田の春日神社や年中行事のこと。

ハリマト行事を終えてから配っていた「トウビョウ」は、稲藁でつくる。

太さは8cmほどになる。

3段に括り、一番上を三つ割にする。

ハリマトの黒的は、オヒネリにして洗米を収めたものが「トウビョウ」だ、という。

その「トウビョウ」は、春の時季につくる苗代に立てる、と話してくれた。

そう、話してくれた一老のAさん。

なんと育苗のはじめに、手動式機械でモミオトシもしている、というだけに、是非とも10日の取材よろしくお願いします、と伝えたら承諾してくださった。

稲作は、神社行事に関連するしめ縄用途のモチ米も栽培している。

8月31日は、春日神社のしめ縄かけ。

10日ほど前に、青田刈り。

刈ったモチ米の稲藁は、小屋に収めて陰干し。

そのモチ藁を結って、綯うしめ縄つくり。

機会を設けて、一連の作業、特に苗代に立てる「トウビョウ」、しめ縄つくりにしめ縄かけを拝見したいものだ。

そろそろ御供下げをしますので、と伝えてくれた宮守さんのNさんとIさん。



御供下げの様相も、とお願いして撮っていた七草粥下げ。

およそ数時間を経て、神さんが食を摂った七草粥も下げる。

まずは、本社殿から。

代表寺社総代のYさんが、見てくださいと提示してくださった資料、平成30年2月発行の『精華町文化財宝典』によれば・・・



その本社殿は、社伝によれば、平安時代の前期・大同二年(807)。

奈良大和の春日大社から神を遷し祀ったことがはじまりとされ、天明元年(1781)、文政七年(1824)の棟札が見つかっている国指定重要文化財。

入母屋造りに、重厚に層を重ねた檜皮葺。

春日大社から神を遷し祀ったならば、社殿は若宮社伝を拝領した春日造りのはずが、屋根の上方が切妻で、下方が四方に勾配をもつ切妻造り。

軒を支える蟇股、正面階段にある昇り高欄(※てすり)の宝珠柱、階段下に透垣(すいがいなどの細部の意匠が優れている構造形式から室町時代の前期に建之(※再建であろう)されたものと判断したようだ。

社殿から下げた黒塗り椀に収めた七草粥。



膳もまた黒塗り。

大切な祭具に御供を下げまつる。



そして四社に供えた七草粥も御供下げ。

さらに、下げた窓枠の間に供えた七草粥も。



10日に行われる弓始式のことや、本日の行事、七草粥も拝見し、退出したそこに見た砂盛り。



なんと、いつの間にか、二人の宮守さんは正月を飾ったしめ縄も、門松も撤去していた。

面白いことに、門松を立てた砂盛りは、少し移動し新たな砂山に移っていた。

(R4. 1. 7 SB805SH/EOS7D 撮影)

餃子の王将柏木店のジャストサイズ揚げそば・中華スープ付き天津飯

2024年06月23日 07時49分07秒 | 食事が主な周辺をお散歩
精華町菱田の七草粥行事に初めての民俗取材。

お二人の代表の寺社総代とようやくお会いできた。

取材の主旨を伝えて承諾してくださった。

気をよくされたのか、お昼まで数々のお話を伺い、時間も正午を過ぎた。

行事の妨げになるのでは、と判断し座を外した。

短時間のつもりが長丁場に、今日のお昼はどこに行く。

元気う・DONの牛すじうどんも食べたいし、木津川PLANTの海鮮丼とくどん盛りも・・・。

そこは諦めて天理インター店でも味わった餃子の王将店。

たいへん気に入った餃子の王将のジャストサイズメニュー。

本音でいえば、年末に針テラス店でもらった創業祭クーポン券の利用である。



期限が決まっている創業祭クーポン券に、6個のスタンプ押印に1人前の美味しい餃子が無料になる券の扱いもある。

さて、本日の注文は・・。



曜日でメニューがかわる日替わりランチも食べたいが・・

ずっと憧れていた天津飯。



天津麺でも構わない。

テレビでも度々お目にかかる天津・・。

あの餡かけが飯であっても、麺であってもとにかく一目会いたい。

そして口にしたい。

そう願って数年間。

やっと・・・。



配膳されてはじめて知った餃子の王将のジャストサイズ天津飯に中華スープがついてきた。

嬉しい付属スープ。



このスープ。

餃子の王将店ではじめての味。

これが、意外や意外。

いや、意外というか、期待してなかっただけの中華スープがめっちゃ旨い。

なんでこんなに旨いスープ。

ちゃんとしたスープやから、ごくごく呑める、のど越し最高の中華スープ
に思わず拍手したよ。

チャーハン注文についてくる中華スープ。

単品売りがあるなら、注文するし。

ラーメン、餃子のテイクアウトよりも、スープのテイクアウトを望みたい逸品だ。



メインの天津飯は餡がたっぷりのっかっている。

餡にくるまれた天津飯。扉を開けるようにスプーンを入れた。

ぱっと割れた天津飯にご飯が目に入った。

ちゃんと飯があるやん。

スプーンに取った一口目。

口に広がる旨さに感動。

美味い、旨い、こんなに旨いとは・・。

美味しい餡の味にぞっこん。

久しぶりに幸せ、ちゅうのを感じる旨味。

箸が停まらない、いやスプーンの動きが制止できない。

それほど旨い天津飯の餡。

飯に具材はなくともむっちゃ旨い。

餡そのものが美味い。

美味いからスプーンが進む。

今日の餡かけはもう一品ある。

飯ではなく、麺を食べるジャストサイズ揚げそば。



飯に麺の餡かけ。



なんと旨いことか。

いずれも家庭では味わえない、私にとっては極上の味。

どちらもジャストサイズだというのに、すんごい量。



カリコリきくらげにプリプリ海老が2匹も。

ぷりぷり感は豚バラも・・。

あー美味しかった。

そこで思った。

できるんなら、このむっちゃ旨いジャストサイズメニューもお持ち帰りできるようにしてもらいたいもんだ。

(R4. 1. 7 SB805SH 撮影)

霜が降りた冷たい朝に

2024年06月22日 07時51分41秒 | 大和郡山市へ
玄関出ると、そこは私どもが住まいする自治会のゴミ置き場。

朝6時半になれば、ここに収納できる我が班の人たち専用のゴミ置き場。

決して、ゴミ捨て場ではない。

かつては網ネットで防いでいた野鳥アラシ。

野鳥、といえばカラスしかおらん。

ゴミ置き場に置いた住民の動きを見て、居なくなれば急降下。

網ネットに嘴を突っ込んで、詰めたゴミ袋から、日用の食事ガラを啄む。

啄むだけではなく、袋ごとくわえてどこかに羽ばたいていきよる。

見張りを立てるワケにはいかないから、試行錯誤し、自治会で決めた、その名も「カラスこいこい」を、班として購入した。

あざといネーミングであるが、効果抜群。

切り替えてからは、一度もやられることなく、5年も過ぎた。

起床したときは、そうでもなかったゴミ置き場の向こう側にある丘。

市のゴミ収集車がそろそろやってくる時間帯。

正月6日の午前9時過ぎの丘は、真っ白。

いや、違った。

全面が真っ白なワケでもなく、皺が縒ったソコだけが白色。

かつて丘は雑草が伸び放題。

市が推奨する町を綺麗には、春と秋。

例年は6月と11月の第一日曜日に充てられる市のクリーンキャンペーン。

自治会がお願いした市に敷設してもらったこの丘のすべてをゴムシートで覆ってもらった。

おかげさんで、雑草刈りはほとんどなく、草が繁っていた時代は、土砂の地。

大雨が降る度に、砂が流れ、水路に溜まり、汚泥に。

その汚泥を取り除く作業をしていたが、ゴムシートを敷設してからは、これもまたほとんど消えた。

そんなワケですっきりしたゴミ置き場が綺麗になった。



だから、今朝の霜降りは、予想もしていなかった文様が決まった。

この日の霜降り景観が、素敵な波文様になったのでケータイに収めた。

(R4. 1. 6 SB805SH 撮影)

新聞折り込みチラシに誘われて、限定一月七日の朝に食した七草粥

2024年06月21日 07時53分23秒 | だんらん(正月編)
正月が過ぎたら早速の商売に登場する七草粥。

この時期になる前から少しずつ増えていく七草粥が、これひとつ、1パックさえあれば整っている七草粥つくりセット。

4日の新聞に入っていた折り込みチラシ。

このチラシは和歌山が本社のスーパーオークワが発信したものから、スーパーハッスル5にならコープ。

売り出し期間は、配達日の4日から縁日の七草粥を食べる6日、7日まで。

チラシのPOP文字に「一月七日に食べる七草粥 昔からの言い伝えで、邪気を払い健康な一年を送れるように、春の七草でおかゆをつくってみませんか」もあれば、薬草の「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」の七品目の野菜をあげて「一年間の無病息災を祈願して、七草がゆをどうぞ」と、お知らせする。

七草に、おかゆもそろって手間いらず。

おかゆなんて、つくらなくてもいいように、自社開発商品の白がゆパックまで。

産地は愛媛県に奈良県産とあるが、三つのスーパーで共通していた県は愛媛県だったが、ほかのスーパーでも同じようなPOPチラシがいっぱいある。



近商ハーベスのPOPは、「一月七日の朝。七種類の野菜が入ったお粥を食べる風習で、正月三ケ日は、毎日がごちそう。疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場の栄養素を補う意味もある」から、七草パック詰めを買って、白がゆ若しくは梅がゆの味でどうぞ、っていっているようなもんだ。

産地は、静岡県産に、広島県産、福岡県産、大分県産、佐賀県産、愛知県産・・・

なんと、七草粥パック詰めアルバイト募集にあるある勤務地県は、青森県、宮城県、福島県、愛知県、高知県、静岡県、群馬県、茨城県、埼玉県、富山県、石川県、広島県、兵庫県、滋賀県、大阪府、和歌山県、東京都、北海道など(順不同)

POPチラシは、先を見越して2月3日の恵方巻まで掲載している。

その恵方巻は、なんと祈祷済。

たぶんに神社だと思うが、一手に引き受けたら、どれほど多くの恵方巻を祈祷をするんだろうか。

それこそ運送するトラックの荷台に乗せた箱入り恵方巻?の量は何本になるんだろうか、と勝手な想像が膨らむ食の流通・販売。

至れり尽くせりのPOPチラシが、日本の年中行事や節句、風習を報せてくれる。

6日、買い物ついでに売り場を覗いたスーパーオークワに売っていたパックは愛媛・西条市。



思わず買ってきた1パックの七草セット。



おふくろが食べる7日の朝食に、とかーさんが炊いてくれた七草粥。



香物にコウコとしば漬け。





私も朝の一食に、一月七日限定七草粥を美味しくいただいた。

ところで、夕方前の午後4時に入店した旬の駅にあった七草パックは、愛媛県の西条産。



ここでは、七草粥のつくり方までお伝えしていたが・・・

(R4. 1. 4、 6、 7 SB805SH 撮影)