マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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琵琶湖博物館・湖国の食事-附民俗行事写真展〜エピローグ〜

2024年04月23日 07時25分35秒 | もっと遠くへ(滋賀編)
1階の裏口?、いやそうでなくて、屋外施設への出入りもできる。

ゆっくり寛ぎ散歩もできる屋外アプローチ。

午後4時20分。

さて、ここはどこなんだ。

比叡の山々を眺望できる突き出しデッキがある。

その構造物。

何であるのか・・・・

よーく見てわかった、これは大型船を模した舳先やん。

なーるほど、である。



舳先に立って比叡からの風に身体を寄せる。

舳先から見た足元の琵琶湖畔。

望遠鏡があれば、琵琶湖大橋も見える距離。



手前に見えたエリ漁の仕掛け。

風も冷たく感じる午後4時25分。

数分間を愉しんだ琵琶湖畔。



ラストに拝見した改装中博物館全景(の一部)。

そろそろ夕陽が落ちるころだ。

再び入館した琵琶湖博物館。

館内レイアウトを見て、さてここはどこだったっけ。

閉館時間も迫ってきた博物館。

携帯電話もバッテリー不足。



画像撮影が、最後にとらえた映像は、四百万年前の地殻変動による琵琶湖移動は伊賀の國から〜

(R3.10.26 SB805SH 撮影)

琵琶湖博物館・湖国の食事-附民俗行事写真展〜常設展示を観る〜

2024年04月22日 07時20分41秒 | もっと遠くへ(滋賀編)
2020年の秋。

10月10日にリニューアル・グランドオープンした琵琶湖博物館

第3期リニューアルではA展示室、B展示室の展示内容を刷新し、新コンセプトである「びわこのちから」を伝えている。

A展示室には世界初の展示となる半身半骨のツダンスキーゾウ標本や、地層模型と地層の剥ぎ取り標本など、400万年にわたる琵琶湖の自然環境や気候の変化を体感できる展示が登場。

“半身半骨”のツダンスキーゾウ。

400万年前、このゾウから進化したミエゾウが琵琶湖の畔を歩いていたそうだ


滋賀各地に竜神伝説が残ることから、B展示室では“龍”がナビゲーター役を担っている。

全長75mの“龍”がナビゲートするB展示室では、丸子船のAR展示が登場し、「森」や、「水辺」に「湖」、「里」をテーマに、人は自然とどのようにかかわり暮らしてきたのかを紹介した琵琶湖博物館。

400万年前の琵琶湖や自然、生き物の変化について、現在の環境との関わりとともに紹介。

各コーナーでは、開館以来収集してきた多数の化石や地層の標本、過去の環境を体感できる復元ジオラマをとおして、大きく変化し続けてきた琵琶湖と生き物のものがたり。

琵琶湖フィールドの魅力を伝えている、とあった。

水族展示室では、人との関わりを中心に、琵琶湖に住むさまざまな生き物を紹介。

さらに、かつては古代湖だった、琵琶湖の価値を発信した。

「川の中へ」のコーナーでは、琵琶湖に流れ込む川で行われるヤナ漁の場面を再現。

ヤナに飛び跳ねる魚の様子や、下流部で産卵する魚の様子を観察できる。

また、「古代湖の世界」では、世界有数の古代湖であるバイカル湖とアフリカ大地溝帯の湖に生息する生き物も展示する。

さらには、肉眼では見えない微小な生き物の生態をダイナミックに展示する「マイクロアクアリウム」のコーナーもある。

関心をもって見たいコーナーは、生きた魚影が見られる水族展示室

入口から入っていくトンネル。

暗がりに浮かぶ泳ぎ達者な魚たち。

群れで泳ぐ魚もあれば、ずっと動かない魚な水陸両用の淡水生物にも出会える。

ゆっくり歩いて、じっくり観る機会をもらった琵琶湖博物館の水族展示室

子どもも楽しい水族展示室であるが、大人になった今も“水族館”は楽しいんだよなぁ。

入口ゲートをくぐってすぐ。

オォー、これはまさかの・・・潜水夫が見上げた水面近くに、鮎の遊泳・・・・の、ように見えたところを撮ったもの。



見上げた天上に泳ぐ魚影。

ブクブク感が、まるで水中にいるような感覚を覚える。

トンネルに灯りはない。



だからこそ映えるシルエット姿で迎えてくれたビワコオオナマズ。

ほんものは、ここに潜んでいたビワコオオナマズ。



長いお髭がよくわかる。

これは、ビワコオオナマズの幼魚。



姿は、まだ透明感がある幼魚。



ビワコオオナマズの解説文は、ここに詳しく書いている。

幼魚の前は稚魚。



生まれたての姿も、みな静止画像。

じっくり観察ができる。

おぉ、これは滅多に見ることができないヨシノボリ。



正式名称はオウミヨシノボリ。



じっとしていたので紋様がよくわかる。

ちなみに、奈良・興福寺の年中行事に放生会がある。

毎年の4月17日に行われる放生会の場


法要会式は興福寺本堂内。

仏教の教えに基づき、捕えた生き物(在来種のモツゴ)を、猿沢池に放す儀式。

その放した猿沢池に、ヨシノボリが住んでいたことがわかった。

実は、興福寺では、猿沢池に旧来どおり、外部で飼育された魚を放生していたのである。

猿沢池に生息しない魚の放生にご意見があった。

そこで、環境保護に、調査にあたった近畿大学農学部・北川忠夫准教授に依頼。

調べた結果、外来種は寺側の放生もあるが、何者かわからないが、家で飼っていた魚類などを捨てていたこともわかった。

池の水を取り除き、一切合切の生き物をとりだし、外来生物を除いた在来種だけを元に戻した。

自然界は、猿沢池内で生息するよう自然のサイクルに戻ったとか・・

詳しくは、ニュースリリースを読んでいただければ幸いです

そして、解説。

私なんぞ、俗語、のゴリ(※いくつかの淡水性小型ハゼ類の総称、日本海側から関西・四国地方などで呼ばれている)で呼んでいましたね。

ヨシノボリ、といえば流れが強い渓流を遡上するとき、下顎あたりの腹ヒレにある吸盤を活かして岩場など少しずつ登っていく特徴がある

泳ぐ魚影。



魚体はなんだろうか


鮎もどきなら下顎に髭のようなものがあったような気がするが・・

泳ぐカタチから推定した魚は、ビワヒガイかアブラヒガイか、知らんけど。



次は、「道具・郷土食(下)編」に拝見したエビタツベ道具。

これも実物、本物。

よーく見てごらん。

住処の寝床?から、こちらの動きを様相している生成動物の眼。



足も見える生物は?



巨体交雑種のチュウゴクオオサンサンショウウオ。

絶滅危惧種ⅠA類に指定されているハリヨは捕獲も禁ずる生態種。



現在は、ハリヨとイトヨの交雑種も見られたそうだ。

貴重な生態が、絶滅危惧種の交雑まで問題になっている。

ここで、気分転換。屋外に出て、少し清涼感に浸りたい。

(R3.10.26 SB805SH 撮影)

琵琶湖博物館・湖国の食事-附民俗行事写真展〜プロローグ〜

2024年04月16日 07時46分41秒 | もっと遠くへ(滋賀編)
琵琶湖博物館の展示物を拝見する時間、午後1時以降に、と計画していた。

滋賀県草津市下物町に立地する琵琶湖博物館。

2020年の秋にリニューアル・グランドオープンした琵琶湖博物館

およそ6年間にわたる展示室のリニューアル期間。

実は、リニューアル工事は今も続いているんじゃない、と思った正面玄関の足場や覆い。

なんでも、第3期リニューアル、というから、過去には第1期に第2期があったはず。

グランドオープンに、新しくなった『びわ博』を通じて、長く、深く、繋がりをもつ古代湖・琵琶湖と生き物の歴史を観測する、というコンセプト。

実は、ずいぶん前。

平成8年(1996)の5月29日から31日までの3日間は、6段ギヤ付きの自転車ペダル漕ぎ。

肝臓の大手術を施してもらい無事に戻った。

数カ月をかけてリハビリ。

勤務も復帰した経緯で考えた45歳からのサイクリングロード。

近くから遠くへ。

徐々に距離を増やし、自信がついたからこそ走りたくなったおじさんサイクリング。

初体験の宿泊行程に選んだ目的地は琵琶湖一周


コースは、おおざっぱにみて決めた花緑公園をスタートに彦根、奥びわこ、マキノ、今津、志賀、琵琶湖大橋から出発地に戻る近江富士花緑公園。

二泊三日に宿泊地も決めて、1日90kmコースを走った。

そのコース途中にあった平成8年10月10日開業の滋賀県琵琶湖博物館。

サイクリング途中の時期では、まだ開業していない。

玄関入口も工事中に、がらんとしていた博物館。

それから何年も経った。

はじめて入館する琵琶湖博物館にワクワクしていた。

琵琶湖博物館は、はじめてだけにじっくり拝見したいし、滋賀県の民俗を主に取材・撮影してきた写真家の川島朱実さんが撮影した「湖国の食事(くいじ)」に附属する民俗、特に行事食をテーマにした写真展も興味がある。

話によれば、博物館内に大きなパネルを設置。

そこに掲示する写真は82枚。

行事や暮らしの民俗もあるが、主体は伝統食に行事食
だ、という。

いよいよ足を一歩入れた琵琶湖博物館。

とは、いってもそこは広々した博物館の駐車場。

拝観者が少ないのか、駐車場は寒々な景観到着した午後1時。

この森の向こうに博物館がるようだ。

車から降りてみた岸の向こうに木々の姿、形に見惚れ・・・

レンズ越しに見えたそこは一面に広げた芝生空間。



遠足か、なにかしらのグループが動いていた。

琵琶湖畔の向こう岸。連なる山々は比叡山か・・

そこが入口ではなく、右折れ。



通路に沿って植樹している人工的な流れの水場に黄色い花が咲いている。

この時季に咲くツワブキだ。



花は咲かなくとも、常緑葉の照り、美しさでわかるツワブキである。

(R3.10.26 SB805SH 撮影)