マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

生駒山口神社オハキツキ

2005年09月30日 19時44分44秒 | 平群町へ
平群町檪原(いちはら)の生駒山口神社で毎年10月第土日曜に秋の大祭が行われます。

本来は15日、16日であったが祭日に移行されています。

今日は大祭に先立ち、「御はき築き」と呼ばれ、祭神をお迎えする本当家宅庭に朝顔型の祭壇の「オハキ」を一日がかりで作ります。

かっては十人ずつ二組に分かれ、兄頭屋、弟頭屋という構成で二つの「オハキ」を作っていましたが、平成元年から五垣内の座構成になり、年番で交替し一年間を担うようになっています。

垣内から選ばれた本当家と補佐役である敬用人、マジリコと呼ばれる衆らで行われます。

漆の木で作った鳥居を乗せた大きなオハキの四方には青竹を立て、注連縄を張り、周囲に砂を敷きつめた玉垣で囲い神さんが宿る杜ができあがります。

同時に、同神社拝殿への階段道に敷き詰める「カヤ」と呼ばれる菰ゴザや十数本の注連縄を作ります。

菰草を数本ずつ置き、筵を組むように編んでいきます。

道幅に合すため、菰幅はきっちりと寸法を取ります。

夕刻、同神社から宮司が来られて、お祓いや塩で清め厳かに神事が行われます。

(H17.9.25 Kiss Digtal N撮影)

豊浦町八幡神社お仮屋建て

2005年09月29日 09時00分26秒 | 大和郡山市へ
大和郡山市豊浦町の八幡神社。

昔から「豊浦八軒」とよばれ人口は増えもせず減りもせず最も小さな村を形作っている。

10月体育の日の秋の例祭の二週間前、当家の屋根に神さんを祀る竹の枠に杉皮と枝で組んだ神聖なお仮屋を載せて、深夜に当家と相当家が行う祭神の「※ 遷し廻し」神事を静かに待ちます。

お仮屋を建てて祭神を祀る当家は、例祭の宵宮まで毎日灯明を灯し祭神を祀ります。

なお、当家と相当家だけが行われる神聖な「遷し廻し」神事は、秘儀であるゆえ集落の人々も見ることがなく、撮影も禁止されています。

※ 「遷し廻し」は地元表記で「移し廻し」とある。

(H17.9.25 Kiss Digtal N撮影)