※宮尾登美子・新潮社
引っ越しどっぷりの1ヶ月だったので、活字中毒で「のたうち」まわる(笑)
かるい料理雑誌やエッセイなどでは誤魔化せず、ガッツリ読みたいとなって
「たすけてくれぇ~」と、宮尾本を3冊ほどハァハァ言いながら買った
まず1発目は「寒椿」、面白かったぁ~宮尾文学の王道って感じ
だけど前にチラッとみた「ナンノちゃんが出演してた映画」とは
内容がぜんぜん違うような......全部みてないから解らないけど
読んでたときにTVをみたら、高知が放送されていて
赤い藩磨屋橋とか鏡川とか桂浜とかでてきて、偶然って不思議だなと思った
もうひとつビックリしたことは、ネットニュースでしか知らないけど
最近問題になったらしい放送禁止用語の、「ロンパリ」って言葉だ
その言葉がこの物語にでてくるんだけど、初めて聞いた言葉だった
話の内容上、斜視の蔑称というのは察せられたけど...........
どういう意味だろう?と首を捻っていたら、ネットニュースに書いてあった
なんたる偶然、倫敦と巴里でね、なるほど残酷な言葉だね確かに.........
アタシは幼稚園のとき事故にあい、頭を強打し両目が痛くて開かなくなった
たぶん「斜視」状態になったらしいのだが、手術して数ヶ月の入院で完治した
そのときの記憶は、「傷み」と「恐怖」と「聴覚だけの世界」で成り立った
アタシの人生の中でも「異質なエリア」として、心に深く刻み込まれている
親戚にも斜視の人がいて、母はよく「手術で治るのに可哀そう」と
なんら治療を施そうとしない両親を、ボソッと陰で非難していた
だからだろうか、本当に「ロンパリ」なんて言葉は数日前に初めて知った
番組をクビになった、あんな若い子ですら知っていた言葉なのに.............
それにしても言葉の規制、うっとうしいな