きばなの硝子瓶

呑兵衛夫婦の日々の食卓

ブラウスに花壇

2024-06-19 | BBQ・鉄板焼きなど
何年前だったろうか
刺しだしたけど、途中で飽きて
ほ~りだしてしまってた

白いブラウスの裾に
謎の花たちの花壇

そのうち刺繍どころじゃなくなって
気づいたら、針なんか持てない指に
なっていた・・・悲しかったなあ

でも、今年に入ってからアバスチンを
合計3回休んだせいか、元には戻らな
いと諦めていた右手の親指が・・・
けっこう動くようになっていて

今のうちだ~と思って、ボタン付けに
裾あげ、ほつれのお直しなんかして
またアバスチンを再開したけれど
まだ動く、日に日に痛くなってきて
動かし難くはなってるけど、まだ動く

なら、ちょっと刺してみるかなと
押入れの奥からひっぱり出してきた

あいかわらずの下手くそ刺繍だけど
やっばり楽しいね、途端に身体の
緊張がほどけてゆくかんじ

たけど昔のようにはいかないから
イライラしだしたら、そこでストップ

これだいじ

窓を開け、初夏の風にちょっとだけ
ふかれながら、子供イスに座って
ちくちくと刺す、そのあいだは
病気のことを忘れていた・・・

それで今更かい、なんだけど
自分の時間をとり戻す、って
すごく大切なことなんだなって
生きてる実感を取り戻すっていうか



最近は以前のように、次々と本を読む
ようになったし、映画もみている
好きなサスペンススリラー系?を
主に読んでるしみているけれど

この時期は、沖縄戦線の手記も読んだ
「ひめゆりの塔をめぐる人々の手記」

素人が書いた文章たちだから、すこし
読みにくくはあったけど、そのぶん
すごくリアルで、ときどき立ち止まり
その時の湿度や気温や匂いや暗さ
音や恐怖や悲しみ絶望などを必死で
手繰りよせようとしたけど、ぜんぜん
ダメだった、当たり前だけど・・・

解散命令が出て、ちりぢりに逃げた
6 月19の夜明け前に読み終わったけど
たくさんの命が消えてしまった朝でも
あるけれど、想像しても想像しても
なにも分からなかった、当たり前だが

だけど、最後は生きてる実感がなく
なっていたのは、分かる気がした
なのに、命ってもんがやけに頭に
あって・・・

とにかく、ちゃんと生ききろう
とだけは強く思った、最後まで
ちゃんとね、もったいないもんね

そんな日でした


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1 コメント

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Unknown (ほたる)
2024-06-20 20:31:26
野原一面に可憐な花が咲き誇ったような
デザインの刺繍でわぁ~っと声が出てしまい
ました。 ステキ♬
チクチクと針を刺す時間は無心になれるので
しょうね。
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