memories on the sea 海の記録

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野生生物法侵害で中国漁民を収監   フィリピン

2014-05-30 00:00:14 | 海事
フィリピンは南シナ海の紛争海域で絶滅危惧種のウミガメを捕獲した中国漁民11人を収監したと土曜日当局が発表した。中国側の釈放要求を拒否した(5月10日REUTERS)

中国はエネルギー資源豊富な海域と年間5兆ドルの財貨が船で運ばれる海域である南シナ海の領有を主張している。ブルネイ、マレーシア、フィリッピン、台湾、ベトナムもその海域の領有を主張している。フィリピン国家警察は木曜日にスプラトリー諸島の半月岩礁で350等のウミガメを運んでいた中国漁船を阻止、乗組員らを逮捕しParawan州に連行、逮捕理由は野生生物保護法違反である。

金曜日遅くにparawan州に収監された彼らが有罪となれば、懲役12~20年となる。しかし一人あたり150,000 pesos ($3,400)を支払えば仮釈放が可能となる。「彼等は州検察当局が公式起訴の為の証拠固めの間は拘束される」と政府の弁護士 Allen Ross Rodriguezはいう。一方マニラの中国大使館は早期釈放をめざして漁民らと面談のため外交官をParawanに派遣した。然し当局は法的手順が必要と述べている。フィリッピン当局者の説明ではParawan島の60海里以内で漁民を拘束したが、そこはこの国の排他的経済水域の内部にあたるとし、生物保護法とは別の告発を予定している。

中国側は船体と乗組員の釈放を要求、現場は誰もが認める主権の範囲内にあるという。パラセル諸島でも紛争が勃発。ベトナムの120海里沖合いに中国が最大規模のオイルリグを設置したことによる。同海域では両国の船舶による衝突が発生、ここ数年では中国-ベトナム連帯を後退させる最悪の状況である。

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