
神奈川県鎌倉市の由比(ゆい)ガ浜海水浴場に5日漂着したクジラの死骸は、地球上で最大の生物といわれるシロナガスクジラの赤ちゃんと判明した。6日に現地を訪れた国立科学博物館(東京)の田島木綿子(ゆうこ)研究主幹(海棲(かいせい)哺乳類学)によると、国内でシロナガスクジラが漂着したのは例がないという。(2018年8月6日18時34分 朝日新聞)
この日午前、神奈川県土木事務所が死骸を砂浜に引き上げた。体長は10・52メートルで、ひれの形や体表の特徴的な凹凸などから今年生まれたオスとみられる。同博物館が静岡県内の施設に運び、詳しく調べる。
田島研究主幹によると、死因や病気の有無などを調べる。DNA型を調べて米カリフォルニア沖の生息群と比較したり、体内の海洋汚染物質の蓄積状況を調べたりすることも考えているという。シロナガスクジラは国際自然保護連合(IUCN)指定の絶滅危惧種で、かつては日本近海でも捕鯨の対象だったが、今では個体数の推計も難しいほど目視例は少ないという。(織井優佳)
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