memories on the sea 海の記録

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地元の海での違法操業    セネガル

2012-03-08 00:02:23 | 水産・海洋
グリーンピースの活動家がロシア船籍の違法操業漁船をセネガルで発見、その船体にはPillage(フランス語で略奪)と書きこんだ。(2月24日allafrica)

120m長さの"Oleg Naydenov"は西アフリカ水域で活動する大型トロール船の一例である。セネガルの法律ではこの漁船が発見された位置では操業を認められていない。そこはガンビアとの国境のすぐ北であった。船名と信号符字を大きな垂れ幕や網で隠し、違法操業中に識別されることを逃れようとしている。「こうした漁船は我々の水域を空っぽにするだけではなく、我々の漁業法を全く無視している」とグリーンピースの活動家のRaoul Monsembulaはいう。

こうしたスーパートロール船の能力は大きい。船の長さは100m以上で、その船尾からは長さ700m、網口の幅50mを超える。一日当たり250トンの漁獲が可能で文字通り海を空にする。これでは地元漁師の生活は成り立たない。最近の研究ではセネガル水域での乱獲によりマイワシやアジいった魚種などいくつかの魚が持続できない危機にある。「もし政府がこうした外国船による略奪を止めさせない限り我々の資源は破たんしてしまう」とMonsembulaは警告する。

大統領選挙に関しセネガルの新聞報道にあるように、グリーンピースはセネガル大統領選挙立候補者に対し外国漁船に対し与えている既存の漁業許可を取り消すよう呼びかけている。加えて新しい許可証の発給禁止も求めている。またセネガル当局は違法操業活動に関与している会社を告発すべきである。「我々は小規模漁民の御利益のために持続性のある、衝撃の少ない漁業政策をとりいれるよう求めている」とMonsembulaはいう。グリーンピースの船 Arctic Sunriseはセネガル沿岸の乱獲と違法操業を記録し暴露すべくこの海域で活動する。

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