WWFとグリーンピースは地中海でのまき網による今季のクロマグロ操業の中止を呼びかけている(5月11日WFAN)
これらグループは漁業管理を行うICCATに対して緊急要請を行った。この呼びかけは今季のリビアの漁業計画が合意されていないことから行われたもの。リビア漁船によるいかなる漁業活動も非合法であるとICCATは規定している。最近のリビアの政情不安により自国水域の効果的な漁業監視や規制が行われる見込みはなく、国際的に合意した乱獲魚種の回復を弱体化する致命的な危機に直面する。
承認されていないクロマグロの漁獲目的のいくつかのリビア漁船についての報告がある。漁船がリビア水域にむかってマルタを出港したというもの。グリーンピースとWWFはICCAT加盟国はこうした行為を阻止すべきと。両団体はフランス政府はこの事態に対して特別な責任があるという。その理由は10隻のリビア国籍の漁船はフランス資本により所有されているというもの。違法なリビア漁船はリビア水域に向けてフランスおよびマルタの港から出航できる状態にあるという。
「困難な時期には厳しい対策が必要」とWWF地中海の代表Dr Sergi Tudelaはいう。 「昨年の苦心と脆弱な成果は少数派による異端的対応によって危機にさらされた。ICCATメンバーはこの魚種の救済と漁業のためになすべきことを責任を持って行うべき。積極的な行動のみが大西洋クロマグロが暗い時代に突入する前にそれを防止できる方法だ」
グリーンピースの海洋政策アドバイザーのSebastian Losada はICCATメンバーは緊急行動をとるべきであり、今までよりも果敢に地中海クロマグロが数年は生き延びるための管理計画を実行すべき」と。「もし明日もクロマグロが欲しいのならば、ICCATは現状ではリビア水位では不可能となっている漁業管理をなすべき。このためにはICCATメンバーは魚巣の回復のために漁業の中止を合意すべき」また文書によりICCAT加盟国は違法操業によるクロマグロが国際水産市場に流出することを防止すべく漁獲と蓄養の監視をなすべきである」と要請。