memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

ノルウエーとアイスランドで水揚げの42%を占有   欧州の水揚げ

2010-12-20 11:42:11 | 水産・海洋
欧州の全水揚げの42%をこの2か国で占めることが判明した。この支配的な立場が今後も持続することはまず間違いがない。2008年統計と昨年のそれを比較することでもわかる。(12月8日FUD)

昨年のEU諸国及びEFTAブロックの魚類の総水揚げ量は820万トンであったが、その一部を占めるノルウエーの値は220万トンで全体の26.8%を占めた。もし仮に養殖生産量をも含めればノルウエーは最大のプレーヤーであり輸出者ということになる。
アイスランドは125万トンの水揚げで全体の15.2%を占めるが、この中にはブルーホワイテイングとシシャモが多く含まれ一般的には欧州市場に送られる。アイスランドの水産加工業に3,700人の人が雇用されているがその25%は外国人である。

ノルウエーにとって漁業が重要なことと同様に、広大な沖合の石油およびガス資源を有しまた他の産業も同様である。しかしながらアイスランドは漁業こそが重要である。
皮肉なことに、アイスランドは現在自らが設定したサバの漁獲枠13万トンについてEUおよびノルウエーと対立している。しかしいまだその解決のめどは見えない。

アイスランドの首席交渉役であるTomas H. Heiderは最近失敗に終わったオスロでの交渉で、彼の国はほかに選択の余地がないがとにかく2011年には相互協定を結ぶと発言。 また彼は、北大西洋でサバ操業を行う他国は最近では以前に比べアイスランド水域でのサバ資源が増加していることを考慮すべきと語った。