memories on the sea 海の記録

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アイスランドとファロー諸島に対して貿易制裁の声が高まる  

2010-12-19 12:32:07 | 水産・海洋
スコットランドの漁業者らはサバ紛争に関して討議の再開を督促しているが貿易戦争の様相を示してきている。(12月14日FUD)

しかしながらのこの二つの離島の国は自国の漁獲枠を来年度は13万トンと8.5万とにすると独自に設定、ノルウエーやEU諸国のさらなる怒りを買うことになりそう。英国をも含むEU諸国は貿易制裁を行うとしており、これにより両国からのマダラやハドックなどの輸入が規制される。
英国の自然環境および漁業担当大臣のRichard Benyonは「サバに関する合意の欠如は資源の将来の持続性への脅威となる。我々は彼らに良識ある認識を持たせるために行動が必要と考えている」インデペンデント紙によればEUはすでに貿易制裁をほのめかし、これによりファロー諸島とアイスランドのマダラ、ニシン、ホワイテイング、ハドック、サバなどの輸入が禁止となる。アイスランドは今年13万トン、ファロー諸島は8.5万トンの漁獲枠を設定しているが、5年前のそれに比べても大幅に増えている。

しかしながら、英国のHUMBERのような魚の加工基地はアイスランドの魚に頼っており記入となれば仕事の喪失にもつながる。このような状況を英国政府は歓迎しないとみる。さらにおそれられることは最近はアイスランドからのHUMBERへの供給も減少しているがサバ紛争に対して打つべき策を持っていない。アイスランドはいまや自国で魚の加工を行い、雇用増大を図るとともに、米国などより値段の高い先への輸出を行っている。