最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

書いてはいけない 日本経済墜落の真相

2024年08月17日 12時59分58秒 | 読書
昨年末にステージ4の膵臓がん闘病を公表した経済アナリストの森永卓郎さん(その後は原発不明がんと診断)。昨年11月には医師から「来春のサクラが咲くのを見ることはできないと思いますよ」と言われたが、今も週2回、ラジオの生放送や執筆の仕事で埼玉県所沢市の自宅から電車で都心まで通っている。

 「書いてはいけない日本経済墜落の真相」 森永卓郎著

森永さんは昨年6月発刊の「ザイム真理教」(三五館シンシャ)で国の会計について税収の範囲内で支出するという財政均衡主義の問題点を指摘した。財務省が布教を続けてきた財政均衡主義という教義は、国民やマスメディアや政治家に至るまで深く浸透し、国民全体が洗脳されてしまったのだ。この洗脳するザイム真理教(財務省)こそが、日本を貧困化させた元凶だと批判する。ラジオのインタビューで「2020年度は、コロナで大変な事態が起きましたよね。80兆円も赤字を出したわけです。でも、国債が暴落しましたか、ハイパーインフレがきましたかというと、何も起こらなかったんです。私の感覚で言うと、1年間に100兆円くらいずつ永久に赤字を出し続けても、恐らく大丈夫」とコメントしたが、これに賛成でする人は少なくないはずだ。
「ザイム真理教」はベストセラーになったが、もっと売れているのが、今年3月に発刊した「書いてはいけない」(三五館シンシャ)で、「売れに売れている」という表現がピッタリする。ちなみに「ザイム真理教」の原稿を大手出版社に持ち込んだが、軒並み出版を断られた、ザイム真理教の正体がこれまで明らかにされなかった背景には、ザイム真理教に強力なサポーターと強力な親衛隊がついていたことが大きいと森永さんは言う。サポーターは大手マスメディアと富裕層、そして親衛隊は国税庁だ。
「書いてはいけない」は、病と闘いながら遺書となる覚悟で書き上げた。3つのタブーに斬り込んだという内容に4月にはアマゾン総合ランキング1位に躍り出た。これだけ本が売れても、大手新聞や東京キー局は完全無視を続けている。森永さんは「ジャニーズのときもそうでしたが、やはり日本の報道は、外圧がないと変わらないのではないかと思うのです。ただ、海外メディアに動きが出てきたので、いまはそこに期待しています」と語っている。3つのタブーとは「ジャニーズ事務所」「ザイム真理教」「 日航123便はなぜ墜落したのか 」
 日航123便の墜落は違和感だらけだった。2017年日本航空の元客室乗務員だった青山透子さんが「日航123便 墜落の新事実」(河出書房新社)を出版。根拠不明の陰謀説とは一線を画す驚くべき内容だった。証拠となる文献、そして実名での証言を集めて厳密な論証を展開した。日航123便の墜落事件をきっかけに、日本経済を取り巻く「潮目」が大きく変わった。森永さんは3つのタブーに挑み、その背景に存在する真相を描き出した。


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