最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

10年が経過した「道南・生と死を考える会」

2007年04月18日 13時31分20秒 | 生と死を考える会

写真は先週開催された「道南・生と死を考える会」の幹事会のメンバー。カメラを構えている私も幹事の1人で、他にも欠席した幹事が数人いる。
「生と死を考える会」は上智大学の哲学の教授であったアルフォンス・デーケン先生が開いた「生と死を考えるセミナー」が出発点となった。セミナーでは死別体験の辛さや病名告知のできないまま末期患者を看護する人たちの苦悩などが話し合われたが、その反響の大きさから翌年(1983年)東京で「生と死を考える会」が創設されている。
会が目指したのは、①「死への準備教育」の普及促進、②終末期医療の改善と充実、ホスピス運動の発展に尽くす、③死別体験者の分かち合いの場をつくり、その立ち直りを援助するという3点。特定の宗教に関係することなく、親しい方を亡くされた人や深い意味で人生を考えている人が集まる会といえるのではないだろうか。
生と死を考える会の函館・道南地区の発足は平成8年で、山田豊さん(函館中央病院副院長、写真下段右)と工藤美彌子さん(元高等学校教員)の二人の熱意が会を誕生させた。
初代会長は元函館市医師会会長の金井卓也さん(金井内科消化器科医院院長、写真下段左)。その後は山田現会長に引き継がれ、現在では60人の会員が活動を行っている。
昨年は9月に函館で「生と死を考える会」の全国協議会・全国大会が開催され、日野原重明、アルフォンス・デーケンの両氏の講演には千人を越える市民が会場となった遺愛学院の体育館に集まった。
会の活動としては、講演会や勉強会、ビデオを視聴してのフリートーキング、親しい方を偲ぶメモリアルコンサートなども開いている。また親しい方を亡くされた方々のための「分かち合いの会」も定期的(毎月第4日曜日)に行っている。
当会の問い合わせ先は、函館中央病院企画課(電話0138-51-1231)へ。

写真上段は、左から間島敦子さん(函館おしま病院総師長)、祐川眞一さん(元旭ヶ岡の家施設長)、新里光代さん(函館市教育委員会)、西野智子さん(函館おしま病院ソーシャルワーカー)。
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